マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ」などでスティーブン・ストレンジを演じるベネディクト・カンバーバッチさんが、RedditAMA を通じて映画業界のAI利用について自身の思いを語りました。
Hello /r/movies, I’m Benedict Cumberbatch. Ask me anything!
byu/BenedictAMA inmovies
カンバーバッチさんは最近の業界のAIに対する姿勢について次のように述べています。
正直言って、かなり落ち込んでいます。人間らしさ、つまり誤りやすさ、混乱、不正確さといった要素を、平凡化、完璧化、そしてアスファルト舗装してしまう危険にさらされているように感じます。こうした要素は、独創的な思考を生み出すための緊張、葛藤、そして必要な摩擦を生み出します。すぐに結果を求める欲求と食欲は、豊かさ、そしてもちろん即時の満足感を求める欲求に圧倒されつつあります。これらはすべて、人間の創造的な思考にとって危険なものだと感じています。
一方で、何が何でも反対というスタンスではない事も明らかにしました。
でもね、私はラッダイト(反技術革新派)じゃありません。これらのツールは、生化学のアナログな混乱を伴いながらも使いこなせるし、リアリティを損なうことなく大きなインパクトを与えられるって理解しています。ニック・ケイヴにも似た気持ちです。彼の手紙を読んだことがない人のために言うと、彼はそれを非常に的確に表現している。人間の限界こそが人間らしさであり、物語こそが人間性を理解する方法なのだと。白紙の状態、ゆっくりと考え、失敗し、より良い思考へと向かう挑戦、そして創造という行為の骨の折れる難しさこそが、創作をこれほどまでに、これほどまでにやりがいのあるものにしてくれるんです。
ベネディクト・カンバーバッチさんはAMAの最中、MCUに関するいかなる質問にも触れませんでした。
カンバーバッチさんは「アベンジャーズ」5作目がまだ「ザ・カーン・ダイナスティ」だった頃、いち早く出演を認めていましたがその後発言を撤回。それをさらに撤回するという混乱がありました。
その後、「ザ・カーン・ダイナスティ」が「ドゥームズデイ」に変更になり、公式のキャスト発表があった際にカンバーバッチさんの名前は含まれていませんでした。
こういった混乱を生み出してしまった事も、今回MCUに関して触れなかった原因となっているのかもしれません。
「シャーロック」など他作品を含めて、ヒーローとヴィランのどちらを演じるのが楽しいかについては次のようにコメントしています。
悪役を演じる方が間違いなく楽しいと思いますが、ヒーローのキャラクターアークが、最高の悪役に匹敵するほど魅力的で素晴らしい障害を乗り越えるという挑戦的なものであるなら、ヒーローを演じるのは楽しいことが多いです。
悪役を演じるということは、人間の本性の最悪の部分を代弁してスリルを味わう許可を与えるということです。
MCUとAIに関連して、最近はX-MENのBTSとされる写真がネット上に登場。
— Alex P. (@AlexFromCC) November 21, 2025
ファンはこれが本物かAIかで議論していますが、海外メディア TCC のアレックス・ペレス氏はフェイクだと一言で主張しています。
「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」と「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」はこれまでにMCUで「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」を手掛けてきたルッソ兄弟監督が再びメガホンを取る事に。
公式発表されたキャストリストは過去の記事をご参照ください。
映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」は 2026年12月18日 公開予定、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」は 2027年12月17日 公開予定です。












