アンソニー・マッキーさん、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の原案は気に入っていなかった事を明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でファルコン/サム・ウィルソンを演じたアンソニー・マッキーさんが、初期の会議で話し合われた今作の原案について「嫌いだった」事を明かしました。

Youtubeの SAG-AFTRA Foundation のQ&Aでマッキーさんは次のように述べています。

番組の企画が持ち上がったとき、そのような話はしませんでした。それよりも、盾を使って何が起こるのか、それがバッキーになるのか、それともサムになるのかという続きの話でした。エンドゲームの最後で、サムは盾を受け取らず、スティーブに「借り物みたいだ」と言いました。つまり、サムはキャプテン・アメリカになることに興奮したり、楽しみにしたりしたことは一度もなかったのです。それよりも、ケヴィン・ファイギとネイト・ムーア(プロデューサー)が『何が起きているのかわからないから、番組ではあなたがキャプテン・アメリカになるのではなく、キャプテン・アメリカのアイデアや原型を紹介することになるだろう』と言っていました。だから、ミーティングを終えたときには本当に混乱していたし、興奮もしませんでした。私はこのアイデアが嫌いで、ひどいアイデアになるだろうと思っていました(笑)

 

マッキーさんは「マーベル最初の(ディズニープラスの)プロジェクトで最悪の男になりたくなかった、大失敗すると思った(笑)」ともコメントしましたが、カリ・スコグランド監督と脚本家のマルコム・スペルマンさんがプロジェクトに参加し、映画と同レベルのクオリティになる確信が持てるようになってくるにつれ、興奮するようになった事も明かしました。

盾があるからキャプテン・アメリカではないし、そもそもあの盾もサムのものではない、と理解していたマッキーさんだからこそ、脚本の詳細が出来ていない初期のプロットは満足行くものではなかったようです。

結果的には本作は成功し、映画「キャプテン・アメリカ4」やシーズン2の制作の噂がでるほどの期待を集めています。次のサムの登場作品は明らかになっていませんが、本作の脚本家マルコム・スペルマンさんはMCUの未発表作品がかなり存在すると話しており、そう遠くないうちに徐々に明かされていくと見られています。

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:Anthony Mackie Originally Hated Captain America Plot In Falcon and the Winter Soldier

MCUドラマ「ワンダヴィジョン」や「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のデジタルディスクの発売予定はないと海外で報じられる

ディズニープラスで配信中のドラマ「ワンダヴィジョン」や「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のデジタルディスク版の発売計画がないことが報じられました。海外メディア TVLine のマット・ミトヴィッチ氏はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ作品のBlu-ray化について質問され、予定が無いことを明かしました。

インタビューの中でミトヴィッチ氏は「特に物理的なメディアが好きな人には興味深い質問ですね。残念ながら、今のところ発売予定はないと聞いています。しかし、絶対にないとは言い切れません!」と述べました。

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は2021年1月のインタビューでディスク版について尋ねられた際に「良い質問ですね。私も答えを探しているところであり、知らないんです。」と回答していました。

ディスク版をどうするかは親会社であるディズニーの裁量になりそうですが、今の所はハリウッドの中でもMCUのディズニープラスシリーズのディスク版発売の話は出ていないようです。同じくディズニープラスシリーズであり、「ワンダヴィジョン」も早くに配信がスタートしたスター・ウォーズのドラマ「マンダロリアン」も現在シーズン2まで配信されていますが、ディスク版は発売されていません。

ディズニーは当然の事ながらNetflixなどの競合他社と戦うためにディズニープラス独占作品は大きな武器であり、当分の間ディスク版の登場の可能性は低いのかもしれません。

ソース:Marvel Reportedly Has No Plans for WandaVision and The Falcon and the Winter Soldier Blu-Ray Releases

ドラマ「ロキ」から新たなキャラクターポスターが公開 ─ 正式名称はどうなる?

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」から、2話「変異体」のラストで登場した、変異体ロキのキャラクターポスターが公開されました。この変異体はレディ・ロキと考えられていましたが、シルヴィではないかと話題の人物でもあります。

©2021 MARVEL,Disney

今回の投稿ではこのキャラクターの名前については触れられませんでした。

今の所、ドラマの中で彼女は「変異体」と表現されていますが、2話の配信直後からスペイン語版での吹替声優に「Sylvie」と表記されており、話題になりました。また2話の中に出てくる書類には「Sylvie Laufeydottir」とアスガルド人の命名規則にのっとった名前が記載されているシーンがあり、このキャラクターがコミックのレディ・ロキともエンチャントレス/シルヴィ・ラッシュトンとも違う可能性も示しているようです。

©2021 MARVEL,Disney

彼女は自分の意識や魂のようなものを他人の身体に潜り込ませる術を見せているため、そもそもこの女性の姿が本体がどうかも疑問が残りますが、ひとまずソフィア・ディ・マルティーノさん演じるこのキャラクターはシルヴィである事を裏付ける公式グッズの存在も発掘されています。

通販サイト Zavviオンラインストア では「ロキとシルヴィのヘルメット」として公式グッズの予約が始まっており、劇中やポスターでも確認できるように左の角が折れたヘルメットが商品として販売されるようです。

 Images from Zavvi

2話のラストでこの「変異体」が神聖時間軸を爆破したことで、ネクサスイベントが大量発生し、マルチバースが大量に発生していく様子が描かれました。当初、こういった事件が物語の終盤で引き起こされ、映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」などに繋がっていくと考えられていましたが、早くも事件が発生し、ロキとメビウスで事態の収拾にあたっていくと見られています。

ドラマ「ロキ」は 毎週水曜日 16時より ディズニープラスで新エピソードを追加配信中。次回、第3話は 2021年6月23日 配信です。

ドラマ「ロキ」メビウス役オーウェン・ウィルソンさん、マーベル・スタジオの秘密主義について感謝している事を明かす

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」でTVAの分析官メビウスを演じるオーウェン・ウィルソンさんが、Youtube番組 TV Inseder とのインタビューの中で、マーベル・スタジオの秘密主義について語りました。

ウィルソンさんは動画の中で以下のようにコメントしています。

ここまでは順調です。撮影を始めたときは、ファンの熱狂ぶりや、マーベルの秘密主義については知りませんでした。彼らは、人々を驚かせることができるように、ストーリーを守ろうとします。私は、彼らがどれほどそのことに力を注いでいるか、本当に感謝するようになりました。

また、1話にてミス・ミニッツが説明した、本作の要となる時間の仕組みについて、百科事典のようなものがあったことも明かしました。

TVAとMCUでの時間の仕組みについては、百科事典のようなものがありました。複雑なんです。たくさんの疑問がありました。実際、最初に(コロナウイルスの影響で)シャットダウンしたとき、再開する前に、彼らは戻って、ストーリーなどに手を加えて、すべてを論理的に補強したと思います。

先週配信された2話ではヴィランの手によって時間を大きく乱され、TVAの思惑とは真逆の方向へと展開しました。ロキとメビウスはこの事態にどう対処していく事になるのでしょうか。

ドラマ「ロキ」は 毎週水曜日 16時より ディズニープラスで新エピソードを追加配信中。次回、第3話は 2021年6月23日 配信です。

ソース:Loki: MCU Newcomer Owen Wilson Was Wowed by Marvel Studios Secrecy

ドラマ「ワンダヴィジョン」のアガサ役キャスリン・ハーンさん、MCUに戻りたいがまだ何も聞いていないと明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」に登場したアガサ・ハークネスを演じたキャスリン・ハーンさんが、Gold Derby とのインタビューの中で再演の意欲について質問され、「もちろん戻って来たいわ」と述べ、「でもまだマーベル・スタジオからは何も聞いていない」と述べました。

ハーンさんは動画の中で以下のように語りました。

脚本家のジャック・シェイファーをはじめ、みんなが “これは一回限りのものだ “とはっきり言っていました。シーズン・フィナーレはシーズン・フィナーレであり、シーズン・フィナーレとして書かれていますが、これはとても素晴らしく、全体としてとても満足しています。

また、ハーンさんは、もしこの役に戻るとしたら、アガサのどのような部分を追求したいかと聞かれ、次のように答えています。

アガサの最大の魅力は、多くのことを見てきた “何世紀も前の魔女 “であることです。コミックの中で、彼女はさまざまな世界に触れています。この数世紀の間に、彼女が出会ったさまざまな人々や存在があります。

以前にニューヨーク・タイムズとのインタビューでもアガサには休息が必要だと話す一方で、再演にも意欲を示していたキャスリン・ハーンさんですが、キャラクターの過去に焦点をあて、コミックとは異なる立場になった経緯を明らかにしたい事を明かしました。

「ワンダヴィジョン」はリミテッドシリーズである事が、ここ最近制作陣によって明かされていますが、それとは別にスカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフの物語は次の登場が明かされている映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」以降も続くとマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が明かしています。

今の所、ストレンジの続編にアガサが登場すると言った噂は耳にしませんが、ワンダの次の登場作品でアガサが登場する余地は充分にあると考えられています。また、アガサのソロ作品の可能性も否定出来ないぐらいに、彼女の過去には様々な経験があるに違いありません。アガサ再登場の動きがあり次第、また情報をお届けしようと思います。

ドラマ「ワンダヴィジョン」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:WandaVision’s Kathryn Hahn Hints How Agatha Harkness Could Return in the MCU

ドラマ「ロキ」、2話のイースターエッグをピックアップ

2021年6月16日配信のドラマ「ロキ」エピソード2「変異体」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

ウィスコンシン州オシュコシュ

冒頭、ハンターC-20とその部下たちがウィスコンシン州オシュコシュに調査に来るシーンから始まります。

この地はマーベルコミックスの元編集長、マーク・グリュンワルド氏(故人)の出身地で、主にキャプテン・アメリカやクエーサーなどのコミックを担当していました。それだけならロキとは関係がなさそうですが、実はこのグリュンワルドさんは類稀なる記憶力の持ち主で、当時マーベルコミックスの中で雑多に広がっていたマルチバースを完全に把握していたそうです。そして、それらを作家やファンがわかりやすく把握できるように、正史世界(このドラマ風にいうと神聖時間軸)であるEarth-616とそれ以外の世界を系統ごとに番号を割り振り整理した、メタ・タイムキーパー、メタ・TVAと言った存在の人でした。

後に彼に敬意を表した作家陣がグリュンワルドさんを元にTVAという組織をコミックスに導入し、TVAのスタッフは全てグリュンワルドさんと同じ顔のキャラクターでした。もちろんメビウスもそうです。

©MARVEL

ドラマのメビウスとはヘアスタイル以外はそっくりと言ったところでしょうか。

Holding Out For a Hero

1984年のボニー・タイラーさんのヒット曲「Holding Out For a Hero」が挿入されます。この曲は映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でも度々その名前が登場した1983年公開の映画「フットルース」に使用されていた楽曲で、先日発表されたスクウェア・エニックスのゲーム「Marvel’s Guardians of the Galaxy」にも採用されていました。ハンターたちがタイムトラベルしてきた年代とも合致しています。

日本でもドラマ「スクール・ウォーズ」の主題歌になり、現在でも懐メロとして耳にする機会の多い曲ですが、逆にそれが災いしてラグビー感しかない、とある熱血俳優の顔が思い浮かぶ、といった声は周りで耳にしました。

ハンターC-20

ハンターC-20を演じているのはサッシャ・レインさん。映画「ヘルボーイ」やAmazonプライムのドラマ「ユートピア~悪のウイルス~」などに出演されています。

この部隊のリーダーとして登場したC-20ですが、あっさりと身体を乗っ取られて部下を倒してしまいました。その際はロキのイメージカラーである緑のオーラが目に宿る描写がありました。

ちなみに部下の方々はアルファベットが振られておらず、ヘルメットの全体像がはっきりしないのですが、どうやら10桁前後の数字が割り当てられているようです。

レッドライン

本エピソードではレッドラインについてより詳しく説明されました。

「分岐イベントの枝がレッドラインを越えたら、TVAが分岐イベントをリセット出来なくなる。そして時間軸が破壊され、私達の現実が崩壊する。」との事。

時間軸が破壊されるとどうなるのか、現実が崩壊するとどうなるのか、という点についてはまだ言及されていません。

ロキの変異体

メビウスが説明の際に何人かのヴァリアント・ロキの姿を映し出します。中にはただのアスリートにしか見えないロキもいますが、剪定済みなのでしょうか。

オシュコシュのネクサスイベントのリセット

オシュコシュでの分岐イベントをリセットするとTVAのモニターで分岐したタイムラインが無くなっていく様子が映し出されます。

©2021 MARVEL,Disney

モニターの上部中央には OSHKOSH と日付が西暦で書かれていますが、その左にはニダヴェリア、右にはサカールと書かれています。ニダヴェリアは映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でソーのストームブレイカーを作った星、サカールは映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」でハルクとソーが再会した星ですが、ここでも分岐イベントが発生中なのでしょうか。

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レンスレイヤーのオフィス

ラヴォーナ・レンスレイヤーのオフィスでレンスレイヤーとメビウスの会話のシーンが入ります。

メ「このオフィスどんどん良くなっているよね。そのスノードームはどうした?持って帰ってきた覚えがない。」
レ「私の分析官はあなただけじゃない。」
メ「でもお気にいりは僕なんだろ?なのになぜいつも戦利品を取り上げるんだ。」

そして、メビウスが覚えのないグラスの跡と、全部あなたがやったと主張するレンスレイヤー。この流れはメビウスが複数いる可能性を示しているかもしれません。記事の冒頭で少し説明したように、コミックのTVAスタッフは全てクローンでした。

©2021 MARVEL,Disney

ちなみにオフィスにあるオープンリールはエンディングでも表示されていますが、日本初のテープレコーダーを開発した1946年設立の赤井電機さんのオープンリールで、世界初のオートリバース機能やクイックリバース機能など当時最先端を行くメーカーさんだったようです。

メビウスとロキは似ている

レンスレイヤーはロキを「反抗的で頑固で予測不可能」と評し、誰かさんみたいと言います。それを聞いたメビウスも「僕もそう思った」と答えます。ここが信頼関係が生まれていく元になるのでしょうか。

そしてロキは変われないと主張するレンスレイヤーに対して、メビウスは「同じ役ばかりだと飽きちゃうだろ」と返します。これはメビウスがTVAで同じ仕事ばかり繰り返している事から抜け出したい、自由を求めている事を暗示している可能性があります。

タイムキーパー

タイムキーパーが認めれば役割を変えられるとレンスレイヤーが明かします。MCUではこれまでに様々な強敵が登場しましたが、現時点で説明されているタイムキーパーはサノスやエゴなどを超越する存在のようです。

また、このシーンではメビウスがタイムキーパーに会ったことがないこと、レンスレイヤーはコンタクトを取っていることが明らかになりました。これらは今後重要になりそうなポイントです。

フランクリン

任務の書類にサインする時のペンにも、メビウスは見覚えがありません。

©2021 MARVEL,Disney

高校自体はMCUとあまり関係なさそうですが、フランクリンという名前はMr.ファンタスティック/リード・リチャーズとインビジブル・ウーマン/スー・リチャーズの息子であり、征服者カーンの祖先にあたるキャラクター。映画「ファンタスティック・フォー」や映画「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」に登場する征服者カーンと関連するイースターエッグだと考えられます。

氷の巨人

「なぜ私のために危険を冒した?」と問うロキに対してメビウスは「A.おびえて震えてる氷の巨人の子供をかわいそうと思ったから B.犯人を捕まえるために必要な事は何でも言うから」と答えます。

ロキが氷の巨人の子であることが、本作では妙に強調されています。ソーの1作目以降はフェーズ3が終わるまでの10年間でさほどいじられる事もありませんでしたが、何か重要なポイントなのでしょうか?

372

メビウスとロキが歩く通路の向こう側には「372」と表記された区画が見えます。1986年のコミック「Thor Vol.1 #372」ではマーベルコミックスにおいてTVAの2度めの登場回との事。MCUでの2度めの登場とかけているイースターエッグです。

©2021 MARVEL,Disney

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ラウフェイの娘

ロキが手始めに開いた変異体の資料にはシルヴィ・ラウフェイドッティルの名前が記載されていました。先日、スペイン語版のクレジットでシルヴィというキャラクターがいるとお伝えしましたが、じっくり見返すと作中にも登場していたようです。

©2021 MARVEL,Disney

アスガルド人の名前はアイスランドやスカンジナビア諸国の命名法を採用しており、ロキのフルネームは本作でも度々登場しましたがロキ・ラウフェイソンです。ラウフェイソンとはラウフェイのSon(息子)の意味であり、ソー・オーディンソンはオーディンの息子という意味になっています。

MCUではソーの祖父がボーである事は判明しており、コミックと同じ設定です。そしてオーディンはボーの息子ですから、オーディン・ボーソンというのがコミックでのフルネームになっています。ちなみにソーはコールソンを「コールの息子」と呼んでいましたが、多分違うでしょう。

そして話題になったシルヴィはフルネームをシルヴィ・ラウフェイドッティルと書かれており、コミックのシルヴィ・ラッシュトンとは異なるキャラクターになる可能性が高そうです。ドッティルは娘を表すワードであり、ソーの姉ヘラのフルネーム、ヘラ・オーディンドッティルのように命名されます。

シルヴィとは変異体が名乗っている名前なのか、はたまたロキと同じ血をもつ姉妹なのでしょうか?

映画「Se7en」のオマージュ

本作の監督ケイト・ヘロンさんは、デビッド・フィンチャー監督の映画「Se7en」から影響を受けている事を明かしています。そしてシリーズ初放送に向けた記者会見では、「エピソード2には、セブンにちなんだ小さなニードルドロップがあり、あの映画のファンならすぐにわかると思います」と明かしました。

それがこのシーンで、G線上のアリアをバックに主人公が図書室にこもる様子はそっくりです。

なお、映画「se7en(セブン)」はAmazonプライムビデオで2021年6月18日時点では無料でご覧になれます。キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件と、その事件を追う刑事たちの姿を描いたサイコ・サスペンス映画です。主演はブラッド・ピットさん。MCU視点で補足すると、ペッパー・ポッツを演じたグウィネス・パルトロウさんが出演されています。

リベンジャーズ

アスガルド滅亡詳細イベントの資料を読むロキですが、資料にはリベンジャーズの記載もあるようです。

©2021 MARVEL,Disney

なお、このシーンの最中の曲は「マイティ・ソー/バトルロイヤル」の曲をアレンジしたものになっています。

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ロキの仮説とラグナロク

ロキは仮説の説明をする際に、ラグナロクと称してサラダにジュースをぶちまけます。

©2021 MARVEL,Disney

Bokuは1990年から2003年にかけて McCain Citrus Incによって米国で販売された箱入りのフルーツジュースです。TVAの面々は20世紀終盤のものを気に入る傾向があるのでしょうか。

ポンペイ

ロキとメビウスは仮説の証明実験のために西暦79年のポンペイへと飛びます。

メビウスが「僕たちはここにいないはず。何かしたら歴史が変わるかもしれない。」と説明します。逆に考えると、TVA職員がタイムトラベルすることはあらかじめ決められているとも取れます。ここまで何度かハンターたちのタイムトラベルを見てきましたが、ひとつずつレンスレイヤー、あるいは彼女を介してタイムキーパーの許可が必要なのかもしれません。

大いなる目的

メビウスは「TVAは僕の人生、自分が信じる限り現実だ。」と語ります。メビウスは憧れのジェットスキーに乗る事も我慢し、レンスレイヤーに戦利品を取り上げられても、TVAの一員としてタイムラインを守ることを大いなる目的と考えているようです。

時の終わり

メビウスは時の終わりについて「分岐イベントがなくなり、秩序だけが残り、静かに時の終わりが来る。最高だろ?」と説明しました。しかしこの直前には「存在とは混沌だ」とも説明している事を考えると、時の終わりには存在もなくなると思われます。今後TVAも悪意のないヴィランになる可能性を示唆しているようです。

ドッカーンガム

1話で手に入れた証拠品「ドッカーンガム」を思い出したロキとメビウスはこのお菓子の販売時期から変異体が潜んでいる時間と場所を絞り込んでいきます。

ちなみに今回のエピソードでたびたび利用される資料室ですが、エレベーターのフロアボタンとは一致していない事がわかります。

©2021 MARVEL,Disney

たとえば1枚目の画像には「LK3」という区画が見え、その上は「SYF」となっています。一方エレベーターに「LK3」はありますが、その上は「FE3」となっています。真ん中のXや三などの謎のボタン使って、左右のボタンを特殊な演算をすることで、膨大な各フロア全てにアクセスできるのかもしれません。

ロックスカート

ロキとメビウスはハンターの部隊を引き連れて2050年のアラバマ、ロックスカートというスーパーに向かいます。ロックスカートの親企業ロクソンに関してはこちらを御覧ください。

B-15の説明のよると、ここで起きているハリケーンの災害レベルは10だそうで、ラグナログがレベル7だった事を考えると何かの間違いなのでしょうか?それともレベル1が最も危険なのでしょうか?

©2021 MARVEL,Disney

ちなみにハリケーンの歴代1位の死者数は1900年のガルベストン・ハリケーンで8000人から12000人との事。作中のハリケーンは西暦2050年ですがから記録更新する可能性はありますが、ラグナロクでの死者9719名とアスガルド滅亡を比較した時に災害レベルの違いはよくわかりません。

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ARM & HAMMER

ハンターB-15が歩く横に ARM &HAMMER のロゴが輝いています。

©2021 MARVEL,Disney

これは実在するロゴマークで、米国の家庭用品の大手メーカーであるChurch&Dwightが販売する重曹ベースの消費者向け製品のブランドロゴとなっています。たくましい腕にハンマーと言えばもちろんロキの兄ソーを示すもので、イースターエッグとしてこんなに最適なロゴはそうそうないと言えるでしょう。

ロキ(主人公)の目的

変異体との会話の中でロキは「タイムキーパーを排除するつもりだ」と口にします。これが真実なのか、変異体を騙すための嘘なのかは現段階で不明ですが、前述の通り、メビウスが説明したタイムキーパーと時の終わりはかなり不穏なものであり、ロキはそれを阻止しなくてはならなくなるかもしれません。

タイムキーパーの居場所

変異体に捕まっていたC-20ですが「タイムキーパーの居場所を教えてしまった」と明かします。メビウスは会ったことがないと説明していましたが、C-20はどうなんでしょう。会ったことがない事と居場所を知っているかどうかは別問題とも考えられますが。

C-20はTVAの医務室に行くことを拒否し、見つける方法を教えてしまったと説明します。

変異体の計画

ロキは変異体の計画に気が付きます。

ちなみに両脇に映っているのは HyperX ChargePlay Duo DUALSHOCK 4コントローラー充電器HyperXのゲーミングイヤホン であり、2021年現在Amazonなどで普通に購入出来ます。2050年のスーパーにこれがあるということは、かなりのレトロゲーム愛好家がいるのかもしれません。

セイクリッド・タイムラインの爆破

変異体が神聖時間軸を爆破したことで、大量のネクサスイベントが発生する様子が確認出来ます。

©2021 MARVEL,Disney

MCUに登場した地球以外の箇所でも何かが発生しているようで、いくつかピックアップしてみました。

  • ヴォーミア:2301年4月23日。ソウルストーンがあった惑星のかなり未来。
  • アスガルド:2004年2月16日。映画「マイティ・ソー」よりも以前の日時。
  • サカール:1984年8月13日。映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」の舞台になった惑星。映画の時系列よりも30年ほど過去。
  • エゴ:1382年12月27日。スターロードのお父さん。メレディスと出会うより600年近く過去。
  • タイタン:1982年10月13日。サノスの出身地である土星の衛星。
  • ハラ:51年1月3日。クリーの母星。2000年近く昔。
  • ザンダー:1001年9月24日。映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に登場した惑星。

日本人的に気になるのは1984年3月1日23時12分52秒に東京で何かが起きています。調べてみるとこの年の3月頃は記録的な豪雪災害があったようです。

さらに1947年のニューヨークはドラマ「エージェント・カーター」とリンクしそうなポイントになっています。これらのうちいくつかは今後のMCUで取り上げられる可能性がありそうです。

1話から薄々気づいていた方も多いと思われる野暮なツッコミではありますが、TVAは時間とマルチバースの管理という別の次元の組織のようでありながら、英語と西暦をベースにやり取りされています。クリー人やワカンダ人はオリジナルの文字が設定されていますが、ここらへんは映画とドラマの差なのかもしれません。

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A-23

レンスレイヤーもかつてはハンターだったのでしょうか。ヘルメットにはA-23と書かれています。

©2021 MARVEL,Disney

ラヴォーナ・レンスレイヤーがコミックに初登場したのは1965年のコミック「アベンジャーズ Vol.1 #23」でした。

TVAの人員構成や上下関係

TVA内の上下関係は今の所ぼんやりとしか描かれていません。存在がはっきりしないタイムキーパーを除くと、A-23のレンスレイヤー裁判官を頂点にハンターと分析官という役職があるようです。そして分析官にはメビウスやケイシーなどの名前があるのに対して、ハンターはB-15、C-20、D-90といったアルファベットと2桁の数字で構成されるリーダー格ハンターと10桁ほどの数字のみで構成される下っ端ハンターに分かれているようです。

ハンターのアルファベットは上下を表すのかと考えてしまう所ですが、日本語ではD-90はC-20に対して敬語ではなく、B-15に対しては敬語混じりとなっているようです。英語における上下関係のニュアンスは掴みきれていませんし、吹替及び字幕のセリフというのはこれまでのMCU作品を見ていても考察の材料として信頼性はあまり高くないと思われます。

単純に深い設定は用意されていないケースもありそうです。

変異体

この変異体をレディ・ロキと呼ぶかシルヴィと呼ぶかは難しい所ですが、この変異体のこれまでの手口を考えると、この肉体も使い捨ての身体をいう可能性はあるかもしれません。嘘の神vs嘘の神を描きながら、1話でヴィランが明かされ、2話でその姿が明かされるというのは、にわかに信じがたい展開です。全てが疑わしく見えてしまうと言う、コアなファンによくあるMCU症候群かもしれませんが。


以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

ドラマ「ロキ」は 毎週水曜日 16時より ディズニープラスで新エピソードを追加配信中。次回、第3話は 2021年6月23日 配信です。

ドラマ「ミズ・マーベル」の新たなセットフォトが公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ミズ・マーベル」の主人公ミズ・マーベル/カマラ・カーンの新たな写真が公開されました。先月公開された写真を同時期のロケの様子に見えますが、ミズ・マーベルがスーパーパワーを使っているように見て取れるようなシーンになっています。

手を前に構える様子は一見するとサイコキネシスのようなものを使っているのかと思ってしまいますが、おそらくはVFXで手を大きくするなど原作の能力を表現するものだと考えられます。

本作は無事に撮影終了したことが報告され、現在は配信に向けてポストプロダクションの最中となっています。

ドラマ「ミズ・マーベル」は 2021年後半にディズニープラスで配信予定です。

ドラマ「ロキ」の新たな動画”Match”が公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」の新たな動画「Match」が公開されました。30秒の動画でエピソード1と2を復習する内容になっていますが、ほんのわずかな時間、エピソード3以降のショットが含まれています。

このショットがエピソード2の最後でロキが時空の扉を抜けた先と繋がっているのかどうかは不明ですが、ロキがTVAのジャケットを着用していない事を考えると、間に何かトラブルがあったのかもしれません。

ドラマ「ロキ」は 毎週水曜日 16時より ディズニープラスで新エピソードを追加配信中。次回、第3話は 2021年6月23日 配信です。

ドラマ「ワンダヴィジョン」シーズン2の可能性についてケヴィン・ファイギ社長が言及 ─ 物語は継続する

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)初のドラマシリーズとしてディズニープラスで配信された「ワンダヴィジョン」は好評を博し、シーズン2を期待するファンも少なくありません。しかし、配信後のインタビューでは監督や脚本家が本作がリミテッドシーズンであるとインタビューでコメントし、先日は主人公ワンダを演じたエリザベス・オルセンさんも同意しました。

オルセンさんは海外メディア Variety とのインタビューの中で、「これは間違いなくリミテッドシリーズです。私はそう言いますが、わかりません。マーベルでは、絶対にノーとは言えません。人は死ぬの?わかるでしょ?」とコメントしました。

「ワンダヴィジョン」の最終話が配信されてから数ヶ月、監督や主演がシーズン2の可能性がないと示唆する中、マーベル・スタジオのボス、ケヴィン・ファイギ氏が今回「ワンダヴィジョン」の将来について言及しました。

PaleyFestのバーチャルパネルで観客とQ&Aセッションを行っていたファイギ社長は、「ワンダヴィジョン」がシーズン2まで続くのか、それともシリーズは何か別のものに進化するのかという質問を受け、次のように述べました。

ワンダ・マキシモフとヴィジョンのそれぞれの継続的なストーリーについて、その進化には賛成ですが、おそらく、そして必然的に様々な形で登場することになるでしょう。

「ワンダヴィジョン」のシーズン2に対してあるともないとも明言せずに、しかし、ワンダとヴィジョンの物語はまだ終わっていない事を明らかにしました。

今の所ワンダは映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」に登場することが発表されていますが、ヴィジョンについては不明で、ヴィジョンを演じるポール・ベタニーさんはマーベル・スタジオとの今後の契約をしていない事を明かしています。

ドラマ「ワンダヴィジョン」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:Will WandaVision Get A Season 2? Marvel’s Kevin Feige Responds

ドラマ「アーマー・ウォーズ」でアイアンマンはどうなる?ディズニーCEOが示唆

ディズニーCEOのボブ・チャペック氏が先日行われたクレディ・スイス証券の23次コミュニケーション会議の中でファンとのQ&Aセッションを行い、その中でMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」第1話がディズニープラスの中で最も再生された作品である事を明かしました。

そしてセッションの中で、ロバート・ダウニー・Jrさん演じるトニー・スタークの復帰を求めるファンからの質問を受けたチャペック氏は次のように述べました。

マーベルファンには、ドン・チードルがウォーマシンを演じる「アーマー・ウォーズ」というシリーズが始まることを伝えてください。それはおそらく、アイアンマンをもっと見たいというファンの気持ちのかゆいところに手が届くものになると思っています。

チャペック氏の「かゆいところに手が届く」というのが何を意味しているかは不明ですが、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」がキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースの遺産を描いた物語であったように、「アーマー・ウォーズ」はアイアンマン/トニー・スタークに関する物語となるでしょう。

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、2020年12月に開催されたディズニーの投資家向け説明会で「アーマー・ウォーズ」を発表した際、トニーが最も恐れていたことが現実のものとなり、彼の技術が悪人の手に渡ってしまうというストーリーになると述べました。誰の手に渡るのかはまだわかりませんが、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に登場したシャロン・カーターのパワー・ブローカーや、「アイアンマン2」に登場したハイテク企業のジャスティン・ハマーなどが有力視されています。

本作の進捗状況ですが、2021年3月に執筆作業が開始された事が報じられています。

ドラマ「アーマー・ウォーズ」は、2022年 にディズニープラスで配信予定です。

ソース:Disney CEO Teases How Robert Downey Jr.’s Iron Man Will Impact MCU’s Armor Wars