マーベル・スタジオが制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」より、ダナイ・グリラさん演じるオコエとダニー・サパニさん演じるエムカトゥの削除シーン「ボーダー族の娘」が公開されました。
この削除シーンはネイモアのワカンダ襲撃直後に位置するもののようで、ボーダー族の族長エムカトゥとオコエが国の将来について話し合う中で、劇場公開版とは違ってワカンダが一枚岩ではない事を示しているようです。
エムカトゥ:ワカンダの未来について話さなければならん。他の長老は藁をもつかむ思いで王位継承権をめぐって争っている。誰が次に暗殺される名誉を得るか・・・
オコエ:では、何をすべきかをお考えなのですか。
エムカトゥ:伝統に則った儀式を行うのだ。そして国境の部族を代表して、前に進んでほしい。
オコエ:女王になるために(笑)
エムカトゥ:そなたほど民衆の支持を得られる人はおらぬ。ワカンダはそなたを支持することを誇りに思うだろう。
オコエ:わかっています。
エムカトゥ:悲嘆に暮れる女性の気まぐれで、我々の偉大な国の運命を左右させるわけには行かぬ。私のアドバイスは、戦争を静めることだ。そしてすべてが収まったとき、そなたはこの国に本当にふさわしいリーダーになるだろう。
エムカトゥはボーダー族の族長とクレジットされているだけで、詳細は不明ですが、彼はウカビの父であり、ウカビと婚姻関係にあるオコエの義父にあたると推測されています。
前作「ブラックパンサー」ではウカビがティ・チャラに国を任せていられないとボーダー族を率いてキルモンガーのクーデターに加担していましたが、今作ではオコエを旗手としてシュリを王座から引きずり下ろす脚本があったようです。
儀式でシュリとオコエが直接対決していればオコエの勝利はほぼ確実であるようにも感じますが、公開版では最終的にシュリは身を引き、エムバクが王座についているため、エムカトゥ族長の思惑は必要なくなった事でこのシーンは削除されたのかもしれません。
ワカンダが真に一丸となれたのか、一石を投じる事になる削除シーンですが、「ブラックパンサー3」でどう展開していくのか注目となりそうです。
映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は 2023年2月1日 日米のディズニープラスで同時配信。ドキュメンタリ「マーベル・スタジオ・アッセンブル:ブラックパンサー:ワカンダフォーエバーの裏側」が 2023年2月8日、ドキュメンタリ「ボイスライジング:ミュージック・オブ・ワカンダフォーエバー」は 2023年2月22日 に米国ディズニープラスにて配信予定です。