ソニーが開発中のマーベル作品11のリスト

ソニー・ピクチャーズが開発中の「スパイダーマン」を代表とするマーベル作品をリストアップしました。2023年6月16日時点で判明している劇場公開予定、配信予定の全11作品です。なお、ディズニープラスで配信予定のマーベル・スタジオ製のアニメ「スパイダーマン:フレッシュマン・イヤー」は含まれていません。

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1:クレイヴン・ザ・ハンター

2023年10月6日 米国公開予定。R指定。

スパイダーマンのヴィランに焦点を合わせたSSUの4作目。クレイヴンの他にライノも登場する事が示唆されています。

4月には海外シネコンで初の予告映像も公開。オンライン公開はもう少しでしょうか。

2:エル・ムエルト

2024年1月12日 米国公開予定。

といっても8月から撮影に入る事がようやく確認され、制作スケジュール的に公開延期は必至と見られています。

スーパーパワーを持つレスラーのアンチヒーローを描く作品になると公式発表されていますが、このマイナーなキャラクターを用いてソニーが何を描こうとしているのか注目となっています。

3:マダム・ウェブ

2024年2月16日 米国公開予定。

コミックでは多くの女性スパイダーヒーローを束ねるマダム・ウェブを実写化した映画。盲目の老婆である主人公マダム・ウェブ役にダコタ・ジョンソンさんが起用されている事からも、原作コミックとはかなり異なる設定になると見られています。

プロデューサーによると本作はアクション映画ではなくコミックよりも前の話を描くと言います。

シドニー・スウィーニーさん、セレスティ・オコナーさん、イザベラ・メルセードさんと言った昨今注目の女優陣が起用され、女性スパイダーヒーローチームが期待されています。また、スパイダーマン/ピーター・パーカーが母親のお腹の中にいる時代になるのではとも考えられています

4:スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース

2024年3月29日 米国公開予定。

「イントゥ・ザ・スパイダーバース」、「アクロス・ザ・スパイダーバース」に続く3作目ですが、当初は「アクロス・ザ・スパイダーバース」を2分割した「アクロス・ザ・スパイダーバース パート2」として制作されていました。

「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は「アクロス・ザ・スパイダーバース」から1年足らずの公開が予定されており、現在制作中ですが、ヘイリー・スタインフェルドさんのインタビューによると収録は始まっていないようです。

5:ヴェノム3

公開日未定。2024年10月予定とも

主演のトム・ハーディさんが本作をラストダンスと称していることからシリーズの完結編になると見られています。また、本作のワーキングタイトルからヴィランの予想もされています

ヴェノムから始まったSSUは当初MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のような大型クロスオーバーが期待されていましたが、今のところ各主人公たちが顔を合わせる事がないまま物語が展開しています。このままヴェノムが終わってしまうのかどうかも注目されています。

また、本作にはMCUの「ドクター・ストレンジ」シリーズで兄弟子モルドを演じたキウェテル・イジョフォーさんもキャスティングされている事もポイントになっています。

6:スパイダーマン4

公開日未定。マーベル・スタジオとの共同作、MCUの映画。

2023年に入って既に脚本作業は始まっている事がマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長によって明かされていましたが、現在米国内で行われている脚本家ストライキの影響で作業がストップしている事がソニーのエイミー・パスカルプロデューサーにより報告されています。

公式には内容等発表されていませんが、前作「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」で世界中の人々の記憶から失われたピーター・パーカーが、人生の再起動をしていく映画になると見られています。MJとの恋愛関係やネッドとの親友関係の再構築などにも注目され、再びアベンジャーズに登場するのかなど、このリストの中で最も期待されている作品と言っても過言ではありません。

なお、本作にはマイルズ・モラレスが登場しない可能性が示唆されています。

7:ヒプノハスラー

公開日未定。SSU映画。

エル・ムエルトと同様のマイナーヴィランの映画化が報じられていますが公式発表ではありません。主演にドナルド・グローバーさんがキャスティングされていると言います。

グローバーさんはMCU「スパイダーマン:ホームカミング」でアーロン・デイビスを演じており、「アクロス・ザ・スパイダーバース」でもコミック通りプラウラーとなったアーロンを演じました。

アーロンはマイルズ・モラレスのおじにあたる、スパイダーマンユニバースでは重要なキャラクターであり、その役者をさらに別のキャラクターに起用するのはどういった意図があるのでしょうか。

8:スパイダーウーマン

公開日未定。

先日ソニーのプロデューサーが開発中である事を認めた「スパイダーウーマン」は俳優のオリヴィア・ワイルドさんが監督を務めていると報じられています。

スパイダーウーマン/ジェシカ・ドリューを主人公としていると噂されており。「マダム・ウェブ」には登場しない女性ヒーローになるか、あるいは秘密のカメオとなっている可能性がありそうです。

9:マイルズ・モラレス

公開日未定。

アニメ「スパイダーバース」シリーズやプレイステーション用ゲームのおかげで日本での知名度も高まったスパイダーマン/マイルズ・モラレスですが、その実写版が開発中である事をプロデューサーが認めています。

前述のとおりMCU「スパイダーマン4」には登場しない予定のようで、SSUのキャラクターとしてデビューするのではないかと見られています。

なお、プロデューサーによると「スパイダーウーマン」と「マイルズ・モラレス」は「予想よりも早く観られる」との事。

10:シルク:スパイダー・ソサエティ

配信日未定。SSUのドラマとされています。

米メディアによると「シルク:スパイダーソサエティ」は、米国のMGM+ (旧称 Epix) のリニアチャンネルで放送され、続いて Prime Video で世界的に公開されるとの事。

このドラマは、マーベルコミックとしてダン・スロット氏とウンベルト・ラモス氏によって作成されたキャラクターに基づいており、「韓国系アメリカ人の女性がピーター・パーカーを噛んだのと同じクモに噛まれた、シルクとして知られるキャラクター。スーパーヒーローになる途中で行方不明の家族を探している」と説明されています。

「ウォーキング・デッド」のショーランナーのアンジェラ・カーンさんが制作に参加。

11:スパイダーマン・ノワール

配信日未定。SSUのドラマとされています。

「スパイダーバース」にも登場しているスパイダーマン・ノワールの実写版で、映画「モータルコンバット」のオーレン・ウジエルさんが脚本を担当。シルクと同様に Prime Video での配信予定となっているようです。

なお、シルク共々、脚本家ストライキの影響で開発が中断している事がプロデューサーによって明かされています。

「スパイダーバース4」の可能性は?「アクロス・ザ・スパイダーバース」プロデューサーが回答

現在、日本と韓国を除く50以上の国で公開され大ヒット中の映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」のプロデューサーを務めるフィル・ロードさんとクリス・ミラーさんが、海外メディア Entertainment Tonight とのインタビューの中で、次回作「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」のさらに次について言及しました。

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「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」がマイルズ・モラレスの物語のエンディングになるのかと質問されたミラーさんは「そうです。マイルス・モラレス3部作の終わりで、だからこの全体がそれに向かって動いています。」と回答しました。

ミラーさんは続けて「アクロス・ザ・スパイダーバース」の結末が「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」への大きなクリフハンガーを含んでいるにも関わらず、「しかし、今作は明らかに、始まり、中間、終わりを持つ独自の完全な映画であり、マイルズはある場所で始まり、別の場所で終わります。そして、すべてのキャラクターは、この映画でアークを描きました。でも、私たちはこれでおしまいです。僕たちはとても疲れているんです。」と笑い混じりで述べ、「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」に関与しない可能性を示唆しました。また、現在はシルク/シンディ・ムーンの実写ドラマをプロデュースしていると明言しました。

アニメで描かれたマイルズ・モラレスの物語は「イントゥ・ザ・スパイダース」、「アクロス・ザ・スパイダーバース」、「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」の3部作で完結するという事で、現状では4作目の構想はまったくない様子。

マイルズ・モラレスは「スパイダーバース」とは別に実写化の計画が進んでいる事がエイミー・パスカル氏によって認められたため、アニメと実写が並行していくのではなく、「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」のあとは実写一本に絞られていく事になるようです。

アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は 2023年6月2日 より米国公開中、日本は 2023年6月16日 公開予定、続編「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2024年3月29日 に米国公開予定です。

映画「スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース」で描くものとは?プロデューサーがコメント

ソニー・ピクチャーズ制作の最新アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」が米国で劇場公開され、早くも大反響を呼んでいます。海外メディア Comicbook.com とのインタビューに応じた本作のプロデューサーのピーター・ラムジーさんは、スパイダーバース3作目についてファンが何に期待すべきかコメントしました。

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もともとはパート1とパート2の前後編として計画されていた「アクロス・ザ・スパイダーバース」はパート2を「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」へと改題し、2024年公開を目指して制作されています。

ラムジーさんはスパイダーバース3作目となる「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」について、「これらの映画から学んだことが一つあるとすれば、それは本当に限界がないということです。それは想像力の産物であり、想像力を発揮する人が何百人もいれば、それを止めることはできません。」と世界のさらなる拡張を示唆しました。

また、Colliderとのインタビューで、「アクロス・ザ・スパイダーバース」のエグゼクティブプロデューサーであるクリス・ミラー氏は、さらにいくつかの実写部分が可能である可能性があることを微妙にほのめかしました。

「アクロス・ザ・スパイダーバース」が特別なのは、ユニークなスタイルで世界を表現できるという事実であり、すべての世界が異なるアーティストの手やアニメーションのスタイル、そしてそれに関するすべてのように見えるという事実です。それぞれの世界に合わせてユニークでオーダーメイドなので、何でもありです。しかし、映画が実写だったら、そのすべてを活用することはできませんでした。とはいえ、マルチバースではあらゆることが可能なのです。

さらに、タイトルの「ビヨンド」の部分が映画の実写化に言及しているのではないかと尋ねられたとき、ミラー氏は次のように回答しています。

そうです。それは多くのことを意味しますが、それはまた、私たちが既知のスパイダーバースの一種の地図表現を見ることを意味します。そして、その人生と運命の網の外に存在できるものもあると言う事です。

「アクロス・ザ・スパイダーバース」に実写パートがある事はソニーから予告されていましたが、「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」にはより多くの実写パートが含まれる事になるのでしょうか。

「アクロス・ザ・スパイダーバース」の制作陣はみな、本作がスター・ウォーズの「帝国の逆襲」に似ていると述べています。これは「アクロス・ザ・スパイダーバース」がら前後編で計画されていた部分の前半部分であり、後半部分の「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」を見るまでは解決されない問題をしばらくの間抱えることになる事も意味しています。

「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」はどのような革新をファンにもたらす事になるのでしょうか。

アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は 2023年6月2日 より米国公開中、日本は 2023年6月16日 公開予定、「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2024年3月29日 に米国公開予定です。

ソース:Spider-Man: Beyond the Spider-Verse Teased by Producer, “Sky is the Limit”