ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」、5話のチェックポイント

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2022年9月15日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1エピソード5「Mean, Green, and Straight Poured into These Jeans(邦題:ノリノリ、緑、デニムの着こなしバッチリ)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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シーハルクの商標の裏話

今回のエピソードはシーハルクの商標がテーマになっていますが、もともとシーハルクは商標がきっかけで誕生したキャラクターでした。

1977年にドラマ「ザ・インクレディブル・ハルク」がテレビで放映され大ヒットし、1979年には3シーズン目が放映されていました。当時のスタン・リー氏はこのヒットの裏で、ひとつの心配事を抱えていました。

ドラマのプロデューサーだったケネス・ジョンソン氏が当時ABCで「The Six Million Dollar Man(邦題:600万ドルの男)」を制作した後、スピンオフ「The Bionic Woman(邦題:地上最強の美女バイオニック・ジェミー)」をユニバーサルで制作し、権利で揉めていました。

スタン・リー氏及びマーベル側は同様の事が起こるのではないかとの懸念の元、1979年に「サベージ・シーハルク」のコミックを出版し、先に女性版ハルクを公式にデビューさせたという経緯があります。この事は「シーハルク」英語wikiの出版歴の最初の一節に掲載されています。

ちょっとした大人の事情で誕生したシーハルクでしたが、誕生から約40年を経て、現在このエピソードが逆にドラマ内でいじられています。

ポッドキャスト

ジェニファーが車の中で聞いているポッドキャストは「Law360」。これは実在する米国の法律系ニュースサービスで、これを利用する弁護士が多いのは当然のこと。

タイアニアはジェニファーもこれを利用しているとの思惑から、ポッドキャストのスポンサーになり、ジェニファーへのマウントを取り始めていました。

本作の配信前のインタビューで、タイアニアを演じるジャミーラ・ジャミルさんは、ソーシャルメディアを武器とするタイアニアはMCU史上最も迷惑な存在になると話しており、今回のエピソードでその意味がわかり始めます。

シーハルクbyタイタニア

タイアニアがプロデュースしたヘルスケアシリーズ「シーハルク」のCMが挿入され、タイトルロゴも乗っ取られています。

ジェニファーとニッキはタイタニアの交流イベント会場に。そこで見たのは「ヘビ毒入り リップグロス」。「ヘビ油みたいなインチキ商品」と批判していますが、米国では「snake oil」は「インチキ」の意味で使用されています。

この背景には中国の伝統薬であるスネークオイルが「中国生息の水蛇」から取ったオイルだったものに対して、アメリカ人が「アメリカ生息のガラガラヘビ」から取ったオイルを販売し、何の効果もなかったという歴史的事実があります。これが発端となり、スネークオイル=インチキという図式がアメリカで定着してしまったそうです。

日本のガマの油みたいに原料の品種がわかる命名であれば、このような誤解は生まれなかったかもしれません。

アイアンマンスリーズ

2話に小さな広告として、3話には動画サイトのレビュー動画のサムネとして登場していたアイアンマンスリーズという靴が、物語に絡んできました。パグはこの靴を履く用と見る用の2種類欲しがっており、ニッキに一緒に並んでくれるように頼みます。

アロンゾという名のブローカーからこの情報を聞きつけたというパグに、ニッキはシーハルクのコスチュームを作れる人物の紹介を条件に取引しています。

マーベルコミックには元編集長のアクセル・アロンゾさんがいる他、マーベル・スタジオの元副社長で現在はフィジカル、ポストプロダクション、VFX、およびアニメーションのトップを務めるヴィクトリア・アロンゾさんと二名の重要なアロンゾさんが存在し、この姿のないブローカーの名前に使用されているようです。

まがい物

アロンゾから紹介された店に行ったニッキとパグ。しかしそこにあるのはタピオカドリンクの店でした。今週の無料コミックはこの画面のQRコードで公式サイトへジャンプし、2005年のコミック「シーハルク #10」が読めます。

アロンゾからの紹介と告げる事で裏口へと案内された二人、そこには「アビンジャーズ」や「アボンジャーズ」などのコピー商品が大量に陳列されていました。同じイラストでアビンジャーズとアボンジャーズのロゴがつくなど、コピーのコピーというカオスな状態にもなっていましたが、このまがい物を買う事を条件に真のクリエイターの情報を聞き出します。

パグはこれらの商品を意外と気に入った様子。なお、これらの一部はエンディング中のアートにも描かれており、裁判の証拠として使われているようなシーンになっています。

©MARVEL,Disney

そして、今回のエピソード配信後からAvengers公式ツイッターがAvongersに変更されています。もとに戻される時期は不明です。

ヒーロー向けのスーツを制作しているというルーク・ジェイコブソンのもとへ向かった二人。追い返されそうになったところを「クライアントはアベンジャーズ」とハッタリをかましつつ、なんとか約束を取り付けました。

マロリー・ブック

シーハルクの商標権を巡る裁判で被告ジェニファー・ウォルターズの弁護をするのは3話に登場したマロリー・ブック。

マロリーは3話の記事でも紹介したように、コミックにおける常勝弁護士。ジェンとは仕事のライバルであり、頼れる仲間でもあります。最新コミックシリーズではマロリーはGLK&Hをやめて独立しており、アベンジャーズを廃業したジェニファー・ウォルターズを雇ってくれています。

コミックと同様にMCU版も有能弁護士なようで、最初の審理から隙を見せずに攻める姿勢が印象的でした。

ルーク・ジェイコブソン

デザイナーのルーク・ジェイコブソンはコミックにも登場する人物。コミックのルークもファッション関係のキャラクターですが、MCU版は「いかにも」なヴィジュアルと仕草になっていました。コミック公式キャラクターページはこちら(英語)。

©MARVEL,Disney

コミックではフロッグマンにスーツを提供した事があり、本ドラマの予告にフロッグマンらしきキャラクターが登場している事から、彼らの間に何らかの交流シーンが後のエピソードで描かれるかもしれません。

ヒーローコスチュームの仕立て問題

ヒーローがコスチュームをどうやって用意するかは、意外と大事な問題。

自作していたトニー・スタークやS.H.I.E.L.D.やワカンダといった所属組織から支給されるヒーローもいれば、魔法や超自然的パワーで召喚のように呼び出すソーやワンダ、ムーンナイトのようなキャラクターも。

そんな中、フェーズ4でスーパーパワーのない一般人からの衣装提供を受けたのは、ラーパーズに作ってもらったホークアイとケイト・ビショップ、母に作ってもらったミズ・マーベルに続いての今回のシーハルクでしょうか。

もっともシーハルクの場合はルークが天才デザイナーでヒーロー相手にビジネスをしているという事もあり、ホークアイやケイト・ビショップの衣装より性能が優れている可能性はかなり高そうです。ミズ・マーベルの衣装は母ムニーバが制作しましたが、素材としてレッドダガーから提供された特別なものが使われているため、その性能は未知数です。

シーハルクの能力に対応したスーツを用意しようとするルークは耐火性について触れていますが、ルークがファンタスティック・フォーのヒューマントーチのスーツを作っていたりするのでしょうか?もっともコミックの場合はファンタスティック・フォーのリーダーであるミスター・ファンタスティックがメンバーのスーツを制作している他、自身のスーツに伸縮自在を可能とする「Unstable Molecules(不安定分子)」を使い、同様の素材のスーツをシーハルクにも提供しています。

MCU版では「伸縮自在のウール」を使って、最初のシーハルクのコスチュームが作られることになりました。

裁判の終わり

事務所に戻ったジェニファー達はデート相手のトッドと再会したことで、彼らが強力な証拠となる事を思いつきます。裁判が再開し、マロリーはシーハルクの「Matcher」のプロフィールを一読、エピソードタイトル回収をしつつ、証拠となるデート相手の男たちからの証言を聞き始めます。

自身を傷つけながらの証言はかつて3話でブコウスキーの裁判でも同様の事が行われていました。被告の名誉を傷つけながらも勝ちを取りに行くやり方は、ブコウスキーに対する個人的感情ではなく、ジェンのポリシーに基づいたものだった事がここで描かれています。

デート相手たちの証言が決め手になり、裁判は勝利。ヒーローの名前を勝手に商品化してはいけないという前例が生まれることになりました。

ところで過去作品にはヒーローたちが商品化されたものが作中でいくつか紹介されています。

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」ではベン&ジェリーズのコラボアイスが出ていると、ドクター・ストレンジとウォンによるトニーとブルースへのインフィニティ・ストーン説明シーンで判明しています。

©MARVEL,Disney

また、「ミズ・マーベル」で開催されていたアベンジャーコンではアベンジャーズ公式(?)グッズが大量に陳列されていました。

そもそもアベンジャーズの権利をニック・フューリーあるいはS.H.I.E.L.D.が所有していたのかは不明で、しかもどちらもMCUの表舞台から退場しています。現在これらの権利を保有しているのはスターク・インダストリーズあたりが妥当な所なのでしょうか?

新コスチューム

マロリーとの祝杯をあげ、二人の関係は一歩前進。コミック同様良きライバルになっていきそうな気配です。

その後スーツを受け取りに行くと、ビジネス兼用スーツに加えておまけのスーツも一着くれたルーク。今回は試着室の外からの映像でスーツ姿はお預けとなりました。

コミックでも様々なコスチュームをまとってきたシーハルク。ゲームやフィギュアによく採用される人気のものは、昔の女子プロレスラーのようなハイレグ衣装。

©MARVEL,Disney

と、コミックバージョンを紹介したものの、MCU版はファーストトレーラーでしっかりと映っているため、ネタバレも何もありません。忘れてしまっている方はファーストトレーラーを確認するもよし、来週以降を楽しみにするもよしです。

そしてデアデビルのマスクをちら見せして、今回のエピソードは終了。

ご満悦のパグと興味津々のホリウェイ

今回はミッドクレジットシーンがありませんでした。

クレジット中のアートではアイアンマンスリーズをゲットしてご満悦のパグの姿が。なお、背景に並ぶ靴はMCUに登場していないキャラクターを含むマーベルキャラをもとにしたデザインになっています。

©MARVEL,Disney

sideshow.comによる全シューズのリストは以下のとおりです。

  • アイアンマン
  • サイクロップス
  • リープ・フロッグ
  • デッドプール
  • ケーブル
  • ムーンナイト
  • キャプテン・マーベル
  • ブラックパンサー
  • スパイダーマン
  • ホークアイ
  • キャプテン・アメリカ
  • シング
  • ゴーストライダー
  • ファルコン
  • ハルク
  • エレクトロ
  • ネイモア
  • ジャガーノート
  • ドクター・ストレンジ
  • ノヴァ
  • グリーンゴブリン
  • ミズ・マーベル
  • クズリ
  • シルバーサーファー
  • ソー
  • ヴィジョン
  • スピードボール

そして、物語中盤でホリウェイがビルボードで見たというヒップアップスムージーをこっそり試している姿もアートで描かれています。ジェニファーに苦言を呈していた割に、ちゃっかりと大量購入して試しているようです。

©MARVEL,Disney


ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 2022年9月22日 配信予定です。

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