マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のグローバルプレスカンファレンスの中で、主演のクリス・プラットさんがピーター・クイルの最後の選択について語りました。
※これより先は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。
「Vol.3」の終わりに地球に戻り、祖父母と再会する決意をしたピーター・クイルは、ヨンドゥにさらわれた時(祖父母と別れた時)と同じカラーリングのコーディネートでミズーリに帰ってきました。
クリス・プラットさんはピーター・クイルのこの決断について「バウティスタ(ドラックス)がマンティスから聞いた、『クイルは泳ぎ方を学ばなければならない男だ』という素晴らしいセリフがありました。ピーターは、スイレンからスイレンへ、女性から女性へ、関係を飛び回っている男でした。それは、とても人間らしい状態だと思います。私たちはしばしば、人間関係や、チームや家族などの所属の中で、自分自身を見つけることがあると思います。そして、彼は迷子になってしまったのです。」と語りました。
「そう、最初は母親の死から逃げていたんです。そして、80年代後半の子供時代のポップカルチャーのアイコンをもとにしたキャラクターになりきることができました。それで、彼は踊り狂っていたのですが、そのすべてが、本当はそこに自分自身を見出したものだったのです。」と続けます。
そして、「その後、彼はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと自分自身を見つけました。そしてさらに、自分の父親と出会い、自分が誰であったかに自分を見出すことができると考えました。つまり、彼は常に自分が何者なのかを探し続けている男なんです。そして、ガモーラとの関係で再びそれを見つけたんです。」と「Vol.2」でのピーター・クイルについて言及。
「しかし、ガモーラと見つけた自分自身が(ガモーラの喪失と共に)彼から剥奪されたとき、彼は、どれも本当の自分ではなかったことに気づいてしまいました。それで、彼は迷子になってしまった。そしてそれはおそらく、彼の悲しみを意味するんです。」と「インフィニティ・ウォー」以降の喪失について語りました。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは1作目でいびつな寄せ集めチームとして動き出し、2作目の時点で既に家族という言葉が使用され、視聴者の大半はこの銀河の家族に熱狂していました。
しかしながら、ピーター・クイルは地球に戻る手段がありながらも実家に顔を出す選択をしない事に疑問を持つファンも多く、ジェームズ・ガン監督のもとには質問が殺到していました。
ガーディアンズを家族として描く一方で、本当の家族から逃げていたピーター・クイルはどこか滑稽でしたが、「Vol.3」で自分の愛したガモーラがもういない事を再確認した事で、本当の自分を探す旅を再開し、そのはじめとして原点である祖父母の家に戻る決断に至ったと考えられるようです。
ピーター・クイルは「ソー:ラブ&サンダー」でも「愛する者を見つけた。結局また失って最低の気分。でも何も感じないよりずっとマシだ」、「途方に暮れたら愛する人たちの目を見つめるんだ。自分が何者か分かる」とソーに対してアドバイスを送っていましたが、これは似たもの同士である自分自身への言葉でもありました。
「泳ぎを学ぶ」ために地球に戻ってきたピーター・クイルですが最後の「The Legendary Star-Lord Will Return」のメッセージが示すように、再びスターロードとして戻ってくるようです。
それが「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」になるのか、それよりももっと先になるのかは不明ですが、戻ってきた時には内面が大きく成長したピーター・クイルを目撃する事になるのかもしれません。
映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は2023年5月3日 より劇場公開中です。
ソース:Chris Pratt Explains Star-Lord’s Surprising Ending In Guardians 3