マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ニューワールド・オーダー」に、かねてより噂されていたハリソン・フォードさんの出演が決定したと、海外メディア Deadline が報告しました。
記事によるとハリソン・フォードさんはサディアス・ロスを演じるとの事で、これまでMCUでロスを演じてきた故ウィリアム・ハートさんから俳優を変えて、ロスが再登場する事になるようです。また、記事ではハリソン・フォードさんがアンソニー・マッキーさんの反対側のメインに位置すると、メインヴィランである事を示唆しています。
9月の末に海外メディア The Ankler のジェフ・スナイダー氏が最初に報じ、先週にはサインを済ませたとも言っていたこの噂ですが、大手の Deadline が報じたことで、直前で脚本が変更されるといったような事態を除いてこれでほぼ確実なようです。
サディアス・ロスは2008年公開の映画「インクレディブル・ハルク」に登場し、超人血清の再現計画を主導していました。しかしその計画中に事故が発生し、その結果、研究に参加していたブルース・バナーがハルクへと変貌し、ロスは証拠隠滅とデータ、血清の回収のためにブルースを追いました。
ロスはブルース確保のためにエミル・ブロンスキー率いるチームを派遣しましたが、最終的にエミルはハルクの血を自身に撃ち込みアボミネーションへと変化。ハルクとアボミネーションが街中で正面衝突する事件となりました。事件解決後、娘ベティを危険に晒し、ブルースにも逃げられたことでロスは超人をより敵視するようになりました。
ロスが次に登場したのは2016年の映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」。事件を巧妙に隠蔽したのか、陸軍将軍から国務長官にポジションを変えて再登場しました。そしてアベンジャーズを国連の管理下に置く「ソコヴィア協定」を持ち出し、これによりアベンジャーズは二分される事になりました。
その後も「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」に登場し、トニー・スタークの葬儀にも参加しました。そして少し過去を舞台にした「ブラックウィドウ」にも登場しました。
ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」の流れからレッドハルクの導入が予想されていましたが、ドラマの中では登場せずに終了。しかしドラマの黒幕だったハルクキング/トッド・フェルプスはインテリジェンシアのメンバーにシーハルクの血から安全に使用できる血清として再合成した人物がいる事を明かしており、その人物からロスに血清が渡っている可能性は大いにありそうです。
コミックではロスはインテリジェンシアにレッドハルクにされており、合わせて娘のベティもレッドシーハルクへと変化しています。ベティ・ロスを演じていたリヴ・タイラーさんが戻ってくるとの噂もあり、「キャプテン・アメリカ:ニューワールド・オーダー」ではキャプテン・アメリカ再現計画の失敗で誕生したハルクの系譜と、超人血清を撃っていないキャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンの対決になっていくのかもしれません。
映画「キャプテン・アメリカ:ニューワールド・オーダー」は 2024年5月3日 米国にて劇場公開予定です。