マーベルコミックより今秋発売のゴジラコラボ15種のヴァリアントカバーが公開

マーベル・コミックは1970年代のコミックシリーズ「GODZILLA KING OF MONSTERS」の復刻版として「GODZILLA #1 FACSIMILE EDITION」と「GODZILLA: THE ORIGINAL MARVEL YEARS OMNIBUS」が発売される事を記念して、2024年9月発売予定のコミックのヴァリアントカバーとしてゴジラコラボを実施する事を発表しました。

東宝のアメリカ子会社である東宝インターナショナルとマーベルのコラボとして、2024年9月からリリースされるコミックの一部で、ゴジラをフィーチャーしたヴァリアントカバーが展開。

全21のカバーが予定されているうち、今回15種類のヴァリアントカバーがお披露目されました。

アベンジャーズやX-MEN、デッドプールやスパイダーマンなど人気のヒーロー達だけでなく、ギャラクタスとの衝突が描かれる他、ヴェノムシンビオートが寄生したバージョンのゴジラまで登場する始末となっています。

ゴジラは、 ダグ・メンチさんとハーブ・トリンプさんの「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」#23と#24で実際にアベンジャーズ達と対決したことがありますが、この時、地球最強のヒーローたちはこの巨大な怪獣にまともなダメージを与えることすらできませんでした。

ゴジラの脅威にさらされていたマーベル・ユニバースでは、S.H.I.E.L.D. の対策チームが結成され、ゴジラと戦い、殺さずに封じ込める方法を探しました。彼らは、ゴジラをピム粒子にさらして一時的に昆虫サイズに縮小する ことで、解決策が見つかったと一時は信じていました。

しかし、ゴジラの独特の放射線によってピム粒子の効果は弱まり、ゴジラは自力で人間の大きさまで回復。ファンタスティック・フォーに捕らえられた後、リード・リチャーズはゴジラを平和に暮らせる先史時代に戻そうとしました。

しかし、放射能のせいでリードは怪物を現代に戻さざるを得なくなり、その過程でピム粒子の影響が完全になくなり、ゴジラは本来の巨大なサイズに戻りました。ゴジラ・スクアッドとファンタスティック・フォーがゴジラを抑え込もうとしている間、ヒューマン・トーチはアベンジャーズ(キャプテン・アメリカ、アイアンマン、ソー、スカーレット・ウィッチ、ヴィジョン、イエロージャケット、ワスプ)を召集し、ゴジラの暴走を阻止しようとしました。

ソーは強力な一撃でゴジラの動きを止めさせることはできたが、この怪物を倒すには十分ではありませんでした。イエロージャケットとワスプは、小さくなって怪物の頭の中に忍び込み、この特大の爬虫類に激しいめまいを引き起こすことで、ダメージを与えようとしました。ゴジラは純粋な悪ではなく、むしろ怒った動物であると認識しているアベンジャーズは、ゴジラに対抗したり、追い詰めたりする方法がほとんどなく、ソーですらゴジラを倒せるかどうか疑問に思っていました。最終的に、アベンジャーズは被害の抑制に努めざるを得なくなり、怪物による混乱に巻き込まれた民間人を救おうと奮闘しました。

結局、怪獣を止める唯一の方法は暴力ではなく、ゴジラ・スクアッドとともに旅をし、怪獣と絆を築いたロブ・タキグチがゴジラに近づいて話しかけ、野生に戻るよう説得することができた。ゴジラはあまりにも脅威で、S.H.I.E.L.D.とファンタスティック・フォー、そしてアベンジャーズの連合でさえ、怪獣を寄せ付けないことしか出来ませんでした。

米国におけるゴジラの映像化に関する権利に関しては主にワーナー・ブラザースが関わっているため、現時点で昔のコミックや今回のヴァリアントカバーが映像化される可能性は極めて低いと考えられています。

しかし多くのマーベルファンやゴジラファンがこれを実写映画として見たいと考えるのは当然の事であり、ディズニーとのコラボに期待がかかっています。

ケヴィン・ファイギ社長、「インクレディブル・ハルク」はゴジラ映画の影響を受けていると明かす

マーベル・スタジオ公式ブック「The Story of Marvel Studios: The Making of the Marvel Cinematic Universe」の中で、スタジオ代表のケヴィン・ファイギ社長が2010年公開の映画「インクレディブル・ハルク」の制作当時を振り返り、本作が日本の伝統的怪獣映画「ゴジラ」シリーズの影響を受けていることを明かしました。

ファイギ社長は本の中で以下のように述べています。

全てのゴジラの映画を見ました。「インクレディブル・ハルク」の映画構成は、まさにゴジラの通りです。映画の4分の3は政府がゴジラと戦い、その後、より強大な怪獣が現れ、ゴジラは政府がその怪獣と戦うのを助けるのです。

ゴジラ映画の多くはゴジラが登場し、暴れ、自衛隊と戦い、別のモンスターが登場し、ゴジラと自衛隊が協力して撃退する、という構成になっています。ファイギ社長は「インクレディブル・ハルク」でこの流れを採用し、人類への脅威としてハルクを登場させ軍と戦ったあと、アボミネーションが登場し、ハルクがこれを制圧する構成となった事を明かしました。

また、本の中で、当初この映画が3時間になっていた事を明かし、「アイアンマン」のジョン・ファヴロー監督を交えながら共にスクリーニングしたという裏話も明かしています。

アボミネーションは映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」に再登場し、ハルクに関しても公式に発表されているドラマ「シーハルク」への参加を筆頭にいくつかの噂が浮上している昨今、日本人に馴染み深いゴジラを思い返しながら「インクレディブル・ハルク」を見直してみるいい機会かもしれません。

ソース:Marvel Reflects on Incredible Hulk’s ‘Terrifying’ Production Troubles In New MCU Book