マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」では「アイアンマン2」から「ブラックウィドウ」までナターシャ・ロマノフを演じてきたスカーレット・ヨハンソンさんが製作総指揮として名前を連ねていますが、実際には何もしていなかったと明かされました。
海外メディア Interview Magazine の企画で、スカーレット・ヨハンソンさんとデヴィッド・ハーバーさんが対談。「ブラックウィドウ」で親娘を演じた二人が、奇しくも「サンダーボルツ*」の劇場公開日に以下のようなやり取りを見せました。
ヨハンソン:待って、今日が公開日?
ハーバー:そうだよ。今日は、君が7人目のサンダーボルツを演じる映画の公開日。君のキャラクターはこの映画に随所に登場しているよ。もう見たの?
ヨハンソン:いいえ。
ハーバー:そうか。君はこの作品のエグゼクティブ・プロデューサーだったね、おめでとう!
ヨハンソン:でも私は関与できなかったし、クレジットの削除を依頼しました。
ハーバー:そんなに映画が嫌いだった?(笑)
ヨハンソン:いいえ、ただみんながそうなることを望んでいるだけよ。
ハーバー:きっと私たちのことを誇りに思ってくれると思うよ。
「サンダーボルツ*」にスカーレット・ヨハンソンさんが製作総指揮として加わる事は予告公開時のディズニーのプレスリリースによって公式に認められていたもので、それがメディアによって報道。このクレジットの内容は日米のwiki等にも記載されていますが、「ジュラシック・ワールド/リバース」や自身の初監督作品「エレノア・ザ・グレート」で多忙だったヨハンソンさんは、「サンダーボルツ*」に関わることが出来なかったと告白。クレジットから自分の名前を外すようにスタジオに依頼していたと明かしました。
いくつかのメディアは大して仕事もしないのに虚栄心のために名前を乗せたがる人物が多くいることに対して、ヨハンソンさんの対応は称賛に値するとも指摘しています。
「サンダーボルツ*」はエレーナを中心として「ブラックウィドウ」から多くを引き継いでいましたが、実際にはスカーレット・ヨハンソンさんは関与していなかったというのが真相のようです。
ヨハンソンさんは現在、MCUで「ブロンド・ファントム」の何らかの計画に関与していると報じられていますが、これについてはまだ何も公式発表されておらず、噂の域を出ていません。
「サンダーボルツ*」はMCUのアンチ・ヒーローや元ヴィランを寄せ集めたチームを描く作品で、過去作よりセバスチャン・スタンさん演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセルさん演じるU.S.エージェント/ジョン・ウォーカー、フローレンス・ピューさん演じるブラックウィドウ/エレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、オルガ・キュリレンコさん演じるタスクマスター/アントニア・ドレイコフ、ハナ・ジョン=カーメンさん演じるゴースト/エイヴァ・スターが再登場、ジュリア・ルイス=ドレイファスさんが演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがこのチームを率いることになります。
ジェラルディン・ヴィスワナサンさんがアヨ・エデビリさんに代わってメルを演じ、ルイス・プルマンさんがスティーヴン・ユアンさんに代わってセントリー/ボブ役を引き継ぎました。
制作はジェイク・シュライアー監督、脚本を「ザ・ベア」のジョアンナ・カロさん、「BEEF」のイ・サンジンさん、「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんらが担当しています。
チームのうち、タスクマスターを除くエレーナ、レッドガーディアン、バッキー、エイヴァ、ジョンの5人とボブは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に再登場する事が発表されています。
ソース:David Harbour Bares His Soul—and Belly—to Scarlett Johansson