ドラマ「ワンダヴィジョン」4話のイースターエッグをピックアップ ─ ミズ・マーベルやファンタスティック・フォーとの関連は?

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配信が始まったにも関わらず謎が多いMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」は、これまでに公開されてきた映画シリーズと同様イースターエッグがたくさんある作品です。この記事ではそれらについて取り上げて行きたいと思います。今回はエピソード4「番組を中断します」に注目。

この記事にはネタバレを多く含んでいますので、未見の方はご注意ください。

4話

エピソードタイトル「番組を中断します」

今回は3話までのようなシットコムではありませんでした。タイトル通りシットコムは中断され、外界からの視点で物語が進行していきます。

指パッチンからの帰還

今回のエピソードでモニカ・ランボーはサノスの指パッチンで消えていたことがわかります。

©2021 MARVEL

エンドゲームでのハルクの指パッチンによって戻ってきた様子が描かれていました。この事は映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」でも少しだけ映像化されていましたが、このエピソードでは混乱の様子など、より具体的に描かれました。

また、モニカが消えている間にモニカの母親でありキャロル・ダンバース/キャプテン・マーベルの親友だったマリア・ランボーはがんにより亡くなっていた事も判明しました。

S.W.O.R.D.

S.W.O.R.D.がようやくしっかりと紹介されました。

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英語で Sentient Weapon Observation Response Division と表記され、日本語では「知覚兵器観察対応局」と表示されます。これはMCU版のS.W.O.R.D.であり、コミック版では Sentient World Observation and Response Department と少し違っています。世界ではなく兵器を監視するのがMCU版S.W.O.R.D.という事のようです。

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S.W.O.R.D.の長官

S.W.O.R.D.の長官はマリア・ランボーだったようですが、マリアの死後、タイラー・ヘイワードが臨時長官を務めているとの事。モニカとも顔見知りの様子です。コミック版のS.W.O.R.D.長官はアビゲイル・ブランドというミュータントとエイリアンとのハーフの女性ですが、このあたりもコミック版とは異なるようです。タイラーはベースとなったコミックキャラクターが不明です。

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マリア・ランボー

マリア・”フォトン”・ランボーは映画「キャプテン・マーベル」で登場したマリアの戦闘機にも書かれていたコードネームです。コミックではモニカのヒーローネームのひとつがフォトンです。

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ニュージャージー州

ウェストビューがニュージャージー州にあることが4話で判明しました。ニュージャージーにウェストビューという町は実在しないようです。コミックではワンダとヴィジョンはニュージャージー州北東部の実在するレオニアという町に引っ越した事があるようです。

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MARVEL作品でニュージャージーといえば、ミズ・マーベルことカマラ・カーンの出身地。映画「キャプテン・マーベル2」にモニカとカマラが登場すると発表されているだけに、今後のワンダヴィジョンで何か伏線が貼られるかもしれません。

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ジミー・ウー登場

映画「アントマン&ワスプ」に登場したジミー・ウー捜査官が再登場です。名刺を差し出すシーンでは、スコット・ラングに教えてくれと言っていたカードマジックを披露してくれます。

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ウー捜査官はS.W.O.R.D.ではなく以前と同じくFBI所属であり、保護観察中の証人がいなくなったということでウェストビュー郊外まで来ていました。彼の言う人物が誰なのかは今の所不明です。

警察車両の1966

警察車両のお尻の部分に妙に強調されている1966の数字があります。

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マーベル映画に出てくる数字は往々にして関連するキャラクターのデビュー年や号数など表示していることが多いのはコアなファンであればご存知のはず。ワンダ・マキシモフは1964年にデビューし(X-Men#4)、キャプテン・マーベルは1967年にデビューし(マーベルスーパーヒーローズ#12)、キャロル・ダンバースは1968年にデビューし(マーベルスーパーヒーローズ#13)、ヴィジョンは1968年にデビューしました(アベンジャーズ# 57)。アガサ・ハークネスは1970年にデビューし(ファンタスティックフォー#94)、モニカ・ランボーは1982年にデビューし(アメージングスパイダーマンアニュアル#16)、S.W.O.R.D.は2004年にデビューしました(アストニッシングX-メン)#6)。

1966年にデビューしたのは、マッドサイエンティスト組織であるA.I.M.(ストレンジテイルズ#146)です。もとはヒドラの化学兵器部門で独立した組織となりました。A.I.M.は養蜂家のようなコスチューム(化学防護服)でおなじみで、蜂の巣をイメージした正六角形のシンボルマークを使用している組織です。このドラマにもそれらを匂わす映像はいくつかありましたが、関与しているのでしょうか?

S.W.O.R.D.のドローン

偵察のためにモニカがドローンを飛ばしますが、突如見えなくなってしまいます。このドローンは2話の前半でワンダが庭先で見つけたヘリの模型へと姿を変えたようです。

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障壁を超えてウェストビューに入ると姿が変わることが裏付けされたシーンでした。

吸い込まれるモニカ

モニカがウェストビューに近づくと、エネルギーフィールドの障壁があることに気づきます。手を触れても害はありませんでしたが、手首まで入れた段階で強制的に吸い込まれてしまいました。

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しかし4話後半でモニカの捜索に向かったエージェント・フランクリンやドローンなどの物体はこの障壁を通過しただけで、吸い込まれるような描写はありませんでした。モニカのみこのように吸い込まれた理由は今の所不明です。また、4話までの段階で内側から外へ自分の意志で出られるのかも不明です。

ただし、3話のイースターエッグ記事でも書きましたが、外から中への侵入を防ぐ役割は果たしていません。ワンダが外の人間を拒んでいる様子が4話のラストで描かれていましたが、この壁にはまだそういう力が備わっていないようです。もしくはワンダが作った壁でない可能性も少なからずあるかもしれません。

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ダーシー登場

「マイティ・ソー」シリーズよりダーシー・ルイスが再登場しました。ダーシーはカルバー大学の政治科学専攻の大学生でしたが、天文物理学の博士号を修得したようです。今の所その経緯は不明です。

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ほかにS.W.O.R.D.のトラックに同乗していたのは核生物学者、人工知能のエキスパート、化学技術者でした。

CMBRとMCUの関係

S.W.O.R.D.の臨時基地に到着したダーシーはさっそくCMBR(宇宙マイクロ波背景放射)の量がおかしい事に気づきます。これは実在する学術用語で、ビッグバン直後に発生したと考えられており、そのため「宇宙最古の光」とも呼ばれているものです。

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MCUにおいて、ビッグバンと同時にインフィニティ・ストーンが誕生しています。ウェストビューの中でヴィジョンの核でもあるマインド・ストーンが再生していることを示唆しているのかもしれません。

また、CMBRはファンタスティック・フォーのメンバーたちの力の源でもあります。MCUではファンタスティック・フォーの映画の制作が正式に発表されたため、こちらの伏線のひとつになる可能性もありそうです。

シット・コム

今回のエピソードで視聴者が見てきたシットコムはS.W.O.R.D.が作成したものではない事が判明します。

©2021 MARVEL

この事実はシットコムのスタッフロールに登場していた人物たちがS.W.O.R.D.の人間ではないことの裏付けにもなります。

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1話と3話では制作スタッフの名前も違うようです。1話は架空の人物で、4話で見られた3話のスタッフロール(ややこしい)は実際のディズニープラス作品である「ワンダヴィジョン」の制作スタッフの名前を使用しているようですが表記の役職と実際の役職は異なるようです。

ホワイトボード

S.W.O.R.D.とウーが開始した捜査で、ウーはホワイトボードに情報を書き出していきます。

©2021 MARVEL

左上:ウェストビューに三角測量 / アムネシア─半径5マイル、場所不明

左下:背後にあるものは? / エイリアン(スクラル?)、脅威

右上:わからないこと / なぜ六角形なのか、なぜシットコムなのか、同じ時間と空間?、ヴィジョンは生きているのか

右下:連絡失敗事項 / 電話回線、デジタル、ドローン

画像は書いている最中のものですが、最終的には以上のような内容になります。わからないことの部分は我々視聴者とほぼ同じで、作中のS.W.O.R.D.も把握できていない様子です。スクラルに関してウーがどこで知り得たのかは不明で、この場所でS.W.O.R.D.から聞かされたのか、もっと広く知れ渡っているのかはわかりません。

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前夜に公開されたトレーラーに登場していた調査ボードも4話で出ました。元の住民の誰が何を演じさせられているかをウーたちがチェックしていっています。この段階ではまだドッティが登場していない状態で、アグネスについては元の住民が誰かが分かっていない様子。しかしハーブについてはわかったようで、アグネスとハーブは以前からの知り合いで、モニカ(ジェラルディン)が新顔と言われた事の理由がわかりません。

ウーがもともと探していた人物がアグネスになっているのでしょうか?

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検閲

ダーシーとウーがチェックしているシットコムはところどころ不自然に映像が飛びます。

©2021 MARVEL

誰がシットコムを検閲しているのかは不明ですし、ホワイトボードにも書かれたようになぜシットコムなのかも分かっていません。裏で誰かが糸を引いている可能性もありますし、SOSのシグナルとして放送しているワンダがいて、理想的なウェストビューで過ごしたいワンダがこの電波を邪魔しているのかもしれません。

自覚がない

ワンダ自身、たびたび無意識な行動をしているように見えます。1話からところどころそう感じさせますが、モニカを吹き飛ばした後もそうでした。

©2021 MARVEL

ワンダのトラウマが精神を二分してしまったのか、ワンダのトラウマをついて誰かが操っているのかもしれません。

ヴィジョンは死んでいる?

いつものカラフルなヴィジョンではなく、サノスにストーンを取られた後の灰色のヴィジョンが登場しました。

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もしかするとヴィジョンは遺体(正確にはスクラップ?)に魔法で外見を与えられ動かされているのでしょうか。ワンダが遺体とキスしたりダンスしたりしていたのかと思うとかなりのホラーです。

何もかも

外に放り出されたモニカが「何もかもワンダ」とつぶやきます。

©2021 MARVEL

真意はまだ分かりませんが、おそらく中での体験は覚えているようで、町の異変の元凶がワンダだと言っていると考えられます。

エンディング曲

4話のエンディングにはジミ・ヘンドリックスの「Voodoo Child 」が採用されています。

Voodooと言えば死者蘇生が有名なエピソードですが、ヴィジョンと重ねているのでしょうか。

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以上が気づいたポイントです。他にも何かあれば追記するかもしれません。

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