ブレイドやブラックナイトも登場予定だった?ドラマ「ムーンナイト」の脚本家が明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」のヘッドライターを務めたジェレミー・スレーターさんが、海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で、本作の開発中に話し合われたクロスオーバーの計画の一部を明かしました。

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スレーターさんは「私たちは事前にどのキャラクターが少し禁止されているかを聞かされています」と前置きし、「そして、私たちがムーンナイトを描いていたとき、マーベルはブレイドの物語を描き、それが何であるかを理解しようとしていたように思います。それで、彼らはそれらを別々に維持したかったと思います。」と最初からブレイドが使えない状態であった事を明かしました。

そして、「私たちは、デイン・ウィットマンについて少し話しました。彼は自然史博物館で働いていて、それは自然な相互作用になるかもしれないからです。でも個人的には『もしキット・ハリントンを登場させ、彼がブラックナイトのスーツも着ないなら、ファンとして腹が立つ』と思いました。もし彼が登場したら、ブラックナイトになりきってほしい。彼が通り過ぎるときに、『やあ、スティーブン』と言って、『やあ、ホイットマン教授!』と答えるようなやり取りを見るだけ。そう考えるとあそこでキット・ハリントンを出すのはもったいない気がしたんです。」と明かしました。

©MARVEL,Disney

デインを登場させる事について「そして、最初の2つのエピソードでは、彼にスーツを着せ、ブラックナイトをストーリーに参加させるスペースがありませんでした。だから、最終的にはこの関連付けは意味がないと言ったんだ。しかし、それは間違いなく私たちが部屋で数日かけて話したことでした。」と補足しました。

登場させるならこのタイミングでヒーローとしてのデビューを描くことが必須だと考えた一方で、デインに割り当てられるスクリーンタイムを確保する事は出来ずに、最終的にこの計画は廃案に終わったとの事。

映画「エターナルズ」に登場したデイン・ウィットマンはコミックではブラックナイトという名のヒーローですが、劇中でヒーローデビューする事はありませんでした。今回、「ムーンナイト」でもデビューの機会を逃したという事で、次のチャンスは映画「ブレイド」あたりになるかもしれません。

「ムーンナイト」はMCUの他作品との繋がりがほとんどない作品でしたが、開発中には様々なクロスオーバーが想定されており、「ソー:ラブ&サンダー」「エターナルズ」についての計画があった事もあかされています。

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ソース:Moon Knight: Blade Was Never Considered for Series

ドラマ「ムーンナイト」プロデューサーがインフィニティ・ストーンがマークにどう影響したかを解説

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」のエグゼクティブプロデューサーを務めるジェレミー・スレーターさんが、海外メディア The Direct とのインタビューの中で、マーク・スペクターがサノスの指パッチンの後、何をしていたかを解説しました。

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インタビューの中でスレーターさんは「ライターズルームでは、彼がブリップを生き延びた、ブリップされなかったと、みんなで考えていました。というのも、もし彼がブリップして戻ってきたとしたら、どう対処しなければならないか分からないからです。特に、自分の居場所を見つけようとしていて、自分の過去について多くの疑問を抱いているキャラクターとして、対処しなければならないことでしょう。その ブリップに触れないというのは、ちょっと変な感じがしました。だから、私たちは皆、彼が生き残った50%のうちの1人だと考えていました。」とマークは影響を受けずに生き延びていた事を明かしました。

そして、その間にマークは何をしていたか質問されると、「その間に実際に何が起こっていたかというと、スティーヴンは2年ほど前に目覚めたと番組で説明しました。それが初めて別々の生活を始めたきっかけで、マークの母親の死後の話です。その前の3年間のマークは、ブリップ時代には犯罪の裏社会が蔓延していたから、ホークアイがローニンとして手一杯だったように、ムーンナイトはとても忙しかったと思うんです。しかし、それはすべて影で行われていたようなもので、彼は表面化しない、あるいは日の目を見ない多くの脅威をやっつけていたんです。」と説明しました。

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でも説明があったように、映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でのサノスの指パッチンによって地球からも半分の人間が消えてしまい、政府などもうまく機能しなくなったために裏社会の人間がはびこるようになっていました。スレーターさんによるとクリント・バートンがローニンとして犯罪者と戦っていたように、ムーンナイトも制裁の拳として戦っていたと明かしました。

マークは自分自身の問題を多く抱えていた事もあり、上記のような設定がスクリーンに反映される事はなく、MCUの歴史について触れられる時間はありませんでした。今後の作品などで詳しく描かれる事があるのでしょうか。

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ソース:Moon Knight Producer Reveals What Marc Did During Avengers: Endgame (Exclusive)

ドラマ「ムーンナイト」、プロデューサーが彼の持つ回復能力について説明

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」のエグゼクティブプロデューサーを務めたグラント・カーティスさんがYoutube番組 Phase Zero に出演し、ムーンナイトが劇中で見せたヒーリングファクターについて補足説明しました。

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番組の中でカーティスさんは「彼はヒーリングファクターを持っています。撃たれても、刺されても、立ち直るんです。でもすぐに治るわけではありませんし、不死身というわけでもありません。不死身じゃないんです。正攻法で倒れるけど、ありがたいことに、この番組では立ち直ってくれました。彼は滑空することができ、人一倍強く、速いです。スパイディ1作目のグリーンゴブリンのようなスーパーソルジャーです。ちょっと違うけど…ちょっと強くて、ちょっと速くて、治って、滑空して、ケツを蹴って・・・いつものことです。」と説明しました。

ムーンナイトはエピソード3でその驚異的な回復力を見せており、何本もの槍を突き立てられても立ち上がってくる様子が描かれました。しかし次のエピソード以降では実際に銃撃によって死亡しており、冥府ドゥアトでの物語も描かれました。

劇中でも描かれたようにムーンナイトに変身している間は人間よりも回復力が高いですが、ウルヴァリンのようなまったくの不死というわけではありません。今回のドラマのようにコミックでもわりと死にますが、その度にコンスの力で蘇ってきます。

また、カーティスさんは原作のムーンナイトと比較してガジェットがかなり少なかった事について、「クレセントダーツやトランクなど、まだ表面部分しか見せられませんでしたが、ムーンナイトは僕らが手を付けていないトリッキーなガジェットをいっぱい持っています。彼が次にいつ、どこで活躍するかは分かりませんが、その時は新しい道具箱を手に入れる事になるでしょう」と語りました。

次回作以降ではさらなる武具の登場を考えているようですが、現在、ムーンナイトの次の登場予定は公開されていません。一部では「キャプテン・アメリカ4」への登場も囁かれていますが公式には確認されておらず、しばらくはシーズン1を見返したり他の作品を楽しみながら待つ必要があるようです。

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ドラマ「ムーンナイト」、メイ・キャラマウィさんがスカーレットスカラベの今後のクロスオーバーの可能性ついて語る

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」で新たなヒーロー、スカーレットスカラベとしてのデビューを果たしたメイ・キャラマウィさんが、今後のレイラと他作品とのクロスオーバーの可能性について、海外メディア Inverse とのインタビューの中で語りました。

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キャラマウィさんは「スカーレットスカラベに何が起こるのか、私が知っている限りではまだ何もないんです。でも、私はドクター・ストレンジが大好きだから、クロスオーバー出来ればクールな作品になるでしょうね。マハーシャラ・アリとは一緒に仕事をしたことがあるし、彼はとても素晴らしいと思うから、『ブレイド』もクールかも。」と二人のヒーローの名前を挙げました。

また、「それから、私はマーベルのすべての女性を愛しています。アガサが大好きです。最初の頃は、ネビュラのような悪役を愛していたような気がします。彼女たちはとても複雑なんです。でも、正直なところ、ストーリー次第ですね。どのキャラクターとも一緒にいたいと思います。」と意外な組み合わせになりそうな女性キャラクターの名前も登場しました。

キャラマウィさんは、自身のエジプト文化をスーパーヒーローとしてスクリーンに表現することにどのような意味があるのか、次のように語っています。

「スーパーヒーローになることは、自分自身の中に入り込み、ありのままの自分を輝かせることだと思います。俳優として、これを追求し、同年代の社会の人々がすでに適合しているような特定の規範に従わないようにするために、私は多くの仕事をしなければなりませんでした。他の人がどうするかではなく、自分がどう生きたいかを見極める必要がありました。」

そして、「自分にとって何が真実なのかに踏み込むことは、とても勇気のいることでした。誰もがレイラを見て、あの女性に共感するわけではありませんが、私が望むのは、彼女が自分自身に忠実であることの証になることです。なぜなら、それは常にすべての人のスーパーパワーになるからです。」と締めくくりました。

ムーンナイトの次の舞台は明かされていませんが、シーズン1の終わり方を見るとまだまだ語るべき物語は残されているようです。シーズン2や映画化の話も出てきていますが、再会まではしばらく待つ必要がありそうです。

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ソース:MOON KNIGHT STAR TALKS BECOMING SCARLET SCARAB AND HER DREAM MARVEL TEAM-UP

ドラマ「ムーンナイト」、「ソー:ラブ&サンダー」のゴアの影響を受けた脚本の存在が明かされる

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」と映画「ソー:ラブ&サンダー」が当初は繋がっていた事を、エグゼクティブプロデューサー兼ヘッドライターのジェレミー・スレーターさんが明かしました。

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海外メディア The Direct とのインタビューの中で、ソーの新たな冒険がマークやスティーヴンの物語に影響があったのか質問されたジェレミー・スレーターさんは次のように回答しました。

たくさんと少しの両方ですね。でも実際は、ドラマの制作を始めたときは、いつ公開されるのかわからなかったんです。一時期は2022年の秋に配信され、「ソー:ラブ&サンダー」の後に続く作品になるだろうとずっと思っていたんです。でも、当時は「ソー」も具体的な公開日が決まっておらず、すべてが宙に浮いているような状態で、「ソー」より先に進むかもしれないし、後を追うかもしれない、という感じでした。だから、エネアドが「ゴアの件が起きて、新たな問題が発生した」と話すようなバージョンの脚本もあったし、別のバージョンの脚本もありました。それから、「神々が死ぬという噂を聞いたので、今は関わるべきじゃない」と話すバージョンもありました。同時に2つの物事を進めていました。

スレーターさんはさらに、「ゴアの登場を予告するバージョンと、ラブ&サンダーの余波で起こるようなバージョンがあった」と明かしましたが、最終的に「マーベルは、どちらにしても参照は必要ないという創造的な決定を下した」と説明します。

私たちは「ソー:ラブ&サンダー」で起こることの大まかな流れを知らされていたので、何かに矛盾することはありませんでした。でも、ゴアの登場を予告するようなバージョンと、その映画の後のストーリーがありました。最終的にある時点で、マーベルは「これは必ずしも必要ではない」というクリエイティブな決断を下しました。エピソード3でのエネアドのシーンは、「ところで、これは今話しているストーリーとは関係ないんだけど、こっちでこんなことが起こっているんだ」というような、有機的な落としどころがないように感じられたんです。マーベルは、こうした参照やカメオ出演の仕方について非常に賢くなってきていると思いますし、意味のあることならやります。ストーリーに支障をきたすようなことはしないし、ただ意味もなくやる事もない。その時、彼らは「このつながりを作るために引き伸ばしてるんだ、本当は必要ないんだ」と感じたんだと思います。

多くのファンが期待していた両作品の繋がりは、双方のリリーススケジュールの曖昧さにより確定出来なかったようです。「ソー:ラブ&サンダー」のほうが先に公開されていれば、エネアドにはもっと深刻な被害が出ていた事が想像に難くないようで、「ムーンナイト」に登場したアバターのマスターたちの何人かは消えていたかもしれません。

「ムーンナイト」で「ラブ&サンダー」に言及する事が難しくなった事がEPより明かされましたが、では「ラブ&サンダー」側で「ムーンナイト」を参照する事はあるのでしょうか?「ラブ&サンダー」にはエネアドの一人、ワカンダの守護神バースト(バステト)が登場するという噂もありますが、噂が真実だったとしても「ブラックパンサー」シリーズへの言及だけで終わるか、「ムーンナイト」にも触れられるのか注目となりそうです。

今回の話題の中心人物、ゴアは「ソー:ラブ&サンダー」のファーストトレーラーには登場しませんでしたが、続く第2弾トレーラーでの紹介に期待されています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/who-is-gorr-the-god-butcher/”]

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中。映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 公開予定です。

ソース:Moon Knight Removed Thor: Love and Thunder References (Exclusive)

ドラマ「ムーンナイト」シーズン2はやはり計画中?今度はディズニープラスインドがやらかす

先日、シーズン1の最終回を迎えたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」。この「ムーンナイト」のシーズン2にさらなる期待が高まる中、ディズニープラスのインド公式アカウントがシーズン2に関する投稿をし、即削除したことが話題となっています。

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Disney+ Hotstar India「どっちが大変か決められない。暑さ対策とムーンナイト のシーズン2を待つこと」とツイートするも即刻削除しましたが、鋭いホークアイを持つファンやメディアに見つかり、この話題は拡散されました。

つい先日はローカライズでも親会社でもない紛れもない本家マーベル・スタジオが言葉選びを間違えてシーズン2を示唆してしまった事もあり、ラストの終わり方も含めてシーズン2への期待は高まっているようです。

主演のオスカー・アイザックさん、ヴィランのアーサー・ハロウを演じたイーサン・ホークさんはそれぞれその後の物語を描く機会があるかもしれないとしつつ、スタジオの計画は知らないともコメント。モハメド・ディアブ監督は「シーズン2よりも映画化に興味がある」とコメントしています。

ディズニープラスでデビューしてからの映画化となると初のパターンとなりますが(ヒーロー名が変わったサム・ウィルソンを除いて)、シーズン2にしろ映画にしろムーンナイトをもっと見てみたいというファンの期待にマーベル・スタジオは応えてくれるのでしょうか?

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ソース:Moon Knight Season 2 Release Date: Disney+ Tweets About Premiere Wait

ドラマ「ムーンナイト」より、Mr.ナイトの未使用デザインが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」より、劇中で未使用に終わったミスターナイトのコンセプトアートが公開されました。アーティストのラファエル・イムホテプさんが自身のInstagramにて公開しましたが、最終的に担当アーティストが変更されたため、これらは実現しなかったと言います。

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ラファエルさんは「当時、NARUTOをよく見ていたので、コンスの象形文字でスーツに物理的に縛り付けることを考えました。最初はネクタイで、その後、マクレガーのスーツのようなピンストライプ柄にしてみたんです。」と説明し、「クールなアイデアがたくさんあったのですが、この作品が誰にも見られず、クレジットもされなかったのは残念です。」とその無念を語りました。

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ドラマ「ムーンナイト」にエターナルズのカメオの計画があったと脚本家が語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」にエターナルズのキンゴが登場する予定があったことを、「ムーンナイト」のヘッドライター兼エグゼクティブプロデューサーのジェレミー・スレーターさんが明かしました。

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海外メディア The Direct とのインタビューの中でスレーターさんは「私はクメイル・ナンジアニと友人なので、エターナルズをショーに入れようと懸命に努力しました。私はキンゴを登場させたかったのです。ある時点の脚本では、古代エジプトにいたコンスのアバターが、アメミットやアレキサンダー大王などに対処している回想シーンがありました。このアバターがエターナルズとチームを組んでいるような感じでしたね。とても楽しいシーンでしたが、古代エジプトを再現し、3、4人のエターナルズを登場させ、この大きなアクションシーンを行うには、膨大な費用がかかりました。」と語りました。

そして、「とても楽しいシーンで、あるエピソードの素晴らしいコールドオープニングになったでしょうが、これを実現するためにはどこか他から予算を捻出しなければならず、おそらくフィナーレに支障をきたすことになったでしょう。だから、そのカメオはカットせざるを得なかったんです。でも、それは番組として正しいことだし、みんなもそう思ってくれたと思います。MCUの他のキャラクターとこの男を組ませ、つながりを持たせる時間は今後いくらでもあります。」と実現しなかった理由についても明かしました。

キンゴを演じるクメイル・ナンジアニさんは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督とも友人関係にあり、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル」のロケ現場ではキンゴのポスターが発見されたりしています。

また、「エターナルズ」の脚本家もディズニープラスでキンゴのソロシリーズをやってみたいと発言した事など、制作サイドからかなり愛されているキャラクターのようです。キンゴの次の活躍の舞台がどこになるのか、今後のMCUの展開にも期待です。

ドラマ「ムーンナイト」、映画「エターナルズ」はディズニープラスで配信中です。

ソース:Moon Knight Producer Reveals Eternals’ Scrapped Cameos (Exclusive)

ドラマ「ムーンナイト」、6話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2022年5月4日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」シーズン1エピソード6「Gods and Monsters.(邦題:再生)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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トキ

ハロウの背後に見えるトキの像。トキは知恵や文字を司るトト神の化身と古代エジプトでは考えられており、調和の意味合いも兼ね備えていました。アメミットの天秤の調和が取れていないハロウと対になるように配置されているようです。

©MARVEL,Disney

杖の進化

理由はよくわかりませんが、アメミットのウシャブティを手に入れたハロウの杖が進化しました。これによって5話の段階でも予想したようにハロウの能力自体も進化し、これまで相手に接触して行われていた魂の裁定が、少なくとも半径10メートル内ぐらいでは出来るようになっているようです。

©MARVEL,Disney

再びピラミッドへ

ピラミッドへと戻ってきたハロウ一行と、その異変に気づいて再集結したエネアドのアバターたち。戦隊ヒーローのように横並びで立ちはだかったアバターたちでしたが、文字通り瞬殺されてしまいました。

気になるのはエネアドたちで、結局このあと介入してくる事はありませんでした。アバターたちはマークやエピソード後半のレイラのように自由意志で動いており、ハロウやアメミット復活を止めたいのはセリム(オシリスのアバター)やヤツィル(ハトホルのアバター)の考えであって、エネアドたち自身は本当にこの件はどうでも良かったのでしょうか。

アメミット復活

ハロウがウシャブティを破壊し、ついにアメミットが復活。巨大なワニの頭を持った女神アメミットが登場します。神話ではワニの頭部、ライオンの上半身、カバの下半身を持つ合成獣ですが、女性化したデザインなためかライオンとカバの要素は感じられないデザインです。強いて言えば髪型がオスライオンのたてがみをイメージさせるぐらいでしょうか。

しかしこの女神アメミットはコミックのデザインをもとにしており、服がなければライオンの身体やカバの足があるのかもしれません。

©MARVEL,Disney

アメミットはハロウの天秤が釣り合っていないと見抜きますが、その原因は未来にあるといいます。ハロウは3話にて「コンスのアバターだった頃に制裁の拳を楽しんでいた」事が自らの罪であると認めていましたが、これはハロウの思い込みの罪だったようです。

ハロウは罪と裁き(死刑)を受け入れて、天秤の釣り合っている信者から新たなアバターを選ぶよう進言しますが、アメミットはかつてアレキサンダー大王に裏切られ2000年封印された失敗からハロウを従者にする事を選択します。

自らの描く大義のために自らの命さえも平等に差し出すというハロウは魅力的なヴィランとなりましたが、アメミットはこの後のコンスとの戦いでも「罪を犯す前に裁く」という主張を一貫しており、ハロウの裁定結果にだけ目をつぶるのは少し矛盾しているようにも感じるところです。強いていうのであれば、封印を解いた事に対する恩義なのかもしれません。

手始めにカイロを浄化しようというアメミットの前にコンスが立ちはだかると、「時は残酷なものだな」と言いますが、これは見た目を指摘しているのでしょうか。

コンス、タウエレト、アメミットの3人がこれまでに描かれましたが、白骨化しているのはたしかにコンスだけ。しかしコミックに眼をやるとコンスは紀元前の頃から白骨化したデザインになっていて、アメミットが封印された2000年前も既に骨状だったはずです。もしかするとMCU版では肉の付いた完全体コンスのような裏設定でもあるのでしょうか?

マークとスティーヴン

葦の原野と冥界ドゥアトに分かたれたマークとスティーヴンでしたが、マークはひとりで葦の原野で安らぎを得ることを拒否し、ドゥアトに戻ってスティーヴンと合流。マークもスティーヴンと同じように凍りついていく中、マークがスティーヴンに救われた事を認めると、オシリスの門が開き出し、二人は復活します。

タウエレトは「オシリスったら優しいじゃない」と発言していますが、オーバーヴォイドから出たくないオシリスが「とりあえずコンスにまかせて見よう」という打算的側面も垣間見えます。

オシリスの門をくぐり抜けた二人が現世の身体に戻ると、コンスは瞬間的にそれを察知してマークの元へと向かい、銃弾を撃ち込まれていたマークの身体は再生能力を得て、再びムーンナイトが復活を果たすのでした。

スカーレットスカラベ

瓦礫に飲み込まれたレイラでしたが、タウエレトの一時的なアバターになると契約したレイラは女神の力で新たなスーツをまとっていました。

©MARVEL

劇中では明言されませんでしたが、マーベル公式のインタビュー記事によるとこの姿はスカーレットスカラベ。

コミックにも登場した同名ヴィランキャラクターをもとにした新しいエジプト人ヒーローのサプライズデビューとなりました。

カイロ決戦

アーサー・ハロウがピラミッドの頂上で呪文を唱えるとカイロ市民の手首に天秤があらわれ、信者たちが互いに裁定するように扇動していきます。先程は兵士たちに強制裁定していましたが、範囲を拡大したためか能力に制限がかかりました。

その裁定により多くの魂が天に登り始め、それを食らったアメミットが巨大化。そしてどういうわけかコンスも巨大化して、ムーンナイトとアーサーが戦う後ろで怪獣映画のように大乱闘。なお、監督いわく、このシーンはゴジラにインスパイアされたものだとの事。

市街地にもつれ込んだマークのピンチにスカーレットスカラベことレイラが駆けつけ、スティーヴンのミスターナイトも加えてハロウと最後の決戦です。スティーヴンの存在が1話のようにハロウの能力を邪魔しているおかげで天秤によって即死する事無く戦えていました。しかし思いの外強力なパワーを扱うハロウの前にムーンナイトは倒れますが、そこでまた意識が飛び、気がつくと敵が全て横たわっているという前代未聞の決着となりました。

この決戦シーンの中で、ハロウがマークの弟ランドールに言及したのは謎の部分です。5話で見てきたように、ランドールの事はマークが自分自身を偽り、スティーヴンが弟を覚えていないような状況を作り出してしまうほどのトラウマでした。それはハロウがこの秘密を知るのが極めて困難である事を示しています。しかし精神病院のシーンではドクター・ハロウが弟の話を聞いたとも発言しているため、やはりあれはハロウがマークの精神世界に介入し、情報を聞き出していたと考えるのがスマートなのでしょうか。

アメミットの再封印

気絶しているハロウの身体をピラミッドの中心へと持ち込み、アメミットの封印を試みるマークとレイラ。封印の呪文はタウエレトが耳打ちでもしているのでしょうか?視聴者にはよく分からないまま、マークとレイラは過去に何度もやってきたように正確に呪文を唱えて見事に封印の儀式を成功させました。

ハロウへの制裁を迫るコンスに対して「アメミットと同じだな」と返し、マークは制裁を拒否、契約からの解放を要求しました。結局のところコンスもアメミットも人の罪を勝手に断罪しており、マークは過去の制裁相手を5話で振り返る事になったせいで続けられなくなったという事でしょうか。

またもや精神病院へ

コンスから解放されたと思いきや、舞台は4話、5話でみた精神病院のカウンセリングルームへ。相変わらずドクター・ハロウが待ち受けていて、すべては「想像力の産物だ」と語りかけてきます。しかしドクター・ハロウの血の足跡を見たマークとスティーヴンは世界を救いに行くといって現実へと戻ることになりました。

4話でもサンダルがフォーカスされており、これは1話の冒頭のシーンとリンクさせようとしているとは思うのですが、4話の記事でも説明したようにその場にマークやスティーヴンがいたわけではないので、この血が二人の目覚めへのトリガーになるほど強力なイベントとは考えにくいです。

もしかすると何かのシーンが削除されてしまった結果、整合性が取れなくなっているのでしょうか。例えばマークとハロウの間にはスカラベ争奪戦の前日譚があったはずなので、それが関係しているのかもしれません。

現実

自室のベッドで目覚めるマークとスティーヴン。第1話と同じくエンゲルベルト・フンパーディンクさんの「A Man Without Love(邦題:愛の花咲く時)」(1968年) がBGMになっています。

マークはスティーヴンと共存出来ている事を確認し、1話と同じように足のベルトでころんで物語が終了します。

このベルトはマークとスティーヴンがまだ認識出来ていない第3の人格を恐れていることの証だと考えられそうです。かつて(1話で)スティーヴンがマークを認識出来ていなかったころ、寝ている間に勝手に出かける事を防ぐための方法としてしていた事です。

であれば、コンスからの解放後、初の目覚めとは考えにくく、昨晩自分でベルトを巻いたと考えられます。金魚が増えている事も意識があった可能性を示唆していますが、しかし会話の流れや仕草的には前日に意識があったとは思えず、「誰か別の人」がこの部屋にマーク&スティーヴンの身体を運び込み、金魚を買ってきて、ベルトを装着しているはずです。

しかし第3の人格がベルトを自身につける意味があまりなく、第3の人格も恐れる第4の人格がいる可能性を除けば、レイラが気絶したマークをここに運び込んでセッティングしたと考えるのが妥当でしょうか。

ミッドクレジット

ミッドクレジット後にシンケビッチ精神病院に入院しているアーサー・ハロウのその後の映像が入ります。病院名はコミック「ムーンナイト」のアーティストの一人、ビル・シンケビッチさんから名前を拝借しています。

看護師はハロウをベッドに連れて行こうとするも、黒手袋の人物が現れ、スペイン語で話してハロウを病院の外へ連れて行ってしまいます。なお、途中で表示されるQRコードは毎週おなじみだった無料コミックのウェブサイトへのアクセスが可能です。

なお、今回のフリーコミックはドラマ「ロキ」に登場した在り続けるものの変異体であり、映画「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」のヴィランとなる事が発表されている征服者カーンとムーンナイトの戦いが描かれています。

©MARVEL,Disney

複数の死体が転がる通路を抜け外に出た謎の人物は、真っ白なリムジンにハロウを押し込むと車椅子を蹴飛ばすという乱暴ぶり。

中にいたのはスーツを着たコンスで、1話から見え隠れしていた第3の人格ジェイク・ロックリーを紹介します。そしてジェイクはサプレッサー付の銃で数発の弾を打ち込み物語が終了しました。

病院のスタッフがなぜ殺されたのか、大きな問題です。彼らが善良な市民の場合、ムーンナイトはヒーローと呼べるのでしょうか?彼らがヒドラやA.I.M.の残党であったならある程度納得は出来そうですが。あるいはジェイクではない別の誰かの仕業と考えたい所ですが、状況的にはジェイクがやったようにしか見えませんでした。

そもそもピラミッド内でコンスがハロウを殺しておけば病院にいかなくて良かったのでは?と思う所ですが、神が人間に手出ししてはいけないルールがあるとでも考えるしかなさそうです。アメミットが人間を殺しているのは掟破りの神だからでしょうか。封印された事とも辻褄はあうようです。

なお、ここのシーンはコミックのデザインがふんだんに取り入れられています。

©MARVEL,Disney

将来期待したい物語

前日譚として、コンスのアバターをしていた頃のアーサー・ハロウ、エネアドとコンスの間におきた出来事、レイラのマドリプールでの活動やジェイクとコンスの契約内容などは気になる所です。また後日談としてはマーク&スティーヴンのロンドン生活やレイラのヒーロー活動、ハロウのその後などが気になる所です。

ロンドンもMCUとは縁のあるロケーションで、サンクタム・サンクトラムがある他、「エターナルズ」に登場したデイン・ウィットマンが自然史博物館にまだ在籍していると考えられ、スプライトたちもロンドンで生活しているかもしれません。また、ジェーン・フォスターや故人ですがペギー・カーターやの活動拠点もロンドンであり、今後登場予定のキャラクターの中ではブレイドと出会う可能性が高いでしょうか。

ムーンナイトを演じたオスカー・アイザックさんは再演を望んでおり、今後はチームを組みたい事も明かしています。ハロウを演じたイーサン・ホークさんも再演の可能性を示唆しており、ハロウが死んだわけではない可能性を残しています。また、本作のモハメド・ディアブ監督は映画としてムーンナイトを描きたいという希望も語っています。


謎の多くが曖昧ながらもファン同士がああだこうだ話し合って楽しむ余地が残されつつ、わりと綺麗にまとめられました。

そんな中で1話序盤の未来を予見していた少女は特に意味が不明で、もっと先への布石なのかもしれません。

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ドラマ「ムーンナイト」、フィナーレはゴジラに影響を受けたと監督が語る ─ 今後の映画化についても言及

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」シーズン1のモハメド・ディアブ監督が海外メディア The Wrap とのインタビューに応じ、本作を振り返りながら今後の展望についても語りました。

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監督はまず5話で描かれたマークのトラウマ探究のエピソードについて、「もともとは完全に違う話でした。お母さんはいませんでしたし、兄弟は年上で違う死に方をし、そしてマークに罪悪感はありませんでした。」と明かしました。そして、キャスト陣とスタジオは最終的に今の形を必要だと判断し、愛してくれたと続けました。

とても残酷なシーンではありましたが、マークの受けたトラウマの大きさを理解するには納得のシーンでもありました。ここから罪悪感や母親の存在を取り除いた時、いったい何がトラウマの原因になりえたのかは気になるところです。

また、自身もエジプト人である監督は、このショーがエジプト人にとっていかに重要であるかを次のように語りました。

「エジプトでは、これがどれほど大きな出来事か皆さんわからないと思います。エジプト人は、まるでこれが自分たちの『ブラックパンサー』であるかのように、この番組に接しているんです。彼らの多くが自分たちが文化的に負けている、西洋を非常に優れた存在として見ています。だから、エジプトの音楽を入れたら、私たちの音楽を気に入ってもらえるなんて想像もできないし、エジプト人がこれほど優れたものを監督したり、カメラの後ろや前に出たり、最終的にエジプト人のスーパーヒーローを登場させたりできるなんて信じられないんです。なんてこった。エジプトではとても大きな出来事で、国の誇りみたいなものです。とても重要なことなんです。」

 

さらに最終話でのコンスとアメミットの怪獣バトルについて質問された監督は「ゴジラからインスピレーションを受けたと思いますが、正直、自分のアイデアかどうかは覚えていません。共同作業ですからね。ただ、よく覚えているのは、最終話では、アクション全体が(本来は)神々の部屋の中にあったということです。でも、エピソード3では昼間のカイロを見たので、夜に見たらどうだろうと思ったんです。そして、神々とアバターが別の次元で戦うとしたら、それはとても面白いことだと思いました。神々があんなに大きくなって、夜のカイロで人々が戦うというのは、何か違うし、幻想的な感じがします。だから、この結果には本当に満足しています。」と述べました。

そして、「ムーンナイト」を今後どうして行きたいか質問されたディアブ監督は「まず第一に、マーベルが私たちに秘密にしているので、今後の計画は私は何も知りません。でも、私に言わせれば、ムーンナイトを映画化するチャンスはぜひ欲しいです。マーベル・ユニバースの誰かと組むとか、別の旅に参加するとか。ジェイクをもっと見たいし、ジェイクの視点を通して人生を見てみたいです。新しい物語が始まると、マークとスティーブンの関係も変わってきます。だから、とても面白い世界なんだ。アバターであることを好まないレイラが、それをどう受け入れて生きていくのか、それとも拒絶するのか、それともスーパーヒーローである自分と折り合いをつけていくのか、そんなところも見てみたいです。私はそのすべてが好きです。だから、それらをすべてミキサーに入れて、一緒に遊べたらいいなと思っています。」と映画化を視野に各キャラクターの今後を描いていきたい事を明かしました。

「ムーンナイト」は最終話の配信前に公式ツイッターがシーズン2を示唆したとして話題になりましたが、監督は今のところなにも知らないとの事。そして監督自身はシーズン2よりも映画として続きを作りたいと考えているようです。

また、主演のオスカー・アイザックさんはアベンジャーズよりミッドナイト・サンズに興味があるとも語っており、スタジオの思惑とは別に監督やキャスト陣は今後に思いを馳せているようです。ムーンナイトの物語は今後どこへつながっていくのでしょうか。

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ソース:‘Moon Knight’ Director Mohamed Diab Wants to Make a Moon Knight Movie Next