ドラマ「ホークアイ」のポストクレジットシーンは当初の計画から変更されたと監督が明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」のシーズン1最終話が先日22日に配信されました。そのポストクレジットシーンではマーベル・スタジオからのホリデープレゼントと称して、架空のブロードウェイ作品「ロジャース・ザ・ミュージカル」のフルバージョンが挿入されていました。しかし、リース・トーマス監督によると、これはもともと予定されていなかったと言います。

トーマス監督は海外メディア Collider とのインタビューの中で、あのポストクレジットは計画になかったものである事を明かしています。

私は知りませんでした。あれがショーを締めくくる方法になるとは計画されていなかったんです。実は僕も少し暗中模索していました。マーベルの伝統として知られているように、『この枠は他の作品のために確保されるのか』みたいな好奇心がありました。それが何になるのか待っていたんです。ミュージカルを最後に持ってきたのは、正直なところ、ファンとして少し葛藤がありました。でも、チームとしては、クリスマスだし、軽い気持ちでいいんです。このエピソードにはたくさんの血が流れました。とにかく楽しいんです。最後に楽しい解放感があって、人を送り出すにはいい方法だと思います。そういう経緯で、内容的にも、あれは一部…もちろん、エピソード1で撮影したときは全体を撮影しましたが、エピソード1では明らかにジェレミーに焦点が当てられ、ミュージカルはあまり描かれていませんでした。その進化版でした。

このミュージカルは「ホークアイ」の1話で登場したものですが、監督の言うようにドラマ自体はクリント・バートンに焦点が当てられていたため、配信当初からフルバージョンを望む声が多く見られていました。

それではもともと想定されていたポストクレジットはどういうものだったのでしょうか?

この事について、The Cosmic Circus のリジー・ヒル編集長は次のように伝えています。

私の独占情報ですが、クレジットのシーンで、クリントがキングピンにローニンのカタナを送り、ケイトとその家族に近づくなという警告をするシーンが撮影されました。これは、今日公開されたフィナーレのエピソードをご覧になった方はわかりますが、フィナーレではカットされたものです。いつか削除されたシーンで見られるといいんですけどね。

この幻のシーンはクリントが新たな相棒を守るためにあってもおかしくないシーンですが、逆にキングピンの生存を明示してしまうことにもなっています。本編ではマヤとキングピンのフィナーレについて詳細に見せずに終了したため、その曖昧さを維持するためにカットされたのかもしれません。

どちらにしても「ロジャース・ザ・ミュージカル」は多くのファンに歓迎されました。ポルトガル語やスペイン語など一部の言語では吹替版が用意されていますが、残念なことに日本語吹替版はありません。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:‘Hawkeye’ Director Rhys Thomas on the Finale, the Rockefeller Plaza Fight, Hiding Big Secrets, and What He’s Heard About Season 2

ドラマ「ホークアイ」シーズン2はある?監督インタビューにて「またやりたい」

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」の共同監督を務めたリース・トーマスさんが、海外メディア Collider とのインタビューの中でシーズン2について質問され、現在の心境を語りました。

トーマス監督は秘密を守らなければならないとマーベル・スタジオお決まりの前提を口にした上で、次のように回答しました。

今後の予定については、秘密厳守の伝統上、話すことができません。今回も、この番組が公開されることで、どのように受け取られるかは分からないし、人々がどれほど温かく受け止めて楽しんでくれているかを見るのは素晴らしいことです。そして、ヘイリーのキャラクターが受け入れられ、MCUにしっかりと定着しているのを見るのは、素晴らしいことです。あのキャラクターが次にどこへ行くのか、心から楽しみにしています。そして、そう、私はMCUの街を歩くのが大好きで、また喜んでそれを楽しみたいと思います。

2021年からMCUはフェーズ4に入り、映画とディズニープラスのドラマシリーズであわせて9作品を展開しました。ディズニープラスでは「ロキ」と「ホワット・イフ…?」のシーズン2が正式発表され、2022年から制作が始まると報じられています。「ホークアイ」もシーズンの更新があればそれに続くと見られています。

また、「ワンダヴィジョン」のワンダ・マキシモフや、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のサム・ウィルソンのように、舞台を映画館に戻す可能性もあります。「ホークアイ」ではたびたび「アントマン」シリーズへの言及がされており、ケイト・ビショップとキャシー・ラングがコミックではヤングアベンジャーズのメンバーである事を考えると、そこで2人の初対面が描かれてもおかしくありません。

また、S.H.I.E.L.D.のエージェント19(コミックのモッキンバード)であった事がほのめかされたローラについても今後深く描かれる可能性が増えたようです。こちらはニック・フューリーが主人公となるドラマ「シークレット・インベージョン」であらたな物語があるかもしれません。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスにて全話配信中です。

ソース:‘Hawkeye’ Director Rhys Thomas on the Finale, the Rockefeller Plaza Fight, Hiding Big Secrets, and What He’s Heard About Season 2

「ホークアイ」と「デアデビル」のキングピンは同一人物なのか?ヴィンセント・ドノフリオさんが言及

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」で、長年のファンにとって衝撃的なリターンを見せたキングピン/ウィルソン・フィスクを演じた俳優のヴィンセント・ドノフリオさんが、海外メディア Cinemablend とのインタビューに応じました。その中で、キャラクターのオリジンでもあるNetflixドラマ「デアデビル」のキングピンと同一であるかどうかについて触れました。

インタビューの中でドノフリオさんは次のように述べています。

“同じキャラクター “なんです。ええ、つまり、私たちが「ホークアイ」で見た方法、あるいは(私が)最終的に信じたことは、可能な限り多くの点がつながっていて、中にはつなげることが不可能なものもある、ということです。でも、ケヴィン・ファイギが手がけたMCUの作品や、素晴らしい映画製作者たちが、できる限りオリジナルの作品につなげようとしているのと同じだと思うんだ。でも、つながらない点もある。デアデビルと…ホークアイとデアデビル、デアデビルとホークアイをつなげるのと同じことをしようとしたんだと思う。そんな感じかな。

ドノフリオさんはこれら2作品のキングピンを同じキャラクターとして捉え、演技していた事を明かしました。そして2作品において異なる点についても言及しました。

つまり、明らかに「ホークアイ」のキングピンは肉体的に強く、より多くの肉体的虐待を受けることができるんです。でも、彼に対するアプローチは、「デアデビル」でやったのとまったく同じです。彼は感情的な人間であり、子供であり、同時にモンスターでもある。このキャラクターを演じているとき、僕の中で起こっていることは同じで、楽しい出来事も悲しい出来事も悔しい出来事も怒りも、僕の人生の中で使っている出来事は、フィスクを描くのに使った「デアデビル」と同じものなんです。だから、確かにつながっているんです。僕の中ではね。

ドノフリオさんが最後に念を押したように、これはあくまで彼自身の考えであり、ケヴィン・ファイギ社長はまた異なる見解を持っているかもしれません。

ただし、「ホークアイ」で描かれたキングピンは過去にエレノア・ビショップ(とその夫)の間に何があったかを説明しただけで、「デアデビル」の内容には触れておらず、双方の物語に矛盾も生じていません。

さらに「ホークアイ」ではよりコミックに近い身体的能力なども描かれ、今後はニューヨークで活動するヒーロー達にとって大きな脅威となる可能性がありそうです。

キングピンの次の舞台はまだ明らかになっていませんが、もっとも有力なものは「ホークアイ」のスピンオフドラマである「エコー」、小娘(ケイト・ビショップ)にやられたままでは帝王の名がすたるということで「ホークアイ」シーズン2などがありそうです。また、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で裏社会への進出を本格的に始めたシャロン・カーターの取引相手としても有力になりそうです。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:Hawkeye’s Vincent D’Onofrio Explains MCU Kingpin’s Daredevil Connections

ドラマ「ホークアイ」監督、もともと「スパイダーマン:NWH」への言及はもう少し大きかったと明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」のバート&バーティ監督が、海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューの中で、「ホークアイ」は現在公開中の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」への言及がもう少し大きかった事を明かしました。

「ホークアイ」の第5話でニューヨーク観光を希望していたエレーナは「新しくなった女神像を見てみたい」と話しており、これは「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のトレーラーにも登場しているキャプテン・アメリカの盾をもった自由の女神に言及していると見られています。

バーティ監督は「ノー・ウェイ・ホームへの言及はもともとの脚本ではもう少し大きかったかもしれませんね。私達はそういったことが大好きです。”とてもクールだわ!”、物事がどのように織り交ぜられるか、それは私達が知っていたものです。」とコメントしました。

ともに2024年のクリスマスのニューヨークを舞台にした作品ですが、残された第6話でもスパイダーマンへの言及はあるのでしょうか?

「ホークアイ」の公式概要は以下の通りです。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のニューヨークが舞台。 アベンジャーズを辞めたい男・ホークアイのただ一つの願いは、家族と平穏なクリスマスを過ごすこと。 けれども、彼の過去に関わる事件が起こり、トラブルに巻き込まれていくことに…。 アベンジャーズになりたい若き弓の使い手、ケイト・ビショップがホークアイの戦いに加わるが、果たして彼はニューヨークを舞台にした壮大な戦いを切り抜け、クリスマスを無事迎えることができるのか ホークアイ(クリント・バートン)役にジェレミー・レナー、ケイト・ビショップ役にヘイリー・スタインフェルドを迎える。 その他の出演にヴェラ・ファーミガ、フラ・フィー、トニー・ダルトン、ザン・マクラーノン、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、そしてアラクア・コックスをマヤ・ロペス役として迎える。 リース・トーマスと、監督デュオのバート&バーティが監督を務める『ホークアイ』は11月24日ディズニープラスで独占配信開始

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 本日2021年12月22日 配信予定です。

ソース:‘Hawkeye’ Directors Bert and Bertie on ‘No Way Home’ Reference and Setting Up the Finale

ドラマ「ホークアイ」から新たなポスターと最終話に向けてチェックしておくべき作品が公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」から新たなポスターと、本日22日夕方配信開始の最終話に向けてチェックしておくべき作品リストが公開されました。ポスターは主人公ホークアイ/クリント・バートンとケイト・ビショップを中心に、本作で登場した顔なじみのメンバーが勢揃いする形となっています。

事前に見ておくべき作品のリストは以下の通りです。

過去にホークアイが登場した全作品ですが、「ブラックウィドウ」は声のみの出演となっています。

「ホークアイ」の公式概要は以下の通りです。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のニューヨークが舞台。 アベンジャーズを辞めたい男・ホークアイのただ一つの願いは、家族と平穏なクリスマスを過ごすこと。 けれども、彼の過去に関わる事件が起こり、トラブルに巻き込まれていくことに…。 アベンジャーズになりたい若き弓の使い手、ケイト・ビショップがホークアイの戦いに加わるが、果たして彼はニューヨークを舞台にした壮大な戦いを切り抜け、クリスマスを無事迎えることができるのか ホークアイ(クリント・バートン)役にジェレミー・レナー、ケイト・ビショップ役にヘイリー・スタインフェルドを迎える。 その他の出演にヴェラ・ファーミガ、フラ・フィー、トニー・ダルトン、ザン・マクラーノン、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、そしてアラクア・コックスをマヤ・ロペス役として迎える。 リース・トーマスと、監督デュオのバート&バーティが監督を務める『ホークアイ』は11月24日ディズニープラスで独占配信開始

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 本日2021年12月22日 配信予定です。

クリス・ヘムズワースさんの息子が三代目ホークアイの座を狙う?

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マイティ・ソー」シリーズで主演を務める俳優のクリス・ヘムズワースさんがInstagramを更新し、動画を投稿しました。その動画では、ヘムズワースさんの息子がソーではなく、ホークアイと同じ弓矢のスキルを披露しています。

ヘムズワースさんは動画と共に「自宅で試すのはやめましょう。後頭部を63発撃ってから釘を打ちました。その価値はありました。このスタントは、自分たちの安全を完全に無視した、イカれたカップルによって行われたものです。 (心配しないでください、ゴムの矢でした)」とコメントを添えて投稿。

63回のショットが誇張か真実かは不明ですが、動画では見事にペットボトルを射抜く息子の姿が収められていました。

ヘムズワースさんには3人の子供がいますが、悲しい事にソーは好かれていない様子。以前にも「大きくなったら何になりたいの?」と聞くと「スーパーマン」と答える息子がいる事を明かしていました。

コミックではソーの息子として、マグニ・ソーソンやモディ・ソーソンがいますが、MCUがあと10年、20年続いて、ヘムズワースさんの息子たちがソーの事を好きになっていれば、親子共演の機会もあるのかもしれません。

ソーシリーズの最新映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 米国公開予定です。

ドラマ「ホークアイ」からエレーナのポスターと最終話に向けた動画が公開

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」からエレーナ・ベロワのキャラクターポスターが公開されました。また、22日配信予定の最終話に向けて、エレーナの舞台裏を特集した動画もあわせて公開されています。

「ホークアイ」の公式概要は以下の通りです。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のニューヨークが舞台。 アベンジャーズを辞めたい男・ホークアイのただ一つの願いは、家族と平穏なクリスマスを過ごすこと。 けれども、彼の過去に関わる事件が起こり、トラブルに巻き込まれていくことに…。 アベンジャーズになりたい若き弓の使い手、ケイト・ビショップがホークアイの戦いに加わるが、果たして彼はニューヨークを舞台にした壮大な戦いを切り抜け、クリスマスを無事迎えることができるのか ホークアイ(クリント・バートン)役にジェレミー・レナー、ケイト・ビショップ役にヘイリー・スタインフェルドを迎える。 その他の出演にヴェラ・ファーミガ、フラ・フィー、トニー・ダルトン、ザン・マクラーノン、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、そしてアラクア・コックスをマヤ・ロペス役として迎える。 リース・トーマスと、監督デュオのバート&バーティが監督を務める『ホークアイ』は11月24日ディズニープラスで独占配信開始

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 2021年12月22日 配信予定です。

ヘイリー・スタインフェルドさんがドラマ「ホークアイ」のヴィラン俳優との共演にコメント

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」でケイト・ビショップを演じるヘイリー・スタインフェルドさんが、海外メディア Entertainment Weekly とのインタビューの中で、第5話「ローニン」に登場したヴィンセント・ドノフリオさんとの共演した時の事について、その時の心境を明かしました。

スタインフェルドさんは「ヴィンセントの下に立って、彼の声を聞くというのは、とても変わった体験です。彼の前にいることは、本当に特別なことなのです。私は長い間、彼のファンでした。本当に尊敬している人たちと一緒に何かに参加するのは、いつだって素晴らしいことです。人々がその展開を見ている様子を見るのが楽しみです。」と述べました。

さらにこの”大物”ヴィランについて「あまり知らない人物ですが、ケイトは警告を受けています。クリントが『この人こそ、私がずっと心配していた人物だ』と言うのを聞いて、彼女はすべてを知ることになります。その言葉だけで、彼女は正気を取り戻し、この状況をどう扱うか考えなければならないのです。以前はリアルに感じなかったとしても、今はリアルに感じられる。これまでパートナーの話やジョークが飛び交っていたのに、今は彼女がステップアップする機会なんです。」と続けました。

この記事に対してMCUでS.H.I.E.L.D.のエージェント、フィル・コールソンを演じたクラーク・グレッグさんは記事を引用リツイートして「もちろん」と短くコメント。NetflixドラマからのMCU接続と次世代ヒーローの誕生を祝いました。

ヴィンセント・ドノフリオさんが演じるキングピン/ウィルソン・フィスクはコミックでは主にスパイダーマンやデアデビルのヴィラン。アイアンマンのようなテクノロジーやキャプテン・アメリカのような超人血清もなく、ミュータントやインヒューマンズのような特殊能力もないただの人間ですが、「大物」と呼ばれるその大きな身体と鍛え抜いた戦闘技術だけでなく、知力、財力も優れたマーベル屈指のヴィランの一人。

次週の最終話でクリントは決着をつけ、無事にクリスマスを迎えられるのでしょうか。それとも今後いくつかの作品に渡ってキングピンが立ちはだかってくるのでしょうか。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 2021年12月22日 配信予定です。

ソース:Hawkeye star Hailee Steinfeld on that major villain reveal and working with Florence Pugh

ドラマ「ホークアイ」、5話のイースターエッグをピックアップ

2021年12月15日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」シーズン1エピソード5「ローニン」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

映画「ブラックウィドウ」のその後

冒頭はクリントでもケイト・ビショップでもなく、エレーナ・ベロワの過去から始まります。過去と言ってもさほど昔ではなく、舞台は2018年。映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」と同じであり、映画「ブラックウィドウ」のラストシーンでナターシャと別れたあと、ポストクレジットシーンの前の時系列になります。

カメラがエレーナへたどり着くまでの間、「ブラックウィドウ」での会話やナターシャとエレーナの姉妹関係を表現する口笛などが引用されています。

エレーナはナターシャに託された「ウィドウズの解放」ミッションをこなしているようで、ソーニャを同行してアナの邸宅に侵入していました。なお英語版ではアナ(Ana)となっていますが日本語版ではなぜかアンナにされています。マルチバースを描いたコミック「ユニバースX Vol.1 #11」ではアンナ・ロマノフというナターシャの娘が登場していますが、おそらく関係ありません。なお、アナ役、ソーニャ役の女優さん達は映画「ブラックウィドウ」には未登場です。ソーニャは映画のあと、この冒頭シーンの前の描かれていない期間に洗脳から解放され、エレーナを手伝っていると推測出来そうです。ちなみにジャケットはナターシャにプレゼントしたため、新しく買い直したのでしょうか。「ブラックウィドウ」で着用していたものとは違うものですがなかなか似ています。

2万ドル(約200万円)もする絨毯を汚しながらもアナに解毒薬をかけましたが、そもそもアナは既に洗脳から解放されている状態でした。この理由については言及されません。「ブラックウィドウ」の冒頭でエレーナを生命と引き換えに洗脳から解いてくれたオクサナが既に解放していたか、エレーナと同じ任務を託されていたアレクセイやメリーナが行き違いで解放していたのかもしれません。

この後、トイレに入ったエレーナはサノスの指パッチンの影響でチリとなり、ハルクの指パッチンで戻ってくる様子が一連の流れとして描かれています。これはMCUでも初めてとなる視点であり、被害者目線での描画となっています。

5年後にチリの状態から戻ってきたエレーナはすっかり風変わりしたアナと再会。ソーニャとエレーナの復活にどの程度の時間差があったのかは言及されませんが、ソーニャはすでに状況を理解してここには居ない様子でした。

そしてこの後エレーナはナターシャを探しに出かけ、「ブラックウィドウ」のポストクレジットシーンへとつながっていきます。

なお、今回のタイトルロゴには1話、3話と同様に「a」の的に向かって矢が飛んできません。2本の矢は2話、4話のようなクリントとケイト・ビショップのコンビネーション・エピソードの時に入る演出のようです。6話では矢が飛んできてくれるのでしょうか?

失意のケイトとエレノア

クリントに拒絶されたケイトはトボトボと実家へ帰宅。母エレノアはケイトをなぐさめ、「それでも進み続けるしか無い」ともっともらしい事を言いますが、会話の中にはこれまで通り過保護というか、ケイトをコントロールしたいという思惑が感じられます。

ケイトは勇気を振り絞ってアーマンド殺害の容疑者として母の婚約相手ジャック・デュケインの名を伝え、エレノアはその調査を約束し、アパートにいって荷物をまとめてくるよう指示します。

ケイト・ビショップとエレーナ・ベロワ

アパートではマカロニを作ってエレーナが待ち構えていました。マカロニチーズはエレーナの好物であることが「ブラックウィドウ」でも示唆されていて、映画冒頭のオハイオにおける偽りの家族としての潜入任務中には幼いエレーナが母メリーナにマカロニチーズをせがむ様子が描かれていました。

なお、このシーケンス全体でエレーナは英語音声、英語字幕、日本語吹替で「ケイト・ビショップ」とフルネームで呼称していますが、日本字幕版では「KB」と表示されています。4話でケイトがクリントの事を「CB1」と呼称した事の影響でしょうか、原語にはない勝手なアレンジが加えられています。

仕事のついでに観光を希望しているエレーナは「新しい自由の女神が見たい」と発言しています。ドラマ「ホークアイ」と同じ2024年のクリスマスのニューヨークを描く映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」では、女神像にキャプテン・アメリカの盾を取り付ける工事が行われているような事がトレーラーからも判明しています。

ロシア人のエレーナですが、「ブラックウィドウ」でも幼い頃、オハイオでのクリスマスを楽しんでいた事が言及されており、本作でも「アメリカのクリスマスは大好き」と過去の美しい思い出をそのまま引き継いでいるようです。

ケイトが犬を助けた事をクールだと表現しているのも、「ブラックウィドウ」で描かれたエレーナの犬好き設定に基づいています。エレーナは「ブラックウィドウ」の中で犬を飼いたかったと話しており、ラストの墓参りのシーンではナターシャの偽名「ファニー・ロングボトム」から名前をとった犬「ファニー」を連れていました。

ナターシャの死

視聴者には明確にわかっていることですが、ナターシャの死についてエレーナは大きな誤解をしています。「ブラックウィドウ」のポストクレジットシーンにてコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ、通称ヴァルによってそう吹き込まれている事も予想がつきます。

しかしヴァルが真実だと思いこんでいる情報なのか、意図的に偽の情報をエレーナに渡しているのか今のところははっきりしていません。

ただしヴァルはドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の5話で、現存しているキャプテン・アメリカの盾が政府のものではない事を知っていました。サノスとの最終決戦までは政府管轄のものではありましたが、その盾はサノスによって破壊され、サム・ウィルソンが引き継いでいた盾は実際には過去へ戻りペギーと過ごした老スティーブがそちらのマルチバースから持ち込んだものです。

この事から、ヴァルはどういう情報源からかアベンジャーズがタイムトラベルをしていることも知っているようですし、クリントとナターシャがヴォーミアで何をしていたのかも知ってる可能性はあるかもしれません。

クリントとグリルス

突然押しかけたクリントを理由も聞かず迎え入れてくれるグリルス。基本的にはいいやつですが、2話のイースターエッグ記事でも触れたように火事場泥棒という重犯罪人だと思います。アメリカの消防士の活躍を描く人気ドラマ「シカゴ・ファイア」でも火事場泥棒について厳しく咎められる描写がありました。ファンタジーでありながらリアリティを重んじるMCUとしては珍しい描写のように思えます。

ホテルに泊まるぐらいならうちに泊まっていけばいい、と言ってくれるあたりもやはりいいやつなのですが、少しモヤる所です。

なお、クリントとケイトの新コスチュームが出来あがっていると明かされますが、そのお披露目は持ち越されてしまいます。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の新たなキャプテン・アメリカのスーツは5話にて手渡され、最終話で華々しくデビューしましたが、コスチュームに興味のないクリントは最終話で着用してくれるのでしょうか?

ジャックの逮捕

翌日、エレノアの通報によってジャックはアーマンド殺害容疑で逮捕されました。ジャックは「誰かにはめられた」と容疑を否認しています。この物語ではそもそもアーマンドについてほとんど描写がないため、アーマンドを殺害して誰がどういう得をするのかが分かっていません。ジャックの場合は遺産のいくらかが分配される可能性はありそうですが、ジャックの言う「誰か」がいたとして、アーマンド殺害によってどういう利益があるのか、6話に期待するしかありません。

部屋に戻ったケイトは改めて決意し、クリントへの接触を再び試みます。

なお、ケイトの部屋にはこれまでの会話に登場していたビショップ・セキュリティのクリスマスパーティーの招待状が貼られており、2024年のクリスマスであることが明示されています。

©2021 MARVEL,Disney

マヤとローニン

ナターシャに詫びをいれつつローニンに戻ったクリントは、けじめを着けにマヤの元へ向かいます。一人で来るように指示したはずですが、マヤは案の定仲間を周囲に忍ばせていました。しかしクリントもそんなことは百も承知、あっという間にトラックスーツ・マフィアたちをのしてしまうと、マヤと対面し、素顔を明かすのでした。

3話のイースターエッグではローニンの刀の鞘に着目してみましたが、特に触れられる事もなく、マヤの父ウィリーを殺害したローニンはクリントで間違いないようです。この依頼主がマヤのおじさんであることもここで明かされました。

クリントはケイトにも話したように、クリントもマヤも武器、兵器であり、使い方、使われ方次第で変わってくると伝え、これ以上追ってこないように警告します。しかしクリントは予期しない反撃を受け、窮地に陥りますが、ケイトの援護射撃でこれを脱し逃げ延びるのでした。

マヤとカジ

クリントから真相を聞かされたマヤ。気絶から回復したカジはマヤの無事を確認し安心しています。

マヤは父親が殺された夜のことを改めて思い出し、父の右腕だったカジが現場に不在だった事を問い詰めますが、カジは連絡がなかったと言いのけます。作中ずっとマヤに寄り添う姿勢を見せつつも、何か隠し事をしているようにも見えたカジですが、ここでもやはり別の思惑で動いているように描かれています。

一方そのころ、中古車店から逃走したクリントとケイト。ケイトが昨日ビルの屋上で出会ったブラックウィドウが「ナターシャの妹」だと言っていたと伝えると、クリントは「エレーナか」とつぶやいています。この事から、クリントはエレーナの名前は知っていたものの顔は知らなかったと考えられるようです。ナターシャから名前だけは聞いていたという感じでしょうか。

キングピンとエレノア

グリルスの家で朝食を摂るクリント、ケイト、ラッキー。そのケイトのもとにメッセージが届き、エレーナを雇ったのが母エレノアである事が判明します。そしてそのエレノアはキングピンとも繋がっている事が明かされて5話は終了します。

エレノアがヴィランと繋がっているという設定はコミック版と通ずるものですが、コミックはブラックウィドウとは関係ありません。娘にヒーロー活動をさせたくないという親心は理解できなくないですが、娘の憧れの人を暗殺してまでとなると、常軌を逸しているのは間違いありません。

MCU初登場のキングピンを演じているのはヴィンセント・ドノフリオさんで、Netflixドラマ「デアデビル」でもキングピン/ウィルソン・フィスクを演じていました。Netflixのマーベルドラマキャラクターが俳優さんをそのままにMCUに登場するのは初めてのケースとなり、今後もこの例にならって登場する事を期待させる展開になっています。

ただしNetflix版とMCU版が全く同じキャラクターであるかは今の所不明で、ドラマ「ロキ」で紹介された変異体のような形になる可能性もありそうです。

コミックのキングピンはスパイダーマンやデアデビルの主なヴィランですが、「ホークアイ」を起点に新たなクロスオーバーが描かれていくのでしょうか?


ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 2021年12月22日 配信予定です。

ドラマ「ホークアイ」から新たなトレーラー「The Boss」が公開

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」より、来週配信のシーズン1最終話に向けてのトレーラー「The Boss」が公開されました。これまでのシーンを振り返りながら、エレーナやキングピンに関する初公開シーンなども含まれています。

以前のトレーラーでも確認されていたスターク製のトリックアローも再び含まれていますが、最終話でどのように登場するのでしょうか。

最終話に関してはMCUドラマ史上最長の59分になるとも報じられています(from The Direct)。

なお、主な残されている謎は以下のようなものがあります。

  • クリントとケイト・ビショップの今後
  • エレーナの決断
  • キングピンの陰謀
  • エレノア・ビショップの真実
  • ジャック・デュケインの真実
  • エコー/マヤ・ロペスの今後
  • カジの思惑
  • アーマンド殺害の真相
  • ロレックスの所有者

「ホークアイ」の公式概要は以下の通りです。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のニューヨークが舞台。 アベンジャーズを辞めたい男・ホークアイのただ一つの願いは、家族と平穏なクリスマスを過ごすこと。 けれども、彼の過去に関わる事件が起こり、トラブルに巻き込まれていくことに…。 アベンジャーズになりたい若き弓の使い手、ケイト・ビショップがホークアイの戦いに加わるが、果たして彼はニューヨークを舞台にした壮大な戦いを切り抜け、クリスマスを無事迎えることができるのか ホークアイ(クリント・バートン)役にジェレミー・レナー、ケイト・ビショップ役にヘイリー・スタインフェルドを迎える。 その他の出演にヴェラ・ファーミガ、フラ・フィー、トニー・ダルトン、ザン・マクラーノン、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、そしてアラクア・コックスをマヤ・ロペス役として迎える。 リース・トーマスと、監督デュオのバート&バーティが監督を務める『ホークアイ』は11月24日ディズニープラスで独占配信開始

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 2021年12月22日 配信予定です。