ソニー・ピクチャーズのCEOを務めるトム・ロスマン氏が、先週の劇場公開で大ヒットを記録し、ソニー史上で歴史的な作品のひとつとなったMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ブランニューデイ」の続篇について言及しました。
海外メディア Variety とのインタビューでロスマン氏は、「スパイダーマン5」について質問され次のように述べました。
こういう質問は大好きなんです。まるで、スーパーボウルで優勝して記者会見に出席した時に、『来年も優勝できますか?』と聞かれるようなものです。正直なところ、現時点では分かりません。
ただこのことは、私たちのスタジオがほぼ2年間ずっと焦点を当ててきたことです。一つだけ言えるのは、私は絶対に、絶対に優勝したいということです。トムが以前、番組を続けたいと言っていたのを耳にしましたし、もし彼が続けてくれたら、私たちもとても嬉しいです。
ソニー側もトム・ホランドさん側も基本的に継続の意思がある事を示しました。本作のプロデューサーを務めるエイミー・パスカルさんは、「ノー・ウェイ・ホーム」公開後に新三部作を作ることを表明、しかし最近は三部作になると断言は出来ないとしつつ、それ以下にもそれ以上にもなる可能性があるとしていました。
[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-spider-man-bnd-producer-talks-spider-mans-future/”]インタビュアーがめげずに「何も決まっていないようですが、トム・ホランド主演のスパイダーマン続編が作られる世界があるということですか?」という質問に、CEOは短く「はい」と答えました。
また、「ブランニューデイ」の大ヒットについて次のように説明しました。
起きたことは奇跡的です。「スパイダーマン」は文化や年齢を超えて人々を結びつけています。大衆はいくらでも映画館をけなせばいいが、これは映画、そして映画館だけができることなのです。スーパーヒーロー映画は新鮮さを感じさせなければなりません。こうした映画が溢れかえっている今だからこそ、質の面で他と差別化することがますます重要になっています。ただ義務的な手順を踏んでいるだけでは、観客の興奮は薄れてしまいます。予測に逆らわなければなりません。どうすれば映画がマンネリ化しないようにできるのか?「ブランニューデイ」は感情に訴えかける作品なので、他とは違った印象を与えるのです。
本作の大ヒットに反して、SSUが振るわなかった事について訊かれたロスマン氏は次のように回答しました。
結局のところ、観客は十分に満足していませんでした。それがこれらの映画に対する妥当な評価かどうかは誰にもわかりません。そこに囚われすぎるのは意味がありません。観客こそがボスであり、彼らは反応しなかった、それだけのことです。
(シリーズ再開について)現時点では分かりません。私たちは「ソニー・マーベル・ユニバース」という概念で捉えたことは一度もありません。他のキャラクターを使った映画を作る価値があるかどうかを検討しました。今のところ、積極的に開発中の作品はありません。
当初、ヴェノムから始まったシリーズは海外メディアがスタジオに問い合わせた結果、ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター(SPUoMC)と呼称されているとし、約1年ほどこの名称が広く利用されていました。
しかし、2021年のシネマコンで「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のトレーラーが発表された時、ロスマンCEOはあらためてMCUと区別するためにソニーズ・スパイダーマン・ユニバース、SSUと呼ぶと発表していました。
結局のところ、SSUはユニバースと呼べるほどのクロスオーバーは描かれておらず、ファンの期待を満たしたとは言えないシリーズでした。今回のロスマン氏の発言からはSSUを認めつつも、失敗を反省しない、無かったことにしてしまうようなフシもあり、今後も当たるか外れるか分からない博打的な映画制作が続けられるようにも受け取れそうです。
ロスマン氏は当初、「スパイダーマン4」にトビー・マグワイアさんとアンドリュー・ガーフィールドさんを引き続き登場させ、マルチバースものを継続させたいと考えていると報じられていました。
[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-spider-man-4-sony-wants-trio/”]マーベル・スタジオはトム・ホランドさんのスパイダーマンに焦点をあてたものにしたいと反発し、何ヶ月も議論された末にこちらを採用。「ブランニューデイ」の土台となりました。
映画「スパイダーマン:ブランニューデイ」は「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のデスティン・ダニエル・クレットン監督のもと、「ホームカミング」「ファー・フロム・ホーム」「ノー・ウェイ・ホーム」の脚本家クリス・マッケナさんとエリック・ソマーズさんコンビが引き続き執筆。後にジャスティン・クリツケスさんを追加しています。
本作にはパニッシャーを演じるジョン・バーンサルさんも参加し、ハルク/ブルース・バナーを演じるマーク・ラファロさんと、スコーピオン/マック・ガーガンを演じるマイケル・マンドさんが再登場。また、アニメ「スパイダーバース」からマーヴィン・ジョーンズ3世さんがトゥームストーンを再演し、「サンダーボルツ*」よりエレーナ・ベロワが登場。
映画「スパイダーマン:ブランニューデイ」は 2026年7月31日 より公開中です。
