マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」のマット・シャックマン監督が、海外メディア Variety とのインタビューの中で、ジョン・マルコヴィッチさんの出演シーンがカットされている事を正式に認めました。
監督は「最終的にカットされた要素はたくさんありました。」としつつ、「60年代風のレトロフューチャーの世界を構築し、悪役たちを登場させ、4人のメインキャラクターをグループとして、そして個別に登場させ、子供という概念を登場させた時、この映画ではバランスを取るべき要素がたくさんあり、最終版に向けて映画を形作る上で、最終的にいくつかの要素を削らなければなりませんでした… マルコヴィッチを映画の最終版に含めなかったのは、本当に心が痛みました。彼は私の最も好きな人物の一人であり、最大のインスピレーションの一人だからです。」と、マルコヴィッチさんを最終的にカットした事を認めました。
ジョン・マルコヴィッチさんはいくつかの予告動画でも紹介されており、コミックのヴィランであるレッドゴーストを演じると報道されていましたが、6月のディズニーのプレスリリースでは名前が削除されている事が判明し、出演シーンが全カットされたのではないかと噂されはじめました。
しかしその後、今月に出された新たなプレスリリースでは名前が戻っており、カットを免れたのではないかともされていましたが、今回の監督インタビューにて、ジョン・マルコヴィッチさんのシーンが全てお蔵入りになった事が明らかとなりました。
マルコヴィッチさんは以前に、ソニー・ピクチャーズとサム・ライミ監督の実現しなかった「スパイダーマン4」でバルチャー/エイドリアン・トゥームスを演じる予定でしたが、ギャラの問題で断っていたと語っていました。
MCUでは納得のいくオファーとなっていたようですが、残念な事に映画のファイナルカットには残らず、マーベルヴィランとしてのスクリーンデビューをまたもや逃してしまう事となりました。
舞台俳優としてデビューし数々の賞を受賞したジョン・マルコヴィッチさんはその後、映画の世界でも多くの賞を獲得し、演技派として名を馳せています。MCUでの役柄にも注目されていましたが、あとはBlu-rayやディズニープラス等での特典映像としての公開に期待するしかなさそうです。
映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」は、「ワンダヴィジョン」のマット・シャックマン監督がメガホンを取り、脚本として「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」のジョシュ・フリードマンさん、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」「ブラックウィドウ」「サンダーボルツ*」のエリック・ピアソンさんらが参加しています。
映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」は 2025年7月25日 に 日米同時公開予定です。