映画「サンダーボルツ*」、脚本家が削除されたメンバーについて明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」の初期の脚本を手掛けたエリック・ピアソンさんが、海外メディア Comicbook.com とのインタビューで、初期バージョンの脚本内容について言及し、実現しなかった要素を明かしました。

エリック・ピアソンさんはサンダーボルツのチームメンバーについて、「私が頼んだのに実現しなかったキャラはほとんどいないと思います。レッドハルクを悪役にしたいと思った時もありましたが、これは(マーベル・スタジオに)『ダメだ』と言われました。」と明かしました。

もちろんこれは「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」のヴィランに設定されていたからで、連続して同じヴィランが別作品に出る展開を用意することは出来なかったようです。

「最初はイライラしましたが、今は嬉しいです。セントリーは(悪役に)まさにうってつけです。自分がうまくやれると思ったのに、できないと言われると、イライラしてしまいますからね。」と、レッドハルクの代わりとなったヴィランの登場を称賛しました。

また、「バッキーが関与しなかったドラフトが1、2回あったし、ビル・フォスターが関与したドラフトも1、2回ありました。」と言います。

「ビルはエイヴァ(ゴースト)の養父として、カメオ出演以上の大きな役割で登場し、ゴライアスのような瞬間を迎え、終盤でチームに加わる展開でした。」とコミックを再現するシーンを予定していた事を明かし、「二人の老人(ビルとアレクセイ)には何か特別な何かがあったと思います。彼らは父親というわけではないのですが、父親のような振る舞いをしていました。」とアレクセイとエレーナ、ビルとエイヴァのふたつの偽の父娘が描かれる予定だった事を明かしました。

「なぜそれがカットされたのかは忘れてしまいましたが、おそらくビルは他の登場人物たちと同じようなトラウマを抱えていなかったからでしょう。それが共通のテーマだったのです」

2024年になってすぐ、出演者情報としてビル・フォスターを演じるローレンス・フィッシュバーンさんの名前が報道されていましたが、結局これはその当時の脚本内容に基づいて正しい情報だったという事になるようです。

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さらに、「ジェイク(監督)はマンシングの導入にとても乗り気でした。もう1人はジモでした。『ジモをそこに入れよう』と。私たちはそのことについて何度も話し合いました。『観客にあのキャラクターを登場させないとか、監督が使いたいと思っていたあのキャラクターを登場させないとか』とは考えませんでした。むしろ『話し合って、私たちが伝えようとしている物語を壊さない方法を見つけよう』という感じでした」と、マンシング登場については以前に監督自身が話していましたが、コミックのサンダーボルツのリーダーであるバロン・ジモを登場させるプランもあった事を認めました。

彼もMCUにおいてヴィランを務めていますが、ビル・フォスターとは違って意味で、最終的なチームメンバーとは異なる色を持つキャラクターでした。

「私にとって非常に重要だったのは、DCの『スーサイド・スクワッド』の焼き直しではないストーリーを見つけられたことです。最近『スーサイド・スクワッド』の映画が2本公開されましたが、『さあ、チームを組むぞ』なんて展開にはしたくなかったんです。ストーリーが悪いという意味ではなく、観客が馴染み過ぎたストーリーだからです。観客は『ああ、このストーリーの流れはよく知ってる』と言うんです。」

マンシングは、ヴァレンティーナが処分しようとしていたエージェントか証拠か… 彼は本当に予測不可能な生き物です。どうにも腑に落ちなくて、納得のいく展開が思いつかなかったんです。マンシングを見ると、『一体何だ?』って思うでしょう。ボブも『一体何だ?』って感じでした。ボブを演じるとなると、なぜこの普通の男と沼の怪物が一緒にいるんだろう? ボブではなく沼の怪物に多くの時間を費やすことになります。ボブが目を覚ましてから、自分が宇宙最強の存在だと悟るまでの時間を有効活用するために、ボブには多くの注目を集める必要がありました。」

マンシングの投入は単純にいい設定が思い浮かばなかった事と、未知のモンスターと成り果てた彼の説明を要する事になり、その分ボブに割く時間が減少せざるを得なくなるというシンプルな問題が原因で計画は断念されたようです。

いずれも興味をそそるようなキャラクタープランでしたが、映画が現在高評価を獲得している事を考えると、結果的にこのバージョンで良かったと言えるのかもしれません。

「サンダーボルツ*」はMCUのアンチ・ヒーローや元ヴィランを寄せ集めたチームを描く作品で、過去作よりセバスチャン・スタンさん演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセルさん演じるU.S.エージェント/ジョン・ウォーカー、フローレンス・ピューさん演じるブラックウィドウ/エレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、オルガ・キュリレンコさん演じるタスクマスター/アントニア・ドレイコフ、ハナ・ジョン=カーメンさん演じるゴースト/エイヴァ・スターが再登場、ジュリア・ルイス=ドレイファスさんが演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがこのチームを率いることになります。

ジェラルディン・ヴィスワナサンさんがアヨ・エデビリさんに代わってメルを演じ、ルイス・プルマンさんがスティーヴン・ユアンさんに代わってセントリー/ボブ役を引き継ぎました。

制作はジェイク・シュライアー監督、脚本を「ザ・ベア」のジョアンナ・カロさん、「BEEF」のイ・サンジンさん、「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんらが担当しています。

チームのうち、タスクマスターを除くエレーナ、レッドガーディアン、バッキー、エイヴァ、ジョンの5人とボブは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に再登場する事が発表されています。

映画「サンダーボルツ*」は 2025年5月2日 より劇場公開中です。

ソース:Thunderbolts* Nearly Included Zemo, Goliath, and Red Hulk (Exclusive)

映画「サンダーボルツ*」監督がチームメンバーから外された意外すぎるキャラクターを明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」のジェイク・シュライアー監督が、海外メディア SFX Magazine とのインタビューの中で、開発当初、チームメンバーに加えようとしていた意外なキャラクターについて語りました。

シュライアー監督は「内容の売り込み中に、マンシングをチームに入れたいと心から思った時期がありました。」と明かし、「すべては最善の結果に終わったと思います。」と、そのアイデアは採用されなかったものの、結果的にいい作品に仕上がったと語りました。

マンシングは2022年に配信された「ウェアウルフ・バイ・ナイト」でMCUデビューしていますが、その詳細はほとんど描かれていませんでした。

作中では主人公のジャック・ラッセルからテッドと呼ばれており、コミックのマンシング/セオドア・”テッド”・サリスをベースにしていると見られています。

MCUのマンシングの設定については不明な部分が多すぎる現状ですが、コミックのマンシングは元米軍の化学者で、S.H.I.E.L.D.の超人血清再現計画「オペレーション・グラディエーター」に参加していました。血清サンプルの輸送中 A.I.M. に襲撃され、やむなく副作用があるとわかりきっているサンプルを自分に打ち込み、異形の植物怪人へと変貌しました。

「MCU全体を見渡して、善人になり得る悪役を見つけるだけでなく、道徳的にグレーゾーンに位置づけられるキャラクターや、本来は別の道を歩むはずだったのに何かがおかしくなったキャラクターを探しました」と監督は説明。

「あるいは、ジョン・ウォーカーのように、文字通りキャプテン・アメリカだったキャラクターのように、単に誤解されているだけかもしれません。」と付け加えました。

監督は本作のチームついて、「もしかしたら、何か気にかける価値のあるものがあるのか​​もしれない。でも、みんな、その考えをどこかで忘れてしまっているように思います。最初は、一緒に放り込まれた状況から、必要に迫られてのことだったけれど、後にインスピレーションが湧いてきて、グループとして、一人一人が成し遂げられる以上の大きな何かになれるんじゃないかと考えるようになっていくんです。」と語りました。

残念ながら本作にマンシングが参加する事はなくなってしまいましたが、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」の監督は続編の制作に意欲を見せており、その後の物語がそのうちまた見られるようになるかもしれません。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-werewolf-by-night-director-becomes-comic-writer/”]

「サンダーボルツ*」はMCUのアンチ・ヒーローや元ヴィランを寄せ集めたチームを描く作品で、過去作よりセバスチャン・スタンさん演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセルさん演じるU.S.エージェント/ジョン・ウォーカー、フローレンス・ピューさん演じるブラックウィドウ/エレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、オルガ・キュリレンコさん演じるタスクマスター/アントニア・ドレイコフ、ハナ・ジョン=カーメンさん演じるゴースト/エイヴァ・スターが再登場、ジュリア・ルイス=ドレイファスさんが演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがこのチームを率いることになります。

ジェラルディン・ヴィスワナサンさんがアヨ・エデビリさんに代わって(ソングバードと噂される)メルを演じ、ルイス・プルマンさんがスティーヴン・ユアンさんに代わってセントリー/ボブ役を引き継ぎました。

制作はジェイク・シュライアー監督、脚本を「ザ・ベア」のジョアンナ・カロさん、「BEEF」のイ・サンジンさん、「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんらが担当しています。

映画「サンダーボルツ*」は 2025年5月2日 日米同時公開予定です。

ソース:Thunderbolts director reveals he “really wanted” Man-Thing on the team, but another Marvel project got there first: “It all worked out for the best”

ドラマ「ウェアウルフ・バイ・ナイト」の新たな予告がすぐに来ると監督が明かす

先日開催された D23 Expo 2022 で公開されたディズニープラスのハロウィンスペシャルドラマ「ウェアウルフ・バイ・ナイト」の新たな予告について、監督がSNS上で示唆しました。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)として制作されている本作は、狼男である主人公ジャック・ラッセルとモンスターハンターたちとの戦いを描くといいます。

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SNS上で「ウェアウルフ・バイ・ナイト」のもっと別の予告も見たいという声にたいして、マイケル・ジアッキーノ監督は短く「Soon!」と返信し、新たな予告が用意されている事を示唆しました。

米国で公開されている本作のあらすじは以下の通りです。

その時、リーダーの死をきっかけに、モンスターハンターの秘密結社が影から現れ、不気味なブラッドストーン・テンプルに集まった。リーダーの死を悼む奇妙で不気味な雰囲気の中、参加者たちは強力な遺物をめぐる謎の死闘に巻き込まれ、ついには危険なモンスターに直面してしまう。

「ウェアウルフ・バイ・ナイト」は「ドクター・ストレンジ」や「スパイダーマン:ホームカミング」シリーズの楽曲を担当したマイケル・ジアッキーノ監督作品で、脚本を「ワンダヴィジョン」のピーター・キャメロンさんと「ホークアイ」のヘザー・クインさんが担当。

主人公の狼男ジャック・ラッセルをガエル・ガルシア・ベルナルさんがが演じる他、ローラ・ドネリーさんがエルサ・ブラッドストーンを演じていると報じられています。

3月には本作にてブレイドが先行デビューするとも報じられていましたが、最近の報告によるとこの計画は見送られたとも言います。同じく登場の噂が報じられていたマンシングはファーストトレーラーの中で姿が確認されています。

ハロウィンスペシャルドラマ「ウェアウルフ・バイ・ナイト」は 2022年10月7日 ディズニープラスで配信予定、ドキュメンタリ「マーベル・スタジオ・アッセンブル:ワーウルフ・バイ・ナイトの裏側」の配信日は未定です。

【噂話】「ワーウルフ・バイ・ナイト」に異形のヒーロー、マンシングが登場するという

今年のハロウィンスペシャルとしてディズニープラスでの配信が予定されているというスペシャルドラマ「ワーウルフ・バイ・ナイト」にマンシングが登場するようだと、海外メディア The Cosmic Circus が報じました。かなり独特なデザインをしたマンシングですが、1971年のコミックでデビュー後、S.H.I.E.L.D.のハウリングコマンドーズやアベンジャーズにも参加した由緒正しきヒーローです。

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記事によると、信頼できる情報源を介して、ワーウルフ・バイ・ナイトとマンシングの両方がショーで少なくとも部分的に実現すると報告しています。また、アフター・アワーズ・メディアによる以前の報告と一致しているとも伝えています。

©MARVEL

マンシングが人間だった頃、セオドア・テッド・サリスは米軍で超人血清に関わる研究に従事していた化学者でした。A.I.M.の襲撃による事故でテッドは血清の効果で沼地と同化し、異形の存在マンシングへと姿を変えました。その能力は超人血清の特徴でもある超怪力、超防御力などの他、化学物質の分泌と耐性、さらに恐怖を感じ取り吸い取る事が可能になっています。

最近のコミックではこの研究がスティーブ・ロジャースのウェポンI計画から始まり、ウルヴァリンの誕生となったウェポンX計画の間、ウェポンIV計画であった事も描かれました。

アベンジャーズやS.H.I.E.L.D.、ミッドナイト・サンズのメンバーとして活動したこともあるマンシングはコミック内ではマルチバースの門の門番を務めており、MCUでもマルチバースが本格的に描かれている最中で彼の登場は極めて理に適っていると言えそうです。

ちなみにドラマ「エージェント・オブ・シールド」のシーズン1、第20話「任務と悪意」の冒頭ではコビー・スマルダーズさん演じるマリア・ヒルがマンシングについて言及していました。

なお、2005年に実写化されていますが、90年代から2000年代のオカルト・ホラー的な内容でヒーロー的要素はありませんでした。

マンシングはMCUで無事にデビューすることが出来るのでしょうか?

ソース:Exclusive: Man-Thing to Appear in ‘Werewolf By Night’