マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ・・・?」シーズン3の最終話が 2024年内 に配信され、ウアトゥ・ザ・ウォッチャーにまつわる一連の物語が幕を下ろしました。同作に携わったブライアン・アンドリュース監督と、プロデューサーのブラッド・ウィンダーバウムさんがそれぞれ、次のシーズンの可能性について言及しています。
監督は「なぜ今が終了の適切な時期なのか?それは私よりはるかに上の人たちに聞くべき質問だと思います」と前置きしつつ、「彼らはさまざまな計画を練っていて、いろいろなことをしています。でも、そこには見えないアスタリスクがあるのかもしれません。なぜなら、この種(マルチバース)の物語は永遠に続けられるからです。楽しいリフを思いつき続けるだけです。制作陣もコツをつかみ始めていると思います。そして、物語を語るというアイデアが好きです。座って開いて、ただ楽しくて興味深いものを見ることができます。そして、ええ、MCUではいろいろなことが起こっています。だから、今が終了の適切な時期なのかもしれません。」と述べました。
そして、シリーズの終了というよりは、一旦お休みのニュアンスだと捉えているとも語りました。
「これはまだ公式発表ではありませんが、私の直感では、当面は休止期間になるかもしれないと感じています。他に語れることがあるような気がするからです。このようなものを終わらせるとなると、数シーズンにわたってこの成長した関係やサイドストーリーがありました。私たちはこれらの小さな単発の冒険をしてきましたし、途中でウォッチャーと彼が対処していることとの関連も少しありました。そのため、その包括的な側面は、3シーズンすべてにわたってたどることができるストーリーの側面を最終的にまとめることになります。そういう意味では、そのアイデアには終わりがあります。しかし、それは全体の前提が終わったという意味ではありません。」
ウィンダーバウムさんはシリーズを振り返り、次のように語っています。
「私たちは常に、まず第一にアンソロジーとして、しかし、特にウアトゥとウォッチャーとしての彼の物語、そして彼の苦悩に関して、包括的な物語を持つものと見ていました。3シーズンすべてがゴールラインでクライマックスを迎えますが、ゆっくりと展開し、物語のアンソロジー的な要素を全体にわたって保っています。しかし、各シーズンの最終エピソードをウォッチャーの第1幕、第2幕、第3幕として見れば、それはウォッチャーの物語として独立していると思います。そして、MCUとのつながりという点では、MCUが展開するにつれて、マルチバースのために設定されている神話に非常に忠実に従っています。マルチバースが存在するという啓示のようなものであれ、マルチバースの物語のツリーの中心に座っているロキによってすべてが制御されているという考えであれ、あるいは、ご存知のように、これが第3シーズン『What If…?』をクライマックスにするのに完璧な瞬間だった理由が、時間の経過とともに明らかになるでしょう。」
そして「ホワット・イフ」が単にもしもを描いたアニメシリーズとしてではなく、MCUのフェーズ4からフェーズ6までのマルチバース・サーガの一部である事を強調しました。
「いい言い方をすると、『ロキ』シーズン1の終わりに、神聖時間軸が破裂して別の現実に花開き、次のシリーズ『What If…?』で宇宙のさまざまな側面を探求することになったことを思い出してください。そして、率直に言って、シーズン2の終わりに、彼がペギーにマルチバースを見せたとき、それはロキが中心に座っているとわかっているストーリーのツリーでした。詳細には触れませんが、このシーズンの終わりまでには、そしてその後数年かけてマルチバース・サーガがエキサイティングな結末を迎えるにつれて、すべてが同じようにバランスをとるのがわかると思います。」
MCUのもしもを描いてきたこのシリーズでは度々突拍子もない展開が描かれてきましたが、そのうちのいくつかはマルチバース・サーガに必要なピースとして準備されてきたようです。
つまり「ホワット・イフ・・・?」シリーズは今後のマルチバース・サーガの作品、おそらくは「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」に必要なものとして制作されてきた事をほのめかしているようで、今はまだこれ以上のシーズンは必要がないと二人は感じているようです。
すなわちシーズン4や、タイトルを変更した新たな同種のシリーズが始まるとしても、それはMCUのフェーズ7以降であると予想され、ファンは気長に待つ必要がありそうです。
アニメ「ホワット・イフ・・・?」はシーズン3まで、ディズニープラスで配信中です。