マーベル・コミックスの「エイリアンvs.アベンジャーズ」はその名の通りエイリアンとアベンジャーズがクロスオーバーし対決をしていますが、今週リリースされた #2 ではアベンジャーズがさらに劣勢を強いられています。
本作の舞台は近未来。キャプテン・マーベルでさえ白髪まじりの老婆と成り果てた世界で、アベンジャーズは通常の人間より強いのは当然としても、かつてほどのパワーが発揮できていません。
#1ではエイリアンのフェイスハガーに寄生されそうになったマイルズ・モラレスでしたが、ヴェノムシンビオートが直前にフェイスハガーに寄生した事で、マイルズは二重寄生された状態で生存。ヴェノムがコントロールを握っているようです。
#2 は2017年の映画「エイリアン:コヴェナント」からデヴィッドの変異体が登場。「プロメテウス」でプロメテウス号に随行していたアンドロイドで、マルチバースのデヴィッドがウェイランド社を操り、今回の地球浄化の黒幕という事が判明しました。
ゼノモーフの大群を相手にアベンジャーズは終始劣勢で、トニー・スタークは「もう終わりだ。負けた。これからは生き残ることを考えなければならない。」と白旗宣言。
スタークタワーを宇宙船に改造し、わずかに生存している地球人約1400人を乗せて宇宙へ出る事を提案。マイルズやキャロル・ダンヴァースがこれに同意しました。
出発の直前、キャプテン・アメリカがさらなる生存者を連れてスタークタワーの目前まで来ていましたが、彼らがすでに寄生されている危険性を考慮してトニーは見捨てる事を決断。ハルクは友人を一人で死なせるわけには行かないと、船を降り、二人でゼノモーフの群れを相手にする事になりました。
全4号のうちの半分が終了し、次号では本格的な宇宙サバイバルに行く前に、先に火星に避難していたX-MENたちと合流すると言います。彼らは無事なのか、それとも寄生されて内側から食い破られているのかが心配な所で、「コヴェナント」からヴィランとして登場したデヴィッドの凶行にアベンジャーズが一矢報いる事が出来るのか注目です。
2021年、マーベル・コミックスが「エイリアン」と「プレデター」の出版権を獲得、それぞれのコミックの復刻版などをリリースしてきましたが、2024年になってついにマーベルとのクロスオーバーコミックがスタート。
「エイリアンvs.アベンジャーズ」と並行して「プレデターvs.ブラックパンサー」もリリースされています。現状でこれらが実写映画化されるかどうかは不明ですが、映画の「エイリアン」と「プレデター」は元20世紀FOX、現20世紀スタジオの作品であり、ディズニー傘下のスタジオとなっています。権利的な問題はすでにクリアされている状態であり、15年後のマーベル100周年あたりでは実写化の可能性も大きくなっているかもしれません。