ドラマ「ロキ」のアスガルドソング「Very Full」が米ビルボード10位にチャートイン

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」の第3話「ラメンティス」でロキを演じるトム・ヒドルストンさんが歌ったアスガルド(ノルウェー語)の歌「Very Full」が米ビルボードのワールド・デジタル・ソング・セールスで10位にランクインしたと報じられました。

ロキが歌うこの曲は発売初日にiTunesサウンドトラックランキングで1位を獲得。ドラマ「ワンダヴィジョン」の「Agatha All Along」には及んでいませんが、ディズニープラスのMCUシリーズからの2つ目のヒット曲となりました。

ヒドルストンさんは、2016年の「アイ・ソー・ザ・ライト」でハンク・ウィリアムズを演じ、ディズニーの「ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船」(2014年)ではジェームズの声を担当するなど、これまでにも音楽活動の経験があります。

「Very Full」は Erlend Nødtvedt 氏と Benedicte Maurseth 氏によって作られ、3話のクレジットでは「JegSalerMin Ganger」と名付けられていましたが、リリースにあたり「Very Full」へと変更されました。

英翻訳された歌詞は以下の通りです。

When she sings, she sings come home
But the trees dance and the waterfalls stop
When she sings, she sings come home
When she sings, she sings come home

But the trees dance and the waterfalls stop
When she sings, she sings come home
But the trees dance and the waterfalls stop
When she sings, she sings come home
When she sings, she sings come home
When she sings, she sings come home
When she sings, she sings come home

In storm-black mountains, I wander alone
Over the glacier I make my way
In the apple orchard stands the maiden fair
and sings, “When will you come home?”

But the trees dance and the waterfalls stop
When she sings, she sings come home
But the trees dance and the waterfalls stop
When she sings, she sings come home
When she sings, she sings come home

日本語にすると以下のようになります。

彼女が歌えば、彼女が歌えば、家に帰ろう
でも木は踊り、滝は止まる
彼女は歌う、帰れと歌う
彼女は歌う、帰れと歌う

木は踊り、滝は止まる
彼女は歌う、帰れと歌う
木は踊り、滝は止まる
彼女は歌う、帰れと歌う
彼女は歌う、帰れと歌う
彼女は歌う、帰れと歌う
彼女は歌う、帰れと歌う

嵐のような黒い山の中を一人でさまよい
氷河の上を進みます
りんご園には妖精がいて
“いつ帰ってくるの?”と歌っている

でも、木は踊り、滝は止まる
彼女は歌う、帰れと歌う.
でも、木は踊り、滝は止まる
彼女は歌う、帰れと歌う.
彼女は歌う、帰れと歌う.

ドラマ「ロキ」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ソース:Tom Hiddleston’s Loki Song Is So Popular It’s Cracking Top Song Charts

ドラマ「ホークアイ」にサイモン・キャロウさんがキャスティングされたと報じられる

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」にサイモン・キャロウさんがキャスティングされたと、海外メディア The Cosmic Circus が報じました。サイモン・キャロウさんはイギリスの舞台・映画俳優で、「アマデウス」、「恋に落ちたシェイクスピア」などに出演しました。最近では、ドラマ「Outlander」や、Netflixのドラマ「The Witcher」などで重要な役を演じています。

記事によると、キャロウさんの役柄についてはあまり明らかにされていませんが、シリーズの序盤で重要な役割を果たすこと、トニー・ダルトンさん演じるジャック・デュケインとの関係があることなどが語られています。デュケインは、マーベル・コミックのソーズマンとして知られており、ホークアイのメンターでもありますが、ヴィランとして登場すると報じられています。

「ホークアイ」は、「アベンジャーズ/エンドゲーム」後の世界を舞台に、ジェレミー・レナーさん演じるホークアイ/クリント・バートンを主人公としたドラマ。二代目ホークアイとなるケイト・ビショップ役をヘイリー・スタインフェルドさんが演じ、その母親役をベラ・ファーミガさんが演じます。

また、エレーナ・ベロワを演じるフローレンス・ピューさんが「ブラックウィドウ」から再登場すると報じられています。

さらに今作には、エコー/マヤ・ロペスという新たなキャラクターが登場。コミックではろうあのネイティブ・アメリカンという設定で、敵の動作やファイティングスタイルを完璧にコピーする能力を持っており、新星アラクア・コックスさんが演じています。

「ホークアイ」はまだ制作中であるにも関わらず、マーベル・スタジオははやくもエコーを主人公にしたスピンオフを計画しているとも報じられています。

「ホークアイ」を制作するのは女性監督コンビのバート&バーティと、コメディ番組出身のリース・トーマス監督。脚本はジョナサン・イグラさん。バート&バーティ監督は5月にディレクターズカットが終了した事を報告しています。

ドラマ「ホークアイ」は2021年内にディズニープラスで配信予定です。

ソース:Exclusive: Acclaimed British Stage and Screen Actor Simon Callow Cast in ‘Hawkeye’

映画「ブラックウィドウ」、ポストクレジットシーンの抑えておくべき4つのポイント

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」が2021年7月8日(木)より劇場公開され、翌日にはディズニープラスでのプレミアアクセスも始まり、最初の週末を終えました。今回はその「ブラックウィドウ」のネタバレの領域に踏み込みつつ、ポストクレジットシーンの注目ポイントをピックアップしました。

※この記事は映画「ブラックウィドウ」の内容に関するネタバレを含んでいます。作品を視聴した上で御覧ください。

時系列と舞台

エレーナがナターシャの墓参りをしている事から「アベンジャーズ/エンドゲーム」の最終決戦の後である事が伺えます。西暦でいうと2023年以降という事になります。

エンドゲームは2023年の話ですが、もう少し厳密に考えるとエンドゲームから8ヶ月後を描いた「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」が時系列の鍵を握っています。

アメリカの高校生の夏休みが6月から8月にかけてなので、「ファー・フロム・ホーム」は2024年の6月から8月であると推測出来ます。

「ファー・フロム・ホーム」が高校生の夏休みを描いている事を起点として推測される時系列を整理すると以下のようになります。

  • エンドゲーム:2023年10月から12月
  • ワンダヴィジョン:2023年年末から2024年年始、エンドゲームから3週間後以降
  • ファルコン&ウィンター・ソルジャー:2024年4月から6月、エンドゲームから半年後
  • ファー・フロム・ホーム:2024年6月から8月、エンドゲームから8ヶ月後

※「ワンダヴィジョン」ではハロウィンが描かれましたが、同1話に登場したカレンダーは8月のため、ヘックス内の時間の流れは参考にできません。モニカがS.W.O.R.D.に復帰したのがエンドゲームから3週間後と明言されている事から上記の時期だと推測されます。

また、ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌが登場しましたが、ケヴィン・ファイギ社長が「本来はブラックウィドウで先に登場するはずだった」という発言を考えると、「ブラックウィドウ」のポストクレジットシーンはドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で登場した時よりも以前に設定されている可能性が高いです。

シーンの舞台はヴァルが「中西部アレルギー」と話している事から、ここはアメリカ中西部であり、ナターシャとエレーナの思い出の地オハイオの可能性が高そうです。

休暇中のエレーナと次のターゲット

休暇中だというエレーナはギャラアップを求めるもさらりと流されてしまいます。この会話から二人がある程度の期間、仕事をこなしている事が伺えます。

本編のラストではナターシャから世界中のウィドウズを洗脳から解放するよう託されたエレーナたち家族ですが、その後何があったかはポストクレジットシーンでは語られませんでした。サノスの指パッチンの影響はどうだったのか、アレクセイとメリーナのその後も不明です。

ヴァルから次のターゲットとして「この男のせいであなたのお姉さんは死んだ」とクリント・バートンの写真をタブレットで渡されます。この一言がなければヴァルのチームメンバー勧誘のターゲットとしても受け取れましたが、復讐心を煽るあたりそうは思えません。

レッドルームの洗脳が解けたにも関わらず、エレーナが暗殺者としてヴァルの元で働いているのだとすると話はややこしくなりそうです。

家族がうち解けて終了した「ブラックウィドウ」本編とは裏腹に、インフィニティ・ウォーやエンドゲームで家族が登場しなかった事の語られていない理由があるのかもしれません。

このままエレーナが指示通りクリントを殺害してしまう事があれば、エレーナはアベンジャーズにとってヴィラネスとなってしまいます。

ドラマ「ホークアイ」はケイト・ビショップが二代目ホークアイとなる物語ですが、以前にクリントを演じるジェレミー・レナーさんが死を連想させるような写真を投稿していたのもここに来て不安材料となりそうです。

ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ

ヴァルの持っていたタブレットは iPad mini に見える製品で、思い返せば「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の6話で見せたスマホも iPhone13(あるいはiPhone12 ProMax) に見える製品でした。

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でも囁かれた「ヴィランはapple製品を使えない」と言ういわゆるアップルセオリーがMCUでも有効であれば、ヴァルはヴィランではないという事になるのでしょうか?

「ギャラをあげて」というエレーナに対して「やっぱり?私もそう」と答えるあたりは、ヴァルが組織のボスというより中間管理職のようなイメージを与えます。

また、クリントがナターシャの死んだ原因とするのも謎です。クリントがS.H.I.E.L.D.に誘っていなければヴォーミアで死ぬこともなかったと言えなくはないですが、それが通るなら他にもいくつも分岐ポイントはあったように思えます。

ヴァルの情報網も謎な部分が多く、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではキャプテン・アメリカの盾が政府のものではない事をジョンに伝えていました。政府のものだった盾はサノスに破壊され、ドラマで登場していた盾は過去からスティーブ・ロジャースが持ってきてサムに渡した盾なので、ヴァルの言うことは実際には正しいのですが、その真実をどうやって知り得たのかは疑問が残っています。

ナターシャの事を「この女性が何をしたかは想像もつかない」とコメントしたヴァルですが、本当はヴォーミアでの事も何らかの方法で知っていたのかもしれません。知っていてヴォーミアでの事をクリントのせいだとするのは悪意があり、クリントが次のターゲットにされる本当の理由はここではまだ明かされません。

「ホークアイ」でもヴァルは登場するのでしょうか?

ファニー

本編で犬を飼いたいと言っていたエレーナですが、実際に飼い始めたようです。ファニーはコミックに起源がなく、MCUオリジナルのキャラクターです。

名前はメイソンがナターシャのために用意したパスポートの偽名「ファニー・ロングボトム」から来ていると推測できます。

ファニーが暗殺犬として訓練されているのであれば、ドラマ「ホークアイ」でクリントとケイト・ビショップの犬であるラッキー・ザ・ピザ・ドッグとの犬対決もあるかもしれません。

映画「ブラックウィドウ」は劇場公開中 & ディズニープラス・プレミアアクセス配信中です。

ドラマ「ロキ」から変異体ロキたちのポスターが公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」から第5話「未知への旅」に登場した変異体ロキたちのポスターが公開されました。意外な活躍を見せたクラシック・ロキ、圧倒的な存在感を放ったワニ・ロキなど4人と1匹が一挙公開されています。

©2021 MARVEL,Disney

コミックではキッド・ロキはヤングアベンジャーズのメンバーでもありますが、今後ジャック・ヴィールさんが戻ってきて再演するかどうかは不明です。

ドラマ「ロキ」は 毎週水曜日 16時より ディズニープラスで新エピソードを追加配信中。次回、第6話(最終話)は 2021年7月14日 配信です。

映画「ブラックウィドウ」全世界で2億1,500万ドルの興行収入を記録し、2021年1位に

ウォルト・ディズニー・カンパニーは、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」が全世界で2億1,500万ドルの興行収入を記録したこと、および30ドルのプレミア・アクセスを通じたディズニープラスでの興行収入を公式リリースで発表しました。

スカーレット・ヨハンソンさん主演の「ブラックウィドウ」は、米国内では8,000万ドル、米国とカナダではディズニープラス・プレミアアクセスで2,000万ドルの興行収入を記録しました。国際的には、興行収入7,800万ドル、ディズニープラス・プレミアアクセス経由で6,000万ドル以上を記録しました。

これは、2019年の「スター・ウォーズ エピソード9」以来、最大のオープニング週末となります。また、「ブラックウィドウ」は、2021年の首位であった「F9」(邦題:ワイルド・スピード/ジェットブレイク)よりも1,000万ドル多いオープニング週末興行収入を記録しました。

ディズニー・メディア&エンターテイメント・ディストリビューションの会長であるカリーム・ダニエル氏は、「今週末のブラックウィドウの好調なパフォーマンスは、フランチャイズ作品を映画館で真の映画体験ができるようにし、COVIDの懸念が世界的に続いている中で、Disney+での自宅視聴を好む消費者に選択肢を提供するという、当社の柔軟な配給戦略を裏付けるものです。」 と述べています。

また、ディズニー・スタジオ・コンテンツの会長であるアラン・バーグマン氏は、「ブラックウィドウ」のオープニングウィークの成功を祝う声明を発表し、「マーベル・スタジオの新作が2年ぶりに公開され、観客がブラックウィドウを楽しんでいるのを見るのは信じられないことです。この見事なオープニング・ウィークエンドは、ファンがこの愛すべきアベンジャーの物語をどれだけ待ち望んでいたかを示しています。」と述べました。

ケイト・ショートランド監督、主演のスカーレット・ヨハンソンさん、そしてマーベル・スタジオのチームは、「マーベル・シネマティック・ユニバースが拡大し、新たな時代に突入する中で、卓越した創造性の遺産を引き継ぐ優れた作品を提供してくれました」とコメントしています。

本作はまだ公開されていない中国を除く全世界で高い評価を得ており、RottenTomatoesのオーディエンス・スコアが94%、Certified Fresh Criticsのスコアが81%となっています。

映画「ブラックウィドウ」は劇場公開中 & ディズニープラス・プレミアアクセス配信中です。

ソース:Black Widow Is Already Breaking Records on Disney+ and In Theaters

映画「ブラックウィドウ」、米国プレビュー上映で1,320万ドルに達し、2021年の最大の興行成績を記録

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」が、米国内興行成績を好調にスタートさせています。海外メディア Variety によると、「ブラックウィドウ」は木曜日のプレビュー上映で1,320万ドルを記録したと報じています。

これは2021年の上映では最高の興行収入であり、「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」の710万ドル、「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」の480万ドルの興行収入を上回っています。また、「ブラックウィドウ」の記録は、「アントマン&ワスプ」、「ドクター・ストレンジ」といったパンデミック前のスーパーヒーロー映画の木曜夜の興行成績を越えていると伝えています。

「ブラックウィドウ」の映画は以前の映画と違ってディズニープラスでも公開されているため、実際にはこの数字以上のヒットをしているとも考えられます。

一方でVarietyは中国における興行収入低下の危険性も指摘しています。中国での「ブラックウィドウ」は数ヶ月遅れて公開されるため、ディズニープラスを基にした1080pや4kで公式の中国語字幕がついた高品質な海賊版が出回るには十分な期間であるとしています。

映画「ブラックウィドウ」は 劇場公開中 & ディズニープラスでプレミアアクセス配信中です。

ソース:Box Office: Marvel’s ‘Black Widow’ Debuts to Mighty $13.2 Million in Thursday Previews

ドラマ「ロキ」、監督が5話の秘密のカメオを紹介

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」の第5話「未知への旅」に登場したスロッグは、5秒にも満たない登場ながらコミックファンの心をがっちりと掴みました。ケイト・ヘロン監督はスロッグに関して、秘密のエピソードを明かしました。

For All Nerds の番組の中で、監督は以下のような秘密を明かしました。

スロッグを登場させた事は素晴らしいことでした。ところで、クリス・ヘムズワースは、このショーのために録音しました。全く新しい録音で、リサイクルされたものではなく、彼が録音したものなんです!

クレジットにクリス・ヘムズワースさんの名前はなく、秘密のカメオ出演だった事を明かしました。こうなると削除された1話のスロッグのシーンが余計に気になる所で、多くのファンはこの削除シーンが公開される事を願っています。

ドラマ「ロキ」は 毎週水曜日 16時より ディズニープラスで新エピソードを追加配信中。次回、第6話(最終話)は 2021年7月14日 配信です。

ドラマ「ロキ」、5話のイースターエッグをピックアップ

2021年7月7日配信のドラマ「ロキ」エピソード5「未知への旅」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

Journey Into Mystery(未知への旅)

エピソードタイトルになっている「Journey Into Mystery」は同名のコミックシリーズがあり、1952年からスタートしたこのコミックでソーやロキがデビューしました。二人のデビューはシリーズが開始してから10年後の1962年からになります。

©MARVEL

サンクタム

冒頭に廃墟となったサンクタムが表示されています。※画像左下

©2021 MARVEL,Disney

ストレンジがいてさえ守れなかった時間軸があるようです。あるいはもうストレンジがいない時間軸だったのでしょうか。

アベンジャーズタワー

予告動画ではアベンジャーズタワー、あるいはスタークタワーと思われていた建物ですが、実際の放送では Qeng とタワーにかかれていました。

©2021 MARVEL,Disney

Qeng Enterprises はコミックにも登場する企業で、2015年にコミックに登場し、アベンジャーズタワーを買い取った企業でした。この会社のCEOであるMr.グリフォンは、実際は征服者カーンでした。

アライオス

ガス状の怪物アライオスが登場しました。

©2021 MARVEL,Disney

アライオスはコミックにも登場する怪物で、1993年のコミック「Avengers:The Terminatrix Objective#1」でデビューしています。このシリーズではラヴォーナ・レクサス・レンスレイヤーもデビューしています。

コミックのアライオスは人間が誕生する数十億年以前を支配し、征服者カーンの天敵として描かれています。そしてレンスレイヤーが誤って解放してしまい、アベンジャーズが戦うことになる物語でした。

ヴォイド

日本語版では「虚無」と表現されていたヴォイドは、コミックではロキを殺したキャラクターの名前でもあります。2010年のシリーズ「シージ」でロキはヴォイドに殺され、キッド・ロキへと転生しました。

ドラマではこの場所の名前がヴォイドで、キッド・ロキの説明によると「TVAは剪定したものを全部ここに捨てる」との事。

確かにこのヴォイド世界には冒頭のサンクタムやタワーを始めとして、見たことが有るものがいくつか登場します。

イエロージャケット?

ヴォイドの地面にイエロージャケットの頭のようなものが転がっています。

©2021 MARVEL,Disney

映画「アントマン」で登場したヴィランのイエロージャケットと比べると、装甲が剥がれ落ちたのか目のサイズが大きくなっています。また、近くの木と比べると、この頭が巨大であることが分かります。アントマンに登場したイエロージャケットは巨大化の能力はありませんでしたが、TVAに剪定されてしまった変異体イエロージャケットは巨大化出来たのかもしれません。

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サノスコプター

THANOSと書かれたヘリコプターが登場します。コミックでは1979年の「Spidey Super Stories #39」で登場しました。

©2021 MARVEL,Disney

あのスーパーヴィランがヘリに乗って爆撃するという、どことなく可愛らしく思えるのは、このコミックが子供向けだった事を考えると納得です。

ムジョルニアとスロッグ

変異体たちが案内してくれた隠れ家へとカメラが降りていく際にはムジョルニアとスロッグの姿を確認する事が出来ます。

©2021 MARVEL,Disney

スロッグはソーのカエルバージョンで、ソー(Thor)とカエル(Flog)を足してThrogと命名されています。コミックのスロッグはソーの変異体ではなく、ロキの魔法で姿を変えられたソーですが、ちょっとしたファンサービスだと言えるでしょう。

スロッグが閉じ込められている瓶にはT365のラベルがありますが、これはスロッグが1986年の「Thor #365」で登場したことを意味しています。

大いなる目的

隠れ家に入れてもらったロキは「どうしてTVAに戻りたいのか」と問われ、「大いなる目的でも果たすのか?」と自慢好きのロキに横槍を入れられます。

日本語字幕版では「glorious purpose」を名誉ある目的と表記していますが、意味としては問題ありません。が、このワードは1話のタイトルにも使用されているものですし、フェーズ1の頃からロキが口にしている言葉なので、そういう意味では統一されておらず、誤表記とも言えそうです。

ロキシワイン

クラシック・ロキ達はロキシワインを飲んでいました。

©2021 MARVEL,Disney

ドラマでは2話でもロクソンのスーパーマーケット「ロックスカート」が登場していましたが、今作でもアイアンマンシリーズと同様に名前だけの登場に終わりそうです。

コミックのロクソンはジェーン・フォスター(ソー)の主要なヴィランでしたが、5話の流れを考えるとロクソンが今作の黒幕ということは無さそう?

ポリビアス

クラシック・ロキの背後に見えるアーケードゲーム筐体「ポリビアス」。

©2021 MARVEL,Disney

こちらはマーベル・コミックとは関係ありませんが、都市伝説とされている幻のゲームです。

ポリビアスは1981年初頭に姿を表したとされており、これを遊ぶと、遊んだ人に激しい精神活性と中毒性を与える効果をもたらしたとの事。政府の心理学実験とも言われています。

詳しく解説すると相当な文量になるため、気になる方はwiki等御覧ください。

のけ者の神

クラシック・ロキはロキのことを「のけ者の神」と称します。英語では「God of outcasts」であり、これはコミックでもロキ自身が言ったことでした。

©2021 MARVEL,Disney

2019年のコミック「Loki #5」で描かれたシーンでは、「彼らは私の中に自分を見て、私は彼らの中に自分を見ている。我々全員が1人であり一緒だ。」とつぶやいており、ドラマでは文字通り全員がロキであり、同じ「のけ者の神」となっていました。

エクトクーラー

アスガルド人でもあるキッド・ロキが20歳未満かはわかりませんが、映像作品で子役にワインを飲ませるわけには行かないようです、たとえ本物ではないとしても。キッド・ロキが手にしているのはハイシー・エクトクーラーというなかなかレアなジュースです。

©2021 MARVEL,Disney

このドリンクは映画「ゴーストバスターズ」とのコラボ商品として1989年のわずかな期間だけ販売されたものでした。その後、2016年の「ゴーストバスターズ:アンサー・ザ・コール」(リブート版)が公開した際にも復刻発売されましたがこちらも期間限定で終了しました。

今年公開予定の「ゴーストバスターズ:アフターライフ」の公開時にも販売されるそうです。

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メビウスとシルヴィの合流

二人の合流シーンでちらっと映る看板はディズニーのイースターエッグが隠されています。

©2021 MARVEL,Disney

看板には「Oswald and the Martians」と書かれており、1930年のオズワルド・ザ・ラッキー・ラビットを参照しています。

ちなみにアライオスから逃げるこのシーンは予告動画にも存在しましたが、実際に配信されたものとは異なり、予告動画ではシルヴィは乗車していませんし、アライオスも登場していませんでした。メビウスの表情などもかなり異なっています。

ヴォート・ロキ

ドラマ版の正式名称は不明ですが、コミックで言われるところのヴォート・ロキが登場しました。

©2021 MARVEL,Disney

姿はコミックを踏襲していますが、コミックの話はまったく関係がありません。

コミックは2016年の米国大統領選挙を風刺した内容で、嘘をつく政治家たちに混じって嘘の神であるロキが選挙に出馬する物語でした。

フラガール

車にフラガールの人形があるのはアメリカではありがちな光景のようです。ドラマ「エージェント・オブ・シールド」では物語に絡むキーアイテムでしたが、ドラマ「ワンダヴィジョン」や本作では本当に単なる小道具のようです。

©2021 MARVEL,Disney

エルドリッジ

エルドリッジもマーベル・コミックのイースターエッグではなく都市伝説の類です。

©2021 MARVEL,Disney

1930年代に計画されたアメリカ海軍の「レインボー・プロジェクト」は、軍艦を強力な磁場で透明化させるというもので、無人船による数々の透明化実験を経て、1943年に行われたのが「フィラデルフィア実験」でした。実験に使われた軍艦エルドリッジ号は470キロの距離を瞬間移動し、乗員には異常な状況による悲劇がもたらされたと伝えられています。

GRN-W1D

メビウスたちが乗っていた車のナンバープレートには「GRN-W1D」と書かれています。これは2話のイースターエッグでも紹介しましたが、メビウスの基になったマーベルコミックスの元編集長、マーク・グリュンワルド氏(故人)を表しているようです。

©2021 MARVEL,Disney

レンスレイヤーの目的

レンスレイヤーは監禁したB-15を尋問しますが、思うように行きません。B-15はレンスレイヤーの目的が「TVAの保護じゃない」と指摘しますが、レンスレイヤーは答えを返しません。

©2021 MARVEL,Disney

レンスレイヤーは前半では黒幕の正体を知りたがっていましたが、ミス・ミニッツへの指示内容からするとTVA創設者に反逆や復讐するわけではなく、守ろうとしているようです。

リビングトリビューナル

ヴォイドにはリビングトリビューナルの頭まで転がっています。

©2021 MARVEL,Disney

一言でいうと「神」に等しいキャラクターであり、変異体であったとしてもTVAハンター剪定されるとは想像しにくい存在です。銅像的な何かかもしれません。

映画「ドクター・ストレンジ」で先輩魔術師のモルドがストレンジに「リビングトリビューナルの杖」というレリックを紹介した事もありました。

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ダークアスター

映画「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」で登場したロナンの戦艦「ダークアスター」もボロボロになって転がっています。

©2021 MARVEL,Disney

ヘリキャリア

S.H.I.E.L.D.のヘリキャリアも同様に転がっています。

©2021 MARVEL,Disney

レーヴァテイン

キッド・ロキがロキにレーヴァテインを託します。

©2021 MARVEL,Disney

ドラマで名前が登場したわけではありませんが、コミックでキッド・ロキが使っていた剣であり、北欧神話ではユグドラシルのヴィゾーヴニルを殺す武器としてロキが鍛え上げた炎の剣あるいは杖を指しています。

クラシック・ロキの魔法

魔法に特化したというだけあって、クラシック・ロキの魔法はこれまでのロキでは見られなかった幻覚魔法でした。

©2021 MARVEL,Disney

雷も幻覚なのか、あるいはスロッグや別のソーの変異体が呼んでいるのかは不明です。

黒幕の居場所

黒幕がいると思われる建物が少しみえて5話は終了します。時の終わりの先に潜んでいる黒幕はやはりロキなのでしょうか?それとも・・・?


ドラマ「ロキ」は 毎週水曜日 16時より ディズニープラスで新エピソードを追加配信中。次回、第6話(最終話)は 2021年7月14日 配信です。

セバスチャン・スタンさん、アニメ「What if…?」のレコーディング風景を公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズを演じる俳優のセバスチャン・スタンさんが、アニメ「ホワット・イフ…?」のレコーディング風景の動画を自身のInstagramで公開しました。

かなりコメディ感の強い動画ですが、これまでに公開された予告ではバッキー・バーンズがゾンビと化したスティーブ・ロジャースと戦うようなシーンがありました。今回公開されたシーンはどのような場面で使われるのでしょうか。

アニメ「What if…?」はディズニープラスで 2021年8月11日 より配信開始です。

ドラマ「ロキ」、5話のカエルはもっとシーンがあったと脚本家が明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」の第5話「未知への旅」に登場したスロッグことカエルのソーには削除されたシーンがある事を、本作のプロデューサー兼脚本のエリック・マーティンさんが明らかにしました。

マーティンさんは自身のTwitterで「コミックファンなら、その瓶の中に雷のカエルが入っていることに気づくでしょう。実は第1話のタイムシアターで、ロキがフロッグ・ソーに殴られるシーンを撮影したのですが、話を進めるためにカットせざるを得ませんでした。トムは最高に面白かったので残念です。」と投稿しました。

©2021 MARVEL,Disney

「ワンダヴィジョン」、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」、「ロキ」などMCUフェーズ4から始まったディズニープラスのドラマシリーズは現在デジタルディスクのリリース予定がありません。映画の場合はDVDやBlu-rayの特典として削除シーンが収録されているケースが多かったのですが、ディズニープラスやYoutube等を利用して、いつか日の目を浴びるのでしょうか。

ドラマ「ロキ」は 毎週水曜日 16時より ディズニープラスで新エピソードを追加配信中。次回、第6話(最終話)は 2021年7月14日 配信です。