MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ミズ・マーベル」のプロデューサー兼ヘッドライターを務めるビシャ・K・アリさんが、海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューで、カマラ・カーンの次の舞台として設定されている「ザ・マーベルズ」について言及しました。
アリさんは「ミズ・マーベルのライタールームを立ち上げた時点で、ザ・マーベルズが制作される事、ミズ・マーベルがその一部になることは既に分かっていました。私が知らなかったこと、そして今も知らないことは、その映画で何が起こるかということですが、いくつか推測はしています。」と述べました。
さらにアリさんは次がある事を意識しながら執筆し、「ザ・マーベルズ」制作チームは「ミズ・マーベル」の脚本を全て読んでいると説明しました。
「ジャージーシティの10代の女の子を登場させ、力を持たず、その映画で何が起こってもいいように準備させなければならないことを強く意識していました。だから、そのつながりを強く意識していましたし、その長編が本格的に動き出す頃には、私たちの脚本はほとんど書き上がっていました。だから、彼らは私たちの脚本をすべて読んでいて、彼女に何が起こるかを知っていた。でも、彼らの物語がどうなるのか、ぜひ知りたいですね。」
また、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」から継続してダメージコントロールのクリアリー捜査官が登場した事について、「私たちは常日頃クリアリー捜査官を考えていたわけではありません。それはケヴィンのアイデアなんです。ケヴィンは全部知っています。彼がクリアリー捜査官を我々のショーの一部にするアイデアを導入したんです、それがマーベルと仕事をするときのポイントですね。ケヴィンや幹部たちは、私たちが知らないようなことをすべて知っていて、『これがあるから、この作品を通して、何かと関連づけながら、それを表現しよう』と提案してくれるんです。それがMCUの一員であることの醍醐味です。だから、ケビンの修正は間違いありません。」と語りました。
アリさんは最後に、本作の開発において何も制限されていなかったと、次のように明かしています。「『これが君のできることの境界線だ』というようなことはありませんでした。それよりも、『よし、もうちょっとこの方向で行こう』という感じでした。幸いなことに、私は最初からその方針で臨みました。カマラ・カーンは、この世代の人々のヒーローです。彼女は、10年にわたるマーベル映画のストーリーテリングとともに育ってきた現在のファンの多くを代表しています。だから、この要素は本当に重要で、私がピッチからずっとやりたかったことは、この作品を徹頭徹尾、彼女のキャラクターについて描き続けることでした。ビジュアル、ストーリーテリング、パワー、そして人間関係は、すべてカマラの内面、心理、そして旅に関わるものなのです。だから、これは初日からすべてのクリエイターの指針であり、最初から全員が同意していた事です。」
「ミズ・マーベル」は「アベンジャーズ/エンドゲーム」や「エターナルズ」などの過去作品にも言及しつつ、最初から「ザ・マーベルズ」という次の舞台が決まっていた事もあり、連続性を強く意識して開発されていた様子。ミズ・マーベルが他のヒーローたちと実際に出会う時、どういった反応になるのか注目となりそうです。
ドラマ「ミズ・マーベル」シーズン1は2話までをディズニープラスで配信中、映画「ザ・マーベルズ」は 2023年7月28日 米国公開予定です。