マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」のジュリアアス・オナ監督が、本作でMCU初登場となったレッドハルクについて、コミックに近いバージョンが検討されていたと明かしました。
制作を振り返った監督は「レッドハルクがコミックのように銃を振り回すシーンがあったのですが、実際の映画にはふさわしくないと思いました。」と述べ、最終的にカットした事を明かしました。
コミックのサディアス・ロスはブルース・バナーと違ってハルク化しても知性と理性を損なわず、彼が優秀な軍人である事も加わって頻繁に銃火器を使用しています。実写版でもこれに取り組んではいたようですが、採用は見送られてしまったようです。
MCUではブルース・バナーが「アベンジャーズ/エンドゲーム」以降、ずっと理性をキープしたスマートハルクのままであり、いとこのジェニファー・ウォルターズがハルク化したシーハルクも原作どおり理性を維持し、敵だったアボミネーション/エミル・ブロンスキーも同様となっていました。
一様に理性的になってしまったMCUのハルクたちに対して、本作のレッドハルクはハルクの原点に戻り、より凶暴でパワフルな存在として描かれました。
これは映画のハイライトでもありましたが、レッドハルクの真髄が披露されたのはほんの数分で、忘れ去られていたハルクの脅威を描くに当たって少し物足りない長さでもありました。
サディアス・ロスは投獄という形で決着し、脚本上は再登場の余地が十分に残されていますが、ハリソン・フォードさんを起用してしまった事で、今後の再登場には多額のギャラという問題がつきまとう事になります。
「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」での再登場の可能性はありますが、その先も含めてどうなっていくのか注目です。
映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年5月28日 より、米ディズニープラスで配信予定です。