ドラマ「ワンダヴィジョン」1話2話のイースターエッグをピックアップ

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ついに配信が始まったMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」は、これまでに公開されてきた映画シリーズと同じくイースターエッグがたくさんある作品です。この記事ではそれらについて取り上げて行きたいと思います。

この記事にはネタバレを多く含んでいますので、未見の方はご注意ください。

1話

マーベル・スタジオのオープニングロゴ

フェーズ4の開幕に合わせてロゴアニメーションも変わるのかと思いきや、一見変化はない様子。しかしよくみると、ヒーローたちはモノクロ処理されています。最初はアイアンマンやキャプテン・アメリカなどいなくなったヒーローだけかと思いましたが、それは気のせいかもしれません。スターロードは一瞬でわかりづらく、ブラックパンサーは本来の色なのかモノクロなのか難しい所。また、ロゴ内に使われている劇中映像にも「アベンジャーズ/エンドゲーム」などの新しい作品が取り込まれています。

何の記念日か分からない

ワンダとヴィジョンの二人がウェストビューという町に引っ越してきた所から物語が始まりとある朝、カレンダーの8月23日のところにハートマークがあることに気付くヴィジョン。しかし、二人は何の記念日なのかいまいちハッキリしない様子。結果的に二人は別々の意味で捉えてしまい、後半にすれ違いが発生してしまいます。

©2021 MARVEL

ちなみに8月23日が水曜日となっていますが、カレンダーの西暦はよく見えません。「ワンダヴィジョン」の舞台はエンドゲームの1年半後。エンドゲームは西暦2018年から始まり、2023年にサノスを倒しました。ここから1年半というと2024年か2025年ですが、不思議なことに8月23日は水曜日ではありません。「ワンダヴィジョン」は1950年代のアメリカを模した町が舞台とも言われているため、これは1950年のカレンダーかもしれません。

スターク・インダストリーズ製のトースター

ドラマの途中でコマーシャルを模した映像が挿入されます。それはスターク・インダストリーズが製造販売するトースターで、これが物語にどう影響するかはわかりません。

©2021 MARVEL

中央にあるプレートの2000が西暦だとすると時代設定がどうなっているのか分からなくなるのですが、奇妙な事に2000年の8月23日は水曜日だったりします。

スタークといえばトニー・スタークはワンダにとっては元々は憎しみと恐怖の対象であり、ヴィジョンにとっては生みの親とも言える存在。このCMにはどういった意味が込められているのでしょうか。

ちなみにコミックのヴィジョンは仲間からトースターのニックネームで呼ばれることがあります。

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監視されているワンダとヴィジョン

1話のラストでは誰かがワンダヴィジョンのドラマを見ている様子が映されます。画面左にあるディスプレイにS.W.O.R.D.のエンブレムがある事から、おそらくはS.W.O.R.D.の職員がチェックしているのだと考えられます。

©2021 MARVEL

この劇中劇(?)にはしっかりとプロデューサーやディレクターがいるようで、その中のひとり、ディレクターの ABE BROWN は映画「スパイダーマン:ホームカミング」でスパイダーマン/ピーター・パーカーの同級生として登場しています。彼がサノスによって消されていなかったのであれば2024年には成人しており、S.W.O.R.D.に就職していても不思議ではありません。

2話

2つのシングルベッド

1950年代のテレビ情勢として、男女のベッドシーンはご法度でした。夫婦の寝室を描くにしてもシングルベッドを2つ置くのがテレビ制作として当たり前の世の中でした。

©2021 MARVEL

しかし今は2021年。テレビドラマでもベッドシーンはあるものです。ワンダはこのあと魔法でベッドをくっつけてダブルベッドに変えてしまいます。

2話のオープニングアニメは遊びがいっぱい

2話のオープニングでは「奥様は魔女」をモチーフにしたようなアニメが挿入されます。

始まってすぐに描かれる6つの星はインフィニティ・ストーンなのでしょうか。

©2021 MARVEL

6つを普通に線で結ぶと、ヴィジョンの額のマインド・ストーンのような形にもなりますし、線のつなげ方によっては六芒星となり、ワンダの魔術的な意味合いも込められているのかもしれません。

ヴィジョンが2階から1階へすり抜けるシーンではほんの一瞬だけ奇妙なヘルメットが映ります。

©2021 MARVEL

これはコミックでグリムリーパーと呼ばれるヴィランが着用していたヘルメットで、彼はワンダーマンの兄弟でした。ワンダーマンはコミックのヴィジョンの人格の基になったアベンジャーズの一員ですが、MCUのヴィジョンの人格はJ.A.R.V.I.S.になっています。

スーパーではBOVAと書かれた牛乳と、AUNTIE A’Sと書かれたキャットフード(?)の広告が見えます。

©2021 MARVEL

コミックのボバ・エイシャーは、ワンダとピエトロを取り上げた産婆役を果たした牛人間。また、ボバの生みの親であるハイエボリューショナリーが生まれた双子にワンダとピエトロの名をつけました。

Auntie Aとはおそらく「アンティアガサ」で、たびたびアガサ・ハークネスがそう呼ばれています。アガサはワンダの魔術の師匠であり、使い魔として黒猫のエボニーがいます。

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S.W.O.R.D.のヘリの模型

庭から聞こえた不思議な音で外に出たワンダは、庭先でヘリのおもちゃを拾い上げます。

©2021 MARVEL

ヘリにだけ色がついており、ウェストビューの外から来たことを意味しているのかもしれません。カラーリングがアイアンマンに似ていますが、スタークのロゴはありません。代わりにS.W.O.R.D.のエンブレムが刻印されています。ワンダのテリトリー上空に近づいたヘリが、ワンダの無意識のパワーでおもちゃに変えられて墜落したのでしょうか?

ジェラルディン

ワンダは「町内会の女王様」ドッティたちとの会合に出席し、そこで隣りに座った女性と意気投合しました。「私はワンダ」と自己紹介すると、彼女は「私は・・・ジェラルディン」と少し歯切れの悪い感じで答えました。この女性はテヨナ・パリスさんという女優さんが演じており、モニカ・ランボー役としてキャスティングされています。ジェラルディンについて少し記事を書いたこともありますが、モニカが極秘任務による身元の隠蔽のための嘘をついたり、あるいは記憶障害だったりで別の名前になっているが同一人物である可能性と、スクラル人やロキの幻術のようなもので変身している別人である可能性があり、2話の中ではどちらとも言い切れませんでした。

悪魔は細部に宿る

ワンダは「町内会の女王様」ドッティたちとの会合に出席し、町のイベントの打ち合わせをします。その際、ドッティは「The devil’s in the details」と言います。

©2021 MARVEL

直訳すれば「悪魔は細部に宿る」ですが、日本で口語訳する場合は「細かいことが肝心」というようになります。悪魔と言えばマーベル・ユニバースにも悪魔王のひとりメフィストが存在し、コミックではワンダの生んだ双子にはメフィストの魂が宿っており最終的には奪われてしまいます。2話のラストで妊娠したワンダですが、ドッティの言葉が不吉に思えます。

誰の指示でやっている?

ワンダが「町内会の女王様」ドッティと会話をしているとラジオから「ワンダ、応答せよ」と聞こえてきます。キャストリストによるとジミー・ウー捜査官の声だと思われます。ちなみに日本語吹き替えは「アントマン&ワスプ」の時の宮川大輔さんが降板し、声優の松本忍さんに変更されています。

©2021 MARVEL

その後ラジオからは「誰の指示でやっている?」と聞こえてきます。ウェストビューでは何が起こっているのでしょうか?

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ストラッカーの腕時計

1話のトースターに続いて、2話では腕時計のCMが流れます。

©2021 MARVEL

バロン・フォン・ストラッカーはロキの杖を用いてワンダとピエトロを人体実験していたヒドラの科学者です。1話に続いてワンダのトラウマを刺激するこのCMにはどんな意味があるのでしょうか。

養蜂家

ビーキーパーについてはトレーラーに登場した時も記事にしました。防護服にはS.W.O.R.D.のエンブレムがあり、ヘリが墜落させられたので地下からやってきたと言うことなのでしょうか?コミックでのこの出で立ちはA.I.M.を彷彿とさせるもので、ミスリーディングを誘っているのかそれとも・・・?

©2021 MARVEL

何か手がかりが得られるのかと思いきや、予想しない展開で彼については何も判明しませんでした。

最後はカラーに

ビーキーパーの到来に強い抵抗感と不快感を抱いたワンダは「ダメ!」という言葉とともに時間を巻き戻してしまった様子。それが能力の覚醒、あるいは暴走のきっかけなのか、白黒だった世界がカラーへと変わっていきます。

マインド・ストーン 2021年1月17日 追記

二人はマジックショーで神秘の洋服ダンスを披露します。

©2021 MARVEL

その際のタンスにはマインド・ストーンのようなものが描かれており、そこから閃光が放たれているように見えます。これはワンダが破壊してしまったことの罪悪感を投影しているのかもしれません。

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以上が気づいたポイントです。他にも何かあれば追記するかもしれません。

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