アンドリュー・ガーフィールドさん、トム・ホランドさんの「スパイダーマン」に対する心境を明かす

ソニー・ピクチャーズが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」に関する様々な噂ががある中で、2012年公開の映画「アメイジング・スパイダーマン」からアンドリュー・ガーフィールドさんが登場するのではないかという話題が最近頻繁に取り上げられています。そんな中、ガーフィールドさんは海外メディア SiriusX とのインタビューに応じ、現在の心境を語りました。

インタビューの中でスタジオがスパイダーマンをリブートした事に苛立ちを覚えるか聞かれたガーフィールドさんは、「残念ですが、その話は共感出来ません。これはひとつのハムレットやマクベスでは満足出来ないようなものなんです。」と回答しました。

スパイダーマンは最も愛されているヒーローと表現するガーフィールドさんに、インタビュアーが「スーパーマンより?」と尋ねると、「普通さがこのキャラクターの魅力です」と説明しました。

そして最後に、トム・ホランドさんのスパイダーマンに対する心境を次のように明かしました。

私のシリーズが終わり、トム・ホランドのシリーズが始まったとき、残念ながら、私はあなたと同じ気持ちではありません。私はとても嬉しかったし、とても興奮しました。それに、私が3歳の時に初めてハロウィーンの衣装として着たものだから、母がフェルトで作ってくれたんです、この美しいものを。だから… 私はそれを理解しています。飢えを感じます。それは私が夢中になれるものです。夜中に眠れないのが残念です。

ガーフィールドさんはトム・ホランドさんのスパイダーマンがお気に入りである事を明かし、スパイダーマンはハムレットやマクベスのように様々なバージョンがあって然るべき物語である事を説明しました。

ガーフィールドさんも注目の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2021年12月17日 米国公開予定です。

ソース:Andrew Garfield Reveals How He Really Feels About Spider-Man Reboots

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の興行収入が映画「ブラックウィドウ」を追い抜くだろうと報じられる

現在公開中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の興行収入が「ブラックウィドウ」を追い抜く見通しである事を海外メディア The Wrap が報じました。「シャン・チー」は公開第3金曜日に580万ドルを追加し、今週末は2050万ドルを稼いだとの事。

「ブラックウィドウ」の合計1億8300万ドルに対して、「シャン・チー」は現在1億7500万ドルに達しており、残る3週間で「ブラックウィドウ」を越え、パンデミック以降の北米で2億ドルを上回る最初の映画になるチャンスがあると記事は伝えています。

「ブラックウィドウ」の批評家、一般観客のレビューが悪いというわけでは決してなく、「ブラックウィドウ」は劇場と同時にディズニープラスによるプレミアクセス配信があったため、2週目以降の興行収入はひどく落ち込んでいました。

年内では同等の興行収入を記録すると予想されている「エターナルズ」、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の公開が控えている他、ソニー・ピクチャーズからは「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」、他の人気シリーズでは「007/No Time to Die」なども控えています。

初の実写化となったシャン・チーはどこまで記録を伸ばせるでしょうか。

ソース:‘Shang-Chi’ On Verge of Passing ‘Black Widow’ at Domestic Box Office

映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」米公式Twitterが宇宙の拡大を予告し、話題に

ソニー・ピクチャーズが制作するSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の米公式Twitterアカウントが気になる投稿をしていると話題になっています。SSUの今後が暗示されるのか、それともMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)との接続が始まるのか、ファンの間では様々な憶測が飛び交っています。

公式Twitterは「あと2週間でユニバースの拡大が始まる」と短い動画を添えて投稿。単にヴェノムとカーネイジが戦うだけではなさそうな、気になる文言となっています。

ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースは2018年公開の映画「ヴェノム」でスタートし、この「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」でまだ2作品目。新型コロナウイルスのパンデミックがなければ2作目として「モービウス」が公開されるはずでしたが、ヴェノムと順序が逆になり、4作品目として今年の春に明らかになった「クレイヴン・ザ・ハンター」が控えています。

今回の投稿を素直に受け取ればSSUの拡大を意味し、ポストクレジットシーンなどで次なる作品「モービウス」へのブリッジが描かれる可能性が高そうです。

一方で「ヴェノム」が公開された頃からファンが気になっているのはMCUとの関係です。主演のトム・ハーディさんはヴェノムとスパイダーマンのクロスオーバーは構想にあると語っており、本作でMCUとの関連性が何かしら描かれる可能性についても期待されています。ただし、本作のアンディ・サーキス監督は「クロスオーバーを急げば他の事が犠牲になる」とも発言しており、今回の投稿と合わせて何が始まるのか注目が集まっています。

本作の公式あらすじは以下の通りです。

「悪人以外を食べない」という条件でエディの体に寄生し、彼と共同生活を送る地球外生命体(シンビオート)のヴェノムは、食欲の制限を強いられストレスの毎日を過ごしていた。そんな中、未解決事件の真相を追うジャーナリストのエディは、サン・クエンティン刑務所である死刑囚と再会する。その男の名はクレタス・キャサディ。これまで幾度となく猟奇殺人を繰り返し、収監されたシリアルキラーで、彼には死刑執行の時が迫っていた。「私の秘密を教えよう」と不気味にほほ笑み、エディに対し異様な興味を示すクレタス。突如その時、クレタスはエディの腕へと噛みつき、エディの血液が普通の人間とは異なることに気づく…… 死刑執行の時、ついにクレタスはカーネイジへと覚醒――。世界を闇へと変えていく。

映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」は 2021年10月1日米国公開予定、日本は2021年12月3日公開予定です。

映画「エターナルズ」のイカリスはアベンジャーズのリーダーになるのか?リチャード・マッデンさんがコメント

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」でイカリスを演じるリチャード・マッデンさんが、海外メディア Total Film のインタビューに応じ、イカリスのキャラクターについて語りました。その中では、予告の中でイカリスが主張した「アベンジャーズの新たなリーダー」についても言及されました。

インタビューの中でマッデンさんは何故この役に惹かれたかについて以下のように述べています。

今までに見たことのあるようなスーパーヒーローではありません。スーパーヒーローである前に、まず一人の人間として、そして非常に複雑なキャラクターとして彼を見ています。スーパーヒーローはレーザーアイを持っていますよね。スーパーヒーローは空を飛べる。だから、類似点はたくさんあります。でも、キャラクターとしては、これまで彼のような人は見たことがありませんでした。

そして、本作の「興味をそそられた点」として、クロエ・ジャオ監督がそれぞれのキャラクターをどれだけ深く掘り下げたかである事を明かしました。

この人物たちのコンセプトと、長い間生きてきて、さまざまなことを経験してきた人々をクロエがどれだけ深く掘り下げようとしたか。あらゆるものを見て、あらゆることをしてきた彼らが、お互いに、そして世界の他の人々とどのように関わっていくのか、そこに興味を持ちました。それがとても魅力的でした。

最後に、予告で新たなアベンジャーズのリーダーをほのめかした事について次のように語りました。

私は、イカリスが良いリーダーであり、良い兵士であることを知っています。アベンジャーズを率いるのに必要な2つの特性があるとすれば、彼にはそれがあります。でも、それを予測することはできません。

マッデンさんはイカリスがアベンジャーズのリーダーに必要な2つの資質を持っているキャラクターだとしながらも、未来はわからないと答えを霧の中に置くに留めました。

MCUのアベンジャーズのリーダーはキャプテン・アメリカであり、キャップ不在時にはトニー・スタークがそのポジションを埋めていました。コミックに目をやると、キャプテン・アメリカの他にクリント・バートンやキャロル・ダンヴァース、マリア・ヒルなどがリーダーを務めた事があり、単純に強ければいいというわけではありません。

まずは「エターナルズ」で描かれるイカリスのキャラクター性に注目が集まりそうです。

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

ソース:Marvel’s Eternals Star Addresses If He’ll Replace Iron Man as Avengers’ New Leader

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の腕輪のVFXは原作のように10個それぞれ異なる予定だった

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」に登場する10個の腕輪「テン・リングス」。原作コミックではこのテン・リングスは10個の「指輪」であり、それぞれが異なる能力を持つアイテムでしたが実写化するにあたって変更されました。しかし、実写版も当初は異なるヴィジュアルエフェクトを持たせていた事をVFX担当のショーン・ウォーカーさんが明かしました。

本作のVFXを担当した Weta Digital 社のショーン・ウォーカーさんは「ある時点ではそれぞれのエフェクトがそれぞれのスタイルで腕輪に適用されていました。例えばウェンウーがムチを作ったり投擲物を作ったりする時、それらは実際には独自のカラースキームを持っていましたが、全て同じパレットでした。しかし、ウェンウーとシャン・チーをはっきりとさせるために、もっと狭い範囲のカラーパレットにこだわりました。シャン・チーの色は実際に彼の母親のカラーパレットを模倣しています。」と説明しました。

原作の指輪のように異なるエフェクトを持っていたという腕輪ですが、最終的にはシャン・チーとウェンウーのどちらがコントロールしているのかを見た目でわかりやすくするために、キャラクターによってカラーを統一したとの事です。

原作の10個の指輪の違いについては以下の記事を御覧ください。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-shang-chi-ten-rings-power/”]

また、指輪から腕輪に変更された理由については以下の記事を御覧ください。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-shang-chi-producer-explains-why-changed-finger-rings-to-arm-rings/”]

「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の公式あらすじは以下の通りです。

マーベル・スタジオの新時代の幕開けを担う、新たなヒーローが誕生! 悪に染まった父から授かった最強の力を封印し、二度と戦わないと誓ったシャン・チー。父が伝説の腕輪《テン・リングス》を操り世界を脅かす時、シャン・チーは自らの力を解放し、宿命の敵となった父に立ち向かえるのか? 自らの運命に葛藤しながらも過去と向き合い、運命を受け入れ、“本当の強さ”に目覚めていくシャン・チーを描いたドラマチック・アクション・エンターテイメントが始まる。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は 2021年9月3日 より劇場公開中です。

ソース:Shang-Chi’s Ten Rings Nearly Looked Entirely Different

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」にヴェノムは登場するのか?トム・ハーディさんの気になる写真が発見される

様々な噂が渦巻いているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」にヴェノム登場の噂は以前からありましたが、ここ最近は他の噂に圧倒され息を潜めていました。しかし先日投稿された一枚の写真がSNSで拡散され、噂が再燃しています。

もともとはテレビディレクターのリン・オーディングさんが自身のInstagramにトム・ハーディさんとのツーショット写真を掲載したものですが、すぐに削除されました。しかし運よく保存していたファンが拡散したことで、ヴェノム登場の噂が再び持ち上がっています。

写真のトム・ハーディさんですが、不思議なことに「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のロゴが入ったキャップをかぶっています。こういったプロダクションキャップは通常、制作・撮影に参加したキャストやクルーに送られるもので、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長はそれぞれのプロモーションごとに作品に合わせたキャップをかぶって臨んでいる姿をよく見かけます。

トム・ハーディさんが自費制作した可能性や、非公式な商品を購入していた可能性は否定できませんが、シンプルに受け取るなら撮影に参加していたと考えるのが妥当なようです。

そしてこの写真がすぐに消された事がヴェノムの登場を裏付けていると考えるファンが多いようです。

ただし撮影したからと言って公開される映画に含まれるとは限らないのがマーベル・スタジオ作品の難しい所で、以前にも女優のキャサリン・ラングフォードさんが「アベンジャーズ/エンドゲーム」にて大人のモーガン・スタークとして撮影に参加していましたが公開された映画には登場しませんでした。

果たして10月のヴェノム2作目に続いて、スパイダーマンにも登場するのでしょうか?

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2021年12月17日 米国公開予定です。

映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の新たな予告が公開

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の新たな予告が公開されました。先日発表された公開日である12月3日をあらためてアナウンスしつつ、初公開となるいくつかのシーンが含まれています。

公式あらすじは以下の通りです。

「悪人以外を食べない」という条件でエディの体に寄生し、彼と共同生活を送る地球外生命体(シンビオート)のヴェノムは、食欲の制限を強いられストレスの毎日を過ごしていた。そんな中、未解決事件の真相を追うジャーナリストのエディは、サン・クエンティン刑務所である死刑囚と再会する。その男の名はクレタス・キャサディ。これまで幾度となく猟奇殺人を繰り返し、収監されたシリアルキラーで、彼には死刑執行の時が迫っていた。「私の秘密を教えよう」と不気味にほほ笑み、エディに対し異様な興味を示すクレタス。突如その時、クレタスはエディの腕へと噛みつき、エディの血液が普通の人間とは異なることに気づく…… 死刑執行の時、ついにクレタスはカーネイジへと覚醒――。世界を闇へと変えていく。

映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」は 2021年10月1日米国公開予定、日本は2021年12月3日公開予定です。

映画「DUNE/砂の惑星」ドゥニ・ビルヌーブ監督がマーベル映画を「コピペに過ぎない」と批判

ワーナー・ブラザース配給で10月公開予定の映画「DUNE/砂の惑星」のドゥニ・ビルヌーブ監督が、海外メディア el mundo(スペイン誌)とのインタビューの中でマーベル映画を「カット&ペーストに過ぎないマーベル映画が多い」と批判した事が話題になっています。

インタビューの中で、ヴィルヌーヴ監督は、著名な映画監督を引き合いに出し、大規模な予算で制作された映画は、芸術的には今でも意義があると考えていることを認めました。

ハリウッドの黄金時代を思い浮かべてみてください。商業映画が異なる芸術的提案をすることができ、それゆえに政治的であることがわかります。やりたいことをやるために潤沢な予算があることを、損だとか邪魔だとか思ったことはありません。逆転の発想。多額の予算をかけた映画は、同時に芸術的な意味を持つことができない、と誰が言ったのでしょうか?私は今、クリストファー・ノーランやアルフォンソ・キュアロンのような人たちのことを考えています。

以前に「スーパーヒーロー映画は映画ではない」というマーティン・スコセッシ監督のコメントをインタビュアーが引用すると、ヴィルヌーヴは前者の意見に同意し、「この種の映画は、その「カット&ペースト」方式のために、(観客を)少しばかりゾンビにしてしまっている」と述べました。

おそらく問題は、他の映画の “切り貼り “に過ぎないマーベル映画があまりにも多く目につくことです。この種の映画は、観客を少しゾンビにしてしまっているのかもしれません。しかし、大作で高価な価値のある映画は今もたくさんあります。私は悲観的になる必要はないと思います。

ヒーロー映画はそのストーリーテリングの性質上、「ヒーローが悪役を倒す」という脚本のコピペの型からは逃れられない宿命にあり、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でもそこから外れているのは「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」や「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」といった数少ない作品だけに留まっています。

監督の真の意図はこのインタビューだけでは判断が難しいですが、「DUNE」には「スパイダーマン」シリーズのMJ役ゼンデイヤさん、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「アベンジャーズ/エンドゲーム」でサノスを演じたジョシュ・ブローリンさん、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのドラックス役デイブ・バウティスタさん、「アントマン」シリーズでカートを演じたデヴィッド・ダストマルチャンさん、ドラマ「ムーンナイト」主演のオスカー・アイザックさん達が登場しています。彼らの出演経歴に監督が泥を塗ってしまうのはとても悲しい事です。

昨今のマーベル映画の多くは興行成績の記録を塗り替え、賞を取り、レビューサイトでは高く評価される傾向にあります。監督はこれを「観客をゾンビ」にしていると表現しました。もちろんのように2021年に公開された「ブラックウィドウ」、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」はそれぞれ記録を塗り替え、その物語や映像が高く評価されています。また、映画だけでなくドラマ「ワンダヴィジョン」もエミー賞を受賞し、大成功をおさめています。

お気に入り作品を批判されて怒るファンもいれば、ビルヌーブ監督が成功者であるマーベルに嫉妬しているだけと捉えるファンもいますが、しばらくはSNSで燃え続ける事になりそうです。

ソース:Denis Villeneuve Criticizes Marvel Movies: ‘Turned Us Into Zombies’

映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」アンディ・サーキス監督が映画が90分である事の理由を説明

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のアンディ・サーキス監督が、海外メディア IGN とのQ&Aセッションに登場し、昨今の映画と比べて90分という上映時間の短さについて質問され、説明しました。

監督は質問に対して、「僕らはこの映画を本当のスリルを味わえるものにしたかったんだ。速くて、筋肉質で、あまり説明に時間をかけないように。しかし、そうは言っても、私たちがやったことは、すべてのキャラクターにどっぷりと浸かることができ、次の戦闘やアクションパートに急ぐことがないように、バランスをとることができたと思います」と、90分の中にすべてがしっかりと収められている事を説明しました。

また、監督は制作チームが “ある時点でカーネイジをストーリーに登場させなければならないことを知っていて、(その前に)あまり長引かせたくなかった “と付け加えました。「しかし、同じ意味で、この映画の中心にあるのは、エディとヴェノムの素晴らしい関係です。だから、それを急ぐようなことはしたくなかったんだ。」

「例えば、カーネイジが生き返ると、エディはそこにたどり着くために何もしないで隠れていて、彼を追いかけようとします。このように、この作品には独自のエネルギーとペースがあり、それから逃れることはできませんでした」。そして最後に”あなたは吸い込まれてしまうでしょう” と締めくくりました。

公式あらすじは以下の通りです。

「悪人以外を食べない」という条件でエディの体に寄生し、彼と共同生活を送る地球外生命体(シンビオート)のヴェノムは、食欲の制限を強いられストレスの毎日を過ごしていた。そんな中、未解決事件の真相を追うジャーナリストのエディは、サン・クエンティン刑務所である死刑囚と再会する。その男の名はクレタス・キャサディ。これまで幾度となく猟奇殺人を繰り返し、収監されたシリアルキラーで、彼には死刑執行の時が迫っていた。「私の秘密を教えよう」と不気味にほほ笑み、エディに対し異様な興味を示すクレタス。突如その時、クレタスはエディの腕へと噛みつき、エディの血液が普通の人間とは異なることに気づく…… 死刑執行の時、ついにクレタスはカーネイジへと覚醒――。世界を闇へと変えていく。

映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」は 2021年10月1日米国公開予定、日本は2021年12月3日公開予定です。

ソース:Venom: Let There Be Carnage’s Runtime Is Short for a Storytelling Reason

Time誌「最も影響力のある100人」スカーレット・ヨハンソンさん、クロエ・ジャオ監督、ダニエル・カルーヤさんが選出

米国のニュース雑誌タイムによる2021年の「世界で最も影響力のある100人」にスカーレット・ヨハンソンさん、ダニエル・カルーヤさん、そしてクロエ・ジャオさんが選出されました。3人はマーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品に携わっている人物です。

スカーレット・ヨハンソン

ヨハンソンさんは2010年公開の映画「アイアンマン2」にてMCUに初登場。ブラックウィドウ/ナターシャ・ロマノフを演じ、以降多くのMCU作品に出演しました。推薦人のジェイミー・リー・カーチスさんは以下のようなコメントを寄稿しています。

スカーレット・ヨハンソンは、私が結婚した年の私の誕生日に生まれたこともあり、親近感を持っていました。彼女は私の誕生日に生まれ、私が結婚した年に生まれたからです。彼女は私の母の内面を知りたがっていたので、私たちは話をしました。2人のルーツがデンマークであること、演技への情熱、複数の才能を持っていることなど、明らかな共通点がありました。その映画の中で、スカーレットを見て、彼女が私の母と同じであることに驚かされる瞬間があります。

最近、私は彼女がブラックウィドウとしてスクリーンを支配しているのを見ました。ブラックウィドウは、女性を操って自分のために戦わせる権力者に復讐します。そして、現実に起きた「操られ」(同じ強調)に対する彼女の見事な対応を見ました。彼女は、映画館とストリーミングで同時に映画を公開するという決定によって、かなりのギャラの損失を被ったとして、スタジオに対して契約違反の訴訟を起こしたのです。

良心を持った暗殺者としても、感情を持った俳優としても、そして第2子を出産したばかりの猛烈な母親としても、「このママベアをバカにするな」というメッセージは明確です。

ヨハンソンさんは長年MCUに貢献してきましたが、映画「ブラックウィドウ」の公開方法についてディズニーの契約違反を理由に提訴し、噂されていた「ブラックウィドウ2」やMCUでの監督デビューについて先行きが不透明になっています。

クロエ・ジャオ

ジャオ監督は2021年11月5日公開予定の映画「エターナルズ」の監督です。アン・リー監督が推薦人としてコメントを寄せています。

クロエ・ジャオは、2017年の映画「The Rider」で世界の注目を集めた。サウスダコタ州で奮闘するネイティブアメリカンの家族を疎ましくも見事に描いた作品だ。そして、アジア人女性として初めてアカデミー賞の監督賞を受賞した「Nomadland」でも、再び注目を集めました。慈愛に満ちた眼差しで、彼女は物語とドキュメンタリーを巧みに融合させ、登場人物の内面の精神を捉え、彼らの人生を覗き込み、真に理解することを可能にしています。胸が張り裂けそうなほど美しい客観的な写真も、深く悲しく、しかし信じられないほど優しい心を映し出しています。

クロエは、見知らぬ土地の遊牧民であり、家のない反抗的な放浪者のようです。しかし、その自由にはエッジがあります。それは、ある文化や、その文化が潜在的に持っている「こうあるべき」という考えに精通していない、特別な視点を持っているからです。このレンズを通して、彼女は鋭い観察力を発揮し、物語の本質を鋭く捉え、判断や解説をすることなく、深い共感を持って描くことができるのです。

クロエは真の宝石のようなアーティストです。世界の中で自分の居場所を探す人間を描いた彼女の作品には、独特の説得力があります。分裂した世界の中で、彼女のビジョンは貴重なものです。

ジャオ監督の「エターナルズ」以降のMCUにおける契約は不明です。

ダニエル・カルーヤ

カルーヤさんは2018年公開の映画「ブラックパンサー」で、ワカンダの国境警備隊ボーダー族のリーダー、ウカビを演じました。推薦人として「ブラックパンサー」のライアン・クーグラー監督がコメントしています。

ダニエル・カルーヤと会話をすることは、他にはない経験です。彼は強烈な目であなたを見ていて、恐怖や判断なしに、注意と共感だけで聞いているように見えます。ダニエルの職人技を賞賛する人たちは、彼の笑顔や、言葉に命を吹き込む方法に注目します。しかし、彼の演技がこれほどまでに深いレベルで評価されるのは、ダニエルが観察者であり、聞き手であり、相手が誰であろうと、どこの国の人であろうと、他の人間との関係を築くことに尽力する共感的な魂を持っているからだと思います。

2021年に公開された映画「Judas and the Black Messiah」で、シャカ・キング監督が、1969年にシカゴで警察に殺害されたブラックパンサー党のリーダー、フレッド・ハンプトン役にダニエルを起用したとき、私は、ダニエルがハンプトンの遺族に会わなければならないときが来るだろうと考えました。ダニエルは、有名人であるということではなく、その共感性によって、彼らの愛するリーダーを演じる自信を得るだろうと確信しました。その共感が、ダニエルを次にどのように導いてくれるのか、私は楽しみです。

カルーヤさん演じるウカビの今後の再登場は不明ですが、最後に登場したウカビは死亡したわけではないので戻ってくる可能性はあると考えられています。現在撮影中の「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」やディズニープラスでのワカンダスピンオフドラマもライアン・クーグラー監督が手掛けている事もあり、その可能性は高いと思われています。