NetEase Games と Marvel Games が制作する対戦ヒーローシューター「Marvel Rivals」(PC / PS5 / Xbox Series X|S)の新キャラクターを巡って、ファンの意見が二分されています。この争いは本作の開発チームのとある一言に端を発しています。
海外メディア MP1st と「マーベルライバルズ」のゲーム ディレクター Guangguang 氏とのインタビューで、「最近のマーベル作品の特徴の一つは、映画やテレビ番組など、オリジナルキャラクターの登場です。将来的には、ゲーム用に完全オリジナルキャラクターを用意し、それをマーベル・ユニバース全体に導入するといったことも許されるのでしょうか?」との質問に対し、ディレクターは「はい、Marvel Rivalsにオリジナルキャラクターを登場させることは許可されています。」と回答。
具体的に何かを開発中なのかと聞かれたディレクターは「乞うご期待」とだけ返しました。
しかし、海外SNS上ではゲームオリジナルのキャラクターが追加されるかもしれないという事について、激しい拒否反応を見せるファンも多数あらわれています。
MP1st の記事のコメント欄にもそれは散見され、「誰も望んでいない。」、「マーベルのゲームなのにコミックにいないキャラクター?」と言ったような事が書き込まれています。
これは「マーベルライバルズ」のプレイの原動力が「マーベルのIPである」事にほぼ依存しているからであり、ゲームの独自性、競技性、バランスという部分はオーバーウォッチなどのコピー元となったゲームに追いついていないことの裏返しでもあるようです。
しかしながらインタビュー内でも指摘されているように、コミック外で生まれたオリジナルキャラクターで人気を獲得したキャラクターも存在しています。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)で初登場したS.H.I.E.L.D.のエージェント、フィル・コールソンは人気となり、スピンオフドラマ「エージェント・オブ・シールド」が7シーズンまで制作され、コミックにも導入されています。
忘れられがちなキャプテン・カーターはもともとはゲーム「マーベルパズルクエスト」で誕生したオリジナルキャラクターで、その後にMCUやコミックにデビューしています。
ライバルズに既に実装されているルナ・スノーも元はゲーム「マーベル・フューチャーファイト」のオリジナルキャラクターでした。
コミックの世界で失敗におわる新キャラもいれば、コミック外で大成功を収める新キャラもいるわけですが、ライバルズのファンの中にはオリジナルキャラクターに対して過剰反応する人たちが多く存在しているようです。
自分の推しのコミックキャラが何一つ実装されていない、という事であればそのような反発に至ることもありそうですが、そのような声によって計画が中断されるようなケースはまずないでしょう。
ライバルズで実装されるかもしれないオリジナルのキャラクターがどのようなものになるのか、今後の情報にも注目です。