MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」に登場するTVAのマスコット「ミス・ミニッツ」の声優タラ・ストロングさんが、海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューにて、このキャラクターに命を吹き込んだ経験について語り、シーズン残りの4エピソードに向けてファンが期待することを示唆しました。
インタビューの中でストロングさんは以下のようにコメントしました。
そうですね、私が言えるのは、ミス・ミニッツにまた会えるということです。まだまだたくさんのことが明らかになるので、その展開を見るのも楽しいですよ。第1話を見ると、おそらく彼女はスクリーン上の記録に過ぎないと思うのですが、第2話では、彼女がホログラムの形になり、ロキと対話できることがわかります。ロキは彼女に反応して『君は録画なのか、それとも生きているのか』と聞いてきたほどです。答えはまだわかりません。このキャラクターの素晴らしいところは、彼女が誰であるか、どこから来たのか、その生い立ちは何なのか、彼女にはどれほどの感覚があるのか、彼女がこのレースに参加しているのかどうか、そして彼女の意図があるとすればそれは何なのか、本当にわからないということです。テレビでも映画でも、ワクワクするような優れた冒険ものは、常にそのような疑問がつきまといます。だから彼女は魅力的なキャラクターであり、それは今後も続くでしょう。
これは「ロキ」のケイト・ヘロン監督が以前に語った、シーズンを通して「興味深い」旅をするキャラクターであることを示唆しています。それがどのような形になるのか正確にはわかりませんが、ストロングさんのようなアニメ界のベテランが声を担当するというのは、間違いなく重要なことです。
また、日本でも度々炎上に発展する声優と俳優の違いの問題について、「声優は声だけでキャラクターに命を吹き込むことに長けていますが、キャスティングディレクターが会いたいと思ったり、大きな興行収入をもたらすと思われたりして、カメラに映る有名人に抜かれてしまうのは事実です。」と、ストロングさんはインタビューの中で説明しています。
もし、2つの大作アニメを収録するとして、1つはオン・カメラの人たちが主演し、もう1つはずっと声優をやっている人たちが主演するとしたら、ちょっとした違いや、アクションに命を吹き込むために私たちが知っている他のことを間違いなく聞くことができるでしょう。ロビン・ウィリアムズやトム・ハンクス、そして私のお気に入りのマーク・ハミルのように、カメラとボイスオーバーの両方をこなす人を見ると、全体的にクロスオーバーが多いことがわかります。しかし、Aリストの有名人がアニメのセッションを受けに来て、他の人がやっていることを見てパニックになったりすることもあります。もちろん、それは演技であることに変わりはありませんが、演技の形が違うのです。タップダンサーにバレエをやっているかどうかを聞くようなものです。
さらに「インターネットが声優たちに、昔の声優たちが知らなかったような多くの愛を与えているのは素晴らしいことです」とストロングさんは続けました。
今、人々は自分の好きな声優が誰なのかを調べることができ、私がコミコンに行くと、スーパースターのように扱われるのです。そのようなファンの方々にお返しができて、ハグをしたり、子供時代に番組がどのように影響を与えたか、家族をひとつにしたか、憂鬱な時期を乗り切ったかなどの話を聞いたりできるのは素晴らしいことです。そういったことがとても嬉しかったですね。「ロキ」がこれほど大きな作品になるとは予想していませんでしたし、「ミス・ミニッツ」への反響がこれほど素晴らしく、愛に満ちたものになるとは予想していませんでした。これでネットワーク(スタジオ)も、「声優にこの役をやらせてみようか」と考えるようになるかもしれませんね。もしかしたら、『The Office』の “あの人 “や “あの人 “よりも面白いかもしれない。今回だけは、どうなるか見てみよう」と(笑)。役に合っていて素晴らしい仕事をする人がいれば、ツイッターのフォロワー数やエピソード作品の経験数に関係なく、その役を与えられるべきです。
監督やストロングさんの発言から考えても、本作で重要なポジションを担っているミス・ミニッツは、やはりただのマスコットではないようです。残る4話でどのような事実が明かされるのでしょうか。
ドラマ「ロキ」は 毎週水曜日 16時より ディズニープラスで新エピソードを追加配信中。次回、第3話は 2021年6月23日 配信です。
ソース:‘Loki’ Star Tara Strong on Miss Minutes’ Future: “There’s Much More to Be Revealed”