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ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」、9話のチェックポイント

投稿日:2022年10月16日 更新日:

2022年10月13日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1エピソード9「Whose Show Is This?(邦題:主人公は誰?)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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オープニング

冒頭のクラシックな映像は1978年から1982 年にかけて放送されたビル・ビクスビーさんとルー・フェリグノさん主演のテレビドラマ「インクレディブル・ハルク」 のオープニングをオマージュしています。

基本的なカットや音楽など、テレビドラマ版を踏襲しています。番組名が「THE SAVAGE SHE HULK」になっているのはテレビドラマではなくコミックタイトルからの引用です。

抑制装置

エミル・ブロンスキー同様に抑制装置をつけることを条件に解放されるジェニファー。

3話でも疑問を提示しましたが、この装置は誰が作ったのでしょうか?

ジェニファーやエミルは変身する際にこの装置を故障させたり、壊しています。つまり抑制効果という点において完璧だと考えられるわけですが、1話でブルース・バナーは自分にあった装置を作るので精一杯で、ジェンの分を作るには何年もかかると説明していました。そのバナーすら不在だった間に、エミルにもジェニファーにも効果がある抑制装置を作れるほどの天才とは誰なのか気になるところです。

この装置が人間では破壊出来ない耐久度で制作され取り付けられると、今回のジェニファーのように自力で対応する事が出来ず、アンチ・ハルク・ツールとしてヴィランに悪用されるかもしれません。

マンドリル

インテリジェンシアのメンバーはハルクキングを除いて動物のアイコンで表現されています。

その中でマンドリルは同名のヴィランがコミックに存在し、彼は複数の妻を奴隷のように扱っている女性差別主義者(ミソジニスト)でした。インテリジェンシアはコミック版と毛色が違いますが、マンドリルがMCU版のインテリジェンシアに配置されていることは理にかなっていると言えます。

マンドリルは「全ての女性が俺を愛している。俺はやつらの主人だ」と語り、フェロモンによるマインド・コントロールの能力を持っているミュータントです。コミックではデアデビルと戦った他、シーハルクとも衝突しました。

©MARVEL,Disney

インテリジェンシアのイベント

ニッキはジェンの母エレインから貰った彼女の大学時代のビデオを罠代わりにインテリジェンシアに投稿。するとハルクキングからイベントに来るよう招待されました。女性差別主義者が集うサイトですから、ハルクキングは語尾に「Bro(ブラザー)」を付けており、男性だと思いこんでいます。そのため、ニッキはパグを代役にしてイベントに潜入させました。

会場内ではインテリジェンシアのメンバーがシーハルクだけでなく、レディ・ソーに対する批判も。このことは本作の時系列を再考するための鍵となっています。

そしてハルクキングの正体はトッド説が正しかった事がここで明かされます。

レッカー再登場

3話でシーハルクを襲い、7話では改心してエミルのアボマステに参加していたレッキングクルーのレッカーが再登場しました。

レッカーは半ば強引にジョシュの事を忘れさせようとしていた事もあり、ハルクキングと繋がっている説もありましたが、実際にはシロでした。

レッキングクルーにアスガルドの建築ツールを与えたハルクキングはどのようにしてそれらを入手したのか、謎のまま残されています。また、他3名のその後も不明です。

アボミネーションのコーチング

トッドの司会で登場したアボミネーション/エミル・ブロンスキー。エミルも黒幕説がありましたが、単にお金のために変身し、講演を開いてるとの説明でした。トッドに狙われたジェンを助けるなど、本質的には「インクレディブル・ハルク」の頃と変わったのは間違いないようです。

そして、タイタニアやハルクなど続々と乱入し、物語が破綻し始めます。

なお、予告のこのシーンでレッドハルクかと話題になっていたのは、実際には単なる参加者の誰かという事でした。

第4の壁

ディズニープラスのメニュー画面になりシーハルクがコンテンツの外に飛び出すと、「マーベル・スタジオ アッセンブル」の番組に飛び込んでいきます。

MCU作品の舞台裏を収録したドキュメンタリであるこの番組では、制作者のインタビューなどが視聴できるようになっています。「アッセンブル」に飛び込んだシーハルクは、「シーハルク:ザ・アトーニー」の制作部に乱入し、制作者たちと直談判を始めてしまいます。

コミックのシーハルクが第4の壁を破り、コマの外を移動したり、コミック原作者に物語の内容を変更させたりする事がありますが、今回はそれを実写でやってのけました。赤い服を着た人物が本作の実際のヘッドライターでもあるジェシカ・ガオさん本人です。

この展開が「ケヴィンが望んだこと」だと聞かされると、シーハルクはマーベル・スタジオ本社へと向かいます。なお、英語字幕ではこの会話の最中からKevinではなくK.E.V.I.N.になっており、この段階で人ではなさそうだという事がわかります。

※2022年10月20日時点で字幕はKevinへと変更されました。

ちなみに今回のQRコードはこの制作室の扉にあります。スキャンすると公式サイトへジャンプして、無料コミックが読めます。

©MARVEL,Disney

K.E.V.I.N.

カリフォルニア州バーバンクにある本物のマーベル・スタジオのオフィス。ジェシカ・ガオさんとマーベルのインタビューによると、受付係を演じるマット・ウィルキーさんは実際にマーベル・スタジオの受付係だそう。

警備員をなぎ倒した先の部屋で待っていたのは 知識拡張型映像相互接続隊(Knowledge Enhanced Visual Interconnectivity Nexus)、略してK.E.V.I.N.。

©MARVEL,Disney

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長をモチーフにしたAIロボットで、彼がMCUの物語を作っているという設定。なお、海外メディア Comicbook.com の取材によると、K.E.V.I.N.の声を担当しているのはケヴィン・ファイギ社長ではありません。日本語吹替はマーベル・スタジオ アッセンブルのケヴィン・ファイギ社長も今回のK.E.V.I.N.も平林剛さんが担当しています。

デザインについては本人に合わせて野球帽をかぶらせる計画だったそうですが、「意味がない」と認可されず、パーツとして帽子を含めたデザインにしたとの事。

コストカットのためにシーハルクからジェンに戻るように指示した時、K.E.V.I.N.は「視覚効果ユニットは既に別のプロジェクトにうつった」と説明し、ワカンダのSEが挿入されています。来月公開予定の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」のVFX作業に集中しているという意味でしょうか。

最終決戦、ではなく最終弁論

スーパーヒーロー作品の暗黙の了解として事件の黒幕と最後の殴り合い、とはなりませんでした。シーハルクvs.ハルクキングではなく、ラスボス戦はK.E.V.I.N.との最終弁論という形で展開していきます。ヒーローものでありながらも、法廷コメディのほうに寄り添った展開とも言えます。

ジェニファーは本作が「ジェンとシーハルクの両立に悩む」事がテーマになっているとし、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でやったような超人血清の話はもう不要だと述べ、トッドがパワーを得る話も、ブルース・バナーがもどってくることも必要ないと主張しました。

K.E.V.I.N.はハルクの帰還に関して、説明と新キャラの紹介をする必要があるとしつつも、変更を認めました。ジェニファーの「それは映画にとっといて」というアドバイスが承認されたと考えて良いのでしょうか?

そしてアボミネーションが責任を取る事と、デアデビルとの再会も要求しました。

MCUの問題点

さらにジェンは座り込み、MCUにファザコンが多すぎる問題にも言及していきます。この場ではトニー・スターク、ソー、ロキ、スターロードの名前が挙げられていますが、実際にはティ・チャラやシャン・チーなども該当しそうです。アリシェムに依存していたイカリスもファザコンと言えるかもしれません。

そして多くのMCUファンが気になっているX-MEN問題についても突っ込みますが、さすがにこれに関しては回答されませんでした。しかしここがメタなシーンである事はとりあえず置いといて、MCU内で「X-MEN」というワードが出てきたのは始めてであり、映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」にプロフェッサーXが登場した時には使われていませんでした。

話を切り上げたK.E.V.I.N.は「大きなスクリーンで会おう」と映画化をほのめかすような別れ際のウソを言いつつ、ジェンを作品に戻しました。

結末

作品に戻ったシーハルクはトッドと法廷で決着をつける事にし、過去のMCU作品とは全く違う流れへと持っていくことに成功しました。エミルは変身してはならないという約束を破ったことで、刑務所に逆戻り。デアデビルは遅れて駆けつけました。

タイタニアがデアデビルの事を知っているのは少し奇妙な事で、デアデビルがこの世界でどれだけ認知されているのか気になる所です。

ジェンの家族とマットがランチを楽しんでいるところにやってきたのは、宇宙から戻ってきたハルク/ブルース・バナー。K.E.V.I.N.がねじ込んだのでしょうか。息子のスカーはコミックにも登場するキャラクターで、ウィル・デュースナーさんが演じています。ウィル・デュースナーさんはDCのドラマ「スターガール」でもジョーイ役でいくつかのエピソードに出演されています。

1年以上前に報じられていたスカー登場ですが、実際に本作で紹介される事となりました。

コミックのスカーは自分を捨てた父親(ハルク)に復讐するために地球に来ましたが、この導入方法を見るに、コミックとは大幅に異なるキャラクターになっていくのかもしれません。

ポストクレジットシーン

ウォンが登場し、エミルをカマー・タージへと連れていきます。カマー・タージがWi-Fi完備な事は映画「ドクター・ストレンジ」でも言及されていました。

この後、魔法を使うアボミネーションが誕生すればコミックとはまた違う展開になりそうですが、アボミネーションが今後どうなっていくのかも注目となりそうです。それにしても、ウォンは3話でも脱獄の幇助に対する罪が指摘されていましたが、大丈夫なのでしょうか?


シーハルクの能力である第4の壁を破る力はセレスティアルズよりも遥かに上の存在、クリエイターそのものとやり取りする力でもあり、コミックと同様のもの。これが前面に押し出されたこの最終話に対しては賛否両論あるようです。

理論的にはシーハルクはトニー・スタークの死などもなかった事に出来るもので、一部のファンはこれまでの名シーンのいくつかが台無しになってしまう可能性を危惧しています。実際にマーベル・スタジオがそのようなストーリーテリングをしていくとは思えませんが、取り扱いが難しい能力である事は否めません。

MCUがコミックのように50年、80年と続くようであればどこかでリセットされ、様々なキャラクターがコミックのようにリニューアルされる可能性はありますが、今の段階でそこまで心配する必要はなさそうですし、そうなったとしても、それもまた原作に準じていると言えます。

ともあれフェーズ4の実写ドラマシリーズはこれにて終了。次は2023年春予定の「シークレット・インベージョン」までお預けとなります。

その前にクリスマス頃予定の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル」と、2023年初頭とされているアニメ「ホワット・イフ」シーズン2も予定されています。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

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管理人ミルク

アメコミと出会ってはや20年以上、初めて買ったマーベル・コミックはオンスロート。X-MEN vs STREET FIGHTERではシリーズを通してマグニートーを愛用。