映画「エターナルズ」、誰ならキャプテン・マーベルに勝てる?プロデューサーが回答

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」に登場するエターナルズたちは地球人より遥かに強力な宇宙人たち。「誰が一番強いのか?」は誰もが持つ疑問のひとつであり、MCUでも極めて圧倒的な力を見せつけてきたキャプテン・マーベルに勝てるメンバーはいるのか、プロデューサーのネイト・ムーアさんが海外メディア Comicbook.com とのインタビューで明かしました。

キャプテン・マーベルに対抗できるチームメンバーがいるか質問されたムーアさんは以下のように回答しました。

キャプテン・マーベルがバイナリーになったら、それは大変なことです。それは、おそらく最も優れたフィジカルファイターであるキャプテン・アメリカが、宇宙の武器でパワーアップしたようなものです。

MCUではキャプテン・マーベルのバイナリーモードについて説明されていませんが、金色のオーラにつ包まれた状態はコミックのバイナリーモードに近い表現になっています。バイナリーモードになったキャプテン・マーベルはホワイトホールからパワーを引き出し、コズミックパワーにアクセス可能になり、熱、電磁スペクトル、重力のような恒星が持つエネルギーを完全に制御・操作することができるようになります。

ムーアさんはあくまでコミックの設定に基づいて、エターナルズではキャプテン・マーベルのバイナリーに敵わないと考えている事を明かしました。

また、今作のエターナルズの設定について以下のように説明しました。

私たちは、エターナルズがあまりにも神々しくなりすぎることを望んでいませんでした。なぜなら、彼らが親近感を持てなくなる危険性があるからです。ソーはその点、うまくやっていると思います。しかし、私たちは必ずしもランク付けをしているわけではありません。彼らは自分のポケットを占めているようなものだと思っていますし、将来的に、もし他のキャラクターと交わることがあれば、それを調査するのも楽しいことだと思います。

キャプテン・マーベルが今後のMCUでバイナリーモードに覚醒するようなことがあれば、さらに手がつけられなくなる可能性もありますが、一方でコミックでは強すぎた事もあってか、近年バイナリーは弱体化する方向で描かれてきています。

しかし、2020年からのコミックシリーズではアイアン・アーマー、ムジョルニア、キャップの盾を装備し、魔法まで習得するなど、バイナリーの弱体化を補おうとするかのようにパワーアップを果たしています。

©MARVEL

映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)でも圧倒的な戦闘力を見せたキャプテン・マーベルですが、今後のクロスオーバー作品や、「ホワット・イフ…?」シーズン2などでエターナルズvsキャプテン・マーベルを目撃する日が来るかもしれません。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

ソース:Eternals Producer Reveals Which Character Could Possibly Take On Captain Marvel

映画「エターナルズ」、セナはコミック通り記憶喪失に悩んでいる事が判明

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」に登場するセナ。アンジェリーナ・ジョリーさん演じるこのセナがコミック通り、記憶の障害に苦しんでいる事が判明しました。2020年1月に行われた海外メディア ScreenRant とのインタビューの中でこの話が出ていた事があらためて報告されています。

1年以上前のインタビューの中で、プロデューサーのネイト・ムーアさんは以下のように語っていました。

セナは映画の中で、Mahd Wy’ryという病気にかかってしまうという悲劇的なストーリーを持っています。皆さんがコミックファンならご存知の通り、Mahd Wy’ryはエターナルズを悩ますものです。認知症のようなものですね。記憶の量が膨大なために、自分を見失い、心の整理がつかなくなってしまうんです。そして、現代の彼らは、彼女が人間のそばにいるのは危険すぎるという理由で、オーストラリアの山小屋で自給自足の生活をしています。

そして、ムーアさんはギルガメッシュがセナの保護者役を担当している事を明かしました。

エターナルズは肉体的に人間を凌駕し、(人間の)病気や毒に対しても強い抵抗力を持っている種族ですが、エターナルズにはエターナルズの問題がありそれらを抱え、生活に悩む様子も描かれるようです。

Mahd Wy’ryはコミックでは別名「Eternal madness(エターナルズの狂気)」といい、ムーアさんの言うような認知症のような状態に陥ります。この病気の原因はエターナルズが極めて長寿命であるにも関わらず、人間と同じ心を持っているために、次第に記憶の制御が困難になる事だと説明されています。コミックではこの状態に陥ったエターナルズは殺すしかなく、安全だった状態の遺伝子からロールバックするしかないとされています。

映画のセナでも死と再生が描かれる事になるのでしょうか?

「エターナルズ」の公式あらすじは以下のとおりです。

数千年にもわたり、宇宙的規模の“脅威”から人類を守り続けてきた者たちがいた。
彼らの名は、エターナルズ──。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』のその後、地球に再び想像を絶する“脅威”が迫っていた。
その時、数千年の時を経て、エターナルズが人類の前に姿を現す。
地球滅亡まで彼らに残された時間は、あと7日……。
タイムリミットが迫る中、彼らは世界中に散らばった仲間たちと結集し、人類を守ることができるのか。
そして彼らを待ち受ける<衝撃の事実>とは……。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

ソース:Angelina Jolie’s Eternals Character Suffers From Memory Loss

映画「エターナルズ」、日本語吹替声優が発表 ─ セルシ役恒松あゆみさんなど

ウォルト・ディズニー・ジャパンが来月公開予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」のチームメンバー9人とデイン・ウィットマンの日本語吹替版キャストを発表しました。恒松あゆみ さん(「機動戦士ガンダム00」のマリナ・イスマイール役など)、 川田紳司 さん(「ゲーム・オブ・スローンズ」のロブ・スターク役など)、 深見梨加 さん(『マレフィセント』のマレフィセント役など)、 戸田恵子 さん(「それいけ!アンパンマン」のアンパンマン役など)、 花輪英司 さん(「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョン・スノウ役など)、 杉田智和 さん(「銀魂」の坂田銀時役など)、 金子睦 さん(『ストレンジャー・シングス未知の世界』のマックス・メイフィールド役など)、 後藤光祐 さん (「ゲーム・オブ・スローンズ」のトアマンド役など)、内山昂輝 さん(「機動戦士ガンダムUC」のバナージ・リンクス役など)、 稲田徹 さん(「僕のヒーローアカデミア」のエンデヴァー役など)がキャスティングされています。

セルシ:ジェンマ・チャン、恒松あゆみ

チームをまとめる中心メンバー。現在は博物館で働きながら、人間の男性デインと交際中。しかし、かつての恋人イカリスの事を何世紀も愛し続けている。感情を持たない物質を別のもの変換する能力を持つ─。

恒松あゆみさんのコメント:
「『思っていたヒーロー像と全然違う!!』というのが、セルシの第一印象です。物理的な強さではなく、内に秘めた強さを持つセルシ。彼女の考え方には共感できる部分が多く、すんなりと受け入れることが出来ました。エターナルズがどのようにして人類滅亡の危機に立ち向かっていくのか・・・。その戦いを見守っていただけたら嬉しいです。」

イカリス:リチャード・マッデン、川田紳司

高潔でカリスマ性をもち、任務に対する責任感も強い最強の戦士。その責任感ゆえにチームと衝突する事も。かつてセルシとは恋人同士だった。地球に迫った脅威を止めるため〈エターナルズ〉を結束させようとするが─

川田紳司さんのコメント:
「いちファンとしてずっと観てきたMCU作品に、まさか自分が参加することが出来るとは!興奮と共に強い責任を感じています。日本語吹替版をより多く方々に楽しんでもらえるように、全力で臨みたいと思います。」

セナ:アンジェリーナ・ジョリー、深見梨加

チームで最も危険な女戦士。テレパシー能力や、自分の頭に浮かんだどんな武器であっても、生み出すことのできる能力を持つ。誰よりも戦う事を愛する彼女は、不愛想で他者に心を開かない。

深見梨加さんのコメント:
「この作品にこの役で参加出来ることにワクワクしています!いつもの強い女性とはひと味違う一面も演じられて新鮮でした。作品のエネルギーに飲み込まれないように私もパワー全開で臨んだので、それが伝われば幸いです。」

エイジャック:サルマ・ハエック戸田恵子

太古の時代から現代まで常に地球と人類を見守り、彼らが無事に暮らせるように活動してきた。〈エターナルズ〉導いてきた精神的なリーダーでセルシ、イカリス、スプライトにチームの再集結を命じる。癒しの能力を持つ─

戸田恵子さんのコメント:
「驚いたのは監督がクロエ・ジャオ監督、女性監督であること。『ノマドランド』では快挙でした。注目してる方の作品に携われて光栄です!私が吹き替えたエイジャック役のサルマ・ハエックさんもとても素敵な女優さんでした。コミックでは男性だったキャラだと聞いてます。納得。笑っ  「エターナルズ」ご期待ください」

キンゴ:クメイル・ナンジアニ杉田智和

最も陽気な性格を持つメンバー。地球で人間たちに紛れ人知れず暮らすことを求められているが、何世紀にも渡って目立ちたい、有名になりたいという願いを抱き、現在はインドで“ボリウッド”で大スターとして活躍中。

杉田智和さんのコメント:
「物事の捉え方について板挟みになった時、彼の道化のようでスマートな立ち振る舞いは見る者を安心させます。生きる事に必要な寛大さとユーモア、何より信頼を裏切らない事を作品から学びました。キンゴとこれからも共に永遠を歩んでいきたいです。」

スプライトリア・マクヒュー金子陸

見た目は12歳の少女。本物のような幻影を生み出す能力をもつ。当然その容姿よりも強くて賢いが、数千年にもわたって人類から子ども扱いされることが不満。

金子陸さんのコメント:
「今回私が演じたスプライトという子は、唯一見た目が子供のエターナルズです。アクションだけではなく、能力を使い たくさんの人を笑顔にできるヒーローです。そんな彼女にも注目して見ていただけたらと思います。」

ファストスブライアン・タイリー・ヘンリー後藤光祐

チームの頭脳を担うメンバーで平穏な暮らしを望む。発明の才能に恵まれ、素材さえあれば、想像するものは何でも作り出すことができる。数千年にもわたって人類のテクノロジーや技術の進化をそっと後押ししてきた。

後藤光祐さんのコメント:
「「エンドゲーム」を映画館で観た帰り道「失恋したけど淡い期待」みたいな想いでした。淡い期待は2年後に濃い現実になり、ファストス役への愛情で満たされました。【僕がファストスの声だ!】」

マッカリローレン・リドロフ


宇宙最速のスピードを誇る。何世紀にもわたって地球の隅々まで探査しつくしている。地球の知識はチーム随一。地球にとどまりながらも、他の惑星をさらに探査したいという夢を抱き続けている。
※聴覚障害を持ち、手話を使うキャラクターのため日本版声優無し

ドルイグ:バリー・コーガン、内田昴輝

人の心をコントロールすることができる能力をもつ。人里離れたアマゾンで暮らし、数千年に渡りほかのメンバーとの交流も避けている一匹狼。〈エターナルズ〉と人類の交わり方についても大きな疑問を抱いている。

内田昴輝さんのコメント:
「たくさんの方が待ち望んでいらっしゃるMCUの新作に吹替版キャストとして参加できたこと、大変光栄です。素晴らしい録音環境でじっくりと丁寧に収録していただいたので、自分のベストが表現できたと思います。」

ギルガメッシュマ・ドンソク(ドン・リー)稲田徹

チームでもっとも力が強く、強力な戦士として活躍したかつて様々な戦いでの圧倒的な強さは、今も伝説として語られる。チームでもっとも心優しい彼は〈エターナルズ〉の良心的な存在で、セナの唯一の友人でもある。

稲田徹さんのコメント:
「『アイアンマン2』以降は劇場で全て鑑賞してきた自分にとってMARVEL作品に関わる事は夢であり、声優としての目標でした。しかも大好きな俳優が演じるヒーローに声をあてられるなんて、この上ない幸せです!」

デインキット・ハリントン花輪英司

ロンドンの自然博物館で働く人間の男性。セルシと恋人だが、彼女が〈エターナルズ〉であることも、彼女に数世紀に渡って愛し続ける元恋人がいること、そしてこの地球が残り7日間で滅亡することも知らない。

花輪英司さんのコメント:
「他のMCU作品と同じく、派手で壮大なアクションがある中にも映像のひとつひとつに静かな余韻があり、エターナルズというタイトルのようにその世界にじっくりと浸れる映画です。みなさんにも是非、この世界にひたひたになって頂きたく思います。」


「エターナルズ」の公式あらすじは以下のとおりです。

数千年にもわたり、宇宙的規模の“脅威”から人類を守り続けてきた者たちがいた。
彼らの名は、エターナルズ──。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』のその後、地球に再び想像を絶する“脅威”が迫っていた。
その時、数千年の時を経て、エターナルズが人類の前に姿を現す。
地球滅亡まで彼らに残された時間は、あと7日……。
タイムリミットが迫る中、彼らは世界中に散らばった仲間たちと結集し、人類を守ることができるのか。
そして彼らを待ち受ける<衝撃の事実>とは……。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

映画「エターナルズ」のフィーチャレットと新たなポスターが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」の裏側を紹介するフィーチャレット「In The Beginning」と、IMAX、RealD 3D、ドルビー、4DXのポスターが公開されました。ポスターはいずれもチームメンバー全員を描いたもので、劇中での再集結を特集しています。

©2021 MARVEL,Disney

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

映画「エターナルズ」監督、クレジット後のシーンは2つあり、「重要であり驚きである」と明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」のクロエ・ジャオ監督が、本作のミッドクレジットシーン、ポストクレジットシーンについて少しだけ明かしました。Fandango とのインタビューの中で監督はクレジット後の映像が2つある事を明かし、どちらも重要でありビッグサプライズになると語っています。

監督はインタビューの中で以下のように述べています。

1つ目だけでなく、2つ目にも注目してみてください。どちらも同じくらい重要なウェイトを占めており、どちらもビッグサプライズになっています。

これまでの傾向からして2つの映像があるという事は、ひとつはクロスオーバーや次のMCU作品へのプロローグ、もうひとつはエターナルズの次回作に繋がる映像となるのでしょうか。

ジャオ監督は本作に関して、「この映画は、アベンジャーズが宇宙と地球の人口の半分を復活させた後を描いています。このような出来事をどのように考えるかというと、私たちの惑星にそのようなことが起こった場合、それは巨大な生態学的意味合いを持つと考えています。その生態系への影響と、ディヴィアンツの突然の謎の復活との間で、エターナルズが仕事に戻る時が来たのです。」と説明しました。

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

ソース:INTERVIEW: DIRECTOR CHLOÉ ZHAO ON HOW MARVEL’S ‘ETERNALS’ WILL REDEFINE THE ENTIRE MCU MOVING FORWARD

映画「エターナルズ」、メンバーのキャラクターポスターが公開

来月公開予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」から公式キャラクターポスターが公開されました。マーベル・スタジオから世に送り出される新たな10人のヒーローを中心として、MCUの新たな側面を描くことになります。

©2021 MARVEL,Disney

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

アニメ「ホワット・イフ…?」8、9話で描かれたインフィニティ・ストーンにまつわる気になるポイント

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」はシーズン1の最終回配信を終えました。シーズン2ではエターナルズやシャン・チーなどフェーズ4のキャラクターも参加してくる事が開かれていますが、その前にシーズン1のクライマックスにあたる8話、9話のおさらいです。

それぞれのイースターエッグ(8話9話)の記事でも触れている部分もありますが、インフィニ・ストーンに関する描写はいくつか気になる点が残されています。

今作はこれまでのMCU映画で描いてきた様々なイベントにまつわる「もしも」を描いた作品ですが、1話30分と比較的短い時間であり、2話合わせて1時間の中に20作品以上のもしもを詰め込んだクライマックスでは当然のように説明が端折られました。

その端折られたストーリー部分に映画の話をそのまま充てがおうとするといくつかの矛盾が発生してしまいます。この記事ではそういった部分を紹介していこうと思います。

9話のブラックウィドウ、エンディング問題

9話のブラックウィドウは3話の世界のその後に飛び、二人のキャプテンしかいないアベンジャーズに参加しロキと戦いました。この時ロキはセプターとチタウリの軍勢を用いていますが、これらは本来サノスによって与えられたものです。

神聖時間軸でロキは「マイティ・ソー」での兄弟喧嘩の末、兄に復讐するために「アベンジャーズ」でサノスからセプターをチタウリを借り受け地球侵略に向かいました。

しかし3話の世界ではソーが死んだために兄弟喧嘩には発展せず、ロキはアスガルドの王座をなんなく手に入れているはずです。にも関わらず3話のラストでも地球征服に乗り出すロキの姿が描かれていました。

ソー、アイアンマン、ハルク、ホークアイ、ブラックウィドウがいなくなった地球でロキがセプターとチタウリを必要としたからには相応の障害があったはずで、それはおそらくキャプテン・マーベルの存在です。神聖時間軸よりも早いタイミングで地球に戻ったキャプテン・マーベルは9話のラストでも戦っていましたが、視聴者の見えない所で両者の間に何かが起こり、ロキは結局軍隊が必要になったのだと考えざるを得ません。

8話のサノスはどうやって5つのストーンを集めたか

8話ではサノスが5つのストーンを持った状態でウルトロンの前に現れ、瞬殺されてしまいます。この瞬殺について脚本家のA.C.ブラッドリーさんは「この世界のサノスはより傲慢で、(5つ集めた事で)油断していた。」と解説しています(外部英語記事)。

まずこのシーンが西暦何年のものなのかは明示されていません。ウルトロンがアベンジャーズに勝った部分は2015年だと考えられますが、サノスが5つのストーンを揃えて地球にやってきたのは本来であれば2018年です。

リアリティ・ストーンは2013年の「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」のイベントによりコレクターに預けられました。サノスはコレクターのもとにいけば、ガーディアンズに邪魔されるかどうかは別にしてゲットすることが出来るでしょう。

スペース・ストーンは神聖時間軸でサノスの手に渡る直前はロキが所持していました。ロキはヘラとの決戦の際にアスガルドの宝物庫から四次元キューブを持ち去っています。しかし8話ではソーはウルトロンに殺されているため、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」のイベントは正しく進行しません。宝物庫に収められたのは「アベンジャーズ」の後なのでそこは問題ないと言えるでしょう。サノスはストーンを得るためにアスガルドの宝物庫に行く必要がありますが、そこでヘラとどういう戦いがあったかはわかりません。なお、「ダーク・ワールド」は問題なく済まされているであろう事でオーディンはロキによって地球へ追放され、その後核に巻き込まれ死亡し、ヘラが復活していると推測できます。

タイム・ストーンは2015年時点でエンシェント・ワンが装備していました。ドクター・ストレンジは誕生していません。未来を見ていたエンシェント・ワンが核攻撃で死んでしまうのは不思議ですが、地球で瓦礫の下を探せばサノスはストーンを見つける事が出来たでしょう。

パワー・ストーンは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のイベントを経て、2014年にザンダーに預けられています。「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のソーの説明によると「奴がパワーストーンを奪ったのは先週の事だ。奴はザンダー星を滅ぼし我々の戦艦を襲いスペース・ストーンまで奪い取った」との事で、ザンダーを滅ぼしてゲットしています。ところが8話ではストーンを揃えたウルトロンとキャプテン・マーベルとの戦闘場所がザンダーであり、サノスは友好的にザンダーからストーンを手に入れた可能性があります。

ソウル・ストーンは惑星ヴォーミアで愛するものと引き換えに手に入れられると「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で描かれました。同作のサノスは娘のガモーラと引き換えにソウル・ストーンをゲットしましたが、8話ではストーンを揃えたウルトロンとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが戦うシーンがあり、サノスはガモーラを失うことなくどうにかしてストーンを手に入れています。ネビュラを差し出したのかもしれませんし、部下に強要して部下の愛する人を犠牲に取ってこさせたのかもしれません。とにかく謎に包まれています。

5つのストーンのうちリアリティ・ストーン以外は映画とは大きく異る方法で取得していると考えられ、なかなか妄想が膨らむ部分となっています。

インフィニティ・クラッシャーとキルモンガー問題

9話でインフィニティ・クラッシャーが同じ宇宙のストーンでないと砕けないという説明がなされ、配信後には混乱したファンに対し、脚本家のA.C.ブラッドリーさんはTwitterでストーンは属する宇宙(の存在)にしか力を発揮しないとも説明しました。

余談ですがドラマ「ロキ」ではインフィニティ・ストーンが文鎮代わりに使われていましたが、TVAではすべての力が封じられるせいなのか、「ホワット・イフ」で登場した同じ世界でなければ効果を発揮しない設定のためだったのかは分かりません。ウルトロンとストーン、ロキとキューブの関係を考えると、TVAにはまた別の法則があると考えるほうが妥当かもしれません。

ひとまず、これによってウルトロンはあんなに苦戦しなくても指パッチンすれば良かったのでは問題は解決され、ウルトロンの持つ宇宙のストーンではそんな事をしてもガーディアンズ・オブ・マルチバースには効果がない事が判明しました。

となると、キルモンガーの「これでみんなの宇宙を元に戻そう」というアイデアはそもそも意味がありませんでした。みんなの宇宙を戻すにはそれぞれの宇宙にあるインフィニティ・ストーンを使う必要があります。

キャラクターが設定を知らないのは不思議ではありませんが、キルモンガーの知的で狡猾なキャラクター性から考えると、「クラッシャーがウルトロンのストーンに効果がなかった」時に気づいてもおかしくないような事実でした。あるいは知っていて、ストーンを手に入れるための単なる言い訳に過ぎないのかもしれません。


1話30分完結のスタイルを取っている以上、尺の短さはどうしようもない事であり、説明不足は避けられません。その分妄想を楽しむ余地が大きく、シーズン2でもよりバラエティにとんだ様々なユニバースが描かれるものだと思います。

本シリーズはこれまでのMCU作品に比べると、深く考えずに休憩がてら楽しむほうが向いているのかもしれません。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

アニメ「What if…?」監督、シーズン2のスパイダーマンについて言及

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」のブライアン・アンドリュース監督が、海外メディア Comicbook.com とのインタビューに応じ、シーズン2でのスパイダーマンの登場の可能性について言及しました。

アンドリュース監督は「可能性はなくはないが、登場するかはまだ言えない」と回答しています。

シーズン2で何が起こるか、起こらないかについては、あまり多くを語ることはできません。僕らはスパイダーマンが大好きだから、将来何が起こるかなんて誰にもわかりません。でも、そうですね、私たちはそういったものをすべて理解していますから、私たちが十分な数の番組やシーズンをこなすことができるかどうかが問題なのです。願わくば、その時点で、キャラクターを再登場させたり、これまで慣れ親しんだ方法でキャラクターを再登場させて、さらに別の方法でスピンさせることができると思います。私の言っていることが分かりますか?でも、シーズン2に関しては、そのようなことは何も言えません。

スパイダーマンの映像化についてはマーベル、ディズニーではなくソニーがその権利を有している事がこの話には絡んでいます。今年の初め、「ホワット・イフ」シーズン1の配信を控えていた中で、脚本家のA.C.ブラッドリーさんはスタジオにスパイダーマンを使っていいか尋ねた所、「心配しなくていい。最高の物語を伝えてくれればなんとか解決しよう。」と返事を貰ったことをインタビューにて明かしていました。

シーズン2にスパイダーマンが登場するかはまたあらためてディズニー&マーベルとソニーの間で協議が必要となるようですが、現状の関係性から考えると、比較的青信号が灯っているようにも見えるのではないでしょうか。

アニメ「What if…?」シーズン1はディズニープラスにて全話配信中です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」出演のキングズリー・ベン=アディルさん、ネタバレ防止訓練を受けている事を明らかに

2021年の GQ Men of the Year 賞のレッドカーペット・インタビューに、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」に出演予定の俳優キングズリー・ベン=アディルさんが登場し、マーベルからネタバレ防止の訓練を受けている事を明かしました。

ベン=アディルさんは、「シークレット・インベージョン」でヴィランを演じると報じられていますが、同シリーズへの関与について聞かれた際、マーベルがこのプロジェクトについて「話さないように訓練している」と答えました。

我々は今、それを理解しているところです。マーベルは、6ヶ月間、僕らが話さないように訓練してきたんです。その質問を受けた途端、私の頭の中にはマーベルのロボットが「話すな、何も言うな、何も言うな、嘘をつけ」と言っているのが浮かんできました。だから、何もわからないんです。

以前には同作出演予定のエミリア・クラークさんも「何かを話してセキュリティチームに怒られないか心配」とインタビューで明かしており、マーベル・スタジオはネタバレ防止に積極的に取り組んでいるようです。

今の所こういったネタバレ対策チームの存在は「シークレット・インベージョン」のキャストからの情報のみですが、すべての作品に適応されるのであれば、今後はキャストからのネタバレは難しくなっていくかもしれません。

先日は本作のプロットの一部がリークされ、ベン=アディルさんの役柄についてもパワースクラルのペイボックを演じると報じられています。キングズリー・ベン=アディルさんやエミリア・クラークさんは一体どのような秘密を抱えているのでしょうか。

ドラマ「シークレット・インベージョン」は 2022年 にディズニープラスで配信予定です。

ドン・チードルさん、ドラマ「アーマー・ウォーズ」では新たなローディを探求すると言う

ディズニープラスで配信予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アーマー・ウォーズ」で主演を務めるドン・チードルさんが、Youtube番組 ACE Universe に出演し、本作のコンセプトについて触れました。チードルさんがMCUで演じてきたローディはフェーズ3までの大黒柱の一人だったアイアンマン/トニー・スタークの親友として肩を並べて戦ってきましたが、トニー亡き世界でローディの過去と、そして未来を探求すると話しました。

チードルさんは「アーマー・ウォーズ」は「これまでにない方法で(ローディが)誰であるかを本当に発見する機会だ」と述べています。

最もエキサイティングな部分はまだこれからだと思っています。私たちは、アベンジャーズというバブルの外にある彼の本当の姿について、あまり強いイメージを持っていないと思います。必ずしもトニーとの友情の外では。そして今、彼はそのすべてから解き放たれようとしています。ローディとローディの旅に集中的に時間を割き、できれば彼の過去についても触れて、これまでにない方法で彼が何者かを発見する機会となります。そして、彼の潜在的な未来についてのいくつかのことを準備しています。このマーベルの活動がいつまで続くのかは誰にもわかりません。なんだか終わりがないような気がします。ある日、僕らはみんなセットで死ぬかもしれないんだ(笑)

チードルさんは続けて、映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」を振り返りつつ語りました。

「エンドゲーム」では、このキャラクターがどこに行くのか、彼のために何が起こるのか、そういったことがほのめかされていたと思います。「アーマー・ウォーズ」の制作はまだ始まったばかりです。ヤシル・レスター(脚本家)を雇ったばかりですが、これはとても楽しみです。彼とは本当に良い友達になりましたし、親しくさせてもらっています。素晴らしい人です。たくさんの素晴らしいアイデアを持っています。でも正直なところ、今は私たちはこの作品がどんなものになるのか、その背骨を割って切り分けようとしているだけなんです。今は超絶クレイモードなので、答えを聞かれても答えられないですよ。

「アーマー・ウォーズ」は2020年末に発表されたラインナップの中でも特に動きが遅く、今年の8月にようやくヘッドライターとしてヤシル・レスターさんの名前が報じられたばかり。当時発表された概要としては「トニー・スタークの最悪の恐怖が現実になるという古典的なマーベルストーリー:彼の技術が悪者の手に渡った場合はどうなりますか?」というものです。

「アーマー・ウォーズ」には同名のコミックシリーズがあり、スターク・ウォーズとも称されるほどトニー・スターク中心の物語です。トニーはアーマー技術を悪用するヴィランを止めるために闘うのですが、徐々に暴走していき、一般市民に被害が及ぶなど、彼自身も破滅に向かっていくというストーリーとなっていました。

MCUでは既にトニーが亡くなっているため、ローディを中心にトニーの技術的な遺産が悪用されると考えられています。他には「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」でデビューし、単独ドラマシリーズも制作されるアイアンハートや、トニーの開発したA.I.を内包しているホワイト・ビジョンが登場するのではないかとも予想されています。

また、ヴィランとして「アイアンマン2」でトニー・スタークと争ったジャスティン・ハマーや、「アントマン&ワスプ」に登場したブラックマーケットの売人ソニー・バーチなどの再登場が予想されています。

撮影は来年初頭が計画されており、今後少しずつ情報が出てくるものと見られています。

ドラマ「アーマー・ウォーズ」はディズニープラスで配信予定です。