マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ザ・マーベルズ」でヴィランのクリー将軍、ダー=ベンを演じるゾウイ・アシュトンさんが、海外メディア Entertainment Weekly とのインタビューの中で、トム・ヒドルストンさんからのアドバイスが出演の決め手になっていた事を明かしました。
以前のインタビューでも出演が決まった当時の事を語っていたアシュトンさんですが、そこに至るまでにはMCUでロキを演じるトム・ヒドルストンさんの支えがあったようです。
アシュトンさんは「10年以上このフランチャイズに参加してきた彼の経験から、『衣装を着たままトイレに行くのに十分なジッパーがある』とのとても良いアドバイスがありました」と冗談の前置きをしつつ、トム・ヒドルストンさんの言葉には本当に力づけられたと言います。
「私たちの会話から得られた主な教訓の 1 つは、『マーベルに注ぎ込んだものは返ってくる』ということでした。彼は、『もし君が寛容な心と素晴らしい労働倫理を持ってこれに取り組み、ファンに素晴らしい経験を提供したいと思っているのであれば、それらのセットで素晴らしい経験ができるよ』と言いました。彼はそうやって、本当に私に力を与えてくれました。」
そうやって「ザ・マーベルズ」への参加を決めたアシュトンさんは、役作りにあたって監督と次のようなやり取りがあったと明かしています。
「ワークアウトして体を強くするのがどれだけ好きか話していたら、『何をするにしても、初日に鉛筆みたいな格好で来ないでね!』って言われたんです。このような映画でカメラに映るには、ある種の美的な見せ方をするしかないと思っていたパフォーマーとして、それはすごく自由なことでした。ニア(監督)のエンパワーメント、そしてスタント・チームのエンパワーメントによって、精神的な姿勢、敏捷性、そして強さが重要なのだと知ることができ、人生が変わりました。」
ゾウイ・アシュトンさんとトム・ヒドルストンさんの間には子供が生まれたばかりで、MCUが今後また10年、20年と続いた際には親子共演も期待される所ですが、しかし、その前に夫婦の共演があるかどうかについてはあまり期待出来ないかもしれません。
ゾウイ・アシュトンさんが演じるダー=ベンは長いコミックの歴史の中で僅か3回しか登場していないマイナーなキャラクターで、1991年のコミック「Silver Surfer (Vol. 3) #53」で登場し、1992年の「Avengers #345」で死亡、その短い出番を終えています。
しかしマイナーなキャラクターというのは逆に都合の良いことでもあり、コミックとMCUでは既に性別が変えられているなどの大きな変更が加えられている事から、キャラクターの背景や結末が原作とは異なる可能性も高いのではないかと見られています。
二人がスクリーンを共有するシーンは今後どこかで訪れるのか、注目となっています。
映画「ザ・マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。
ソース:Power trio: Get an exclusive behind-the-scenes look at The Marvels