ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」でテディ・ペイン博士を演じたジュノー・テンプルさんが、今後の自身の役の可能性について語りました。
※これより先は「ヴェノム:ザ・ラストダンス」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。
テンプルさんが演じたテディ・ペイン博士は映画の終盤でシンビオートと結合し、アゴニーとして戦いに身を投じています。そして、本作で明確に生存が確認されている唯一のシンビオートとなっています。
THR とのインタビューでアゴニーの今後について質問されたテンプルさんは想像できますか?それがどれほど楽しいか。素晴らしい経験にでした。私はトムに、その物理的な部分について少し話を聞いて、両方のキャラクターを常に存在させることで彼が成し遂げたあの素晴らしいものをどうやって作り出したのかを理解しなければなりません。でも、ええ、私は続編にとてもオープンです。」 と、再びアゴニー/テディ・ペインを演じる事に意欲がある事を示しました。
そしてマーベル映画デビューを果たしたことについて、「面白い作品です。ファンにとって、これらの世界の一部になることがどれだけ意味のあることか、ファンがこれらの物語や、ファンが恋に落ちて情熱を抱くさまざまなヒーローや悪役にどれだけ夢中になっているか、そして時には本当に嫌いなこともあるか、学んでいます。だから、私はそのようなファン層を決して失望させたくはありませんが、みんなが面白い冒険だと感じるものなら何でも受け入れます。もしそうでなかったとしても、この作品で素晴らしい時間を過ごせました」 と語りました。
本作のクライマックスの壮大なバトルシーンに関しては、「こんなにたくさんのテニスボールを扱ったことはなかったです (笑)。でも、この仕事で驚いたのは、セットの多くが実際に機能していたことです。その多くは CGI 中心ではありませんでした。多くのセットが実際に動いたり、飛び出したり、色が変わったりしました」
「はい、想像しなければいけないことがたくさんありましたが、それが私の心の子供心を刺激するので、私はそれが大好きです。私は子供時代、いつも想像しながら過ごしましたし、今でもそうです。しかし同時に、実際に反応しなければいけないこともかなりたくさんありました。彼らが実際にどれだけ多くのことを実行できたかは驚くべきことでした。」
「繰り返しになりますが、これは私にとって新しい世界ですが、映画館に行って本物の観客になることができます。最終的なVFXやアーティストが作り出したもの、そして彼らが持つ想像力を見ると、『わあ、想像力を高めなくちゃ』という感じです。」 と述べています。
ジュノー・テンプルさんがアゴニーを再演するために、続編映画は制作されるのでしょうか?
ミッドクレジット・シーンでは、すべての黒幕だったヌルが登場し、ヴェノムのコーデックスが消滅したことに激昂。“キング・イン・ブラック”の目覚めを宣言し、世界を焼き尽くしてやると予告し、「お前はそれを目の当たりにする」と宣戦布告していました。
これは明らかに続編を意識したセリフですが、ヌルの解放に必要だったコーデックスは作中の説明どおりにヴェノムが死亡した事で失われ、ヌルは復活の鍵を失っている状態です。どのように復活するのかは現時点で分かっていません。
シンビオート・コーデックスは劇中で「シンビオートが別の生命を蘇らせた際、異なる生命が一つとなって生成されるもの」と説明されており、1作目映画でのライオット戦でエディが死亡、そして蘇生をした時に出来たと考えられるもの。
広い宇宙にはヴェノム以外にもコーデックスを持っているシンビオートがいるかもしれませんし、別のマルチバースにそういうシンビオートがいるかもしれません。
もしそれらが見つかってヌルが復活してしまった際にはアゴニーとおそらくエディが協力して立ち向かう事になりそうですが、そうであれば「ザ・ラストダンス」でのヴェノムは無駄死にですし、なにかもっとスマートな方法が用意されているのでしょうか?
コミックのシンビオート・コーデックスは「シンビオートが宿主の身体を離れる時に宿主の脊椎に残していくもの」で、シンビオートはハイブマインドを通じて元感染者を操作したりする事が可能でした。また、コーデックスのコピーがハイブマインドに保存され、宿主の記憶と魂がライブラリ化。そこから宿主とまったく同じコピーが復元された事もありました。
映画では単にヌルの復活に必要なキーアイテムとして紹介されただけで、具体的な事はほとんど説明されていません。
エンドクレジットシーンではヴェノム・シンビオートが捉えられていた試験管が映し出されており、近くにいたゴキブリに寄生して生き延びているとの見方もありますが、さらに言えばエディに寄生していたヴェノム・シンビオートは神聖時間軸で生きているはずで、ふたつのうちのどちらかが再びエディを結合すればおそらくコーデックスが復活するとも考えられます。
ソニーがヌルとの対決映画を作るためには結局コーデックスが必要であり、そのためにはヴェノムを復活させざるを得ないわけですが、だとすれば「ザ・ラストダンス」は何だったのかという事に。ソニーはファンの想像を越える展開を用意し、アゴニー再登場の舞台を用意出来るのか注目です。
「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は同シリーズの脚本家ケリー・マーセルさんが、長編映画監督デビューとなる作品。脚本も引き続き担当しています。
キャストは引き続きトム・ハーディさんを主演とし、キウェテル・イジョフォーさん、リス・エヴァンスさん、ジュノー・テンプルさん、ペギー・ルーさん、アラナ・ユーバックさん、スティーブン・グラハムさんらが新たに出演。
映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は 2024年10月25日 に米国劇場にて公開中、日本では11月1日より公開予定です。
ソース:‘Venom: The Last Dance’ Star Juno Temple Talks the Ending: “Can You Imagine How Fun That Would Be?”
(出典:Amazon)