マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」のジェイク・シュライアー監督が、海外メディア EW とのインタビューで本作のタイトルについて話し合い、初期段階から真のタイトルは決まっていたと語りました。
※これより先は「サンダーボルツ*」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。
2022年のコミコンで正式発表された「サンダーボルツ」はその後、2024年3月から「サンダーボルツ*」とアスタリスクがつけられるようになり、この記号の意味についてファンは多くの議論を交わしてきました。
2024年9月にはこれが実はニューアベンジャーズを指しているとスクーパーが報じていましたが、これは実際の映画でそうであった事が確認されています。
ジェイク・シュライアー監督は「映画の草稿の段階から脚本に書かれていた」と、これが最初からニューアベンジャーズの映画だった事を認めつつ、次のように語っています。
「多くのこと、ほとんど全てが変わってしまいましたが。工作員たちが互いを殺し合うという核となるアイデアは、マーベル版スーサイド・スクワッドを期待していた人たちにとって、とても巧妙なひねりだと思いました。そして、それがエンディングで、全く違う方向へ行きましたが、私たちが何をしようと、結局はあの場所で終わる、という確信がありました。」
「ちょっとしたヒントがあるので、(名前の変更が)起こった時に、完全に方向転換したように感じさせません。そして、エンドロールでも、ポストクレジットシーンで、これが必ずしも最もしっくりくる、あるいは完璧な組み合わせではないことを認め、今後どのように展開していくのかを見るのが楽しいだろうと伝えています。」
エンドロールではニューアベンジャーズに対する世間の声が表示されており、認めない、B級、と言ったような否定的な意見も取り上げられ、ポストクレジットシーンではアレクセイ以外のメンバーがあまり受け入れていない描写もされていました。
映画の本当のタイトルは「ニュー・アベンジャーズ」という事ですかと質問された監督は「もし『サンダーボルツ*』と呼びたいなら、それで構いません。アスタリスクは、この仕事を得る前の最後のプレゼンミーティングで付けたものです。」と明かし、「些細なことだと思っていました。タイトルにアスタリスクを付けて、『何かもっと良いものが思いつくまで』と書いていたんです。でも、彼らはそれを本当に実行し、受け入れてくれました。このスタジオは、これだけの注目を集めているからこそ、そういうことを実現できる場所だと感じました。」と述べました。
「ニュー・アベンジャーズ」というタイトルでは作品内容のネタバレになってしまうため、サンダーボルツにアスタリスクを付けていいタイトルが思い浮かぶまでの仮題としてプレゼンしていたようですが、これがこのまま正式タイトルとして採用されて今に至るようです。
エレーナたちニューアベンジャーズのキャストメンバーは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」にも出演する事が正式に発表されています。
彼らがこの映画でどのような役割を担うのか、サム・ウィルソンのアベンジャーズとの関係性はどうなるのか、今後の展開にも注目です。
「サンダーボルツ*」はMCUのアンチ・ヒーローや元ヴィランを寄せ集めたチームを描く作品で、過去作よりセバスチャン・スタンさん演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセルさん演じるU.S.エージェント/ジョン・ウォーカー、フローレンス・ピューさん演じるブラックウィドウ/エレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、オルガ・キュリレンコさん演じるタスクマスター/アントニア・ドレイコフ、ハナ・ジョン=カーメンさん演じるゴースト/エイヴァ・スターが再登場、ジュリア・ルイス=ドレイファスさんが演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがこのチームを率いることになります。
ジェラルディン・ヴィスワナサンさんがアヨ・エデビリさんに代わって(ソングバードと噂される)メルを演じ、ルイス・プルマンさんがスティーヴン・ユアンさんに代わってセントリー/ボブ役を引き継ぎました。
制作はジェイク・シュライアー監督、脚本を「ザ・ベア」のジョアンナ・カロさん、「BEEF」のイ・サンジンさん、「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんらが担当しています。
チームのうち、タスクマスターを除くエレーナ、レッドガーディアン、バッキー、エイヴァ、ジョンの5人とボブは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に再登場する事が発表されています。
映画「サンダーボルツ*」は 2025年5月2日 より劇場公開中です。
ソース:Thunderbolts* asterisk explained: Here’s what it means for the MCU’s future