マーベル・スタジオが開発中だと噂されているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のディズニープラス向けドラマ「ワンダーマン」の主人公ワンダーマン/サイモン・ウィリアムズ役に、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世さんがキャスティングされたと海外メディア Deadline が報じました。
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世さんはDCのヒーロー映画「アクアマン」とその続編「アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム」でヴィランのブラックマンタ/デイビット・ケインを演じていましたが、「アクアマン」出演について「ピエロの仕事」と揶揄した事が話題にもなりました。(参照:IGN )
彼が「アクアマン」を批判した真意は明かされていませんが、DCとマーベルに何か違いがあるのか、「ワンダーマン」の契約合意に至っているようです。
「ワンダーマン」はマーベル・スタジオ及びディズニーからの正式発表がない作品ですが、今回の主役キャスティング以外にも、映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のデスティン・ダニエル・クレットン監督が製作総指揮と監督を務め、ホークアイの共同プロデューサーであるアンドリュー・ゲストさんがヘッドライターを務めると報じられています。
また、ベン・キングズレーさんが演じるトレヴァー・スラッタリーもこの作品に登場すると報じられています。
コミックのワンダーマン/サイモン・ウィリアムズは元ウィリアムズ・イノベーション社の社長の次男として生まれました。兄エリックはヴィランのグリムリーパーとなり、エリックは若くして父親を亡くし、会社を継ぐものの経営能力の不足からスターク社に敗北、会社を倒産させてしまいます。この時期にサイモンはバロン・ジモにイオンエネルギーを注入されワンダーマンへと変化します。
ワンダーマンはイオンエネルギーのボディを持つ超人で、実質的に無敵、不死身である設定ですが、にも関わらず結構死んでしまうキャラクター。ジモはワンダーマンをアベンジャーズに送り込み、内部崩壊させようと計画しますが、ワンダーマンは裏切り、アベンジャーズを助け、メンバーになりました。その後、ヴィジョンの人格モデルにもなっている人物で(MCU版のヴィジョンの人格モデルはJ.A.R.V.I.S.)、会社倒産後は俳優、スタントマンとして表の生活を送っています。
本ドラマのリリース時期は不明ですが、デスティン・ダニエル・クレットン監督は「シャン・チー2」や「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」、さらにシャン・チーの妹シャーリンのスピンオフドラマも抱えているため、制作が成立するのか不安視する声もあがっています。
THRの最新のレポートによると、クレットン監督は「ワンダーマン」で最低ひとつのエピソードを監督するとしています。「ワンダーマン」の計画は実際にどこまで進んでいるのか、今後も要注目となりそうです。
ソース:‘Wonder Man’: Yahya Abdul-Mateen II Tapped To Lead Marvel Series For Disney+