マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」は当初予想されていたようにニューアベンジャーズの映画でしたが、ある種のネタバレであるこの事はもう少し先で公式発表されるものと予想されていました。
この予想外の公式対応について、本作のジェイク・シュライアー監督がニューヨーク・タイムズとのインタビューにて次のように語っています。
「もしヴァルが裏工作をしてニュー・アベンジャーズを世界に売り込もうとしているなら、僕たちにもできると思ったんです。特に、この映画にアスタリスクが付いてから1年経っていることを考えると、それが不自然な感じにならないことを願っています。これは計画通りで、僕たちがそれを実現させてきたように感じられるんです。」
「(マーベルが)それを受け入れてくれたのはとても嬉しかった。この世界ではとても興味深い話で、ケヴィン(・ファイギ)も時々その話をしているんだけど、時には情報を発表したいと思っても、そうしないこともあります。私たちも、それが議論の中でもっと大きな部分を占めるだろうと予想していたから、どうなるか楽しみです。」
「ニュー・アベンジャーズ」のタイトルは草稿段階から決まっていたと監督は最近のインタビューで明かしており、今回の発言とあわせると、監督はそもそも正式なタイトルを隠したくなかったという事でしょうか。
映画公開後のタイトル変更にあわせて、公式SNS等も Thunderbolts から The New Avengers へと順次変更、TheNewAvengersのハッシュタグの利用も開始されていっている状況となっています。
特筆しておくべきはもう1点あって、アベンジャーズ公式アカウントも映画のポストクレジットシーンの内容に合わせてコピーライトが付けられるようになりました。
#AvengersDoomsday. Now in production. pic.twitter.com/P0odVU7vaG
— © Avengers (@Avengers) March 26, 2025
このプロモーションは映画の興行収入を押し上げることになるのか、それとも混乱を招くだけなのか、どのような結果をもたらす事になるのでしょうか。
「サンダーボルツ*」はMCUのアンチ・ヒーローや元ヴィランを寄せ集めたチームを描く作品で、過去作よりセバスチャン・スタンさん演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセルさん演じるU.S.エージェント/ジョン・ウォーカー、フローレンス・ピューさん演じるブラックウィドウ/エレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、オルガ・キュリレンコさん演じるタスクマスター/アントニア・ドレイコフ、ハナ・ジョン=カーメンさん演じるゴースト/エイヴァ・スターが再登場、ジュリア・ルイス=ドレイファスさんが演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがこのチームを率いることになります。
ジェラルディン・ヴィスワナサンさんがアヨ・エデビリさんに代わってメルを演じ、ルイス・プルマンさんがスティーヴン・ユアンさんに代わってセントリー/ボブ役を引き継ぎました。
制作はジェイク・シュライアー監督、脚本を「ザ・ベア」のジョアンナ・カロさん、「BEEF」のイ・サンジンさん、「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんらが担当しています。
チームのうち、タスクマスターを除くエレーナ、レッドガーディアン、バッキー、エイヴァ、ジョンの5人とボブは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に再登場する事が発表されています。
映画「サンダーボルツ*」あるいは「ニュー・アベンジャーズ」は 2025年5月2日 より劇場公開中です。
ソース:‘Thunderbolts*’ Axes the Asterisk to Market Its Surprise Title Reveal