ディズニーがMCUを殺した、ジェームズ・ガン監督が語る。「DC vs. マーベル」は簡単に実現するとも

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督は、現在、DCスタジオの共同CEOとして、マーベル・コミックのライバル社であるDCの実写作品の制作に携わっています。そのガン監督が最新のインタビューで昨今のマーベルの苦戦について言及しました。

海外メディア Rolling Stone とのインタビューで「最近のマーベルは作品を作りすぎている」とインタビュアーが発言した際にガン監督は「ルイ(マーベルの長年のエグゼクティブ・プロデューサー、ルイス・エスポジート氏)も私に個人的にそう言いました。本当に彼らのせいなのか、私には分かりません。 」としつつ、マーベルは上からの命令に従っただけだとし、「それは不公平だし、正しくありませんでした。そして、それが彼らを破滅させたのです。」と、ディズニーがMCUを殺してしまったと語りました。

ディズニーのやり方を見て何か学んだ事はあるかと質問された監督は次のように述べました。

間違いなくあります。私たちはすべてのプロジェクトを幸運のように扱わなければなりません。毎年一定数の映画やテレビ番組を制作しなければならないという義務はありません。ですから、最高品質だと思うものはすべて制作するつもりです。もちろん結果的に良い作品もあれば、そうでない作品もあるでしょうが、平均的にはすべてが可能な限り高品質になることを願っています。個人的に満足できる脚本がなければ、何事もスタートしません。

ガン監督は財務計画を達成するために映画の制作をスケジューリングするビジネス重視のディズニーとは違って、最高の作品を最高のタイミングで制作してリリースしたいというアート重視のやり方でやっていくと語りました。

どちらもメリットとデメリットがあるやり方ですが、まずは7月公開の「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」と「スーパーマン」の対決が最初の指標となります。

また、コミックの「DC vs. MARVEL」のようなクロスオーバー作品についても言及。

その話はもう何億回もしました。簡単に実現する可能性はありますが、同時に実現したら面白いと思っています。でも、世間はもうちょっと乗り気じゃないかなとも思います。みんなはスーパーヒーローの良い物語を見たいと思っていて、それが大事なんです。そして、スーパーヒーローを使った様々な物語を見たいんです。それは当然のことですが、もっと多様性と、より質の高いストーリーテリングが必要なんです。スパイダーマンとスーパーマンがタッグを組むだけでは、つまらなければ意味がありません。だから、現実的な視点から考えないといけない。そして、それを実現するのは本当に難しいんです。

どうやら権利的な問題はファンが思っているほど障壁にはなっていないようで、やろうと思えばいつでも実現出来るようです。

とはいえマーベル・スタジオはMCUの立て直しに力を入れている最中であり、DCもDCEUの失敗を経てDCUのスタートに注力している所。両者のクロスオーバーは最優先事項ではありません。ふたつのシリーズが切磋琢磨していった先で実現するものと見られます。

ソース:Rolling Stone

クリス・エヴァンスさんがキャプテン・アメリカ以降、キャリアがパッとしないことを自虐してしまう

来月公開予定の映画「マテリアリスト」のプロモーションインタビューに応じたクリス・エヴァンスさんが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」でキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースを演じて以降、キャリアが下り坂になっている事に対して自虐的なジョークを飛ばしました。

インタビューの中で主演のダコタ・ジョンソンさんと、クリス・エヴァンスさん、ペドロ・パスカルさんは「最も気まずかったインタビューの瞬間をもう一度体験したいか、それともお互いの出演映画を選べる権利が欲しいか」と尋ねられ、エヴァンスさんは 「僕が出演する映画には必ず君たちを出演させる…それで二人のキャリアを台無しにするよ(笑)」と冗談を飛ばしました。

エヴァンスさんは2019年の「アベンジャーズ/エンドゲーム」以降、「ナイヴスアウト」で悪役を演じ、観客を少し驚かせた後は苦しい道を歩んでいるのが現状です。

「ライトイヤー」は評価されたものの興行収入は振るわず、その後もルッソ兄弟が監督した「グレイマン」は、巨額の予算を投じたにもかかわらず期待外れだったと評価され、「ゴースト」、「ペイン・ハスラーズ」、「レッド・ワン」も 同様に酷評されました。 

エヴァンスさんがスティーブ・ロジャースを演じて以降、もっとも高く評価された作品は「デッドプール&ウルヴァリン」でのジョニー・ストーム役の再演で、少し前のインタビューで再演を振り返り「本当に素晴らしかった」とカメオ出演について語っていました。

「あの役が大好きでした。ジョニー・ストームには心からの愛があるから、ライアンから電話がかかってきて… ライアンのためなら何でもするけど、もう一度「フレイムオン!」と叫べたのは本当に特別なことでした。一瞬一瞬が本当に楽しかった。」

「キャプテン・アメリカ」の主演、「マダム・ウェブ」の主演、「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」の主演3人が集うこのロムコム(ラブコメ)映画の前評判は高く、クリス・エヴァンスさんのキャリア回復に貢献出来るか注目されています。

また、クリス・エヴァンスさんが「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」でスティーブ・ロジャースを再演するという噂やヒドラ・キャップを演じると言う噂もあり、本人はスティーブ・ロジャース再演に難色を示し続けていますが、こちらの噂の行方も併せて注目されています。

映画「サンダーボルツ*」、ヴァルはアベンジャーズタワーをいくらで買った?現地の不動産専門家が解説

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」あるいは「*ニュー・アベンジャーズ」で、「スパイダーマン:ホームカミング」で売却されたアベンジャーズタワーの新しいオーナーがコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌである事が判明しました。

ヴァルは劇中で「安くなかったのよ」といいつつ、「でも見栄えはいい」と称賛していたウォッチタワーに改名された旧アベンジャーズタワーですが、一体どのぐらいの金額で購入出来るものなのでしょうか。

海外メディア IGN はこの疑問に対して、ニューヨーク市で数百万平方フィートの不動産を所有・投資するウィリアムズ・エクイティーズのプリンシパルで、不動産業界で40年以上の経験を持つマイケル・T・コーエン氏と対談しています。

「価値を測る基準は、1平方フィートあたりの価格です」と、コーエン氏はIGNの取材に対し、グランド・セントラル駅の屋上、パーク・アベニュー・サウス200番地にある現実のメットライフ・ビルが立つ場所について語りました。

「ですから、私の推測では、100万平方フィートなのか、150万平方フィートなのか、あるいは実際にどれくらいの大きさなのかを、明確に示してくれる場所はどこにもないのです…ですから、これは基礎となる計算を全くせずに、いわば闇雲に推測しているようなものですが、アベンジャーズ・タワーの外観、規模、立地から判断すると、10億ドル以上の価格で売却されると容易に推測できるでしょう

コーエン氏は、架空のアベンジャーズ・タワーをマディソン・アベニュー590番地の物件と比較。TheRealDeal.com は、この物件を「ニューヨークでここ数年で最も高額なオフィス取引」と称し、価格は11億ドルとしています。

これはMCUの映画の世界興行収入の大半を上回る金額で、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の11.5億ドルで少しお釣りが来る価格となるようです。

マーベルのファンでもあるというコーエン氏は独自の視点でこの物件に対する補足も説明。階下には一般人が入居する可能性を考慮し、それに対するリスクがつきまとうと言います。

「一般的な投資家なら、アベンジャーズタワーに不動産保険をかけるのは非常に難しいでしょう。おそらく、アベンジャーズが建物全体を占有しているわけではないでしょうから。素晴らしい立地で、非常に名誉ある建物ではありますが、アベンジャーズタワーのテナント、例えば彼らの階下、上の階、あるいは同じエレベーターバンクのどこかに住むとしたら、どう感じるでしょうか?」

「アベンジャーズには専用の入り口があるのでしょうか、それとも従来の入居者と同じなのでしょうか?もし本当に街の真ん中にアベンジャーズタワーを建てるなら、非常に興味深く、特異な点を考慮しなければならないでしょう。」と語りました。

トニー・スタークが建てたスタークタワーはアベンジャーズタワーへと改名され、「サンダーボルツ*」でヴァルとその支配下にあるO.X.E.が買い取っていた事が判明。ウォッチタワーへとさらに名称を変更しました。

「スパイダーマン:ホームカミング」からの謎はここで一旦解決されましたが、この先、このタワーはまたチームの拠点として使用されていくのか、「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」でなくなってしまうのか、注目となっています。

「サンダーボルツ*」はMCUのアンチ・ヒーローや元ヴィランを寄せ集めたチームを描く作品で、過去作よりセバスチャン・スタンさん演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセルさん演じるU.S.エージェント/ジョン・ウォーカー、フローレンス・ピューさん演じるブラックウィドウ/エレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、オルガ・キュリレンコさん演じるタスクマスター/アントニア・ドレイコフ、ハナ・ジョン=カーメンさん演じるゴースト/エイヴァ・スターが再登場、ジュリア・ルイス=ドレイファスさんが演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがこのチームを率いることになります。

ジェラルディン・ヴィスワナサンさんがアヨ・エデビリさんに代わってメルを演じ、ルイス・プルマンさんがスティーヴン・ユアンさんに代わってセントリー/ボブ役を引き継ぎました。

制作はジェイク・シュライアー監督、脚本を「ザ・ベア」のジョアンナ・カロさん、「BEEF」のイ・サンジンさん、「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんらが担当しています。

チームのうち、タスクマスターを除くエレーナ、レッドガーディアン、バッキー、エイヴァ、ジョンの5人とボブは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に再登場する事が発表されています。

映画「サンダーボルツ*」あるいは「ニュー・アベンジャーズ」は 2025年5月2日 より劇場公開中です。

ソース:How Much Would It Cost to Buy Avengers Tower? We Asked a NYC Real Estate Specialist

「ザ・ボーイズ」のホームランダー役アントニー・スターさんがMCU参戦の可能性にコメント

トロントで開催されたコミコンに出席したドラマ「ザ・ボーイズ」のホームランダー役でおなじみのアントニー・スターさんが、今後のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)への参加の可能性について言及しました。

コミコンでMCUへの参加について直撃されたアントニー・スターさんは「いや、それにはもう年を取りすぎたよ。」と否定的なコメントを述べたと言います。

しかし「マーベルにはグリーンゴブリン/ノーマン・オズボーンのような年配の魅力的なキャラもいる」とのコメントに対し「それなら出来そうだ!でもウィレム・デフォーが素晴らしい仕事をしたからそれ(ノーマン・オズボーン)は無理でしょうね。」と、回答しています。

アントニー・スターさんは 2020年 の ScreenGeek とのインタビューでウルヴァリンを演じたいと明かしていましたが、体力の低下を理由に今はそうではなくなってきているようです。かつてはキアヌ・リーブスさんもウルヴァリンを演じたかったと話していましたが、年齢を理由にもう遅いと語っていました。

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ウルヴァリンやグリーンゴブリンのような人気キャラクターを新しく演じる事は、肉体的にも精神的にも相当ハードルが高いと見られており、特に56歳のヒュー・ジャックマンさんの体の鍛え方をみると、尻込みしてしまうのも理解出来なくはありません。

ホームランダーと似たような役は避けたいであろう事を考えると、アントニー・スターさんがマーベルで演じるべきなのはヒーローサイドの年配キャラクターとなりそうですが、「ザ・ボーイズ」の最終回の後にマーベルへと舞台を移す事があるのか、今後のアントニー・スターさんの動向に動きがあり次第、またお知らせする事になります。

ソニーが1本のマーベル映画をスケジュールから削除

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「クレイヴン・ザ・ハンター」の劇場公開が終了して少し時間が経過し、2025年6月27日に公開予定になっていたタイトル未定のマーベル映画が正式にキャンセルされたと、複数の海外メディアが報じました。

この予定は 2023年 に発表されていたものですが、SSU全体の不振の影響を受けたのか、カレンダーから削除される結果に。結局何の映画が公開予定だったのかは不明ですが、過去には「エル・ムエルト」、「ヒプノハスラー」、「スパイダーウーマン」などの実写映画の計画が進められていました。

歴史的大ヒットを記録する事になったMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」と「アベンジャーズ:エンドゲーム」の間でスタートした SSU は「アメイジング・スパイダーマン2」の失敗の記憶も鮮明だった当時、「無茶だ」と多くのメディアやファンが指摘していました。

そんな中で第1弾となる映画「ヴェノム」がソニー映画史上最大のヒットをした事でこのユニバースの開発はさらに推し進められましたが、一向に交わらないユニバースとスパイダーマン出る出る詐欺のような形でお預けが繰り返された影響か、成績は右肩下がりに。

2024年は「マダム・ウェブ」、「ヴェノム:ザ・ラストダンス」、「クレイヴン・ザ・ハンター」の3本が公開されましたが、いずれも厳しい結果となりました。

ソニー・ピクチャーズのCEOを務めるアンソニー・ヴィンシクエラ氏はこれらを「悪い映画ではなかった」と評価し、SSU失敗の原因はマスコミのせいだと批判。実際の海外の映画レビューサイトでの評価は最悪というほど悪くはなく、いずれも楽しんだというファンは少なくありませんでした。

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CEO は Netflix でこれらの映画が視聴数1位を獲得した事にも言及し、ファンが作品に興味を持っていることも主張。氏の発言はある程度理解出来るものでしたが、失敗を認めない姿勢はメディアの対応をさらに冷ややかにしていました。

SSUは事実上の終了となったようですが、ソニーがスパイダーマン作品を終了させるわけではありません。

もともとSSUのドラマとして開発がスタートしたコミックのスパイダーマン・ノワールを主人公とするドラマ「スパイダー・ノワール」が撮影中。新SSUの第1弾作品になるのではとも噂されていますが、詳細は不明です。

そして大ヒットしたアニメ「スパイダーバース」の最新作である「スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース」も開発中。これはまだ収録が始まっておらず、公開も無期延期中です。

最も確実性が高いのがMCUの映画「スパイダーマン4」でマーベル・スタジオとの共同作であるこの作品は 2026年7月26日 に米国劇場にて公開予定。そしてこれが新三部作の第一弾となり、「スパイダーマン5」と「スパイダーマン6」が制作される予定です。

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一部のファンはスパイダーマンの権利をマーベルに返却あるいは売り戻し、マーベル及びディズニーが一括管理するべきだとも主張していますが、2019年のスパイダーマンMCU離脱問題の際に、原作者スタン・リー氏の娘ジョアン・リーさんは「マーベルとディズニーは私の父の作り出したものを完全にコントロールすることを模索していますが、さらなる収益を求めようとするなら、スタン・リーとその遺作を真にリスペクトしてくれる第三者により抑制と均衡が保たれるべきです。」とコメント。

「それがソニーであろうと他の企業であろうと構いませんが、スタンのキャラクターと作品は多角的な視点から作られるに値するものであり、継続して進化していくことこそ望ましいです。」と語っていました。(from TMZ

ソース:Sony Scraps Latest Spider-Man Spinoff After String of Marvel Bombs

「戦場のピアニスト」、「ブルータリスト」ゴールデングローブ賞受賞のエイドリアン・ブロディさん、MCUへの出演意欲を認める

「ブルータリスト」で、第⼆次世界⼤戦下にホロコーストを⽣き延び、アメリカへと渡ったハンガリー系ユダヤ⼈建築家、ラースロー・トートを演じたエイドリアン・ブロディさんが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の一部になりたいという願望を明かしました。

オンラインインタビューの中でまだコミック映画に出演した事がないエイドリアン・ブロディさんは「私を引き上げ、その世界でまったく違うことをする余地を与えてくれる映画製作者と興味深いキャラクターを演じる機会が与えられたら、それは素晴らしいことだと思います。マーベルには素晴らしい組織があります。彼らはこれらの映画を支えるあらゆる技術とツールを知っており、私が思うに彼らは非常に大きなことを成し遂げました。」とマーベル・スタジオを称賛しました。

そして、「みんな彼らを愛しています。愛されるものの一部になりたいと思わない人がいるでしょうか?」としつつ、「私が共感できるトーンが必要です。」と出演の条件を一つだけ付け加えました。

ブロディさんはこのインタビューで2008年の「ダークナイト」でコミック映画デビューする寸前まで行っていた事も認めました。

ジョーカーを演じる事についてクリストファー・ノーラン監督と話し合いをしたと明かし、「この役は自分にとてもあっていると感じました。」としつつも最終的には機会を逃したと言います。実際にこの時のジョーカーを演じたヒース・レジャーさんを「彼は素晴らしい仕事をしました。忘れられません。とても美しいものでした。」とも称賛しました。

ブロディさんがMCUの役に対して「共感が必要」とした事と、「ダークナイト」のジョーカーが「とても合っている」と感じた事は、MCUでの役柄に関するヒントとなるのでしょうか。

「デッドプール&ウルヴァリン」のブレイク・ライブリーさんとライアン・レイノルズさんが提訴され、ナイスプールは4億ドル訴訟の対象に

2024年12月、ブレイク・ライブリーさんが出演した映画「ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US」のジャスティン・バルドーニ監督を性的嫌がらせと報復行為で提訴しました。バルドーニ監督は疑惑を完全否定し、法的措置をとることを明らかにしていましたが、ついに提訴に踏み切ったと、各種メディアが報じています。

その時点ではマーベルとの関連話題とは言い切れませんでしたが、今回は映画「デッドプール&ウルヴァリン」に登場したナイスプールが問題のひとつとして言及されています。

THR によると、バルドーニ監督の弁護士ブライアン・フリードマン氏は現地時間 2025年1月16日にニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所に訴状を提出。

ブレイクさんを民事上の脅迫や名誉毀損、虚報によるプライバシーの侵害、善意かつ公正に取引を行うという黙示の了解の不履行などで訴えました。4億ドル(約621億円)の損害賠償を求めています。

バルドーニ監督と共に、同作のプロデューサーであるジェイミー・ヒース氏、監督のパブリシストのジェニファー・アベル氏、危機管理パブリシストのメリッサ・ネイサン氏も原告として名を連ねています。ヒース氏とアベル氏、ネイサン氏は、ブレイクさんが性的嫌がらせや報復行為に関わっていたとして名前を挙げていた人物でもあります。

フリードマン弁護士はディズニーのCEOボブ・アイガー氏とマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長に宛てた法的保留の手紙の中で、2人を「ボブ」と「ケヴィン」と呼んでおり、スタジオにバルドーニ監督とナイスプールの創作に関するあらゆる文書を保存するよう求めています。

ナイスプールは「デッドプール&ウルヴァリン」の脇役ですが、フリードマン弁護士は、「俳優兼脚本家兼プロデューサーのライアン・レイノルズさんがバルドーニ監督を揶揄するために使った」と主張しています。

ナイスプールが「デッドプール&ウルヴァリン」に登場する事は、(デッドプール&ウルヴァリンのオーディオコメンタリーによれば)ライブリーさんとバルドーニ監督の間に亀裂が生じる前に開発がスタートしましたが、情報筋によると、ナイスプールが登場するシーンは 2023年11月 の SAG-AFTRA ストライキ終結後に撮影されたと言います。

言い換えれば、これらのシーンはライブリーさんとバルドーニ監督の間で緊張が高まっていた時期に撮影されたということ。

ナイスプールは作中で「出産したばかりなのに体型が崩れてない」と発言し、デッドプールが「そんな事いうべきじゃない」とセクハラを指摘すると「大丈夫、僕はフェミニストだ」と返しています。

マーベル映画の過去作とは関係のない謎のやりとりは当初、ライアン・レイノルズさんが妻のブレイク・ライブリーさんを褒めるメタジョークと考えられていましたが、フリードマン弁護士はこれがバルドーニ監督の名誉を貶めるためのセリフで、レイノルズさんがライブリーさんの主張する性的嫌がらせを寸劇化したものと主張し、これの開発経緯を明らかにする事を求めています。

レイノルズさんは現時点で何もコメントしていません。

ブライアン・フリードマン弁護士は現在、「X-MEN’97」のショーランナーだったボー・デマヨさんがディズニーから不当解雇されたとの件でもディズニーと争っています。

ソース:Baldoni v. Nicepool: How the ‘Deadpool’ Character Entered the Legal Fray

SSU制作に関与したソニーの幹部の退社が報じられる

海外メディア The Hollywood Reporter がコロンビア・ピクチャーズ所属でSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画の制作に携わったパラク・パテル氏がスタジオを去ることを明らかにしました。 SSUの興行不振との直接的な関係があるかは分かっていません。

パラク・パテル氏は、視覚効果会社 DNEG の財務および制作部門であるプライム・フォーカス・スタジオの最高コンテンツ責任者に任命されていました。

パテル氏は10年近くソニーとコロンビアで働き、「ヴェノム」 、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」、「ヴェノム:ザ・ラストダンス」、「モービウス」、「マダム・ウェブ」、「クレイヴン・ザ・ハンター」に携わってきました。

ヴェノム三部作は興行的には成功しましたが、シリーズを追うごとに右肩下がりに。残りは全てソニーの失敗作として名前があげられる作品となってしまいました。パテル氏はこれ以外にもMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のスパイダーマン映画でも責任者を務めています。

海外メディア CBM はヴェノムがMCUに参加するように見えてすぐに退場したのは彼の責任である事を示唆し、パテル氏の離脱は「スパイダーマン4」から「スパイダーマン6」までの新三部作にとってプラスになるかもしれないと報じています。

ソニーは今月、CEOも新しくなる事で、中断あるいは再起動とされるソニーのマーベル映画への影響は大きくなることが予想されています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/sony-pictures-ceo-comments-madame-web-and-kraven-the-hunter/”]

ソース:Palak Patel, Executive Who Oversaw ‘Venom’ Movies, Named CCO for Prime Focus Studios (Exclusive)

ゴールデングローブ賞会場で「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」再び

先日開催されたゴールデングローブ賞2025でMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」などでウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズを演じたセバスチャン・スタンさんが、映画「A Different Man」での素晴らしい演技により、ミュージカル・コメディ部門の最優秀男優賞を受賞しました。

その受賞インタビューの最中にMCUでファルコンそして新しいキャプテン・アメリカであるサム・ウィルソンを演じるアンソニー・マッキーさんが乱入。それも一度だけではなく、判明しているだけでも3つのメディアインタビューに飛び込んでいます。

アンソニー・マッキーさんは「俺達の勝利だ!」「キャプテン・アメリカとウィンター・ソルジャーが帰って来るぞ!」と叫んだり、バラを贈ったりと様々な演出でセバスチャン・スタンさんの受賞を祝福しました。

スタンさんは「いいですか、私たちはもう何年も付き合いがあります。彼は私の大好きな人の一人です。彼と一緒にこれを祝えるなんて、最高です!」と受賞映画に出演していないマッキーさんの乱入を歓迎しました。

2025年はアンソニー・マッキーさん主演の「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」とセバスチャン・スタンさんが出演する「サンダーボルツ*」が公開されますが、二人の共演シーンは今のところないと考えられています。

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」はディズニープラスで配信中です。

トム・ホランドさんとゼンデイヤさんの婚約が報じられる、スパイダーカップル3度目の正直なるか?

ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ホームカミング」で主人公ピーター・パーカーを演じたトム・ホランドさんとMJを演じたゼンデイヤさんが婚約を済ませていると報じられました。

TMZ はゴールデングローブ賞授賞式に出席したゼンデイヤさんが婚約指輪をはめていると報道。

記事によると、「カップルに近い情報筋が語ったところによると、『スパイダーマン』スターはクリスマスと新年の間に、ゼンデイヤの米国内の実家の1つで非常に親密な雰囲気の中でひざまずいてプロポーズした。」とのこと。

「トムは婚約を大々的に宣伝しなかったと聞いています。大げさなプロポーズではなく、とてもロマンチックで親密なものでした。」とつけ加え、「私たちの情報筋によると、家族は同席していなかったそうです。トムとゼンデイヤの間の甘いひとときだっただけです。」としています。

先日はトム・ホランドさんが俳優業の引退を予告していた事で、今回のこの婚約報道にも注目が集まっています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-spider-man-4-tom-holland-reveals-plan-to-retire-from-acting/”]

2002年の映画「スパイダーマン」の主演を務めたトビー・マグワイアさんはヒロイン役で共演したキルスティン・ダンストさんと交際をスタートするも破局、2012年の映画「アメイジング・スパイダーマン」で主演を務めたアンドリュー・ガーフィールドさんもヒロイン役のエマ・ストーンさんと交際を開始するもこちらも破局していました。

同じパターンで交際をスタートしたトム・ホランドさんとゼンデイヤさんのカップルは一部ファンから将来が不安視されていましたが、今度こそは順調に愛を育んでいるようです。

なお、一部報道によると、今回ゼンデイヤさんの指に発見された婚約指輪は約20万ドルだと言います。

ソース:Zendaya Engaged To Tom Holland