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「デッドプール」監督が明かす悲痛なギャラ事情、「ウォーキング・デッド」1話分よりも少ない

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マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「デッドプール&ウルヴァリン」が大ヒットし、話題となった2024年でしたが、2016年に20世紀FOXの旗下で制作された映画「デッドプール」のティム・ミラー監督が、海外メディア Collider とのインタビューで、そのギャラ事情について話しました。

ティム・ミラー監督は「ドラゴン・タトゥーの女」や「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」などの冒頭シークエンスの監督を務めた後、「デッドプール」で長編映画の監督としてデビュー。

ブラジルで開催中の CCXP(コミコン・エクスペリエンス)に参加していた監督は「デッドプール」を制作した事を振り返って誇りしかないと、次のように語っています。

私が何を感じているかわかりますか? 誇りしかありません。つまり、コミコンのフロアの通路を歩いているときに、デッドプールのフィギュアを見るたびに、私たちがこの映画を作っていなければ、これらのフィギュアはここにはなかっただろうと思うのです。そして、私がその一部になれたことは、とても幸運なことだと感じています。そして、次に私が考えるのは、私の監督契約に商品化の一部が含まれていて、それらすべてからいくらかのお金を得られるならいいのにということです。

そして、新人映画監督の辛い金銭事情に関して次のように述べています。

皆さんはご存知ないかもしれませんが、ハリウッドで新人監督をするのは、あまり儲かる仕事ではありません。はっきり言いましょう。デッドプールの監督料は22万5000ドル(2016年の為替で約2500万円)でした。一見、大金のように聞こえるでしょうが、2年間の仕事にしてはさほど大金ではありません。感謝していないわけではありません、本当に感謝しています。新人監督ならなおさらです。でも私のエージェントは『おい、ウォーキング・デッドのエピソードをひとつ作るほうが稼げるぞ! 』って言ったんです。

ハリウッドでは誰もが何百万ドルも稼いでいると思っている人が多いと思います。でも、いつもそうとは限りません。デッドプールを監督するチャンスを得たのは50歳の時で、生涯ずっと映画監督をしたいと思っていたにもかかわらず、人生で映画監督のチャンスは得られないだろうと本気で思っていました。

デビュー作である「デッドプール」は全世界で 7億8200万 ドルの興行収入を上げ大ヒットとなりました。興行収入から計算するとミラー監督の給与はわずか0.003%にも満たないもので、当時は興行成績に対する歩合のようなものは契約になかったようです。

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2016年当時のヒーロー映画のほとんどが予算1億5000万ドル以上で作られた中で、「デッドプール」はわずか5800万ドルの予算で好成績をおさめました。加えて、「デッドプール&ウルヴァリン」がミラー監督なしに実現しなかったであろう事を考えるとあまり報われていないようにも思える所です。

1作目の大ヒットで2作目には巨額の予算がつきましたが、1作目の制作時にライアン・レイノルズさんと制作に関しての衝突が何度かあり、2作目のミーティングが始まって「自分が正しいと思うものをコントロールできない状況を味わいたくないから」という理由で監督を辞退しました。

ミラー監督は以前の別のインタビューで、自身が構想していた「デッドプール2」では、ヒロインのヴァネッサが原作どおりミュータントになったり、「ファンタスティック・フォー」が登場したりする予定だった事を明かしています。

映画「デッドプール」はディズニープラスで配信中です。

ソース:Tim Miller Reveals the Shockingly Low Salary He Received for ‘Deadpool’ [Exclusive]

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管理人ミルク

アメコミと出会ってはや20年以上、初めて買ったマーベル・コミックはオンスロート。X-MEN vs STREET FIGHTERではシリーズを通してマグニートーを愛用。