マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ヴィジョンクエスト」でヴィジョン役を再演するポール・ベタニーさんがロサンゼルス・コミコン2025のパネルに出演し、本作の概要について語りました。
海外メディア popverse のレポートによると、ポール・ベタニーさんは「ヴィジョンクエスト」ついて「色々なことを描いていて、すごくワクワクする作品です。『ワンダヴィジョン』が悲しみをテーマにしていたのと同じように、もし以前同じことを言っていたら、『ああ、あの番組は見ない方がいいな』と思っていたでしょう。これは世代間のトラウマのようなものなんです」と説明。
そして「父と息子、そして痛みの否定、自分の真実の否定、そして自分が何者なのか、何者になれるのかを受け入れること。このキャラクターの本当に力強い点の一つは、彼が常に変化し続け、変わることができるということだと思います。そして、それが本当に重要なことだと思います。」と語りました。
ヴィジョンは映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の作中でウルトロン(とヘレン・チョ博士)によって作られた存在。そもそもヴィジョンの身体はウルトロンのボディとして作られたものですが、ある種の親子関係にあたる存在。
一方でヴィジョンの人格の核となったのはJ.A.R.V.I.S.で、これを作ったのはトニー・スタークですから、こちらもある種の親子関係、トニーはウルトロンとも親子関係と言えるので、ヴィジョンにとってトニーは父であり祖父でもあるという複雑な関係にあたります。
そしてポール・ベタニーさんの発言は「ワンダヴィジョン」を振り返って父ヴィジョンと息子の双子たちについてもほのめかしているとファンは考えています。
ドラマ「アガサ・オール・アロング」では息子の一人であるビリーがもう一人の主人公的に扱われていましたが、本作では双子の片割れトミーが大きな役割を持っていると予想。この最新ドラマでトミーを演じるのではと考えられているルアルド・モリカさんは最近、「ヴィジョンクエスト」のキャップを被ってファン対応する姿が目撃されていました。
「ワンダヴィジョン」「アガサ・オール・アロング」そして「ヴィジョンクエスト」でワンダ・マキシモフから始まった三部作が完結するともされていますが、エンディングでワンダが戻って来るかどうかも注目されています。
ドラマ「ヴィジョンクエスト」は、ドラマ「ワンダヴィジョン」のホワイトヴィジョンのその後を描く物語で、ウルトロンやジョカスタ、フライデーといったトニー・スタークが作り上げたAIたちも登場すると噂されています。
ウルトロンをジェームズ・スペイダーさん、イーディスをエミリー・ハンプシャーさんが過去作から再演し、フライデー役はオーラ・ブレイディさんに変更。コミックのウルトロンの妻にあたるジョカスタ役をタニア・ミラーさんが演じるとされています。
また、ルアルド・モリカさんが演じる謎の少年タッカーがワンダとヴィジョンの息子トミー・マキシモフではないかとされています。
そして、米ABC制作のドラマ「エージェント・オブ・シールド」とも何らかの関係があるとも以前に報じられていました。
ドラマ「ヴィジョンクエスト」は 2026年 に米ディズニープラスで配信予定です。