ゲーム「マーベルライバルズ」からヒューマン・トーチとザ・シングの動画が公開

NetEase Games と Marvel Games が制作する対戦ヒーローシューター「Marvel Rivals」(PC / PS5 / Xbox Series X|S)に追加される新たなプレイアブルキャラクターのヒューマン・トーチとザ・シングの動画が公開されました。先に実装されたミスター・ファンタスティックとインビジブル・ウーマンとあわせて、これでファンタスティック・フォーのチーム4人全てが揃う事になります。

ヒューマン・トーチはデュエリスト(ダメージロール)として実装され、炎で攻撃しながら制空権を取ることが鍵となりそうです。動画ではストームとのコンビネーションも確認出来ます。

ザ・シングはヴァンガード(タンクロール)で、見た目どおりの高耐久が期待出来そうです。

彼らは UTC 世界協定時の 2025年2月21日 のアップデートで追加される予定になっています。

本作はマーベル・コミック85周年を越えたライブラリの中からいくつもの新キャラ候補を抱えており、先月もいくつかのキャラクターの存在が報告されていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/marvel-rivals-new-characters-and-pve-mode-in-s1-code-rumor/”]

また、今年発売予定の期待の新ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」でのリリースも検討されていると、先日のイベントで開発がコメントしていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/marvel-rivals-nintendo-switch-2-official-comments/”]

ゲーム「Marvel Rivals」は PC(Steam、Epic Games)、PlayStation 5、Xbox Series X|S 対応で、無料プレイゲームとしてリリース中です。

アニメ「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」、最終話でいつもの姿になる事を予告

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン」(邦題:スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド)の新しいポスターが公開されました。最終話を予告するこのポスターでは、ピーター・パーカーがおなじみのスパイダーマンになる事を予告しています。

本作は毎週複数のエピソードを配信した事で全10話が早くも今週でフィナーレとなります。

シーズン3の計画がある事も明かされていますが、シーズン2の配信時期はわかっていません。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-your-friendly-neighborhood-spider-man-season-3-confirmed/”]

本作は RT で批評家 97%、一般視聴者 68% と大きくズレたスコアが出ていますが、「ソニーが関与しないスパイダーマンはこうなるはずだった」という視点で楽しんでいる視聴者もいるようです。

本作は神聖時間軸とは異なるマルチバースのピーター・パーカーを描いた作品で、これまでに見たことのない旅と、キャラクターの初期のコミック本のルーツを称えるスタイルで、ピーター・パーカーがヒーローになるまでの道のりを追っています。

アニメ「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」は 2025年1月29日 より、ディズニープラスで配信中です。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」にシーハルクは登場する?タチアナ・マスラニーさんが意味深発言

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」で主人公シーハルク/ジェニファー・ウォルターズを演じたタチアナ・マスラニーさんが、海外メディア ScreenRant とのインタビューでドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」への出演をほのめかしたと話題になっています。

ホラー映画「The Monkey」のプレミアイベントで「デアデビル:ボーン・アゲイン」について質問されたタチアナ・マスラニーさんは「シーハルク」での共演を振り返って次のようにコメントしました。

ボーン・アゲイン?彼はとても楽しくて、一緒に演じていて本当に楽しい人でした。そして、彼がとてもうまくやったのは、異なる雰囲気で存在するキャラクターを取り上げ、その新しい雰囲気に完全に適応させながらも、キャラクターの完全性を維持したことです。それが実際とても面白い。彼がこのようなコメディチックな世界と衝突するのを見るのはね。

インタビュアーから「シリアス」な世界へ行くのも良いと言われたマスラニーさんは「同感だわ。私はシリアスな、いや、シリアスな”ボーン”がたくさんありますから」と述べました。

実際の所、「デアデビル:ボーン・アゲイン」にシーハルクは登場しないと、ショーランナーのダリオ・スカーダペインさんが以前に話していました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-daredevil-born-again-show-runner-tease-secret-cameo/”]

氏はこの時、「(シーハルクらの登場の)企画を提案したけど、彼らには別の計画があるとマーベルに拒否された。」と説明。少なくともシーズン1には登場しないと考えられています。

現状でシーハルクの再登場時期は発表されておらず、「ドゥームズデイ」が「ザ・カーン・ダイナスティ」だった頃、最新のアベンジャーズ映画にシーハルクの登場が決まっている事を、マーク・ラファロさんが以前にネタバレしていました。

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紆余曲折あってアベンジャーズ5作目が「ドゥームズデイ」になったことで脚本は大きく変化しているはずですが、それでもシーハルクの再登場として有力なのは映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に違いありません。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」はディズニープラスで配信中、ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は 2025年3月4日(日本時間で3月5日)よりディズニープラスで配信予定です。

ソース:“I Have A Lot Of Serious Bones In My Body”: She-Hulk Actor Addresses Whether The Character Could Come Over To Daredevil: Born Again

映画「レッドソニア」が英国で2025年後半公開へ

ミレニアム・フィルムズ制作のマーベルコミック原作の映画「レッドソニア」が約2年間のポストプロダクションを経て、2025年の後半に劇場公開される事がわかったと、海外メディア Deadline が報じました。しかし、日本を含む国際市場での公開についてはまだまだ分かっていません。

記事によると、シグネチャー・エンターテインメントは、ミレニアム・メディアからこのアクション・ファンタジー映画の英国とアイルランドでの権利を獲得したとの事。ミレニアム・メディアはこれまで、この映画を複数の国際市場で販売してきましたが、米国を含む他の国での状況は不明だと言います。

本作はベストセラーのコミックシリーズを基にしたファンタジー映画で、蛮族の女ハンター、レッド・ソニアが、意外な戦士たちを結集して、邪悪な暴君、皇帝ドレイガンとその恐ろしい花嫁、ダーク・アニシアに立ち向かう物語。制作はMJ・バセット監督、主演はマチルダ・ルッツさん。

他、出演者としてロバート・シーハンさん 、ウォリス・デイさん、マイケル・ビスピンさん、ルカ・パスクアーノさん、ローナ・ミトラさん、マーティン・フォードさん、ベン・ラドクリフさん、エリザ・マテングさん、ヴェロニカ・フェレスさん、フィリップ・ウィンチェスターさん、レバー・イヴさんらが名を連ねています。

脚本はターシャ・フオさん。

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この契約は、シグネチャー・エンターテインメントの買収マネージャーであるベグム・カヤカン・パロディ氏とミレニアム・メディアの国際販売・配給担当社長であるJJ・ニュージェント氏の間で交渉されたとの事。

パロディ氏は「『レッドソニア』は、シグネチャーが求めているタイプの映画を体現しています。ファンタジーに満ちた世界を舞台にした壮大な物語で、その演出には強い商業的感覚があり、私たちにとってすぐに魅力的に映りました。今年後半に、マチルダ・ルッツの剣を振り回す女ハンターをイギリスとアイルランドの観客に紹介できることを楽しみにしています。」とコメント。

ニュージェント氏は「シグネチャー・エンターテインメントと提携して『レッドソニア』を英国の観客にお届けできることを大変嬉しく思います。このシリーズは世界中に熱狂的なファンを抱えており、その伝統を重んじながら象徴的なキャラクターを新しい世代に紹介する映画をお届けするのが待ちきれません。」と述べています。

昨年末には予告映像の一部と見られるものがリークされていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/red-sonja-trailer-leak/”]

コミック初登場から約50年、前回の実写映画から約40年。本作のリブート版の制作が発表されたのは約10年前という極めて難産な映画となりましたが、ひとまず一部地域で日の目を見る事になるようです。

ソース:RED SONJA Finally Gets A Release Date Update After Spending Two Years In Post-Production

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は直前で何を削除したのか Vol.2

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は公開直前まで様々な変更を行ったと報じられていますが、2024年の10月にリークされた試写会の内容と比較すると、わずかな変更が行われています。

前回の記事では映画の昔のバージョンと比較して削除されたキャラクターなどについて解説しました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-bnw-changes-from-previous-versions/”]

今回は2つのシーンについてご紹介。

まずは、本作のタイトルが「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」ではなく「キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー」だった頃、撮影が開始して間もなくの時期に、以下のような葬儀シーンが目撃されていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-funeral-set-photo/”]

誰の葬儀かは終にわからずじまいでしたが、参列者の顔ぶれからしてサディアス・ロスの葬儀だった可能性は高いと思います。実際にロスが死んだのか、あるいは死んだと見せかけるための偽装葬儀だった可能性も含めて細かいことは不明ですが、とにかくこのシーンは丸ごと削除されていました。

そして、昨年秋にリークされた試写会からもとあるシーンが削除されています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-plot-and-mid-credit-spoiler/”]

記事に引用したソースの原文は削除済みで、別の場所で(5ヶ月前に)再掲載されていたのがこちら。

Plot leaks of BRAVE NEW WORLD (via r/LeaksAndRumor)
byu/Louis_DCVN inMarvelStudios_Rumours

この内容は実際の劇場公開版とほぼ同じである事から、試写会のリークとして本物だった可能性が極めて高いと言えそうです。

この中で僅かに公開版と異なるのが映画の中盤、キャンプエコー1でサム&ホアキンにルースが合流したあと、回収した薬を調べるために彼らはスターク・テクノロジーズ(スターク・インダストリーズの子会社なのか書き間違いかは不明)を訪れたと記載されています。

彼らはスターク・テクノロジーズに行き、そこで最も優秀なエンジニアであるアマデウス・チョに会う。(この俳優をどこで見つけたのかは分からないが、彼は全然良くない。)サムはペッパーについて何か言っているが、私たちは彼女を一度も見たことがない。

ブローン/アマデウス・チョ役の俳優が良くない、見たことのないペッパーという事で試写会時点では代役で撮影した映像が差し込まれていた事が想像できます。

公開版にこのシーンが無かったことについて、脚本上行く必要がなくなった、この先ブローンを演じ続けるための俳優を期間内に見つけられなかった、ペッパー・ポッツ役のグウィネス・パルトロウさんのスケジュールが取れなかった、などの理由で本撮影にこぎつけなかった可能性がありそうです。

スターク・インダストリーズの建物は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」以降登場しておらず、このシーンが実現していれば会社の現状を垣間見ることが出来たかもしれませんが、残念ながらこれは叶いませんでした。

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」はアンソニー・マッキーさんが主人公キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを続投する他、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からダニー・ラミレスさん演じるホアキン・トレス、カール・ランブリーさん演じるブラック・キャプテン・アメリカ/イザイア・ブラッドリーが再登場。

その他、ヴィランとして映画「インクレディブル・ハルク」よりティム・ブレイク・ネルソンさん演じるザ・リーダー/サミュエル・スターンズが再登場し、故ウィリアム・ハートさんに代わってハリソン・フォードさんがサディアス・”サンダーボルト”・ロスとして登場。

また、リヴ・タイラーさんがサディアスの娘ベティ・ロスを「インクレディブル・ハルク」ぶりに再演します。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 より劇場公開中です。

ゲーム「Marvel Rivals」のスイッチ2版が検討中、PvEについても公式コメント

ラスベガスで開催された2025 DICEサミットで、「マーベルライバルズ」の開発元であるNetEase Gamesは、機会があれば Nintendo Switch 2 でゲームを開発することに関心があると語りました。「マーベルライバルズ」の開発チームはまた、任天堂と連絡を取り、いくつかの開発キットに取り組んでいることも明かしました。

Switch 2 は 2025年 に発売予定で、NetEase Gamesはそれ向けのゲーム開発に興味があることを公に表明。サミットで行われた IGN とのインタビューで、 Marvel Rivals のプロデューサーであるウェイコン・ウー氏は、NetEaseはしばらく前から任天堂と交渉しており、チームは開発キットに取り組んでいると述べました。ウー氏はまた、Marvel Rivals が現行の Switch で発売されなかった理由は、任天堂のコンソールでゲームを楽しめる体験を妨げる技術的な制限のためだと説明しました。

しかし、ウー氏は、Switch 2がNetEaseのタイトルでプレイヤーに素晴らしいパフォーマンスを提供できるなら、開発者はそれに取り組む用意があると発言。

Switch 2 については、4月2日の Nintendo Direct でさらに詳しい情報が明らかになる予定で、運が良ければ、「マーベルライバルズ」が任天堂の次世代コンソールに登場するかもしれません。

Switch 2では、ジョイコンをマウスの用に操作できる「マウスモード」の存在が特許で示されており、もし実現すれば、シューティングゲームである本作をよりPCのマウスに近い操作感で遊べる他、プレイステーションやXBOXのようなコントローラータイプを選べるオプションなども実装されるかもしれません。

また、アップデートで PvE が実装されるという噂に対して、「今のところ、PvE の計画はありませんが、開発チームは新しいゲームプレイ モードを継続的に実験しています」とウー氏は語ります。

「そのため、新しい特定のゲーム モードが十分に面白く、楽しいとわかったら、もちろんそれをユーザーに提供します。」

「PvE モードを好むユーザーもいると思います。しかし、ハードコアな PvE 体験を思いついたら、それは現在とはまったく異なる独特な体験になるでしょう。そのため、開発チームはその目標を達成するためにさまざまなアプローチを継続的に実験してきました。おそらく、より軽い意味でのライトモードであり、ゲームに最適なものを探しています。」

ウー氏は計画はないとしつつも継続的に実験してきたと発言し、将来的な実装を期待させるコメントとなりました。

ゲーム「Marvel Rivals」は PC(Steam、Epic Games)、PlayStation 5、Xbox Series X|S 対応で、無料プレイゲームとしてリリース中です。

ソース:Marvel Rivals Developer Is ‘Open’ to Potential Future Release on Nintendo Switch 2

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は直前で何を削除したのか

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は現在、世界中で大ヒットしていますが、この映画は公開直前まで再撮影が行われ、多くの物事が変化、それによって削除されてしまった事も他作品に比べて多いかもしれません。

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」の冒頭はサーペント・ソサエティとのバトルからスタートしますが、映画の中ではボスがサイドワインダーと呼ばれている事以外、あまり多くは判明していません。

何らかのテロ組織、あるいは特殊部隊のような描かれ方をしていますが、サーペント・ソサエティはコミックのヴィランチームであり、当初はサイドワインダー以外にもキングコブラやダイアモンドバックといった蛇の名を関するヴィランメンバーが登場する予定で、映画公開前に海外マクドナルドではハッピーセットのおまけとしても展開されていました。

撮影現場でピンク色の髪に染めたローサ・サラザールさんの姿が目撃されており、マクドナルドのグッズにもあるように彼女はダイアモンドバック/レイチェル・レイトンを演じるとして、映画公開のわずか数週間前に大手メディアが報道していました。

にも関わらず彼女は実際の映画には登場しておらず、スティーブ・ロジャースに恋をする珍しいヴィランがどのような役割を担っていたのかはわからずじまいに終わりました。

キングコブラが削除された件については映画の公開前に監督や役者本人が触れていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-director-addressed-seth-rollins-scene/”]

キャラクターが削除された以外に、ヴィランのひとりザ・リーダー/サミュエル・スターンズの外見に関しても紆余曲折があった事が伺えます。

彼の姿についてはフィギュアとアパレル向けのコンセプトアートなどが事前にリークされていましたが、いずれもコミックバージョンとは少し違うと当時話題に。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-bnw-the-leader-funko-looks/”] [nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-promo-art-leak/”]

しかし、映画公開の2週間前に登場した公式予告内のザ・リーダーはコミック版でもなければ、リークされていたものとも全く異なる、ゾンビのような姿になっていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-revealed-official-shot-the-leader-looks/”]

サミュエル・スターンズを演じたティム・ブレイク・ネルソンさんは昨年12月の海外誌のインタビューで「実際の映像に近い形でやるようにお願いしました。これは大きな助けになりました。なぜなら、ただ点をつけるのではなく、頭に変形の重みを感じることができたのが気に入ったからです」と述べ、約1年前のインタビューでは「素晴らしいメイクアップアーティストと仕事をした」と、原作を再現するヴィジュアルになっている事を予告していました。

しかし結局、映画本編では予告動画で映されていたものと同じゾンビのようなザ・リーダーが登場していました。

この変更についての公式コメントは今のところなく、直前までヴィランのヴィジュアルをこねくり回していた理由は分かっていません。

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」はアンソニー・マッキーさんが主人公キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを続投する他、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からダニー・ラミレスさん演じるホアキン・トレス、カール・ランブリーさん演じるブラック・キャプテン・アメリカ/イザイア・ブラッドリーが再登場。

その他、ヴィランとして映画「インクレディブル・ハルク」よりティム・ブレイク・ネルソンさん演じるザ・リーダー/サミュエル・スターンズが再登場し、故ウィリアム・ハートさんに代わってハリソン・フォードさんがサディアス・”サンダーボルト”・ロスとして登場。

また、リヴ・タイラーさんがサディアスの娘ベティ・ロスを「インクレディブル・ハルク」ぶりに再演します。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 より劇場公開中です。

【噂話】映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」撮影情報のアップデート、スパイダーマンに関するプランも

マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」の撮影に関して、新たな情報が提供されています。それによると、現在、イギリスに俳優さんらが集まりつつありますが、カメラが回り始めるのは4月に入ってからになるようです。

以前は3月から撮影が始める予定とされていましたが、ダニエル・リヒトマン氏の最新の報告によると、4月入るまで撮影は始まらないようだとの事。その理由に関しては脚本がまだ完成していないと見られています。

「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」と「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」は「アベンジャーズ/エンドゲーム」の脚本家スティーヴン・マクフィーリーさんが 、いつもの脚本パートナーであるクリストファー・マーカスさん抜きで執筆にあたっています。

両作品の脚本は以前に「アントマン&ワスプ:クアントマニア」のジェフ・ラヴネスさんと、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のマイケル・ウォルドロンさんによって書かれましたが全てボツとなり、ゼロから書き直されました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-avengers-5-character-update/”] [nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-avengers-tkd-deleted-plot-rumor/”]

また、トム・ホランドさんのスパイダーマンのシーンについて新たな噂も。

ホランドさんは同時期にクリストファー・ノーラン監督の「オデッセイ」に出演しなくてはならず、「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」では大半のシーンをスパイダーマンのスーツを着た状態で登場し、そこはスタントマンで撮影、別日の空き時間を利用して、声優としてトム・ホランドさんが参加する計画だとされています。

トム・ホランドさんはすでにイギリスのロケ地近郊での目撃情報がありますが、マスクを外したピーター・パーカーとしての出番は少なくなるのかもしれません。

これは以前にプロデューサーが発言していた内容とうまく一致するとして有力視されています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-spider-man-4-producer-story-detail/”]

先日、マーベル・スタジオのプロデューサーを務めるネイト・ムーアさんは「我々が『アベンジャーズ5』に向けて準備を始めていることは周知の事実であり、キャプテン・アメリカが中心にいないアベンジャーズ映画はこれまでなかったと思います。」と、「ドゥームズデイ」でもキャプテン・アメリカ、すなわちサム・ウィルソンが中心になる事を予告していました。

映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」は 2026年5月 公開予定、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」は 2027年5月 公開予定です。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」が期待以上の好スタートを記録

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」が先週から劇場公開され、バレンタインデー/プレジデントデーの週末4日間で、米国内で1億ドル、全世界で1.92億ドルの興行収入となった事が明らかとなりました。

海外メディア THR によると、もう少し伸びる可能性があるとしつつ、米国内で1億ドル、海外で9240万ドル、あわせて1億9240万ドルを稼いでいると報告。当初米国内で9000~9500万ドル予想となっていましたが、期待以上の成果をあげました。

公開前に批評家の酷評が目立ち、賛否両論とされた中でのこの成績は、決して小さな功績ではないと記事は評価しています。

今のところは 2025年の興行収入1位の映画となりますが、まだ2月の半ばである事を考えると、維持するのは困難だと見られています。

2025年のMCU映画はこの後、5月の「サンダーボルツ*」、7月の「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」と続き、来年の「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」へと続いていく予定になっています。

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」はアンソニー・マッキーさんが主人公キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを続投する他、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からダニー・ラミレスさん演じるホアキン・トレス、カール・ランブリーさん演じるブラック・キャプテン・アメリカ/イザイア・ブラッドリーが再登場。

その他、ヴィランとして映画「インクレディブル・ハルク」よりティム・ブレイク・ネルソンさん演じるザ・リーダー/サミュエル・スターンズが再登場し、故ウィリアム・ハートさんに代わってハリソン・フォードさんがサディアス・”サンダーボルト”・ロスとして登場。

また、リヴ・タイラーさんがサディアスの娘ベティ・ロスを「インクレディブル・ハルク」ぶりに再演します。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 より劇場公開中です。

ソース:‘Captain America’ Box Office: ‘Brave New World’ Opens to Bullish $100M in U.S., $192M Globally

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」、ネタバレ有レビュー

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」が劇場公開されました。新たなキャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソンを主人公とする新章のスタートでもあり、今後のアベンジャーズにおいても重要な作品として位置づけられています。

※これより先は「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」、及び関連作のネタバレと、今後の作品のネタバレの可能性を含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

キャプテン・アメリカ4作目となる本作。シリーズの過去3作について、重要度の高いものから順に2作目の「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、3作目の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、最後に「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」となっています。

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」はサム・ウィルソンが初めてMCUに紹介された作品で、キャラクターを知る上で見ておくといい作品ですし、忘れていれば見直すのも良いでしょう。「シビル・ウォー」ではサムに関してさほど深く扱っていないのでパスしてもいいですし、「ザ・ファースト・アベンジャー」はそもそもサムが登場しないのでパスしても構いません。ただしどちらもサムが常に自分と比較している元祖キャプテン・アメリカのスティーブ・ロジャースを描く作品なので、包括的に楽しむためには重要と言えます。

同様の理由で「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」や「アベンジャーズ/エンドゲーム」もスティーブ・ロジャース的な意味で重要です。

他に重要な作品としては「ブレイブ・ニュー・ワールド」の直近の時系列にあたるドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」です。「アベンジャーズ/エンドゲーム」でスティーブから盾を受け継いだサムの苦悩などが描かれていました。

そして「ブレイブ・ニュー・ワールド」でサムの次に焦点があてられているサディアス・ロスに関して「インクレディブル・ハルク」は外せません。ロスはその後、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」と「ブラックウィドウ」に登場。「ブラックウィドウ」以外はサムとスティーブも登場しているため、時間に余裕がある場合はチェックするのがいいでしょう。

最後に「エターナルズ」の出来事が「ブレイブ・ニュー・ワールド」で大きく関わっています。エターナルズたちが地球の破滅を食い止めた結果がインド洋上に現れたセレスティアル島ですが、見ていないと困るというほどの関連性はありません。

あらすじ

ある日忽然とインド洋上に姿を現したセレスティアルス島。島にはヴィブラニウムを凌ぐ特性を持つ新たな鉱物「アダマンチウム」が眠っていました。日本がアダマンチウムを世界で初めて使える形に精製しましたが、テロ組織サーペント・ソサエティに奪われてしまいます。これをキャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンが奪還しましたが、ボスのサイドワインダーは逃走しました。

任務から帰還したサムはブラックキャプテン・アメリカことイザイア・ブラッドリーや二代目ファルコンとなったホアキン・トレスらとトレーニング、その最中に大統領に就任したサディアス・ロスからホワイトハウスでのパーティーに招待されます。

しぶるイザイアを連れてパーティーに参加。ロス大統領はそこでアダマンチウムを平和的に世界で共有できるように協定を提案しました。その直後、イザイアを含む数名が突如として攻撃を始めます。そのテロ行為はサムやホアキンらによって制圧され、イザイアも収監されました。

サムはイザイアを解放するためにホアキンと独自に調査を開始。新しい戦闘用のスーツを用意して準備万端な二人。奇妙な光と音がかつてのウィンター・ソルジャーを支配していたマインドコントロールのようになっている可能性を探って調査を進める中で、サイドワインダーが襲撃してきました。装備がない状態で周囲の環境を利用しなんとか制圧した後、キャンプエコー1という疑わしい場所を発見、二人はそこへと向います。

その頃、収容所では看守がイザイア以外の容疑者を殺害し、自らも自害する奇妙な事件が発生しました。ロス大統領のガードでもあるルース・バット=セラフもこのタイミングでエコー1へと向かいます。

エコー1を調査した末に、サミュエル・スターンズが裏で糸を引いていた事が判明しました。また、スターンズがロスのためにたくさんの薬を作っていた事も判明し、サムは調査のためにいくつか持っていきます。

そこへザ・リーダーとなったスターンズが現れ、ロスに「インクレディブル・ハルク」の時の事件の首謀者にされてしまった事、その後ずっと人体実験を繰り返された事、その結果として手に入れた超人的な頭脳を彼の出世のために利用されたことなどが明かされます。

ザ・リーダーはマインドコントロール兵を差し向け、サムとホアキンを処分を命じて退却。彼の主たる目的である復讐へと向かいます。サムたちはせっかく持ってきたスーツを車に置いたまま敵地に潜入したために大苦戦を強いられます。ルースと合流してなんとかエコー1を脱出した後、サイドワインダーと面会しザ・リーダーについての情報を得ました。

その頃、日本の尾崎首相はアダマンチウムの強奪と奪還はアメリカの自作自演だと非難し、協定の締結を見送り、独自にセレスティアル島の調査に踏み切ろうとします。ロス大統領はアメリカが遅れをとるわけにはいかないと海軍を派遣し、日米間に緊張が高まります。

ロス大統領と合流したサムたちはそこで、ロスがスターンズを監禁していたのはロスが死にかけていて、スターンズだけが提供できる治療が必要だったからだと明かされます。スターンズがロスの命を救う薬を作り続けなければ、ロスは娘のベティと和解するほど長く生きられませんでした。

「シビル・ウォー」ではロスが13時間に及ぶ心臓のバイパス手術を当時から5年前に受けた事が明かされていますが、これが関係しているのかは不明です。

ザ・リーダーに扇動され、そしてマインドコントロールされた米兵の暴挙に対し、日本がミサイルで反撃。日米戦争が開幕してしまう寸前でしたが、サムとホアキンの活躍により事態は収拾されました。しかしこれによってホアキンは重傷を負いました。

危篤状態のホアキンの治療中、ずっと出演を否定しつつも、出演しているだろうと予想されていたセバスチャン・スタンさん演じるバッキー・バーンズが登場し、サムと再会。サムは超人血清を使うべきだったと後悔を打ち明けるも、バッキーはスティーブと違う事がいいんだと諭します。

その後、サムは黒幕だったスターンズと再度会話。彼の本当の狙いは日米戦争ではなく、ロスを激怒させて、世界中の前でロスを怪物に変化させる事が目的だったと知ります。ロス大統領の記者会見の最中、スピーカーを通じてスターンズからの言葉で激怒し、彼の思惑どおりレッドハルクへと変貌してしまいました。

レッドハルクを止めるために立ち向かうキャプテン・アメリカでしたが、ヴィブラニウムの翼すら引きちぎる怪物を相手に大苦戦します。最終的にはヴィブラニウムのもつ衝撃を吸収して放出する特性を利用し、引き分け状態に。第2ラウンドが始まるかと思った所でサムの本来の能力であるカウンセラーとしてのパワーを発揮し、ロスが終始願っていた娘ベティとの再会を思い出させて大統領は元の姿に戻りました。

ロスは過ちを認めて責任を取り、大統領を辞職。ラフトに収監されます。サムとの会話で尾崎・ロス協定が正式に締結された事などが明かされ、続いて娘のベティも面会にやってきました。

手術によって意識を回復していたホアキンとも再会。キャプテン・アメリカとしての責任の重さを打ち明ける中で、ホアキンもその重さを感じたいとし、サムに憧れていたと明かしました。サムはロスが提案していたようにアベンジャーズの再結成をするつもりだと言い、ファルコンとしてデビューする準備をしておくように告げました。また、イザイア・ブラッドリーを正式に開放し、約束を果たしました。

ポストクレジットシーン

本作のポストクレジットシーンはひとつだけ。

ラフトでサムとザ・リーダーの会話で、サミュエル・スターンズはその超強化された脳の確率計算処理によって未来が見えている様子。

マルチバースやインカージョンについてほのめかしたことで、映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」や映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」を予告して終わっています。

なお、以前には別のポストクレジットシーンが用意されていたとも報じられています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-captain-america-4-deleted-post-credit-scene-rumor/”]

ここで予定されていたロスとベティの再会は別の形でエンディング部分に取り込まれたようです。

マイナーすぎるイースターエッグ

サムが薬の解析を依頼した古い友人で米軍のデニス・ダンフィ司令官。

同姓同名の人物がコミックに存在し、コミックのデニス・ダンフィは元プロレスラーでデモリションマン、あるいはD-Manと名乗るアベンジャーズのメンバーでした。なお、「無名でダサいアベンジャーズメンバー」ランキングなどの常連であるため、その実力、活躍は推して知るべしと言った所。

ウィリアムマークマカローさんが演じたこのデニスは残念ながら本作のみで退場してしまいました。

デニスは薬の解析をうってつけの人物に頼むとしていましたが、これはカメオの噂があったブローン/アマデウス・チョだったのでしょうか?

デアデビルとウルヴァリンを足したようなコスチュームのD-Man

良かった所

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で盾を受け継ぐことについて悩んでいたサム・ウィルソンでしたが、最後には決断し、キャプテン・アメリカと名乗るようになりました。

しかし今度はその責任についてまたもや悩んでいるあたり、MCUのヒーローの中でもより人間らしい部分を持ち合わせていると言えそうです。このあたりは観客への共感性も生んでいい影響を与えるのではないでしょうか。

超人血清を使っていればよかったという後悔も人間くさくもあり、他のMCUキャラとの差別化が感じられます。

また、本作で焦点のひとつになったホアキン・トレスも好印象なキャラクターでした。お調子者な所がアベンジャーズのお調子者代表のアントマン/スコット・ラングと重なり、本作でもたびたびアントマンに言及されていました。新しいアベンジャーズ(ニューアベンジャーズ?)でもムードメーカーとなる事に期待出来そうです。

そしてレッドハルクのパワフルな動き。ハルクが好きだったのに一向に戻ってこない中で、レッドハルクがそれをある程度満たしてくれました。欲を言えばもうワンパートぐらい欲しかった。ヒーローでもヴィランでもいいから再登場に期待したい所です。

気になる所

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は単体で見た場合、スピード感のあるポリティカルアクション映画として完成度が高いように個人的に思っていますが、MCUとして見た場合はいくつかの気になる点があります。

ロスはいつからサミュエル・スターンズを利用していたのか

サディアス・ロスはかつてスティーブ・ロジャース達をソコヴィア協定違反として「シビル・ウォー」以降追い回していました。この裏で自分はスターンズを利用していたのかと考えると、色々と複雑な心境になります。

ソコヴィア協定を簡単におさらいすると「アベンジャーズをはじめとした超人たちを国連の管理下に置き、署名した超人は国連が認めた時のみその活動が許可され、署名を拒否して活動を続けた場合、それに協力した人物も含めて違反者と識別される。」という内容。

スターンズの能力で恩恵を受けたとなれば、ロスも協定違反に当たると言えます。

ただし、ソコヴィア協定は「シーハルク」で廃止されている事がわかっています。追加の補足として、「ワンダヴィジョン」内ではまだ有力で、S.W.O.R.D.のヘイワード長官はワンダをソコヴィア協定違反として始末しようとしていました。「ワンダヴィジョン」の時系列が 2023年の終わりごろで、「シーハルク」が 2025年頃でした。

なお、「ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2026年であることがメインライターによって認められています。本作での大統領選挙が実在のアメリカに沿っているとするのであれば 2026年11月からスタートし、その後100日が経過したところからメインの物語がスタートしているため、実際には2027年初頭の物語と言えます。

「ワンダヴィジョン」か「シーハルク」までのどこかでソコヴィア協定が廃止され、ロスがスターンズを利用したのがその後ならば問題ありませんが、このあたりの時系列によっては物語の見え方が変わってくるように感じます。

「シークレット・インベージョン」今作も無視されている問題

「エターナルズ」での出来事が取り上げられた一方で、今回も無視されたのはドラマ「シークレット・インベージョン」。

「シークレット・インベージョン」のラストでダーモット・マローニーさん演じるリットソン米国大統領が「地球で生まれた以外の者を全て敵の戦闘員とみなす」と宣戦布告しましたが、これが世界情勢にどのような影響を与えたかはまったく描かれていませんでした。

ロスがアベンジャーズ再建を提案した事を考えると、そこには異星人であるソーも含むはずで、前大統領の発言は撤回されている可能性が高いですが、推測の域を出ません。

加えて敵性スクラル人が全て投降したかどうかが分からない世界での選挙戦がどういうものなのかも気になるところです。

マインドコントロールを描く難しさ

マインドコントロールは創作物で比較的よく出てくるものですが、かなり取り扱いが難しい能力です。

本作でもやや説得力に欠ける部分があり、ザ・リーダーがマインドコントロールでターゲットを指定して殺害させるなど、かなり細かい指示が出来ていたにもかかわらず、「ロス大統領を会見場で激怒する」ようにマインドコントロールしなかった事や、キャプテン・アメリカやファルコンを邪魔しないように、究極的には自殺してしまうようにマインドコントロールを行わなかったのは脚本の都合と感じてしまいます。

マーベル作品で言えば、マグニートーがプロフェッサーXのマインドコントロールを無効化させるために特別なヘルメットを身に着けているわけですが、サムもそれにならってヴィブラニウムスーツによって守られているという設定で説得力を持たせても良かったにも関わらず、事もあろうか持ってきたスーツを車に置いたまま盾だけを持って敵地へと行ってしまいました。まあどちらにせよ、敵はサムを操る気がなかったので問題ありませんでしたが。

今後の再登場が期待されているNetflixの「ジェシカ・ジョーンズ」(ディズニープラスで視聴する)のヴィランであるキルグレイブもマインドコントロールの使い手で、主人公を洗脳してレイプするなどやりたい放題していました。

やりたい放題出来るはずの能力を上手く使いこなせる能力者は意外と少ないのかもしれません。

ザ・リーダーの頭脳力がわかりにくい

マインドコントロールを存分に活かせていない事に加えて、そもそもどのぐらい賢いのかが上手く描けていませんでした。スターンズは様々な技術提供をロス大統領に行っていたとも説明されていますが、トニー・スタークやシュリ、リリ・ウィリアムズのようなわかりやすい発明品がなかったのが原因でしょうか?

彼はマルチバースやインカージョンを予見している一方で、サム・ウィルソンの行動は読めなかったのか結局逮捕されています。スターンズのメインの目標であった「ロスを人前でレッドハルクにする」事は達成しましたし、自分の処遇は何でもよかったとか、ラフトからの脱獄も簡単な事という今後への何かなのでしょうか。

ブルース・バナー不在問題

映画の中でたびたびブルース・バナーに言及されるにも関わらず、バナーは登場しません。ニュース番組でもブルース・バナーの名前が呼ばれていますが、レッドハルクが暴れていても援護には来ません。「シーハルク」の中でサカールへ行き息子を連れ帰ってきた後、今彼はどこで何をしているのでしょうか。

これは本作に限らずどのMCU作品でも「みんなどこで何してるの?」は気になる問題です。

バッキーが議員に

バッキー・バーンズが議員になる事は「サンダーボルツ*」のリーク情報からかなり以前に分かっていたことですが、元H.Y.D.R.A.の暗殺者がどうやって票を集められたのかはかなり気になる所です。「シビル・ウォー」で国際指名手配されていたバッキーが、サノスと戦い、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で贖罪をしてきた事を視聴者は知っていますが、この世界の米国民は何を以て彼に票を入れたのかが「サンダーボルツ*」でわかるのでしょうか?

日本はそんな事しない問題

劇中、日本軍(自衛隊?)はすぐにミサイルを打ち返しています。日本人なら中学生にもなれば、そうはならないと感じるでしょう。実際の日本であればどう考えても「遺憾の意」を表明するだけです。外国人が想像する以上に、実在の日本政府はもっと何もしないはずです。

アダマンチウムについてはよく分からない

MCUの神聖時間軸に導入されたアダマンチウムですが、その凄さはこの作品では描かれていません。ヴィブラニウムを超える、とも表現されていますが、何がどう優れているのかは説明されていません。MCU版のアダマンチウムがどういったものになるのかは追々説明されていくんだろうと言うことで、気にはなりますが後続の作品にお任せといった所です。

着替えたのに

セレスティアル島へ向かう直前、ルース・バット=セラフはコートの下に白と青のスーツがちらっと見えて着替えを済ませています。しかしその後、彼女が関わる戦闘シーンはありません。編集段階で全てなくなってしまったのでしょうか。まあよくある事の一つだと思います。

セレスティアル島?

インド洋に浮かぶ謎の巨人の残骸をセレスティアル島と名付けたのは誰なのでしょうか。MCUにおいてセレスティアルズという種族はさほど登場しておらず、この存在を知っているのはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとエターナルズたちです。セルシと懇意にしていたデイン・ウィットマンやファストスの恋人たちは知っているかもしれませんが、それら以外の地球人が知るよしもありません。

エターナルズの地球に残っているメンバー、キンゴやスプライトたちによる情報操作というアイデアもあり得るでしょうか?彼らなら正体を隠すためにむしろ名前を変更したがるかもしれません。

あるいはフューリーがスターロードから報告を受けていたのでしょうか。彼らの接点は「アベンジャーズ/エンドゲーム」でのトニーの葬儀ぐらいしか描かれていません。フューリーなら国連に対してもそういった働きかけを出来るかもしれません。

「エターナルズ」のラストでアリシェムが地球の上空に顔出し、セルシを連れ去った際に宇宙で「セレスティアルを犠牲にしたな。」とセルシを叱責しています。この声が地球に届いていたのでしょうか。

しかし結局はどれも推測にすぎず、ティアマットの残骸がなぜセレスティアル島と呼ばれているかは明確にされていません。

総評

睡眠時間3時間というバッドコンディションで見に行ったので「途中寝落ちしちゃうかも。」と危惧していましたが、結局うつらうつらする事もなくあっという間に見終わりました。

いくつかの気になる点はありつつも、スピード感のおかげか楽しく終了。個人的な印象としてはこの展開の速さとヴィランが加害者でもあり被害者でもあるという点で「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」に似ているかもと感じました。

ザ・リーダーはピュアな悪役にしたほうが色々と良かったと思うのが正直な所。彼の動機がロスへの復讐である事で、結局「ロスが悪いやん」となってしまいました。ザ・リーダーとレッドハルクの双方が加害者であり被害者である事に加えて説得で戦闘が終わるため、最後のスカッと感は低めです。サムとホアキンのコンビネーション、そしてサムとバッキーの関係性が清涼剤と言った感じでしょうか。


「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」はアンソニー・マッキーさんが主人公キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを続投する他、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からダニー・ラミレスさん演じるホアキン・トレス、カール・ランブリーさん演じるブラック・キャプテン・アメリカ/イザイア・ブラッドリーが再登場。

その他、ヴィランとして映画「インクレディブル・ハルク」よりティム・ブレイク・ネルソンさん演じるザ・リーダー/サミュエル・スターンズが再登場し、故ウィリアム・ハートさんに代わってハリソン・フォードさんがサディアス・”サンダーボルト”・ロスとして登場。

また、リヴ・タイラーさんがサディアスの娘ベティ・ロスを「インクレディブル・ハルク」ぶりに再演します。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 より劇場公開中です。