マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」は 2025年7月 に全世界で公開され、過去のファンタスティック・フォーの実写映画を超えるレビューを獲得し、全世界興行収入は 5億ドルを突破しました。
当初の予想ほど観客数はのびなかったものの、10億ドル以上を売り上げた「デッドプール&ウルヴァリン」よりも儲けた可能性があると、海外メディア フォーブス が報じました。
最新レポートによると、「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」はマーベル・スタジオのこれまでの映画の中で最も安価な作品の一つに。フォーブスは英国政府が発表した財務データを精査した結果、オーディオビジュアル支出控除(スタジオが英国内で支出した資金の25.5%を還付する制度)による現金還付が制作費の削減に寄与していることが明らかになったと言います。
本作の制作を担当した「ソルブ・エブリシング・プロダクションズ」は13ヶ月間で2億2960万ドルを費やし、4860万ドルの払い戻しを受けた事が財務諸表から判明。これにより、ディズニーの「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」への純支出はわずか1億8100万ドルという事に。なお、これにはマーケティング費用は含まれていません。
つまり、「ファーストステップ」の制作費は 「マーベルズ」、「アントマン&ワスプ:クアントマニア」 、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」よりも大幅に安かったことに。
純粋な収益という点では明確な数字はおそらく出ないにしても、「ファーストステップ」が単体で稼ぎ、フェーズ7以降で続編を制作するだけの十分な利益があっただろうと分析されています。
フォーブスは先日、「デッドプール&ウルヴァリン」の財務に関するレポートも公表し、制作費と収益にあまり差がなく、PR費用を加えると赤字の可能性が高いとしていました。
マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は7月、スタジオが映画の予算を削減しており、最近の作品は「2年前と比べて3分の1以上安くなっている」とコメントしていました。
10億ドル以上を売り上げる映画を連発出来なくなったディズニーですが、制作費が下がって利益が確保出来ているのであれば、シリーズ継続が維持されていく事が予想されます。
映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」はディズニープラスで配信中です。
ソース:‘The Fantastic Four’ On Track To Be One Of Disney’s Cheapest Marvel Movies
