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映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」の大ヒットの裏にあるという過酷な制作現場の告発とソニーの反論

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ソニー・ピクチャーズ制作の映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」が記録的なオープニング興収と共に大ヒットしている裏で、制作現場は相当過酷な状態にあったと、海外メディア Vulture が報じました。

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記事によると、経験豊富なアーティストから制作幹部まで、この映画に携わった複数の人物が、「スパイダーバース2」では容赦ない修正主義が行われ、約100人のアーティストがプロジェクトから去ることになったと主張しています。

匿名希望のそのうちの4人は、脚本家兼プロデューサーのフィル・ロード氏が、開発初期に3Dアニメーションをコンセプト化できず、完全にレンダリングされた作品を編集することを選んだと述べました。

問題は、この種の編集変更は通常、映画の企画と絵コンテの段階で行われるものであり、アニメーション・シーンがすでに承認され、レンダリングされてから行われるものではないという事です。

例えばこれは設計図を書かずにとりあえず家を建築し、建ってから間取りを変えたり、柱を取り替えたり、外観を変更したりと足し算引き算を繰り返して完成に持っていくスタイルで、多くの無駄と実際に制作を担当する職人への負担が発生します。

完成したシーンを制作プロセスの後半で変更しなければならないため、全体的に遅れが生じてしまったのだとアニメーターたちは言います。そして、「スパイダーバース2」が2022年公開予定から2023年6月に延期されたのはパンデミックの影響のせいではないとも言います。

2021年春からプロジェクトに参加したというアニメーターたちは、フィル・ロード氏がレイアウト段階や最初の3D絵コンテを作成する段階で手直ししたため、3カ月から6カ月間はほとんど仕事をすることができなかったと主張。

この期間を挽回するため、制作スタッフは週7日、11時間労働を1年以上続けなければならず、最終的なレンダリング段階では5回も作品を修正しなければならなかったと語りました。

また、フィル・ロード氏が常に関与していた一方で、クリス・ミラー氏は制作中しばしば行方不明になっていたとも明かしています。


これに対してソニーのエイミー・パスカルプロデューサーはフィル・ロード氏を擁護する主張を展開。

「アクロス・ザ・スパイダーバース」では「1000人以上」のアーティストが作業したと述べ、これだけ多くのアーティストがこの映画に携わっているのだから、100人の脱落者がいたとしても驚くことではない、と言います。

そして「アニメーションの仕事の素晴らしさのひとつは、ストーリーが正しくなるまで続けられることです。もしストーリーが正しくなければ、正しくなるまで続けなければなりません。」とコメントしました。

レンダリングシーケンスを変更することで発生する膨大な作業に苦戦する人々について、パスカルプロデューサーは「映画製作へようこそ」と言葉を贈り、そういったリテイクは当たり前であるという認識を示しました。

アニメーターたちは「アニメーションは金曜日に完成させなければならない。完全にね。でもフィルはまだ書き直している。(中略)本当にどうかしている。私は、制作の後半でさえも物事が書き直されるプロジェクトに携わったことがある。でも、これは別次元のクレイジーさだ」ともコメントしました。

前作「イントゥ・ザ・スパイダーバース」の公開から約5年、ようやく「アクロス・ザ・スパイダーバース」が公開されるに至りましたが、このような制作現場の状況が明らかになったことで、「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は本当に来年公開となるのでしょうか?今後もこの問題について注目となります。

アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は 2023年6月2日 より米国公開中、日本は 2023年6月16日 より公開中、続編「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2024年3月29日 に米国公開予定です。

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ソース:Spider-Verse Artists Say Working on the Sequel Was ‘Death by a Thousand Paper Cuts’

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管理人ミルク

アメコミと出会ってはや20年以上、初めて買ったマーベル・コミックはオンスロート。X-MEN vs STREET FIGHTERではシリーズを通してマグニートーを愛用。