マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」で初登場となるルース・バット・セラフについて、プロデューサーがコミック版との違いについて語りました。
海外メディア EW とのインタビューに応じたエグゼクティブプロデューサーのネイト・ムーアさんは、キャラクターの炎上が設定変更にどのように影響したかについて質問され、次のように述べています。
オンラインで報道されたり、憶測されたほどではありません。
私たちは、ルースのキャラクターをレッドルームの神話に定着させることが面白いと常に考えていました。ブラックウィドウの映画で本当に素晴らしいと思うことの一つは、レッドルームがロシアの国家機関というだけでなく、国際的なものだと示唆している点です。しかし、映画でのルースの視点は本当に素晴らしいです。なぜなら、彼女が米国政府のために働いており、サディアス・ロスと一緒に働いていることは秘密ではないからです。
2022年9月、シラ・ハースさんがコミックのサブラ/ルース・バット・セラフを演じると発表されてすぐ、海外ファンの間で大きな物議を醸しました。
1980年のコミック「インクレディブル・ハルク」でデビューしたサブラはイスラエルの諜報機関モサドのエージェントでミュータントとして登場。イスラエルにとってのヒーローでしたが、他国にとってはテロリストでもあり、現代の世界情勢と照らし合わせて問題があるとして炎上していました。
この炎上騒動はかなり大きく、当時マーベル・スタジオは異例の声明を発表。コミック通りのキャラクターにはならないとして、現代の映画に沿う形で生まれ変わる事を約束していました。
コミック版から生まれ変わったMCU版のルースの魅力についても、ムーアさんは語っています。
この関係で興味深いのは、ルースとサム・ウィルソンが、サディアス・ロスがどんな人物なのか、そして彼が大統領にふさわしいかどうかについて、まったく異なる見解を持っている事です。そして、それがサムとルースを興味深い形で衝突させるだろうと思います。
そして、ルースがコミック版と全く違う事は、サム・ウィルソンがコミックのような路上詐欺師ではない事、そして多くのMCUのキャラと同様にコミックとは異なる設定になっている事と同じだと説明しました。
映画はコミックとは違うので、違いを生かさなければならないと思います。メディアが違うのです。でも、私たちがルースを気に入ったのは、コミック版と性格が非常によく似ている事です。彼女は積極的で、とても落ち着きがあり、自分が何を望んでいるのかをはっきりわかっていて、それを手に入れるためなら何だって、誰だって乗り越える、そういう女性なんです。
ルースの設定変更に際して確実に言える事は、コミック版のスーツを着る事はなくなっているだろうという点。ルースが元ブラックウィドウになった事で、ナターシャ・ロマノフやエレーナ・ベロワと同様の衣装になる可能性が高くなっています。
早くもスピンオフの噂もあるルースですが、「ブレイブ・ニュー・ワールド」を無事に生き残れるのか注目です。
「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」はアンソニー・マッキーさんが主人公キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを続投する他、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からダニー・ラミレスさん演じるホアキン・トレス、カール・ランブリーさん演じるブラック・キャプテン・アメリカ/イザイア・ブラッドリーが再登場。
その他、ヴィランとして映画「インクレディブル・ハルク」よりティム・ブレイク・ネルソンさん演じるザ・リーダー/サミュエル・スターンズが再登場し、故ウィリアム・ハートさんに代わってハリソン・フォードさんがサディアス・”サンダーボルト”・ロスとして登場。
また、リヴ・タイラーさんがサディアスの娘ベティ・ロスを「インクレディブル・ハルク」ぶりに再演します。
映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 、日米同時に劇場公開予定です。
ソース:Captain America producer says changes to Israeli comics hero are not what people ‘guessed online’