ソニーにまたもや暗雲、スパイダーバースプロデューサーが「シルク」を巡って対立、退社したと報じられる

ソニー・ピクチャーズからクリス・ミラーさんとフィル・ロードさんが退社したと、海外メディア Puck が報じました。「スパイダーマン:イントゥ・ザ・スパイダーバース」や「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」を手掛けた二人が去る事で、「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」や「スパイダー・ノワール」にどのような影響が出るのかは分かっていません。

記事によると、「スパイダーバース」のヒットにも関わらず、約2年間の開発をしてきた「シルク:スパイダー・ソサエティ」の予算がおりなかった事を不服として、プロデューサーとソニーが対立。退社に至ったといいます。

クリス・ミラーさんとフィル・ロードさんのコンビは「スパイダーバース」1作目のヒット後、2019年に5年にわたって9桁の金額で契約、ストリーミング配信されるスパイダーマンプロジェクトの監督を務めると報じられていました。これに基づいて開発されていたのが「シルク:スパイダー・ソサエティ」と「スパイダー・ノワール」のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)実写ドラマです。

この事はその後のSSUの不安定さをなんとかしてくれるのではないかというファンの期待を日に日に大きくしていましたが、それが実現する前にSSUの映画自体が破綻してしまったのか、ソニーは財布の紐を固く縛ってしまったようです。

「シルク:スパイダー・ソサエティ」は「ウォーキング・デッド」のショーランナーを務めたアンジェラ・カーンさんを迎え入れる事も発表されていましたが、今年のはじめに制作の見直しが報じられました。

大手メディア THR は数か月前に「シルク」がプライムビデオではなくディズニープラスでデビューする可能性を指摘していましたが、プロデューサーの退社はこの実現に一歩近づいたのでしょうか。

[nlink url=”https://mavesoku.com/ssu-silk-spider-society-quit-amazon/”]

シルクことシンディ・ムーンはスパイダーマン関連のキャラであるため、実写化の権利はマーベルおよび親会社のディズニーではなく、ソニーが権利を保有しています。ソニーとディズニーの間で権利上の問題が解消されれば、可能性はかなり高くなりそうです。

もしくは、「クレイヴン・ザ・ハンター」や「ヴェノム:ラストダンス」でSSUが立て直されればあらためて「シルク」に青信号が灯り、二人のプロデューサーを呼び戻す事が出来るかもしれません。

ソース:The Best and Worst Deals of Peak TV (Part 1)

ソニー・ピクチャーズCEOが映像制作にAI活用の方針を提示、一方「スパイダーバース」プロデューサーは「使用しない」と明言

ソニー・ピクチャーズのCEOアンソニー・ヴィンシクエラ氏が先週の木曜日、日本で開催された投資家向け会議で、同社は「AIに非常に注力している」とし、映画制作の効率化のため、AI技術を映画制作プロセスに導入すべく動いていると語りました。

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海外メディア THR によると、ヴィンシクエラCEOは「私たちは、主にAIを活用して、劇場やテレビ向けの映画、ドラマをより効率的に制作する方法を検討していきます。」との方針を演説し、制作コストを削減を目標にしている事を明かしました。

コメントの背景には、ハリウッドの制作組合とスタジオの間で、7月31日に期限が切れる予定の新しい契約について交渉が続いていることがあると記事は指摘。俳優や脚本家のストライキと同様に、AIの使用に関するガードレールが重要な交渉ポイントとして浮上していると言います。

このCEOの発言の後、ソニー・ピクチャーズ制作で大ヒットしたアニメ映画「スパイダーバース」シリーズのクリス・ミラープロデューサーは自身の SNS を通じて声明を発表。

「『スパイダーバース』の続編には生成AIは一切使われていませんし、今後も使用されることはありません。この映画の主要な目標の一つは、スタジオCG映画で見たことのない新しいビジュアルスタイルを作り出すことであり、他のアーティストの作品の平均的な盗作を行うことではありません。」と、CEOとは真逆にAIを使用しない方針を明らかにしました。

昨年、ドリームワークスの創業者ジェフリー・カッツェンバーグ氏は、AI 技術がメディアおよびエンターテインメント業界に革命を起こすと予測し、AI によってアニメ映画のコストが最大 90% 削減されると予測しました。

仮にスタジオが新作映画の予算を従来の 10% まで縮小した場合、生成AIを利用しない作品の品質は著しく低下すると懸念される事で、この問題はこの先もしばらく争点になると考えられています。

なお、スパイダーバースの新作映画「スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース」はもともと「アクロス・ザ・スパイダーバース」のパート2としてかなり以前から制作されていた事もあり、今更大幅な予算ダウンは起こりえませんが、仕上げへの影響が生じる可能性は否定できないかもしれません。

現時点で「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」の公開日などは不明ですが、監督等は物語の内容についてふたつのディズニー映画に似ている事を以前のインタビューで明かしていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/sony-spider-man-beyond-the-spider-verse-plot-similar-disney-films/”]

アニメ「スパイダーウィズイン:スパイダーバース・ストーリー」のティザー映像が公開

ソニー・ピクチャーズ制作のアニメ「The Spider Within: A Spider-Verse Story」が現地時間の明日、Youtubeで公開される事を記念して、公式SNSでティザー映像が公開されました。本作は、昨年アヌシー国際アニメーション映画祭でお披露目された短編アニメで、主人公マイルス・モラレスが直面する内面の葛藤を題材にした作品。2022年にソニーが立ちあげた若手クリエイターの成長を支援するLENSメンターシッププログラムの一環として制作されました。

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「The Spider Within」のジャレル・ダンピア監督は、「マイルズは、私たちの多くが日々の生活で最善を尽くしていることを象徴しています。」と述べました。

「私たちは自分たちが経験したことを、自分の体がその経験に気づかせるまで、あまり気づかないことがあります。私の意図は、『The Spider Within』が友人や家族の間で、彼ら自身のメンタルヘルスの旅についてより深い会話を促すことができるようにすることです。そして、マイルズ・モラレスを愛する人々へのラブレターのようなものに感じられることを願っています。」

当初の予定であれば、今週、「アクロス・ザ・スパイダーバース」の続編となる「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」が劇場公開の予定でしたが、現在は無期延期となっており、「準備が出来次第の公開」とされています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/sony-spider-verse-3-official-delay/”]

短編アニメ「スパイダーウィズイン:スパイダーバース・ストーリー」は 太平洋時間の 3月27日午前6時 から 米ソニー・ピクチャーズ・アニメーションのYouTubeチャンネル にて配信予定です。マルチランゲージに対応しているかは現時点で不明です。

【特報】アニメ「スパイダーバース」短編スピンオフの「スパイダーウィズイン」が 3月27日 にYoutube配信へ

太平洋時間3月27日午前6時に、ソニー・ピクチャーズ・アニメーションのYouTubeチャンネル で短編アニメ「The Spider Within: A Spider-Verse Story」がライブ配信されると、海外メディア Variety が報じました。この60分の短編アニメは昨年、「ANIMATION IS FILM FESTIVAL 2023」の会場で限定公開されていました。

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「The Spider Within」はソニー・ピクチャーズ・アニメーションとソニー・ピクチャーズ・イメージワークスの新しいLENS(Leading and Empowering New Storytellers)プログラムの最初の短編作品。このプログラムは、アンダーリプレゼンテッド・グループからの新進気鋭の映画製作者をクリエイティブおよびエグゼクティブリーダーシップと結びつけ、近日公開予定の長編映画から既存のパイプラインを利用して短編映画を制作するものです。

昨年のフェス向けに公開されていたあらすじは以下の通りです。

マイルス・モラレスは、ブルックリンの身近なスパイダーマンとして活動しながら、ティーンエイジャー、友人、学生としての責任とのバランスに苦戦している。このようなプレッシャーの中で特に困難な一日を過ごした後、マイルズはパニック発作を経験し、自分の不安の現れと向き合わざるを得なくなり、助けを求めることは、悪から街を守ることと同じくらい勇敢な行為であることを学ぶ。

[nlink url=”https://mavesoku.com/the-spider-within-limited-release-oct-21-2023/”]

本作はKLF(Kevin Love Fund) との提携により行われ、同基金のメンタルヘルスに焦点を当てた新しいレッスンプラン「The Hero Within」の一部として組み込まれています。この授業計画では、創造的なストーリーボード活動を含むインタラクティブなカリキュラムを通じて、メンタルヘルス意識のレンズを通して生徒が自分のストーリーを語るよう促します。

「The Spider Within」のジャレル・ダンピア監督は、「マイルズは、私たちの多くが日々の生活で最善を尽くしていることを象徴しています。」と述べました。

「私たちは自分たちが経験したことを、自分の体がその経験に気づかせるまで、あまり気づかないことがあります。私の意図は、『The Spider Within』が友人や家族の間で、彼ら自身のメンタルヘルスの旅についてより深い会話を促すことができるようにすることです。そして、マイルズ・モラレスを愛する人々へのラブレターのようなものに感じられることを願っています。」

KLF創設者でプロバスケットボール選手、メンタルヘルスの擁護者でもあるケビン・ラブ氏は、「この短編映画に対する私の願いは、すべての人、特に若い人たちに、自分の感情には正当性があり、これを抱えているのはあなただけではないということを理解してもらうことです。」と語りました。

ラブ氏は続けて、「『The Spider Within』の中で、マイルズが信頼できる相談相手を持っているのがわかります。彼は父親と散歩をして、自分がどんな状況にあるかを表現することができます。私たちは皆、そこから学ぶことができます – 誰かに手を差し伸べ、本当の感情を表現し、真実を語り、すべてを内に抑え込まないことがどれほど重要かを。」と述べています。

短編アニメ「スパイダーウィズイン:スパイダーバース・ストーリー」は 太平洋時間の 3月27日午前6時 からYoutubeにて配信予定です。マルチランゲージに対応しているかは現時点で不明です。

ソース:‘Spider-Verse’ Animated Short to Debut on YouTube From Sony Pictures in Partnership With the Kevin Love Fund (EXCLUSIVE)

SSUドラマ「スパイダーマン・ノワール」にニコラス・ケイジさんが交渉中だと報じられる

ソニー・ピクチャーズとアマゾン・スタジオによるドラマ「スパイダーマン・ノワール」の主演として、ニコラス・ケイジさんが交渉の席についていると、海外メディア The Ankler が報じました。ケイジさんはソニーのアニメ「スパイダーバース」シリーズのスパイダーマン・ノワールの声を担当しており、同役の実写バージョンが実現するか注目されています。

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本作は以前にも報道されたとおり、Netflixドラマ「パニッシャー」のショーランナーを務めたスティーブ・ライトフットさんがエグゼクティブプロデューサー兼共同ショーランナーとして、脚本家オーレン・ウジエルさんとタッグを組むことになっています。

記事は本作が「スパイダーバース」のスピンオフになるという噂について言及しつつも、現時点では未確定だと指摘。同じキャラクターに同じ俳優を起用しても、オリジナルストーリーの新規作品となる可能性も残されているようです。

実写版「スパイダーマン・ノワール」の制作発表のあと、ComicBook.com がニコラス・ケイジさんにこの話題についてインタビューを行った際、ケイジさんは次のように語っています。

スパイダーマン・ノワールは素晴らしいキャラクターですよ。大好きなノワール映画スターたちを彷彿させるキャラクターなんですよね。若い世代がハンフリー・ボガードやジェームズ・キャグニー、エドワード・G・ロビンソンのことを知らなくても問題ありません。
重要なのは、彼らの話し方やリズムにはカメラ映え、オーディオ映えする魅力があった事です。
私にとって、スパイダーマンは最もクールなスーパーヒーローです。それをノワールと組み合わせることで、1930年代の黄金時代映画スターを再現する最高のキャラクターの一つになります。

「スパイダーマン・ノワール」への愛を語る一方で、ケイジさんは2007年にソニーから公開されたマーベル映画「ゴーストライダー」で主演を努めていました。

そのゴーストライダーがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に再登場する可能性が囁かれており、これが事実であればスパイダーマン・ノワールはゴーストライダーとの兼ね合いも考慮する必要があるようです。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-ghost-rider-return-sooner-rumor/”]

注目のキャスティングの続報について分かり次第、またお知らせする事になります。

ソース:‘Silk: Spider Society’ Writers Room Scrapped by Amazon

インソムニアックのゲーム「ウルヴァリン」人質事件に関連して「スパイダーバース」のゲームが開発中ではとの憶測が広がる

先日、インソムニアック・ゲームズがサイバー攻撃の被害を受け、犯人が開発中のゲーム「Marvel’s Wolverine」のデータをオークションサイトに出品し、約3億円の身代金を要求していました。このサイトにゲームデータである証拠として添付されていた画像の一部から、同社が「スパイダーバース」関連のゲームを開発中ではとの憶測が広がっています。

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Reddit ユーザー sut345 はオークションサイトにて公開された数点の画像から、「Into the Spider-Verse」と「Across the Spider-Verse」に関連したゲームが開発中ではないかと指摘。同氏は別の投稿で「 additional support for Spider-Verse. 」と書かれたテキスト部分を切り抜いて、ソニー・ピクチャーズの映画「スパイダーバース」シリーズ2作品に関連したプロジェクトが動いている可能性を示唆しています。(現在、添付されていた画像は削除されています。)

また、SM3は「Marvel’s Spider-Man 3」を指しているとも考えられています。

インソムニアックは 2018年にプレイステーション4向けに発売された「Marvel’s Spider-Man」とそれに続く「Marvel’s Spider-Man:Miles Morales」、「Marvel’s Spider-Man 2」をヒットさせてきており、これらのシリーズのキャラクターは映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」にも登場していました。

シリーズの最新作となる3作目や「スパイダーバース」バージョンを開発している可能性は今回の事件以前から予想されていたものですが、今回の事でまことしやかになってきているようです。

犯人が予告したオークションの開催まではあと数日ありますが、インソムニアックのオーナーであるソニーは前回の「調査中」とのコメント以降、新たな発表はしていません。

[nlink url=”https://mavesoku.com/game-wolverine-ps5-insomniac-games-cyber-attack/”]

ソース:Fans Are Speculating That a Spider-Verse Game Is in Development Based on Sony Leaks

ソニーが映画「MCUスパイダーマン3」と「スパイダーバース続編」の公開を延期

ソニー・ピクチャーズが再度映画のリリース日を変更しました。

  • MCUスパイダーマン3 : 2021年7月16日公開予定 → 2021年11月5日
  • スパイダーマン:スパイダーバース : 2022年4月8日公開予定 → 2022年10月7日 

「スパイダーマン3」に引き続き主演をつとめるトム・ホランドさんは、今年の後半に公開予定だった同じくソニー・ピクチャーズ制作の映画「アンチャーテッド」のベルリンでのロケ初日に撮影がストップしたことを明かしており、スパイダーマンの撮影にも影響が出ることが予想されていました。