20世紀FOX制作のマーベル映画「ニューミュータンツ」のジョシュ・ブーン監督が、海外メディア The Direct とのインタビューで、この映画の制作について振り返りました。X-MENの新世代チームを描く映画でしたが、2020年の公開時、評価は芳しくありませんでした。
脚本も兼業したジョシュ・ブーン監督は、「ニューミュータンツ」の不運な制作過程について、今なおトラウマだとして次のように語っています。
辛かったです。本当に辛い経験でした。撮影中にスタジオは売却され、公開が決定した矢先にパンデミックが起こりました。撮影は本当に素晴らしい時間を過ごしました。キャスト陣は本当に大好きですが、あの作品を作るのは…何年もかかり、結局、まったく満たされないものでした。
X-MENの新世代を使ったホラーテイストの映画として、「ニューミュータンツ」は三部作で制作される予定でしたが、20世紀FOXを買収したディズニーはこの計画を白紙に。三作目では本家X-MENとのクロスオーバーを予定していたと当時監督は語っていましたが、これは全く実現せずに終わってしまいました。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)がこれから本格的にミュータントを導入するにあたって、「ニューミュータンツ」の続きをやる事に興味があるかと質問された監督は「二度とやりたくない」と語っています。
本当に作りたかった映画を作ることができませんでした。作りたかったものの半分も作れませんでした。パンデミックのせいで公開も危ぶまれました…正直に言うと、もう二度とやりたくないです。
2020年当時は「三部作を完結させたい」と語っていた監督でしたが、もはやその気力は残っていないようです。
[nlink url=”https://mavesoku.com/josh-boone-hopes-to-complete-new-mutants-trilogy/”]アニャ・テイラー=ジョイさんが演じるマジックの二人目となるダークチャイルドが3作目で登場するというプランも披露していた監督でしたが、もう続編を期待する事はしないほうがいいのかもしれません。
MCUで引き継がれるとすれば、監督と脚本はすべて新しい人物が担当する事になりそうです。
本作は世界37カ国での公開と小規模に終わり、日本では何の発表もないまま劇場公開が見送られました。Blu-rayなどは発売されており、日本語吹替も実装されていますが、タイトルは何故か複数形ではなく単数形の「ニュー・ミュータント」になっています。
なお、Rotten Tomatoes での評価は「モービウス」と「マダム・ウェブ」の間ぐらいに落ち着いています。
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ソース:The New Mutants Director Slams His Own Marvel Movie Experience: ‘So Unfulfilling’ (Exclusive)