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ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」、6話のチェックポイント

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2022年9月22日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1エピソード6「Just Jen(邦題:ただのジェン)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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プロローグ

前回ルーク・ジェイコブソンから貰った衣装はビジネススーツ、スーパースーツにワンピースと2着というわけではなかったようです。高校時代の友人ルルからブライズメイドを依頼され、結婚式に出ることになったジェニファーは貰ったワンピースを持って出かける準備。

そしてジェニファーが第4の壁を破り、今回のエピソードが1話完結の話であると言い、前回期待させたデアデビルが登場しない事を暗に説明しています。

ミスター・イモータル

マロリーとニッキが離婚調停の件で対応するのはミスター・イモータル/クレイグ・ホレス。

ミスター・イモータル/クレイグ・ホレスはコミックに起源を持つキャラクターで、名前が示す通り不死の能力を持っています。が、コミックと共通しているのはそれだけで、年齢設定や背景、キャラクター性などはほとんど継承されていません。

コミックのミスター・イモータル/クレイグ・ホレスはホモ・スプリームと呼ばれるミュータントの一種で、詳細な年齢は不明ですが20代ぐらいの青年として描かれています。

©MARVEL,Disney

死なないと言うだけで特別な武器も戦闘力もないクレイグですが、妻が家出したあと自殺しようとして能力に気づいた時、彼はヒーローとして生きることを決めます。新聞広告で仲間を集めグレイト・レイクス・アベンジャーズ(非公認)を結成し、五大湖周辺を守るチームとして活動。五大湖のほとりのウィスコンシン州ミルウォーキーで起きた銀行強盗の現場で、ウェスト・コースト・アベンジャーズ設立のために西海岸に向かっていたホークアイとモッキンバードと出会いました。なお、コミックでは「アベンジャーズ」の名称を巡って、トニー・スタークが利用料を取り立てるというドラマ「シーハルク」でお馴染みになった商標トラブルに関するエピソードも描かれています。

また、MCU版のミスター・イモータルは複数の離婚トラブルを抱えていますが、コミック版は愛にまっすぐなキャラクターで、家出してしまった元妻の他に、グレイト・レイクス・アベンジャーズ結成後に出会ったダイナ・ソーというチームメンバーとの女性(種族不明、宇宙人と翼竜のミックスしたような種)とのロマンスしか描かれていません。

ここまで変更されると、マーベル・スタジオはグレイト・レイクス・アベンジャーズを実写化する計画を除外していそうですが、念のため頭の片隅に置いておくのがいいかもしれません。

ミスター・イモータルが飛び降りて警備車両に激突するシーンは予告動画(下の画像)にも含まれていたシーンですが、予告の時と違ってQRコード追加されており、今週の無料コミックが読めるようになっています。

©MARVEL,Disney

なお、ミスター・イモータルは制作がキャンセルされた幻のマーベルドラマ「ニュー・ウォーリアーズ」にもメインキャラクターとして登場予定でデレック・テラーさんがキャスティングされ、同じくグレイト・レイクス・アベンジャーズのメンバーでもあるスクイレル・ガールと共に撮影も進んでいました。

トワイライト・サーガ

ジェニファーに対して軽くマウントを取ったルルが友人たちと「エドワード派?ジェイコブ派?」と話しているのは映画の「トワイライト」シリーズの話題。

ステファニー・メイヤー氏による世界的ベストセラー小説を映画化した「トワイライト」シリーズは、2008年公開の「トワイライト~初恋~」で、人間の女子高生と美しいヴァンパイアの青年との禁断の恋物語を描き、多くのティーンエイジャーたちの心を掴みました。

ジェニファー・ウォルターズの正式な年齢は公開されていませんが30代とは説明されているため、時系列的に彼女たちが概ね高校時代に公開された映画シリーズである事がわかります。

なお、エドワード(演:ロバート・パティンソン)が吸血鬼であり、ジェイコブ(演:テイラー・ロートナー)がその宿敵である狼男。彼らの魅力で「エドワード派」と「ジェイコブ派」に大きく分かれるトワイライトファンですが、MCUにはどちらの種族もすでにいる事を考えると、いずれは「ブレイド派」と「ジャック・ラッセル派」に・・・とはならないでしょうか。

タイタニア登場

新郎の友人と付き合っているという理由で式に参加するタイタニアと、妙に喜ぶルル。

冒頭で「主役は自分、自分より目立たないよう」にジェニファーに釘を刺していたにも関わらず、スーパーインフルエンサーのタイタニアが参加することに異論はない様子。

ルルは内心ジェニファーに対して僻んでいるのか、単純にタイタニアの熱烈なファンという事でしょうか?もしくは新郎の友人(の連れ)にまで文句は言えないだけかもしれません。もしタイタニアのファンであれば、以前の判決の事をふまえるとジェニファーに恨みを持っている事も考えられそうです。

ジョシュ

トレバー・ソルターさん演じるジョシュは今のところコミックに起源がなさそうな、MCUオリジナルと思しきキャラクター。

コミックのシーハルクが身体の関係を持った事があり、MCUにも登場済みのキャラクターはアイアンマン、ホークアイ、ハーキュリーズ(ヘラクレス)、ハルク。その他実写化済みキャラクターではルーク・ケイジやジャガーノートなど、やはりパワー系キャラクターが目立ちます。

本作の予告にはジョシュとドライブしているシーンもあったため、今後のエピソードでの再登場が予想されます。

マリオカート

新郎側の友人はマリオカートで大盛りあがり。4人いるのにシングルプレイで遊んでいるのが気になる所ですが、ドラマ「ミズ・マーベル」でもスマッシュブラザーズやクッパ、ドンキーコングなど任天堂の商品やキャラクターに対する言及があり、MCUの世界でも任天堂はかなり親しまれているようです。

バロネス・クロムウェル

ミスター・イモータルが最初の妻と説明するバロネス・クロムウェル。コミックにはバロネス・ブラッド、本名リリー・クロムウェルという吸血鬼が存在しており、ドラキュラの支配下にありました。

©MARVEL

コミックではミスター・イモータルとバロネス・ブラッドの間に関係はありませんでしたが、MCUで妻とされている人物がコミック同様吸血鬼であったとしても、夫のほうはその不死の能力ゆえに問題なく過ごせた可能性が考えられます。

もし彼女が実際に吸血鬼であるならば、「ブレイド」でも言及されるかもしれないキャラクターです。

ジョナサン

ジェンのパートナーと聞かされていたジョナサンは実際にはチワワでした。コミックにはジョナサンという犬は登場しませんが、ジョナサンと名付けられたクズリが登場し、ローガンと彼のクローンであるローラ・キニーとガブリエル・キニーの三人とは仲間のような存在でした。

ローラとガブリエルが公園へ散歩につれていった際には犬と間違われました。

©MARVEL

紹介したものの、元ネタとは言いにくいキャラクターかもしれません。ちなみにロケット・ラクーンが作ってくれた翻訳機によって英語での意思疎通が可能になっています。

揺れる心

1話の頃はシーハルクの力は要らないと豪語していたジェニファーですが、回を重ねるに連れ、周りがシーハルクを求める事と自分もそれを認め始めている事に心が揺れ動きます。

そのままでいいと言ってくれるジョシュでしたが、これから先もシーハルクに頼っていくのであれば、やはりロマンスの相手にはコミックのような超人が必要になるかもしれません。

シーハルク vs. タイタニア

エピソード序盤では否定していたタイタニアですが、結局は復讐のために今回の式に参加していました。

ジェニファーは一瞬、以前のブルース・バナーのように、シーハルクへのなり方がわからなくなりますが、事なきを得て無事再戦となります。しかしこのピンクのブライズメイド服はルーク・ジェイコブソンが用意してくれたものではないような気がしますが、どうなんでしょうか。当然ルルの他の友人たちも同じ服を着用しています。

コミックのタイタニアと比べるとややパワー不足感はありますが、それでもシーハルクとそれなりに渡り合えるタイタニア。1話の時も裁判所の壁を壊して登場するなどある種の怪力を見せていましたが、MCU版のタイタニアがどのような経緯でスーパーパワーを手に入れたのかはまだ語られていません。

コミックのティターニアはドクター・ドゥームの改造手術によるパワーでしたが、彼女の力の起源が明かされるのか、残されたエピソードには要注目です。

インテリジェンシア

ミスター・イモータルの被害者たちによって明らかになったウェブサイト「インテリジェンシア」。

裁判が終わったニッキとマロリーがこのサイトをチェックしている時、画面左上にはクックヴィルの地図が掲載されています。

このクックヴィルという土地はこれまでのMCUで一度触れられており、ドラマ「ロキ」シーズン1の2話「変異体」において、シルヴィがリセットチャージを使い神聖時間軸を爆破し、分岐イベントを発生させていました。1999年にクックヴィルで何らかのイベントが発生した事がモニター上に表示されています。

©MARVEL,Disney

クックヴィルの再登場が単なる偶然なのか、何らかの伏線の兆候なのか、ここもチェックしておくべきポイントです。

また、インテリジェンシアはマーベル・コミックにおけるヴィランチームの名称であり、これ自体が今後なんらかの意味を持ってくる可能性があります。詳しくは先立って投稿した記事をご確認ください。

コミックのインテリジェンシアはサディアス・ロスを口説いてレッドハルクにしてしまいますが、ロス長官を演じていたウィリアム・ハートさんが2022年3月に亡くなられた為、コミックのプロットが維持されているかどうか判断が難しい局面になっています。


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エピソード6の時点でまだ配信されていない予告映像としては、デアデビル、ジョシュとのデートシーン、シーハルクのレッドカーペット、フロッグマン、アボミネーションのサロン、ダメージコントロールの武装エージェントたちなどが残っています。実際の動画で確認したい方はRedditに投稿された未配信シーン集を御覧ください。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第7話は 2022年9月29日 配信予定です。

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管理人ミルク

アメコミと出会ってはや20年以上、初めて買ったマーベル・コミックはオンスロート。X-MEN vs STREET FIGHTERではシリーズを通してマグニートーを愛用。