ソニー・ピクチャーズ制作のアニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」のデジタル配信が始まり、多くの視聴者が自宅で作品を楽しんでいますが、そんな中、デジタル版の内容が劇場版と異なるという報告が相次いでいます。
YouTubeチャンネルのSchneeはふたつのバージョンの切り抜き動画を公開。
オリジナルのグウェンはマイルズを探す際に「No no no no no no」とノーを連呼して探しているのですが、デジタル版ではノーが2回に短縮されており、緊迫感が削がれている事を指摘しています。
また、オリジナル版ではグウェンがパニックになるのは彼女がどれほどマイルズを気にかけていたのかを示しているだけでなく、マイルズに何かがあれば自分の世界のピーター・パーカーの二の舞いになってしまう事でもあったとし、グウェンが誰かを救うためにルールを破っても構わないと考えていた事を示すようなオリジナル版のほうが良かったと主張し、ソニーに元に戻すように嘆願しています。
また、X(旧Twitter)の @chrisagwrites 氏は20点以上の違いを指摘。違いの中には小さなものから、キャラクターの表情の変更やセリフの追加、削除、変更など多岐に渡っているようです。
劇場版からデジタル配信にあたって変更された内容は背景の通行人や木、ビル、雲などを追加削除したというような軽微な変更ではなく、セリフや表情など作品内容の受け取り方に影響するような変更が多く、こういった変更を問題視するユーザーも少なからずいるようです。
さらに変更箇所が1,2箇所ではないあたりも指摘され、劇場公開されたのは未完成バージョンだったのかという不満も出てきているようです。
今の所、作品に多数の変更が加えられた事についてソニーからの説明はありません。今後発売されるBlu-ray版がどちらが収録されているのか分かりませんが、Blu-ray版がどちらとも異なるさらに別バージョンだった場合は、ソニーはより多くの反感を買うことになるかもしれません。