マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「デッドプール3」「スパイダーマン4」「シャン・チー2」「ファンタスティック・フォー」は、それぞれが「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」への導入を描いていくと予想されていると報じられています。
‘SPIDER-MAN 4’, ‘SHANG-CHI 2’, ‘FANTASTIC FOUR’ and ‘DEADPOOL 3’ are all expected to set up the ground for ‘AVENGERS: SECRET WARS’.
— The Hollywood Handle (@HollywoodHandle) November 26, 2023
(Via: @DanielRPK) pic.twitter.com/frMF9C2C3Z
報告された内容はタイトル以上でも以下でもないもので、「デッドプール3」にまつわる噂はたしかに「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」へと接続される事が期待されています。
「ファンタスティック・フォー」は原作コミックで征服者カーンとの関係性が強く、この設定はMCUでも継承されていると考えるのは不自然ではありません。
残る2つの作品はどうでしょうか。
「シャン・チー2」はシャン・チーの父親が集めていたテン・リングスはコミック版とは異なっていて、MCU版ではカーンのテクノロジーによって作られたものではないかと考えられています。「シャン・チー」1作目にはこれといったマルチバース的要素はありませんでしたが、ラストでは謎の信号を発信している事がブルース・バナーらによって指摘されました。
ミズ・マーベルの持つクアンタム・バンドもコミックと違ってカーンの手によるものだと考えられており、これらが信号を発信しているとなれば、「アントマン&ワスプ:クアントマニア」の征服者カーンがキャシーが作った量子衛星の信号を捕らえてきたように、別のカーンがテン・リングスやクアンタム・バンドの信号を利用してくる可能性がありそうです。
「スパイダーマン4」は今回名指しされた作品の中で最も予想が難しい作品です。
過去には「スパイダーマンは大規模な事件に巻き込まれ過ぎており、コミックのようなストリートレベルの物語に戻す事が検討されている」と報じられていましたが、またしてもマルチバース関連の事件に引きずり込まれていくのでしょうか。
ストリートレベルに戻したいと報じられたのは2022年の10月で、それから約1年の間に「スパイダーマンはシークレット・ウォーズで重要な役割になる」と言った噂が報じられたり、SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)への接続を探求し始めるとも言われています。
噂は「スパイダーマン4」が再びマルチバース関連の作品になりつつある事を示唆していますが、当初言われていたコンセプトとどちらに転がっていくのかは不明です。あるいは「マーベルズ」のように手短に重要なマルチバース要素が含まれるのかもしれません。
一方で今回名前が取り上げられなかった作品として「ドクター・ストレンジ3」と「シークレット・ウォーズ」の関係が気になる所。
「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」で焦点となっていたインカージョンは劇中では「マルチバースへの干渉が原因」とされていましたが、コミックのインカージョンは「シークレット・ウォーズ」を始めた存在によって人為的に引き起こされていた現象でもありました。
「ドクター・ストレンジ3」では2作目のポストクレジットシーンの流れを汲んで、クレアと共にインカージョンの阻止に奔走すると見られていますが、その先でそういった存在に出会ってしまう事は容易に想像できます。容易に想像できるがゆえに、そういった脚本にはしないという事もありそうですが、今回指摘された4作品に「ドクター・ストレンジ3」を加えた5作品は、「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」に向けた重要なピースとして注目すべき映画となりそうです。
映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」は 2027年5月7日 米国にて劇場公開予定です。