マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」で、主人公シャン・チーの父親でヴィランのシュー・ウェンウーを演じたトニー・レオンさんが、撮影を振り返って自身のアイデアが採用されなかったと明かしました。
海外メディア Vulture とのインタビューでトニー・レオンさんは「シャン・チー」の撮影について「制作規模はこれまで経験した中で群を抜いて大きく、スタッフの方々も非常にプロフェッショナルで、毎日すべてを時間通りに終わらせなければなりませんでした。非常に効率的ではありますが、アドリブで対応することは許されません。セリフを一つたりとも変えることはできないのです。」と振り返りました。
「撮影開始当初、私は監督にこう主張しました。『もし彼が千年前からいたのなら、その戦い方は現代のMMAのように、あらゆる武術を組み合わせたものでなければならない。なぜなら彼は様々な時代を生き抜いてきたのだから』と。すると監督は『ノー』と言ったんです」と明かしました。
「私は『なぜダメなんだ?なぜ70年代の典型的なカンフーだけなんだ?』と尋ねました。すると監督は『これはマーベルだから』と言ったんです。私は『分かりました』と言って、それ以上は反論しませんでした」
レオンさんのアイデアはキャラクターの設定として説得力のあるものでしたが採用されずに終わってがっかりしたと言います。ただ幸いな事に、公開されたバージョンのバトルシーンも当時高く評価されていました。
トニー・レオンさんはアドリブが許されなかったと言いましたが、例えば「ソー:ラブ&サンダー」はアドリブだらけだったと主演のクリス・ヘムズワースさんが明かしており、「アイアンマン」の「私がアイアンマンだ」も「アベンジャーズ/エンドゲーム」の「3000回愛してる」もアドリブだったのは有名な話。
マーベル作品はアドリブが許されないのではなく、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のデスティン・ダニエル・クレットン監督はマーベル初参加だった事で、単に忖度していただけかもしれません。
インタビューではシュー・ウェンウーの設定について「これはやはりロマンチックな役柄ですね」と指摘され、レオンさんは「ある日、監督が通りすがりに突然こう尋ねてきたんです。『お子さんを愛していますか?』と。私は『はい、でもどうすればいいのか分かりません』と答えました。それが、映画の中での私と子供たちの関係なんです。妻の死に深く感情移入したからこそ、そういう関係になったんです。他のことは何も気にしない。だから、それがこのキャラクターのロマンチックな魅力なのかもしれません。彼はいつも過去に生きているんです」と述べました。
ウェンウーが所持していたテン・リングスはコミックでは指輪で、様々な設定が変更されていました。
MCUのテン・リングスの起源は現状で宇宙由来とされており、「ミズ・マーベル」のバングルとの関連もほのめかされましたが、未だに謎は解明されていません。
当初このリングは征服者カーンを大きく関係していると考えられており、「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」で重要になるとされていましたが、カーンの存在が縮小されたことでテン・リングスの今後も行き先不明となっています。
「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は2021年にコロナ禍にありながら、4億3220万ドルという驚異的な興行収入を記録しました。 すぐに「シャン・チー2」とスピンオフ制作の決定が報じられましたがいずれもまだ実現していません。
クレットン監督は「ワンダーマン」の制作を経て、現在は「スパイダーマン:ブランニューデイ」を制作中。その後にシャン・チー続編に取り掛かると見られていますが、実写版「NARUTO」の制作も控えている他、そのまま「スパイダーマン5」や「スパイダーマン6」を担当する可能性も囁かれており、まだしばらく多忙が続くようです。
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