マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が海外メディア Variety とのインタビューに応じ、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「デッドプール&ウルヴァリン」での象徴的なミュータントの導入と、今後のX-MENの実写作品計画について言及しました。
ディズニーが20世紀FOXを買収した事でマーベル・スタジオがX-MENとファンタスティック・フォーを扱えるようになった事について、ファイギ社長は次のように語っています。
まるで運命のように感じました。私はマーベルに20年以上勤めていますが、FOXのキャラクターたちがマーベル・スタジオの傘下に戻るなんて夢にも思っていませんでした。だから、それが起こったとき、それは大きな驚きであり、大きなチャンスでした。ファンタスティック・フォーとX-MENだけでも、私たちが映画や番組で利用できるコミックの世界の膨大な部分を占めています。
また、ミュータントをMCUに登場させるにあたってショーン・レヴィ監督とライアン・レイノルズさんにどの程度の自由を与えたかについては、なんでも可能だった事を明らかにしました。
ほとんどすべてのことが検討されました。しかしライアンの視点から見ると、この映画は第一にデッドプールとウルヴァリンが初めてチームを組む事、第二にデッドプールと彼の仲間たちがマーベル・シネマティック・ユニバースの別のタイムライン全体にアクセスできるようになったときの彼らの探求がテーマでした。
そして今後の実写版X-MENの映画の計画について、「いつとは言いませんが、私たちは過去数年にわたって、将来ミュータント遺伝子として知られるようになる遺伝子を持つキャラクターについてすでにほのめかしてきました。その遺伝子を活用できたら、とても興奮するでしょう」と、準備が進行中だと説明しました。
また、ファイギ社長は映画「X-MEN」の共同プロデューサーを務めていた時からのウルヴァリンを振り返り、「ヒュー・ジャックマンがキャラクターの最も象徴的なスーツを着て登場したことがないのは、10本の映画でスーパーマンを演じながら一度もスーパーマンのコスチュームを着たことがないようなものです」とコメント。
「それが必ずしも重要ではなかったことはウルヴァリンの証です。キャラクターはコスチューム以上のものです。」とジャックマンさんの演技を称賛しつつも、「デッドプール&ウルヴァリン」に「ヒュー・ジャックマンが戻るとなった時に『黄色い衣装を着なきゃいけないのはわかってるよね?』って意見に変わったんです。」と、唯一の間違いを正さなくてはならないと踏み切った事を明かしました。
X-MENの本格デビューにあたってデッドプールとウルヴァリンが今後どうなっていくのかはファンが気になっている所。
「アベンジャーズ5」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」での再登場が噂されていますが、現時点で制作側は沈黙を貫いており、真実が判明するまではまだしばらくの時間を要するようです。
「デッドプール&ウルヴァリン」の米公式あらすじは以下の通りです。
中年の危機を経験しながら職業上の挫折に直面した後、ウェイド・ウィルソンはデッドプールを正式に引退し、中古車のセールスマンになることを決意しました。しかし、友人、家族、そして全世界が危険にさらされているとき、デッドプールは引退生活から刀を持ち出すことを決意する。彼は、自分たちの生存だけでなく、最終的には彼らの遺産のために戦うために、消極的で警戒心のあるウルヴァリンをスカウトします。
「デッドプール&ウルヴァリン」はショーン・レヴィ監督のもと、脚本をライアン・レイノルズさん、レット・リースさん、ポール・ワーニックさん、ゼブ・ウェルズさんらが手掛けました。
主演のライアン・レイノルズさん(デッドプール)とヒュー・ジャックマンさん(ウルヴァリン)に加え、 「デッドプール」シリーズからカラン・ソーニさん(ドーピンダー)、レスリー・アガムズさん(ブラインド・アル)、モリーナ・バッカリンさん(ヴァネッサ)、ステファン・カピッチッチさん(コロッサス)、ブリアナ・ヒルデブランドさん(ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド)、忽那汐里さん(ユキオ)、ロブ・ディレイニーさん(ピーター)の再登場が確認されています。公開されている公式予告では他にも多数の再登場キャラクターが確認されています。
そしてエマ・コリンさんがヴィランのカサンドラ・ノヴァを演じています。
映画「デッドプール&ウルヴァリン」は 2024年7月26日 に米劇場公開予定、日本は 2024年7月24日 に世界最速公開です。