マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」が先週世界各国で上映開始され、当初の予想よりも多い観客を動員しヒットしています。しかし、公式の予告映像から一部のシーンが劇場公開の直前に削除され、これに関して監督がコメントしました。
ポッドキャストに出演したマット・シャックマン監督は、ジョン・マルコヴィッチさんが演じたレッドゴーストのシーンが丸々削除されたことに関して言及。
「オープニングではレッドゴーストをめぐるアクションが満載でした。ジョン・マルコヴィッチの演技は素晴らしいものでした。ファンタスティック・フォーの世界が変わり、フランクリンの登場が差し迫るという、まさに現代に迫ろうとしていた矢先に、あまりにも多くの素材が詰め込まれていたんです。」
「レッドゴーストが仲間の猿たちとロケット船を盗もうとするシーン、リードが彼を倒そうとするシーン、そして彼を出し抜こうとするシーンなど、本当に面白いシーンがたくさんありました。リードがスーパーエイプの1匹を水中に蹴り飛ばすモンタージュには、そのシーンの断片を盛り込みました。」
リードがエイプを蹴り落とすシーンは映画本編にもわずかに含まれていましたが、それ以外は全て映画のテンポを優先して断腸の思いでカットしたと話しました。
レッドゴーストはファンタスティック・フォーの宇宙船エクセルシオール号を盗もうとしていたようで、それを守るための戦闘シーンが撮影されていたようです。
EliteDaily とのインタビューでディレクターズ・カット版などでこれらのシーンが見られる可能性があるかと質問されると、「あまりにも多くの視覚効果が関わっていて、あのシーンは未完成のままです。だから不可能なんです。」と否定しました。
しかし今後の作品でレッドゴーストが(再)登場する可能性については、「彼は私の大好きな俳優の一人であり、大好きな人の一人です。そして、彼は本当に素晴らしい演技をしてくれました。だから、そうなることを願っています。」と語りました。
映画本編から削除されたレッドゴーストことイワン・クラゴフは、コミックではファンタスティック・フォーがスーパーパワーを獲得した条件を再現しようとしたロシアの科学者です。宇宙船を建造した後、彼は訓練された3匹の類人猿、オランウータンのピョートル、ゴリラのミーロ、ヒヒのイゴールを連れて月へ飛びました。
宇宙線はクラゴフと類人猿の仲間に信じられないほどの力を与え、ピョートルは磁力を制御できるようになり、ミーロは怪力を獲得、イゴールはシェイプシフター(変身能力者)となりました。イワン自身は相手が触れることが出来なくなる幽体化能力を手に入れ自在に制御できるようになり、レッドゴーストとスーパーエイプスと名乗るようになりました。
映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」は、「ワンダヴィジョン」のマット・シャックマン監督がメガホンを取り、脚本として「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」のジョシュ・フリードマンさん、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」「ブラックウィドウ」「サンダーボルツ*」のエリック・ピアソンさんらが参加しています。
映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」は 2025年7月25日 より劇場公開中です。