ドラマ「アイアンハート」における奇妙な時系列とは

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マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アイアンハート」の時系列が、ヘッドライターを務めたチナカ・ホッジさんの発言から判明したと報じられました。フェーズ5の最後の作品となる本作ですが、その時系列はフェーズ5よりも前に位置することになるようです。

マーベル・スタジオが以前に X で公開した「リリ・ウィリアムズの遺産」プロモーション映像で、チナカ・ホッジさんは、「アイアンハート」が「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」の直後の日々を描いていると明言していると、海外メディア The Direct が指摘。

「アイアンハート」はフェーズ5の最終作であるにも関わらず、フェーズ4の最終作である「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」の直後の時系列となり、フェーズ5最初の作品である「アントマン&ワスプ:クアントマニア」よりも前の話を描いているようです。

「ワカンダ・フォーエバー」は 2025年の春ごろの物語であり、その直後となると「アイアンハート」は 2025年の春から夏ごろ。奇しくも配信タイミングと一致することになり、「エンドゲーム」以降混乱していた現実と作品の時代とのズレを吸収する形になるようです。

そうはいっても最近の「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」や「サンダーボルツ*」は 2027年 が舞台になっており、「サンダーボルツ*」のラストで14ヶ月後として描かれるシーンは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に繋がる部分として、2028年末から2029年に設定されていると考えられており、結局はまたズレることになりそうです。

「アイアンハート」はもともと「アーマーウォーズ」と関連が深い作品として制作されていたと見られていますが、その「アーマーウォーズ」が映画になったりドラマになったり定まらないまま「シークレット・インベージョン」の評判が良くなかった事も絡めて、計画が難航中。

リリ・ウィリアムズとジェームズ・ローズの二人の物語からトニー・スタークの遺産にアプローチする予定だったようですが、ローディが事実上身動きが取れない状態になっている事で、「アイアンハート」をこれ以上とどめておけずに配信に踏み切ったと見られています。

2020年12月のディズニー・インベスター・デーで「アイアンハート」の制作発表が行われ、撮影と編集は 2022年5月から11月 にかけて行われました。つまり「ワカンダ・フォーエバー」よりも先に「アイアンハート」のドラマが制作されていたのです。

結局そこから2年半が経過し、ようやく配信となりますが、その間に再撮影が行われたという報道もありませんでした。2024年11月に行われた試写会での反応は「好評」だったと報じられていますが、この作品が「デアデビル:ボーン・アゲイン」や「アガサ・オール・アロング」よりも前の時代を描いていることは頭の片隅にいれておく必要があるかもしれません。

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ドラマ「アイアンハート」は映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」の後日譚として、世界に名を刻むことを決意したリリが故郷シカゴに戻り、テクノロジーと魔法が対決する作品。アイアンスーツを製作するという彼女の独自のアプローチは素晴らしくも、その野望を追求する中で、彼女は謎めいていながらも魅力的なパーカー・ロビンス、通称「ザ・フッド」と出会うことになります。

「アイアンハート」は「ブラックパンサー」シリーズのライアン・クーグラー監督が製作総指揮を担当、脚本は「スノーピアサー」のチナカ・ホッジさんが執筆。

アンソニー・ラモスさんがヴィランのザ・フッド(ザ・フード)を演じる他、「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」のオールデン・エアエンライクさんがジークを演じるとも。その他、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」からMIT職員役のジム・ラッシュさんが再登場します。

ドラマ「アイアンハート」は 2025年6月24日 より米国でディズニープラスで初回3話配信予定です。