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映画「スパイダーマン:ブランニューデイ」、スパイダーヴィランがほとんど登場しなかった事を脚本家が解説

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ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオが共同制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ブランニューデイ」は大ヒット中で、ソニー史上最高の興行収入の映画となる可能性や、最終的に「アベンジャーズ:エンドゲーム」を超える予想も出ていますが、ファンにとって完璧な映画だったとは言えないようです。

「ホーム」3部作と本作を執筆した脚本家のクリス・マッケナさんとエリック・ソマーズさんは、海外メディア The Wrap とのインタビューで、本作が「ホーム」3部作でそれぞれメンター役のキャラクターがいた事に対して、「ブランニューデイ」ではピーターの大人としての関係を描くことにしたと語りました。

ソマーズさんは「これまでにピーターがメンターに頼っている様子は見てきました。彼はまだ若いキャラクターです。尊敬する人がいて、時にはうまくいきますが、そうではないこともあります。でも、もうそういうのはやめましょう。私たちは彼の成長の物語を描きたいのです。成長する過程で、彼は自分で物事に対処し始める必要があります。自分で答えを見つけ出し、他人に頼らないようにする必要があるのです」と述べ、「彼がもっと対等な大人として人々と交流する姿を見るのは面白いだろうと思いました。パニッシャーとの関係、あるいは(ダメージ・コントロールの)メッツガーとの関係、ジーン・デウォルフとの関係など、これらはより成熟した関係です。ピーターはもはや年上の人に助言や指導を求める子供ではなく、同僚として、仲間として、同じ大人として接しているのです」と説明しました。

マッケナさんは本作にハルクが登場した理由について、ピーターに「クモにまつわる問題」を与えたかったとし、「ハルクは、我々の悪役が精神操作できる素晴らしいレガシーキャラクターになるだろうし、そうすればスパイダーマン対ハルクの素晴らしい戦いが実現できると考えました。そういうことがうまく重なったんです。マーベルが映画でハルクを使うことを許可してくれたのは本当に嬉しく、幸運でした。なぜなら、ハルクはあらゆる面でうまく機能したと思うからです」と語りました。

メンターらしいメンターがいなくなった事はピーター・パーカーが成長し大人になったと表現する事に成功しましたが、本作のヴィランについては賛否両論のポイントになっています。

海外レビューサイト Rotten Tomatoes ではMCU全38劇場作品の中で「ブランニューデイ」は11位に。興行収入やSNS上でのファンの反応を見る限りではもうちょっと上にランクインしても良さそうですが、意外なランキングとなっているようです。

そもそも完璧な映画など存在しないと考えていますが、「ブランニューデイ」でもいくつかの気になる点はありました。

そのひとつがコミックのスパイダーマンのヴィランがちゃんと登場しないという点。冒頭のダイジェストはコミックカバーを再現するシーンのオンパレードでファンの心をくすぐりましたが、本当にそれだけで終わっており、スコーピオンでさえもろくに存在感を示していませんでした。

マッケナさんはジーンの登場について、「他にストーリーに相応しいキャラがいなかった」とし、「今なら、ピーターのキャラクターを素晴らしい形で反映できる、本当に魅力的なキャラクターが登場する物語を語ることができます。そして、ある地点に到達できるでしょう。ジーンは明らかにMCUにおいて非常に重要なキャラクターですから。このキャラクターをより人間らしく描き、最後には彼女を救済するための余地がさらに広がるでしょう」といいます。

スパイダーマンのヴィランではなく、広いマーベルの世界から別のキャラにスポットをあてたことについて「ふさわしいキャラクターが本当に必要だったんです。他のキャラクターも検討しましたが、どれもダメでした。ジーンが本当にその鍵を握ってくれたんです。彼女こそが欠けていたピースでした」と語りました。

監督も少し前のインタビューでジーン・グレイは最適な選択だったと語っていました。

「ブランニューデイ」のヴィランがマインドコントロールの使い手だと報じられた際、コミックのスパイダーマンのヴィランからジャッカルやスパイダークイーンが黒幕なのではないかと噂されていました。当初からジーン・グレイの噂もありましたが、コミック上でスパイダーマンとジーンがほとんど交流がない事を考えて、なぜこの映画にジーンが必要なのか意味が分からないともされていました。

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きたるべきリブート版「X-MEN」の準備映画として「ブランニューデイ」が作られたと勘違いしているファンも多いようですが、監督は自分がマーベルに使わせて欲しいと頼んだと説明しています。したがって「X-MEN」のために無理やりジーンを登場させたわけではないようですが、だとしても「ブランニューデイ」はやや不完全燃焼なラスボスとなってしまったようです。

次回作以降ではキングピンやヴェノムなど、スパイダーマンを代表するヴィランとの対決が描かれることに期待です。

映画「スパイダーマン:ブランニューデイ」は「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のデスティン・ダニエル・クレットン監督のもと、「ホームカミング」「ファー・フロム・ホーム」「ノー・ウェイ・ホーム」の脚本家クリス・マッケナさんとエリック・ソマーズさんコンビが引き続き執筆。後にジャスティン・クリツケスさんを追加しています。

本作にはパニッシャーを演じるジョン・バーンサルさんも参加し、ハルク/ブルース・バナーを演じるマーク・ラファロさんと、スコーピオン/マック・ガーガンを演じるマイケル・マンドさんが再登場。また、アニメ「スパイダーバース」からマーヴィン・ジョーンズ3世さんがトゥームストーンを再演し、「サンダーボルツ*」よりエレーナ・ベロワが登場

映画「スパイダーマン:ブランニューデイ」は 2026年7月31日 より公開中です。

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管理人ミルク

アメコミと出会ってはや20年以上、初めて買ったマーベル・コミックはオンスロート。X-MEN vs STREET FIGHTERではシリーズを通してマグニートーを愛用。