マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ヴィジョンクエスト」のショーランナーを務めるテリー・マタラスさんが、海外メディア ScreenRant とのインタビューで本作の見どころなどについて語りました。
「ヴィジョンクエスト」に参加する時の事を振り返り、マタラスさんは「もし私がもっと若くて、この仕事を始めたばかりだったら、マーベルの規模に圧倒されていたと思います。というのも、私はただのストーリーテラーの一人というだけでなく、マーベルの大ファンだからです。マーベルに入社できたこと自体が光栄でしたし、特に私の大好きなキャラクターの一人であるヴィジョンを題材に、彼らと何かを作り上げることができたのは、私にとって夢が叶ったような出来事でした」と話しつつ、本作が「ワンダヴィジョン」の直後から始まるとしつつ、メインの時系列としては「スパイダーマン:ブランニューデイ」と同時期に起こる話だとしました。
主人公のヴィジョンについては「彼はすべてを失ったキャラクターです。妻を失い、子供たちは実際には存在しなかった、あるいは存在したのでしょうか? 彼をこんな素晴らしい旅に出させるなんて、と感じました」と語り、「アガサ・オール・アロング」もこの作品に繋がる重要なものになっているとしました。
プロダクション・デザイナーを務めるウィル・ヒューズ=ジョーンズさんは本作の主要な撮影セットとして、マドリプールとヴィジョンの頭の中、通称「マインドスペース」のふたつが用意されたと説明。マドリプールの建物のひとつにはコミックに登場する「プリンセスバー」もあるとしました。
「ヴィジョンクエスト」はヴィジョンをはじめ、ウルトロンやジャーヴィス、フライデーといったAIたちが多数登場する事になりますが、近年懸念されている生成AIについては「全く使用していません」と断言。
「特に必要性もありませんでした。すべてのデザインは、現在のAIの処理方法を反映したものです。それが、私たちがAIについてコメントする楽しい方法だと感じました」と説明し、ヒューズ=ジョーンズさんもマタラスさんの言葉を繰り返し、制作中にAIは一切使用されておらず、2025年のAIによる「創造物」を模倣するために人間の創造性が用いられたと主張しました。
過去に流出したコンセプトアートにいくつかの奇妙な構造が生成AIの痕跡だとされていたものは、人の手で生成AIがやりそうな失敗を真似たものだという事になるようです。
ScreenRant によるとこのドラマは、ウルトロンを阻止し、トミーと再会するという真の冒険物語であるだけでなく、自己探求というより深いテーマも扱っているとの事で、ヴィジョンであれ、トミーであれ、ウルトロンであれ、人間の内なる人間性を明らかにすることを中心に展開していると言います。
E.D.I.T.H.役のエミリー・ハンプシャーさんは「私にとって、E.D.I.T.H.は楽しい存在です。J.A.R.V.I.S.は社会性を、F.R.I.D.A.Y.はセキュリティを象徴しています」とコメント。
マタラスさんは、ヴィジョンとマインドスペース内のAIとの関係について語る際に「クエスト」という言葉を使用し、「フライデー、イーディス、ダム・イー、U、そしてジャービスの古い形態。ヴィジョンはジャーヴィスのコードを基にしており、彼にとって兄弟のような存在です。彼らはヴィジョンが人間性を理解するのを助けています。彼らはこのアイデンティティ探求の旅における彼の仲間です」と説明しました。
「その結果、ウルトロンはヴィジョンが対処しなければならない、厄介な父親のような存在になったのです」
マタラスさんはウルトロンが再びヴィジョンの身体を支配しようとしているとし、ウルトロンによってかけられたロックからAIたちが協力してチームを組み、脱出を試みるシーンがあるとも。
彼らは通称AIアベンジャーズと呼ばれていたようで、このシーンではそれぞれのAIに異なる役割が与えられており、フライデーはセキュリティプロトコルを強調し、ウルトロンのファイアウォールを破壊して外部で戦うのは間違いだと述べると言います。一方、より過激で衝動的なAIであるイーディスはこれを批判し、ヴィジョンにウルトロンと戦うよう促す、その後、ヴィジョンはウルトロンが外部で何をしているのか、そして謎のパラディンについての情報を知ることになると予告しました。
ヴィジョンの内部でAIアベンジャーズが動く中、外では息子のトミー・シェパードも活動。トミーを演じるルアリド・モリカさんはスピードとしての能力が見られるのかと質問されると、「答えるのが気が進まない謎です」と明確な回答を避けるにとどまりました。
また、双子のもうひとり、ビリー役のジョー・ロックさんとあったことがあるかと共演の可能性を質問されると、「現実世界で?もちろん飲みに行ったことはありますよ」と質問を少しすり替え、本作を一緒に撮影したかどうかをはぐらかしました。
公式からはこのタイミングでヴィジョン、ウルトロン、トミーの新しいヴィジュアルポスターも公開されています。
ドラマ「ヴィジョンクエスト」は、ドラマ「ワンダヴィジョン」のホワイトヴィジョンのその後を描く物語。
ウルトロンをジェームズ・スペイダーさん、イーディスをエミリー・ハンプシャーさんが過去作から再演し、フライデー役はオーラ・ブレイディさんに変更。コミックのウルトロンの妻にあたるジョカスタ役をタニア・ミラーさんが演じるとされています。
また、ルアルド・モリカさんがトミー(トーマス・シェパード/トミー・マキシモフ)を、ヘンリー・ルイスさんがD.U.M.-E、ジョナサン・セイヤーさんが U を演じる事も正式発表されました。パラディン役をトッド・スタシュウィックさんが演じ、映画「アイアンマン」よりファラン・タヒールさんがラザを再演します。
そして、米ABC制作のドラマ「エージェント・オブ・シールド」とも何らかの関係があるとも以前に報じられていました。
[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-vision-quest-agents-of-shield-connection-rumor/”]ドラマ「ヴィジョンクエスト」は 2026年10月14日 に米ディズニープラスで配信予定です。
ソース:VisionQuest Set Visit: How Marvel Finished Its Most Creative Trilogy Ever
