マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「デッドプール&ウルヴァリン」で、プロデューサー兼脚本兼主演を務めるライアン・レイノルズさんが、海外メディア Entertainment Weekly とのインタビューの中で、没になった企画のひとつについて語りました。
過去には黒澤明監督の「羅生門」のような映画になるプランがあった事も明かしているレイノルズさんは、今回、デッドプール3作目が低予算になった時用に用意していたプランについて次のように述べています。
文字通り、500万ドルから600万ドルの予算で、特殊効果なし。ただのトーキートーキーのロードトリップで、僕とカラン・ソーニのキャラクターであるドーピンダー、そして道中で集めたものや見たものが登場するだけの映画でした。それはイベント映画ではないことが意図されていました。もしポイントCに向かっている途中なら、ただポイントBに到達するためのものでした。それが一番変わったアイデアで、気に入ってました。ちょっと楽しいと思っていました。
ドーピンダーはインド系人種のタクシードライバーとして1作目から登場。
陽気な性格で料金をタダにしてくれる太っ腹ぶりも見せるドーピンダーですが、デッドプールの影響か徐々にサイコパスじみた側面も見せるようになっていました。デッドプールとはある種のバディとして機能しており、2作目の映画に至っては自らサイドキックを名乗っていました。
しかし、最終的に「デッドプール3」は250万ドルとされる巨額の予算がつく事になり、レイノルズさんが考えていたこのバックアッププランは実現する事なく終わりました。
レイノルズさんはスタジオのケヴィン・ファイギ社長に対して30以上のアイデアのプレゼンをした事が以前のインタビューにて明かされており、今回の話はそのうちの一つとなっているようです。
最新作ではデッドプールとドーピンダーはどのような関係性を見せてくれるのでしょうか。
「デッドプール&ウルヴァリン」の米公式あらすじは以下の通りです。
中年の危機を経験しながら職業上の挫折に直面した後、ウェイド・ウィルソンはデッドプールを正式に引退し、中古車のセールスマンになることを決意しました。しかし、友人、家族、そして全世界が危険にさらされているとき、デッドプールは引退生活から刀を持ち出すことを決意する。彼は、自分たちの生存だけでなく、最終的には彼らの遺産のために戦うために、消極的で警戒心のあるウルヴァリンをスカウトします。
「デッドプール&ウルヴァリン」はショーン・レヴィ監督のもと、脚本をライアン・レイノルズさん、レット・リースさん、ポール・ワーニックさん、ゼブ・ウェルズさんらが手掛けました。
主演のライアン・レイノルズさん(デッドプール)とヒュー・ジャックマンさん(ウルヴァリン)に加え、 「デッドプール」シリーズからカラン・ソーニさん(ドーピンダー)、レスリー・アガムズさん(ブラインド・アル)、モリーナ・バッカリンさん(ヴァネッサ)、ステファン・カピッチッチさん(コロッサス)、ブリアナ・ヒルデブランドさん(ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド)、忽那汐里さん(ユキオ)、ロブ・ディレイニーさん(ピーター)の再登場が確認されています。公開されている公式予告では他にも多数の再登場キャラクターが確認されています。
そしてエマ・コリンさんがヴィランのカサンドラ・ノヴァを演じています。
映画「デッドプール&ウルヴァリン」は 2024年7月26日 に米劇場公開予定、日本は 2024年7月24日 に世界最速公開です。
ソース:How the cameo-stacked Deadpool & Wolverine carves out a new future for Marvel’s mutants